カピバラさん、その6
そして図書館に着いたカピバラ
カピバラ「こんにちはだよよよ」
助手「どうも、助手のワシミミズクです
何か困り事ですか?」
カピバラ「カピバラだよよよ、ここに博士はいますか?湖畔のビーバーが木材を欲しがってたよよよ」
助手「博士はあいにく外出中です、戻ったらその事を伝え相談しましょう
カピバラはそれを伝えに来たのですか?」
カピバラ「……いえ、それは来る途中にお願いされた言伝てだねねね、カピバラは知りたい事があって来たよよよ」
助手「では、カピバラの話は私が聞きましょう」
「カピバラは……」
……カピバラはそれまでの事を話始めた、サバンナで考えた事、知りたい事、悩み……
堰を切ったように止まらなかった
ワシミミズクは時折、相槌をうちながら黙って聞いていた
そしてカピバラが話し終え、少し落ち着くとワシミミズクがようやく言葉を発する
助手「カピバラ、お前は他のフレンズより思慮深いのかもしれませんね
故に悩みも深くなる」
カピバラ「カピバラはどうしたらいいよよよ」
助手「思慮が深いのは悪い事では無いのです、むしろ積極的に思慮することで見えてくるものもあるのです」
カピバラ「積極的に思慮……?」
助手「ここは図書館、様々な知識が納められているのです
知りたい事のヒントや答えがあるのです、それを調べ思慮する事は私にとって喜びです
カピバラ、お前の悩みの答えは私には分かりません
が、その手伝いなら出来ると思うのです
ここでゆっくりと学んでみませんか?」
カピバラ「ワシミミズク、
……長くて呼びにくいね、ミミちゃんって呼んでいいねねね?」
助手「……そう呼ばれるのは久しぶりですね、好きに呼ぶといいのです」
カピバラ「ありがとねねね、ミミちゃん
カピバラは知りたい事を調べるにはどうしたらいいよよよ?」
助手「知識は本に書かれているのです、まずは文字を覚える事からですね」
本をめくりながら
カピバラ「……文字」
カピバラ「ふふ……
先は長そうだよよよ」
助手「図書館は知識を求める者を歓迎するのです、ゆっくりしていくといいですよ」