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LAST RESORT #5 【 Vs.サナトリー 】

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『LAST RESORT』 #5(第5話)の個別戦闘スレ

黒い羊
作成: 2024/02/08 (木) 18:55:29
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  バチ  ッ  バチ ッ ・・・…!! バラバラ バラ バ ラ  ……(盾の纏う電流に触れた毒液が"固体化"。乾いたばかりのコンクリのように灰色に染まり、ヒビ割れ砕け……そし砂塵として四散し風化する。 あくまで盾に触れた毒液のみ、兵の進行は遅いが鈍足ながら前進しようとする)

エデ【執行】「 電気分解によるトロクロロエチレンの浄化は理論上可能だ。既に諸君らの世界においても『トロクロロカット』という製品が発表されているようだしな。 錬金術における"分解"="再構築"のファクターは電子分解と共有結合を幾つかの障壁を魔術的アプローチで可能にできる。(腕を組み得意げに鼻を鳴らし不敵に笑む。しかし……)」

エデ【執行】「(―――――それだけじゃないだろうな。サナトリー……人の直し方を知っているということは、壊し方を熟知しているという事。現代医学頂点の一人ともなれば、札は幾つも揃えているはず) 道筋は示した、速攻で息の根を止めろ。ババを引く前にゲームごと破り捨てるしかあるまい」

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ネオン「――――!すごい…この一瞬で先生の毒に対する有効打点を見出すとは… 調査報告でしか知り得ていませんでしたが、やはり高水準技術を誇るアトラスの叡智は五大国随一ですね… これならば、接近戦を仕掛けることが比較的容易にはなるはず…―――(ですが……――――)(一喜一憂に表情を歪ませながら事の成り行きを見守る)」

サナトリー「……―――――――― ヒ ュ ボ ォ ッ (毒沼を凝固しながら確実にこちらへの接近を仕掛けるアーリマン隊を前に、進撃の歩みを止める。だが静止したと思えば考える間もなく腰元にぶら下げていたカンテラを手繰り寄せ、点火) ヒ ュ ッ (火を灯したそのカンテラを、灰色に凝固した大地へと投げ入れた―――)」

アルタール「――――!Wait…なんか様子がストレンジだ……一度Uターンしたほうがいい…!!(サナトリーの一連の動作を怪しんで、侵攻する部隊へ叫ぶも――――)」

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―――――――――― カ ツ ン ッ (投げ入れられたカンテラが灰化した地面に弾けて、中に閉ざされた火が外へ解き放たれる。その、瞬間だった――――――)

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ボ     ォ     オ     ォ     ン     ッ    !   !    !

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余にも刹那的な出来事であった。彼らを遮る毒が灰の路となって姿を消したかと思えば、その広大な路が瞬く間に発光。
光は一瞬で夜を丸ごと包み込み、"大炎上"
それはまるで至近距離で太陽爆発を目撃するような、形容できないほどの大衝撃。
核爆発など生易しいといえるレベルの強大な爆炎が、一瞬で彼らを消し飛ばしたのだった―――――――

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ネオン「―――――――……パラ、パラ……ッ……(気が付けば、消し飛ばされた建物の残骸に埋もれていた)…ッ゛……ぅ……!(その右肩は瓦礫によって完全に"潰されて"しまい、右腕はもはや使い物にならなくなってしまった)」

アルタール「……Oh……ァ……ッ゛………(辛うじて維持していた岩盤に叩きつけられていた。だが、その宇宙服のフルフェイスマスクに大きな亀裂が生じ、指一本で突かれてしまえば粉々に砕け散る程であった)……な、なにが……おこ、て………?(状況を確認しようと、めり込んだ全身を抜き出そうと試みる。だが、力は入らない)」

ネオン「ハーッ……ハーッ………うッ゛……( ド ス ッ )(まだ機能する左手でポシェットから即効性のある鎮痛剤、それが仕込まれた注射器を取り出し…自身の右肩へと注射。その後、慎重に瓦礫の間隙を縫いながら埋もれた右腕を引き抜いた)……はぁ……はぁ………トリクロロエチレンは……ッ…炎に触れると、分解して有毒且つ腐食性のヒュームを生成するんです……ッ…」

ネオン「ゼェ…ハァ……そして、ヒュームとは……塩化水素のこと… 塩化水素自体には爆発性はありません…です、が…ッ……!金属を浸して水素を発生させた際、空気と混合して爆発するんです…!あの時、先生が投げ打ったカンテラ…きっと、その爆発を、何十倍以上にも引き出す…特殊な加工が施されて、いたのでしょう……!でなければ…こんな甚大的な被害は、起こるはずがない……!(目の前に広がる惨劇を前に、少女は戦慄を覚える―――)」

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イースターだった景色は、先の大炎上を経て作り替えられた。
建物は全焼どころかそもそも初めから存在しないものとして跡形もなく消し飛ばされ、遮蔽物の一切は消し飛んだ。
よく見れば、その隣の海…海面上を、残骸や死骸が満たしている。頭上に広がるは夜空ではなく爆発によって生じた曇天。
黒く焦がされた大地にはまだいくつかの火種がパチパチと音を立てながら揺れている。
なにより、一番目立つは巨大なクレーター。その中心部に、人影が立っていたのだ―――――

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サナトリー「―――――――――(――――爆心地にペストマスクの人物。彼女が着込んでいるラバースーツは特殊防火加工が施されているのか、傷どころか溶けている個所も一切存在しない。ただ微かに燃え盛る大地の上に佇んで、この惨状を感受するように両腕を広げるのだった)」

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ヘルトラウダ 2024/02/10 (土) 22:55:47

ヘルトラウダ「………ガハッ、ゴボッ………ハァ、ハァ……!!!」
(ネオンの視線の先、あらゆる物が浮かんだ海から人体と建造物の残骸を押し退け、ずぶ濡れの姿でなんとか陸地へと上がり)

ヘルトラウダ「ハァーッ……!ゼェ………はぁ、く……そっ……恨みますよ、上司同僚の皆様……」
(対人戦、爆発物への対応の経験から、ガジェットの"盾"の展開が間に合い、加えて常人より遥かに頑強な身体が故に立つことが出来ているが―――)

ヘルトラウダ「カフッ……(肺が焼けた、身体も随分焼けて吹っ飛んだ、おまけに……)ああ、アンティーカの……ライブあるのに…」
(両腕に装着していたガジェットは原型こそ残しているが、一目見て使い物にならない状態と分かる程に熱と爆風で破損しており、全身の彼方此方が焼け爛れている)

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桜小路きな子「…………っ…!!(冬毬を庇うように彼女に覆い被さりつつ、瓦礫に埋もれている。右脚が瓦礫に挟まれており、苦痛に顔を歪める)」

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鬼塚冬毬「…き、きな子先輩…わ、私を庇って………!(きな子に庇われたためか、周囲に比べたら負傷は軽い方である)」

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ガダル「 ハッ フゥ……ッ ク…… ぐァ!!(建造物の瓦礫を埋没させ大の字になり荒い呼吸を繰り返していた。意識が途絶える寸前の情景が瞼の裏で再生され、その恐怖を反芻し咳込み瞼を開ける。) 何……が…… 状況を……点呼、……点"呼"ォ"……ッ !!」

――――――――――――――――。(沈黙。神曲における地獄を現実に落とし込んだ情景の中、延々と腐臭を撒き散らし、炎が猛るばかり。 喧騒に紛れた沈黙) ……。隊、長……!   ご無事、で……  足が……眼が……ッ  (弱々しいが、生存者が彼に応える声が帰ってくる。姿こそ見えないが倒れながらも声を捻り出しているようだった)

ガダル「………!!(生存者……! クソ……気を抜くな……! 陛下に任された兵がこうも容易く……ッ!おのれ……)………! そうだ、陛下……エデ陛下は……―――――――――――(生存した兵に安堵し意識を失いかけるが、剣を杖代わりに立ち上がり周囲を見渡す。 右足の感覚がない、右目は機能していない。他にも体の機能が多く損なわれている。 だがそんなことが些事であると嘲笑うような現実が、彼の目の前にあった)」

エデ【執行】「――――――――――(あの大炎熱の中原型を残した硝子の残骸。それが散乱する抉れた地形の中心。そこで右半身を焼失し、残す左半身も黒く焼け焦げた、機械人形の姿があった。 残る右腕は掌を前へ突き出し、"防御結界" の残滓を散らしていた)」

ガダル「―――――――!! ァ"…… ァ ア"……… 陛下…… 陛 下 ッ !! 」

エデ【執行】「 残存勢力、30%……。 97%全滅と出ていたが…… ハッ あの眼鏡に殴られた影響が私にも及んだか。(口さえ稼働せず、ノイズ混じりの音声を発し、自らを嘲り自虐的に広角を釣り上げ)  カ ツ ッッ (残骸が、焦土となった砂浜へ沈む)」

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ネオン「…ハァ……ハァ……ッ……――――(毒や炎に対する態勢に加えて、あの核爆発級の衝撃を受けても尚、立っていられるなんて……先生の手術着は、あらゆる障害を撥ね退ける作りになっている…… ……そう、だ……先生は、生まれながらにして"人並み以上の敏感肌の持ち主"…と聞いたことがある…… だから、いつも肌身という肌身を隠し尽くしている……――――!)(だがここである事実に気づく)」

ネオン「………!(そう、か………そうか……!この汚染された大気は、まさしく先生自身にとっては最悪の環境下…!普段の日常生活で必ず肌身を晒している我々とは違って、過剰なまでに大気との接触を拒んでいる先生とのある"差"…!つまり、どこか一か所でもこの汚染された空気に晒されれば…平常心を保てなくなるはず…!)(サナトリーの全身を舐めるように観察し、どの個所を責めるべきか品定めする。そして一つの答えが出たのか、確信したように頷いた)」

ネオン「――――― 各自へ、通達…!先s……サナトリー氏の「マスク」を…剝がしてください…ッ!どんな手段を講じてでも、無理矢理にでもあのマスクを分離させてください!そうすれば……スーツ無しでは耐性のないあの人自身の敏感体質によって、平常心が喪失するはずです…!(普段から着脱しているあの「マスク」ならば、比較的剥がしやすいはず…!その上…肌身だけではなく…目、鼻、口、耳…五感のすべてが集約されている頭部が曝け出されれば、効果はきっと現れるはず…!)(ぽたぽたと流血する右腕を垂らしながらゆっくりと起き上がっていく)」

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ヘルトラウダ 2024/02/13 (火) 01:16:17

ヘルトラウダ「痛い……痛い…ふっへへ………はは……ひひっ……爆発の割に……私が無事なのは……運じゃなくて女王陛下に庇ってもらった結果って事ですか……あんな……偉い人に守られちゃって、まあ……マイテイ人も形無しですよ……」
(遅れて来る全身の痛み、そして防御結解を展開していた、無惨に焼けたエデの姿。絶望的な状況と、自らの無力さに思わず自嘲の笑いを浮かべ)

ヘルトラウダ「(味方は殆ど全滅。残存部隊も、私も皆怪我人。相手はピンピンして、ついでに多分……最大の戦力で、殺意はガンギマリ……)へへ、えへっ……こんな事あるんだ……え?マスク?
(最早自棄になって、更なる笑いがこみ上げてきていた所でネオンの呼び掛けが聞こえ)

ヘルトラウダ「………ああ、成程………ダメージは通らなくとも、大気汚染の耐性が無いからそれを利用して自滅させる、と……アレ相手に、ふふっ……良いですね、それしかないなら……やってやりますよ……"推し"の平和は……私が守る…っ スゥーーーーッ……」
タン……トン トン トン トン
(爆発で有毒ガスは薄れたと判断。焼けた肺で、深く長く息を吸い……痛みを堪えて足を前後に開いて両腕を胸の前に突き出し、リズムを取って小さく、軽く跳ね始め……得意とする、"ボクシング"の構えを取る)

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スカーレット・デルタ「っ…っ……!!(壁に叩きつけられたのか、スカーレット・デルタのスーツのところどころにヒビが入っている)…マ、スク……?(ネオンの言葉を聞いて)マスク………を…ヘルトラウダ…さん…!そんな、一人…で…(フラフラと立ち上がる)」

コハク「……っ…っ……(岩盤がどこかに頭部を強打したのか、流血が垂れている)…ダイヤ………!!(スカーレット・デルタの様子を見て)あれは……!」

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桜小路きな子「……!あ、アルタール先輩…!(岩盤にめり込んだアルタールを見て)」

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鬼塚冬毬「…それより…きな子先輩…その脚………!!(フラフラと立ち上がり、きな子の足を挟んでいる瓦礫を取り除こうとする)」

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鬼塚冬毬「……きな子先輩………私のため…に………!(ググッと震えながら瓦礫を持ち上げようとする)」

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桜小路きな子「………きな子も…"先輩"っすから。それに…冬毬ちゃんを守れなかったら……夏美ちゃんに…顔が向けられないっす…!(苦痛に顔を歪めながらも精一杯の笑みを冬毬に向け)」

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アルタール「……Okay……きっとこれが、ミーの"ファイナルライブ"になるだろう……それなら…ッ……!(よろめきながらも立ち上がる) 盛大にアげていこうじゃねえかァッ!! FOOOOooooooooooooooooooooo~~~~~~~~~~~~!!!!! (いつもの奇声を発する。だが、そこに込められた情熱と気迫は、本物のバンドマンたる彼なりの覚悟の表れであった)」

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BGM♪:SINoALICE - 決戦ノ前歌 - Extended
https://www.youtube.com/watch?v=lhplt5w6Ym4&t=1066s

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サナトリー「カクン、カクン、カクン…――――(満身創痍な彼女たちへ、ペストマスクをかくかくと揺らしながら歩み迫る) ジ ャ キ ィ イ ン … ッ … ! (その両手…指間に鋭利なメスが、両手合わせて計8本の刃が顔を出した)」

ネオン「……決着は一瞬の内に決まる……その最期を迎えるのが先生なのか、それとも私たちか、或いは…――――(立ち上がった直後、息を呑みながらポーチからアンプルを抜き取り、それを拳銃へと装填した)」

アルタール「囮はミーが買おう!なんとか隙を作ってみせる――――さ!!(ギュォンッ―――バシュンバシュンバシュゥンッ!!)(メガホン型の小型支援機「サテライト」を二基起動させ、サナトリーへと射撃を行う) YEEEEAAAAAAAAh!!!! (支援機による射撃と共に特攻。斬撃形態に切り替えた奏星《 アステロイ》で真っ向から叩き潰す勢いで斬りかかった)」

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スカーレット・デルタ「………私も、行きます!(電気をまとった刀を構え、マスクに狙いを定める)たぁっ!!!(アルタールが斬りかかってしばらくして時間差で突撃する)」

コハク「………(ダイヤ…!タイミングを、逃すな…!)」

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ヘルトラウダ 2024/02/18 (日) 22:18:20

ヘルトラウダ「(毒の沼の展開は無い、そしてこれ見よがしに見せてきた刃物……メスか……ブラフの可能性もあるけど、少なくとも接近戦を想定しているという事……だったら…)……好都合…!」
―――トン、トン、トン………ダダッ!!!

ヘルトラウダ「っしゃあぁぁぁー!!!!」
(格闘型マイテイ人が故の身体能力を活かし、高速のステップワークで敢えてアルタールの「サテライト」の射線スレスレを通って前進。身を屈めて被弾面積を狭めつつ、一気に距離を詰め……サナトリーに向けてボロボロのガジェットを填めた両拳でパンチの連打を放つ!)

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ガダル「(主君の成れの果てにうちひしがれ、力なく膝を突き崩れ落ちていたが……サナトリーへ果敢に立ち向かっていくレギュレイター達が彼を追い越し)……ギ リィ……ッ(自責の念を握りつぶす拳に、手甲の隙間から溢れた血が滲み身を震わせ)」

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――――レギュレイター各位!!この恩は一生涯かけて必ず返させてもらうッ!!我ら母なる大海より生まれ出でし兄弟にして戦士!!いつの日か、共に巨悪へ立ち向かおうぞ!!

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ガダル「(そうだ……誓を果たすべきは、今!戦うべきは……今ッ!!)――――――――― オ" オ" オ" オ" ォ" オ" オ" ォ"ォ" オ" オ" ッ 破邪必滅・正義執行ッ!!!!! (傷という傷から血煙が噴き出そうとも、それを自ら衝き動かす炎とし立ち上がる。獅子が如き唸りを上げ、両手持ちにし掲げた大剣を、誓いと共に地へ突きたて……)」

キ  ィ   ン ……     ホ "  コ "  ォ  ッ!!!!!!!
(斬撃の余波が地に剣閃を刻み、レギュレイターを追い抜いて駆け抜ける。それがサナトリーの足元へ届くと同時に、足場が蜘蛛巣城に砕け、隆起し、噴火の如く直線上に天を穿つ衝撃波でサナトリーを浮かせようとする)

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サナトリー「 ジ ャ ラ ラ ラ ラ ァ … ッ … ――――― ガ ギ ギ ギ ギ ィ ィ ン ッ ! ! ! (だが、メスは8本だけじゃなかった。背面より飛び出した数十以上は及ぶ更なるメスが意思を持ったように動き出して、円を描く様にシールドを形成してアルタールの操る支援機による射撃を防御) ブ シ ィ ァ ァ ア ア ッ ! !  (その直後、数本の刃が飛び出して支援機を刺し貫き、そのままアルタールの胴体をも貫通させた)」

サナトリー「 シ ャ ラ リ ィ … ―――― ヒ ュ バ バ バ バ ァ ッ ! ! !( ブ シ ャ ア ア ァ ッ ! ! )(傀儡師が手繰るマリオネット操演のような動きから、宙に浮いた幾つかのメスが今度はスカーレット・デルタにその切っ先を向ける。突撃を仕掛ける彼女の刀をを真っ向から受け止め、無慈悲にも反撃の一閃で斬り裂いた)」

サナトリー「 バ ッ ――――― (接近から攻撃をしかけるヘルトラウダへ手をかざし、反撃に出ようとする。だがその時―――)―――― ! ? ( ホ "  コ "  ォ  ッ!!!!!!! )(ガダルの放った斬撃によって地盤が盛り上がり、噴火のように噴き出した衝撃波によって彼の狙い通りに宙へとその身が浮かされる)」

サナトリー「 ボッ  ゴッ    ドガガガッ バギボギィッ  ズドガァンッ  !   !  ! (無防備な態勢でヘルトラウダの乱打がようやく華奢な身体に次々と直撃していく。だが、断末魔一つ上げないその様子に本当に攻撃が通用しているのかどうか、もはや痛覚など感じていないのか、疑念が生じる――――)」

サナトリー「  ガ   ッ   (だがここで、ヘルトラウダの攻撃によってメスを手放した片手が彼女の拳を受け止める。そして――――)  ジ ュ ワ ア ア ァ ァ … ッ … … ―――― ! ! (手中に分泌させたあの毒液によって、彼女のその手を溶かしにかかったのだ)」

サナトリー「  フ ォ ン ッ  (そんな中でもう片方の手をガダルへと突き出す。その示す先へ鋭利な刃を持つ数本のメスが滑らかな軌道を描くように飛び交い――――― 四方から彼を串し刺す)」

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桜小路きな子「あ、アルタール先輩……っ!冬毬ちゃん…!これを持って先輩のところへ…!(救急セットの入ったバッグを冬毬に渡す)」

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鬼塚冬毬「…!(きな子からバッグを受け取り、アルタールの方に駆け出す)」

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スカーレット・デルタ「なっ…!(サナトリーの一撃を喰らい、倒れ伏す)こ、こうも簡単に、攻撃が…!?」

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ヘルトラウダ 2024/02/26 (月) 00:14:45 修正

ヘルトラウダ「案の定効いてる様子はありませんけど……!!このまま一瞬でもズラせれ、ば゛っ゛………!!!」
連打の最中、掴まれた右手が毒液を浴び……激痛から溜まらず右腕を引きながらも、同時にペストマスク目掛けて引っ掛ける様な左フックを放ち……勢い余ってそのまま前方へ倒れ込み)

ヘルトラウダ「う、うああっ……手が、手が……!ちくしょう………」
(毒液に依って溶かされ、反射的に逃れたものの……拳の肉が溶かされ、剥がされて骨が露出した右手が思わず目に入り)

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ガダル「  ―――――!!―――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!…………(四方から迫るメスによる刺突が的確に臓器を抉り、そして固定することで致命傷を負うと同時に身動きを封じられる。 口橋から赤い筋が垂れ、炎に晒される中体温が急激に低下し氷のように凍てつくのを感じた)」

ガダル「――――――――――(まだ、だ……陛下、エクレイル殿……私はまだ向こうへ逝くには……まだ……ッ) ふ  ンッ!! (メスに固定される右腕を振り下ろす。串刺しにされた状態で無理に動かせば両断されるのは必然、しかしそれを良しと不敵に笑み……) ガ ァ"  ア"  ッ  !!(千切れ飛んだ腕を口に加え、それをサナトリーへ向け投げ放つ。 切断面からは肉片と血しぶきが舞、サナトリーの視界を封じにかかった) 

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名前なし 2024/02/28 (水) 22:35:26 修正

アルタール「 グ フ ッ … … ! ! (メスに胴体を貫かれ、致命傷を負う。罅割れたヘルメットの亀裂から鮮血が僅かに噴き出し、内側の視界が真っ赤に染まっていくのを感じた)……い……ケェ……ッ……!(自身を犠牲にヘルトラウダにすべてを託すように、その身が崩れ落ちた)」

サナトリー「 ブ シ ィ ッ ――――――( ! ! ?)(アルタールを葬った隙に飛来したガダルの「腕」、そこから噴き出す血飛沫によってペストマスクが血塗れとなり視界が遮られてしまう)   ド     グ ゥ  オ    ン   ッ   !   (過ぎに対処しようとしたのも束の間、そこにヘルトラウダの渾身のフックが顔面に炸裂。ペストマスクが一瞬で凹み、ガラス部分が砕け、そして…ついにそのマスクが吹き飛ばされた―――――)」

サナトリー「 ア゛  ァ゛  ァ゛  ァ゛  ア゛  ア゛  ア゛  ァ゛  ッ゛  !  !  !  (ようやく曝け出された素顔。麗しの銀髪が潮風に揺られ、曝け出された白い肌。穢れを知らない女性から、俗世を忌み嫌うかのような怨嗟の如き絶叫が空に劈く。自身の敏感な白肌は徐々に空気に混じる毒素によって汚染されていくかのように黒ずんでいき、血管が気味悪く浮き彫りになっていくのだった)」

ネオン「   先  生  ッ  !  !  !  (この瞬間を待っていた問わんばりに絶叫するサナトリーへと飛び込み―――)―――――   ド   ス    ッ   !   (彼女の首筋に突きつけた拳銃のトリガーを引いた。発砲音はなく、代わりに何かを撃ち込んだような鈍い音を響かせる)」

サナトリー「  ッ゛  !  !  ?  (  ド ッ グ ン ッ ! )(首筋に「何か」を打ち込まれたその直後、すぐに自身の容態に変化が訪れたかのようにその体が大きく跳ねた)

ネオン「ハー…ッ…ハー……ッ…―――――「サクシニルコリン」…!麻酔導入用の筋弛緩剤として使用される薬品… しかしッ…今打ち込んだ量を体内に過剰摂取すれば、それはもはや"猛毒"となる…!そして…その毒はもう既に…目まぐるしい速度で貴女の身体を蝕み…やがて死に至らしめる…ッ……!」

ネオン「……先生……貴女が教えてくれたこと、一度たりとも忘れたことはありません…っ…… 時代が移り変わろうと、医術は世界が求め続ける…!だからこそ…私たちは、倒れてはいけない… そこに助けられる「命」がある限り……!理由はどうであれ…貴女は多くの「命」を殺めた…… この「手術」を成功させる方法はただ一つ…―――――

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ネオン「―――――― 先生、貴女を永眠させることです」

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サナトリー「… ァ … … ア゛… … ァ゛ ァ゛ ア゛ … ッ゛… … … ! ! ! 」

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今まで本当に、ありがとうございました。そして……おやすみなさい

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サナトリー「―――――― ド サ ァ … … ッ … … ! ! 

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「黒衣の医師」が崩れ落ちる。
その最期に何を思ったのか、彼女たちには知る由もない。
少なくとも、教え子や仲間たちが命懸けで取った行動は…
彼女自身が食い止めようとしていた「病」の浸食を、阻止(と)める結果となった―――――

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ネオン「――――――――― フ ラ (恩師が倒れた後、力尽きたように横たわる。仲間たちが決死の覚悟で作ったくれた隙を突いてサナトリーに一矢報いることはできた。だが、それは同時に――――"相打ち"となっていたのだった… … ジ ワ … … ッ … … (投薬のその瞬間、実際は取り乱していた彼女のメスをその心臓に受けていたのだ。メディックである自身にはその致命的な事態の重みを理解していた)」

ネオン「………………―――――」

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先生……貴女の教えで……私たちは……これ以上の被害を抑えることが、できました……
私はもう、"ここ"までです……

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"さいご"に……自分の「」を知りました……
ああ………「」が……こんなにも…熱くて……重くて……儚くて……

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もう少しだけ「生きていたい」と、願って……―――――――――

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ネオン「―――――――――――――」

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その少女は、憧れの恩師と対となるような態勢で横たわる
二人の遺体は赤い池に満たされ、沈んでいくのだった―――――――

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桜小路きな子「あ、アルタール先輩………!(身が崩れ落ちたアルタールの様子を見て)」

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鬼塚冬毬「………お、遅かった…ということですか……(バッグを持ったまま膝から崩れ落ちる)」

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アルタール「ゼー…ッ……ハー………ッ……――――――(決着が尽いたその時、自身は未だに仰向けに横たわっていた。自分にできる最善の行動はすべてやり尽くした。後悔はもう、ない……そう思い込もうとした時だった―――――)」

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―――― 俺とバンドを組まないかって?……ハハッ、おもしれぇ奴だな、お前。 乗った! 

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アルタール「………―――――――」

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ライオット……ユーとの出会いから本当に毎日が刺激的だったよ。
変人だの狂人だの馬鹿にされてきたミーを、それが「ロック」だって蹴飛ばしてくれたのは、ユーが初めてだった…
本当はもう……こんなマスクは必要なかったんだ…恥ずかしさを隠すために覆ったこれを……

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アサギ……レヴィ……ライオット…… ユーたちとちゃんと面向かって笑い合いたかったよ…

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アルタール「――――― ビ キ ィ … ッ … ! (宇宙服を彷彿とさせるあの特徴的なマスクの表面が、ついに砕ける。曝け出された素顔は血塗れによって結局覆われたままだったが、なんだかいつもより景色に眩しさを感じる。もっと眩しい思いをしたかった。ステージの上でスポットライトを浴びることこそが、バンドマンが生きている由縁なのだから――――)」

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アルタール「……引退ライブ……楽しんで、くれたかな………―――――――」

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ゴ ト ッ ―――――― (バンドマンの手から相棒のギターが手放される。「弦」はとっくに切れていた―――――)

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ヘルトラウダ 2024/03/01 (金) 01:56:41

ヘルトラウダ「――――倒れ、た…………?いや、でも………ネオンさん、アルタールさん、ちょっと……!」
(本来、戦闘が行えるような状態とは程遠い身体……最早使い物にならなくなった右手、全身に負った熱傷と裂傷……それらの痛みを堪えながら、ふらふらと立ち上がってネオン、そしてアルタールの許へと歩き)

ヘルトラウダ「………メディック………は……ネオンさんが担当でしたね……誰か、誰か……手当が出来る人……居ないんですか…」
(体力の限界か、その場に膝を付いて弱弱しい声で居もしないメディックを呼び続ける。二人が"手遅れ"である事は確信出来ていても尚、そうせずには居られないとばかりに)

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桜小路きな子「め、メディックは………こ、こ…っ、す……!(瓦礫に挟まれていた右脚を引き抜き、這いずりながらアルタールの方へ向かう)」

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鬼塚冬毬「……っ!きな子先輩、無理をしてはいけません…!あなたも治療を受けないといけない方のはずです…!」