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LAST RESORT #5 【 Vs.ティネル 】

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『LAST RESORT』 #5(第5話)の個別戦闘スレ

黒い羊
作成: 2024/02/08 (木) 18:54:08
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ティネル【レギュレロイド】「―――――― いくぞ ( ズ シ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ! ! )(正義の権化が、動き出す。重傷を負う者たちへ徹底的な追撃を仕掛ける為に。そのあまりにも大きな前進の一歩目で地盤が震え、砂塵が火柱のように拭き上がる)」

ティネル【レギュレロイド】「 「敵」が、増えたか (その刃の矛先は、例え同じ部隊であるマンハッタンカフェにも向けられた。彼女は第0において02の催眠を受けていない、その隷属から外れた人物であるためか、ティネル本人の目には「真っ黒な怪物」そのものにしか見えていないのだ―――)―――貴様も"断罪"する ( グ ゥ オ ォ ン … ッ … ! )(ついに圧倒的巨大な刃を振りかぶる―――――)

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ティネル【レギュレロイド】「   執   行   」

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ズ       オ      ゥ      ッ      !     !     !     

.

巨大起動兵器を、山々を、地上にある一切のすべてを断裂する絶対的な正義の刃が、今、振り抜かれた―――――!

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ヘザー「……あれは、確か第0のマンハッタンカフェ戦闘員か……どうやら、変わらず味方では居る様ね……良かった、どうにもならなくなる所だったわ」

ヘザー「―――よし、何とか接近戦に持ち込むわよ!!まともに打ち合って削り合う展開だと絶対に勝てない、コアごとティネル・カルロウ本人を打ち貫いて、無力化を狙う!!」
(レギュロイドの前進で噴き上がる砂塵、それが示す異様な圧力……それを肌で感じながらも、面々に向かって吠えながら四脚を全て歩行に回して猛進。レギュレロイドが振り上げた刃を見据え―――)

ヘザー「――――――避けろ!!!」
(レギュレロイドがその刃を降ろす、その瞬間に四脚を以て斜めに跳び……攻撃を回避)

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ティネル【レギュレロイド】「――――それで避けたと思うな!!( グ ゥ ォ ン ッ ―――― ズ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ァ … ッ … … ! ! ! )(空振りし大地へとめり込む形で炸裂した巨刃。だが、そのままヘザーを追随するかの如く腕を振るい、埋もれたままの刃で大地を抉りながら彼女へと再びその脅威が迫っていく)

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名前なし 2024/02/18 (日) 17:12:58 修正

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平安名すみれ「…!ヨハネ!(ヨハネに飛び込み彼女を庇うように回避しつつグソクムシの触手を鋭くしてティネルに向けて伸ばす)」

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ヨハネ「……!団長!(覆い被されながらボウガンを放り投げるように地面に置くと、時限式に数本の矢がティネルに向けて発射される)」

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マンハッタンカフェ「ーーーーーーーーっ!?(規格外、それはこの振り下ろされる執行の巨刃にこそふさわしい。これ以上ないくらいにシンプルな圧倒的出力)ーーーーーーーーこの!(ウマ娘特有の機動力。さらに足に呪力を乗せることでさらに数倍。だが)ぬぁああああ!!?(体重が軽い部類に入る彼女からすれば、巨刃が地面に接触直後の衝撃で吹っ飛ぶのは明白だった)………な、ヘザー隊長の方向へ!? あの巨大な刃をどうやって操っていると!(物理的・魔力的な質量を問わず、大きけらば大きいほどラグは顕著になる。だが、このティネルという女のそれはまるで違う。まるで普通の剣を振っているかのように、それが当たり前の技術であるかのように軌道を変えた。……"神は細部に宿る"という言葉はよく聞くが、あの剣のひと振りだけでその技量・力量の差を垣間見る)

マンハッタンカフェ「…………ティネル隊長(生唾とともに彼女の名をつぶやく)…………来て早々の任務がアナタと戦うことだなんて、ほんっと気がめいります。(呪力を込め、印を結ぶ)アナタを、全力で止めます。そして帰ったらタキオンさんを殴ります!!」

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オーランド「 ン"ゥ"ッ!! (レギュレロイドの斬撃が地を穿ったタイミングで、剣の腹へ逆手持ちにした自らの獲物を突き立てる。そのままヘザーの方へ斬撃の軌道が変わろうともその刃に食らいついて離れず……)ッ……!くッ…… ヌ"ゥ"オ ア” ァ"!!!!!(足場となったレギュレロイドの剣に踏み砕くような蹴りを入れ、ヘザーへの斬撃の軌道を僅かにズラす。そして切っ先が彼女の足元をすれ違う間際、自身の大剣を水平に構え、それがティネル本体への攻撃の布石と鳴る『足場』であることをアイコンタクトで伝える) 隊長、こちらへッ!!」

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ヘザー「(予想以上に動きが速い…!鳴り物入りで出してきただけはある、搭乗者の動きに高精度で追従しているが故の速さ…!まともには受け切れない、一本犠牲にしてでも……)……っ!?よし!!よくやった!オーランド!!」
(オーランドが決死の一撃で軌道を変えた事で、足元へと迫る刃を間一髪、ガジェットの四脚で跨ぐ様に跳び越え……うち二本の鉄脚で蹴りを入れ、オーランドの許へと跳躍)

ヘザー「(ただ……確証は無いけれど、間違いない。奴はアレでも思考力は残っている。きっと、この"ヘザー・タウンゼント様"を優先して狙う。なればこそ……!)……見たわね、貴方達!奴は見た目より速く、精度も高い!だが……それ故に!人間に近い動きで、サイズ比で圧倒的に小さな私達を潰さなければならないという事どうにかなりそうな気がして来たわね!!」
ヘザー「(……これも、付け入る微かな隙に"なりうるかもしれない"程度。私とアレでは、戦闘の手札の質も量も違う。それでも私が奴に勝ちを拾う為には……手札を全て切る事が大前提。そう、全て…!)」

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名前なし 2024/02/20 (火) 01:46:20 修正

オーランド「(攻撃の優先順位が設定されているとしても"自身に最も近い脅威から対処しなければならない"。さもなくば全滅させる前に敗するからだ。ティネル・カルロウが余程の狂人でなければそうする。だが、奴が"人体を模倣した機体"に騎乗しているというのが落とし穴だ。主武装は"二刀"のみ……剣によるあの馬鹿げた威力の波状攻撃も一度に振えるのは二回のみ)なら……"優先順位を均等にする"まで……! ゼェ ァ アッ!!!! (大剣を振り上げスイング、ヘザーをレギュレロイドの頭上へ飛ばし……)」

オーランド「 フッ…… ン"!(大剣の柄頭に括り付けている布飾りを殆ど抉れ使い物にならなくなった右腕に巻き付け、それを"ティネル本体"が埋まるコアへ向かって当投)シュルル ル  ル    グ ン  ッ   (砲丸投げ同然に飛ぶ大剣に引っ張られ自らをティネル本体へ飛ばす。自身は余った左手で大剣に収納されている"ショットガン型ガジェット"を抜き、それの照準をティネル)」

オーランド「いつまで寝ている刹那 死ぬならせめて"骨の髄まで使い尽くせ"!

ヴァランドロア刹那「うるせェ――――――――ッ!!わたシにッ命令すルんじゃネァア"――――――――――――――――――――――ッッ!!!!(倒壊した建物の瓦礫を蹴破り飛び出す。骨に辛うじて肉と神経がまとわりついているだけの腕、血が滴り落ち神経を引きずる腕、臓物が幾つも欠損し肋が見える胴体、そして脳髄が露出した"殆ど死に体"にも関わらず、ろくに立てないのを四足走法で補い狂った獣のごとく突っ走る)」

ヴァランドロア刹那「 わダ死のシニ場所は……隊長の膝上だァ"ァ"ァ"――――――ッッッ!!!!(レギュレロイドの爪先から膝へ、膝から肘へ、肘から腕へと損壊した体から肉片と血しぶきを巻き上げつつも、眼球がぶら下がった崩れた顔面でありながらも光悦とした笑みを浮かべ、口に何かの紐を複数加え、引っ張る) ピ  ン  ッ (胴体に巻き付けたスタングレネードの束。それのピンを抜くと同時に解き放ち、ティネル本体の正面へ向かってばら撒く)」

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ティネル【レギュレロイド】「……疾(はや)いな。だが、捉えきれない程ではない。( ズ  ォ ―――― メ ギ ャ ア ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! )(片足を上げて、すぐに大地を踏み込む。それだけでとてつもない衝撃が砂塵を巻き上げながら空間を迸り、マンハッタンカフェの機動力を無に帰すかのように吹き飛ばしたのだった) 無駄だ、半端な覚悟では届きもしない。(すみれとヨハネの攻撃など、鉄巨人の装甲を前にしては蚊ほどにも効いていないのか、全く微動だにしない)」

ティネル【レギュレロイド】「 ほぅ……デキるな……!(オーランドの捨て身にも近い特攻によって軌道を変えられたことに一驚を示す)……!(続けざまに頭上へと飛ばされたヘザーを、コアの内側より見上げるも―――)――――!?(なにッ――――!)(本体(こちら)へと飛来する大剣とそれに引っ張られるオーランド…そして、視界を覆ったヴァランドロア刹那の姿に、思わず目を疑うという確かな"隙"が生じた)」

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ヘザー「刹那……!あの馬鹿、あんな状態で無茶を……!オーランド、貴方も突っ込んで来たら……っ!!まあ、いい!良くやったわ、二人共……!此処で!!"どちらか"で仕留めるわよ!」

ヘザー「(マンハッタンカフェ隊員は、多分まともに近付くのは難しい。すみれとヨハネも、火力が余りにも足りていない……だけれど、確実に意識を散らしている。攻撃が成立している……それに、刹那が隙を作ってくれた。お陰で、私かオーランド……例えどちらかが堕ちても、もう一人で刺せる……!)――――そこで……くたばって居ろっ!!
(ガジェット"執行四脚"の四本の鉄脚を全て、先端を刃状の形態に変形させ……ティネルのコア目掛けて一斉に突きを放ち、コアごと中のティネルを貫きに掛かる

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ヨハネ「言ってくれるじゃない、総団長さん…!(蛇腹剣を構えながら)…すみれ、あなたの触手で撹乱して。これならリーチは…!(ティネルに向けて蛇腹剣を繰り出す)」

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平安名すみれ「簡単に、言ってくれるわね!!(触手をティネルの眼前で振り回して掻き回す)」

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名前なし 2024/02/28 (水) 14:26:03 修正

―――――― ズ  ッ ガ ァ   ア ア  ア  ァ  ァ   ン   ッ  !  !  !  (弾丸の如き速度で放たれたヘザーの突撃がレギュレロイドの胸部、そのコアへと勢いよく激突。その衝撃の余波が空間に迸るが――――)

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ティネル「――――――――― ギ チ … … ッ゛… … ギ リ゛ ィ゛ ィ゛ … ッ゛ … … ! ! ! (コアの内側、そこで自身のブレードを交差した状態でヘザーの刃を正面から受け止めていた)……なるほど…ッ……この私自らを狙ってきたこと、そしてここまで到達した事には褒めてやろう……だが…ッ…!!( ズ   ン  ッ  ! )(コアのフィールド内で右足を踏み出し、拮抗状態のヘザーを押し出す)」

ティネル「―――― こ の 程 度 で 屠 れ る と 思 う な ッ ! ! ! ( ザ ッ゛ ギ ィ゛ ィ゛ イ゛ イ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! )(ついにブレードを完全に振り抜き、ヘザーをコアから追い出すと―――――)」

レギュレロイド「 ズ   ッ   ガ   ア   ァ   ア   ン   ッ   !   !   !   (宙へと追い出されたヘザーへ追撃を仕掛けるかのごとく、鉄巨神の手に握られたブレードの頭(かしら)が品まーのように振り下ろされ、ヘザーを垂直に地面へと叩き落としたのだった)」

ティネル【レギュレロイド】「 ハ ァ ァ ァ ァ ー … ッ … … ! (ヘザーの一撃を振り切った反動が両腕に残っているのか、微かに痙攣している。しかし、一組織の長を務めるだけの技量と才能を兼ね備えるこの女性はそんなことなど意に介さず、己が正義のために身を奮い立たせる―――)―――貴様等がいくら束ねたところで、この正義を崩せるものかッ!!( ズ ガ ガガ ガ ア ァ ァ ア ア ッ ! ! ! )(大地を抉るような下段斬りが鉄巨神より下され、ヨハネとすみれの矮小な攻撃を瞬く間に無に帰し、彼女たちをその衝撃で呑み込んだ)」

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オーランド「(『此処で!!"どちらか"で仕留めるわよ!』)―――――――ッ!(歯を食いしばりヘザーへのカバー周るという選択肢を噛み砕く。目標、ティネルへ一直線に飛び……)―――――0.3秒ズラせ刹那ッ!!(空中から飛びかかりながらの前足蹴りで腕を封じる → 散弾銃を突きつけゼロ距離での射殺 このコンボを決めようとするが……)」

ヴァランドロア刹那「 うヴァッッシャァ"ァ"ァ"ーーーーーッッ!!!!! (再生力の品切れ。殆ど半壊した肉体のまま、オーランドの指示通り瞬間的"時間差"を開け、急降下し遠心力と加速を乗せ、命を賭した斧による回転切りをティネルの喉へ向け振り下ろすが――――――――)

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マンハッタンカフェ「(すべてを砕き、覆いつくすのがティネルの刃なら圧倒的スピードで駆けぬく彼女は影)葬行摩波・双身……(ざわざわと長髪の間からもうひとつのマンハッタンカフェの顔が現れ、背中にもまた腕や胴体が生える)クァアア!(早く走るごとに呪力で空間をも削っていく。光すら飲み込む虚空が開いていく中で行動範囲を狭めていき、背中に映えたもう一対の自分が獣のような雄たけびを上げて右手の濡れそぼった深淵の大剣による斬撃波を飛ばす)

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ヘザー「―――――クソが……甘かったか……ッ!!!」
(ティネルのブレードによって弾き飛ばされ、ガジェットと諸共に宙を舞う。衝撃で微かに揺らぐ意識の中、追撃を行う面々、次に……振り上げられた鉄巨人のブレードが目に入り)

ヘザー「(……防ぎ切れるか………?いや、防ぐんだ。私の『執行四脚』なら……それに、攻撃は此処の皆がやってくれている)この―――ッ―――――――グ…ッ……———!!」
弾かれた四脚を再び防御態勢へと立て直し、鉄巨神の直撃を四脚で防ぐ。身体に刃が直撃する事こそ阻止したものの、当然の様に衝撃の一切を殺す事など出来ず……)

ゴ   ッ゛  ッ゛  シ  ャ  ア  ァ  ァ  ン  !  !
(響き渡る轟音と衝撃と共に、地面へと叩き付けられる)

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平安名すみれ、ヨハネ「っ!!!(ティネルの斬撃波による攻撃に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる)」

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ヨハネ「くっ…!(折れた蛇腹剣を投げ、ソードを取り出す)」

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平安名すみれ「さすが、総団長と言ったところね…!(ちぎれた触手を引っ込める)」

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ティネル「 何 ―――― ッ゛ ! ! ? (ヘザーを落としたその直後、下からのオーランド、上からのヴァランドロア刹那による両サイドからの攻撃に対応が間に合わず―――)―――― ぎ ィ ッ … … ! ! ( ガ ッ   ギ   ィ  イ ィ ン ッ ! ! ! )(レギュレロイドとのリンクを一時的に絶ち、コア内部で二対のブレードを縦横無尽に振り抜くことで間髪入れない洗練された斬撃で二人を迎え撃つ)」

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ティネル【レギュレロイド】「……その意気や良し…「敵」にするには惜しいほどになッ!!( グ ゥ ォ ン ッ … ―――― ド グ ゥ ォ ン ッ ! ! )(レギュレロイドとの再リンクにより、鉄巨神の目が赤く発光。それと同時にティネル本人によって攻撃を弾かれ、僅かに宙に留まった両者へブレードを握ったままの拳が振り抜かれ、二人同時に地面へ叩き落とすように殴り抜いたのだった)」

ティネル【レギュレロイド】「 ッ゛ … … ! ! ! ( ギ ギ ギ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! )(マンハッタンカフェの放つ鋭い斬撃波が巨大な両足を抉るように切り裂き、鉄巨神が退きはじめた。だが――――)―――― これしきで、我が軍靴は止まらんぞ!!( ズ オ オ オ ォ ォ ォ ォ オ オ ッ ! ! ! ) (切り裂かれた巨足を振りかぶり、マンハッタンカフェを蹴り飛ばそうと隕石の如き勢いで迫りゆく)」

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ティネル【レギュレロイド】「……「敵」にしては見事な連携と抵抗力… だが、もはやここまでだ。これ以上の被害を出す前に、ここですべてを断罪する――――ッ!!(鉄巨神に握られたブレードが更なる輝きを帯び始める。高密度のエネルギーが剣身に注ぎ込まれているのだろう。ただでさえ難攻不落な彼女の「刃」が、更に強固にして脅威になっていくのを感じた―――――)」

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ヘザー「――――――――…………ガッ………フッ……………ああ、生きてる……スペオトス・ベナティカスの、フェスは……」
(鉄巨神の一撃で地面へと叩き付けられた結果……衝撃でクレーター状に陥没した、地面の中心。薄れる意識の中で、鉄巨神に迎撃される団員達が目に入る。)
身体の彼方此方が潰れた、傷だらけの身体。全身からの出血は夥しく、自慢の四脚はひしゃげ、左足の義足は完全に砕けている。動かない右足も膝が逆方向へと折れ曲がっている中で、そっと腰のポーチに手を伸ばし

ヘザー「違う……げいげき…………されている………呆けてる場合じゃあ、ない………しっかり、しろ…」
(ロリポップ状の軍用鎮痛剤をポーチから取り出し、乱雑に口の中に放り込み)

ヘザー「……足が吹っ飛んだ時だってあったのに、へばっている訳には行かないわ……良し、頭が冴えて来た。あいつらを死なせない為に……立たないと…」
(血塗れの顔で、ひしゃげた四脚に目を向け――――)

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意識が朦朧とする中で、厳格な彼女は自らを律するようにそれでも立ち上がる。
そんな彼女が自らの命の支えとなるガジェット『執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》』に視線を落とした時、
ついにその「覚悟」を決める時が来たと悟った――――――

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― ヘザーの回想 ―

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ティネル「我々「レギュレイター」はこれより、反復現象《オーバーラップ》の根絶の延長として、その元凶である「ゼレオロス帝国」の討伐作戦へと移行する!本部への要請は私自らが行うが、遅くても 2日後には突入を決行する! 総員、早急に戦闘態勢準備に取り掛かれ! 解 散 ッ ! !  」

ラタリア「………(深刻化する事態により重くなった空気によりぎこちなく立ち上がるが…)――――― 「ヘザー」、ちょっと…(ここで、彼女を手招いて会議室と隣接している小部屋へ誘導する) 」

ヘザー「……これまで以上に、帰還の保証が出来ない任務になりそうね……その辺りも考慮して……隊を組む必要が……ん…?(深刻な表情で、起立の代わりに一礼。車椅子に座り直そうとした所で呼び止められ)……分かりました、今向かいます…ヨールダン、悪いけどお願いね(腕力で無理矢理椅子から飛び、自らの車椅子に着地。ヨールダンに軽く手ぶりした後、ラタリアの誘導に従って移動する) 」

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* * * * *

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ラタリア「(自身とヘザー以外誰もいない小部屋へと誘い、彼女へと振り返る)………渡しておきたいものがあるら。(そう告げると、ヘザーへ小型円盤デバイスをそっと差し出した)」

ラタリア「……それこそが、『 UpG.《アップグレード》 Ver.Ⅱ 』。さっきの会議中では「完成の見込みはまだない」と濁したけど、本当は既に"完成"していたんら。「内通者」が潜んでいる中で、うっかり口を滑らせてしまえば「これ」さえもゼレオロスに利用されてしまう……らから、団長陣の中で最も信頼と実績のある君にだけ託したいんら。

ラタリア「…「UpG. Ver.Ⅱ」は以前のVer.Ⅰとは異なり、既存ガジェットに装着する外付式拡張機能としての役目を持ち、"ブースト"の限界点を越えた火力を引き出せるものになっているんら。合体変形機構によってあまりにも規格外の大きさと破壊力を有しているから、平時はそのデバイスに格納しているんら。発動の際はデバイスを起動すれば、あとは自動的に君のガジェットと合体する。」

ラタリア「度重なるシミュレーションの結果、ゼレオロイドやそれに匹敵する…いや、それ以上の脅威性を誇る起動兵器すらも凌駕する破壊力は獲得している。Ver.Ⅱの強さは保証するら。ただし……ヘザーの場合、ガジェットと使用者が癒着しているタイプだと、それ相応の負荷がかかってしまうら。正直なところ、命の保証はあまり約束できない……らけろ君のことら。是が非でも成し遂げたいことに直面したのなら……この力は、必ず君の役に立つ。

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ラタリア「  私も君を信じて、これを託す  」

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* * * * *

軍用の鎮痛剤……強力な麻薬にも等しいそれが染み込んだ、ロリポップ状の薬剤を、もう一本口に咥える。
連続しての摂取は禁忌とされているその行為を、敢えて行う。痛みを取り除く為の本来の用法では無く、無理矢理に昂揚感を沸き立たせ、意識をより鮮明にするために。

血と泥に塗れた姿で、ひしゃげた四脚で、クレーターの中心で立つ。
左脚は義足すらも砕け、残った右脚は以前の負傷で完全に麻痺し、おまけに完全に折れて曲がっている。%%
それ故に、科学者として、尊敬する人物が基礎を作り上げ、信頼出来るメカニックと共に維持し、戦い続けてきた鉄の四脚型ガジェット、『執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》』
その四脚を足の代わりとして"立ち上がった"姿で、左脚の義足の接合部に隠したポーチから、ラタリアに託された"それ"を取り出す。

ヘザー「………ラタリア博士、私も………貴方を信じていますよ。科学者として、人間として。

ヘザー「現状の『執行四脚』でさえ、手足の様に動かせるまで時間が掛かった。味方の援護下で、並んで戦って、大出力の新型を乗りこなせるかは不安が残った。それに、遊撃隊《アサルト》やイーティス・センシオンと交戦する前に、嗅ぎ付けられたくは無かった。」

ヘザー「いや、これも……言い訳ね……貴方が命の保証が出来ないというのなら、きっと、そうなんでしょう。情けなくも、私は躊躇っていたんでしょう。この世に未練が山ほど残っているし。けれど」

腰部に巻き付く様に装着された『執行四脚』の基部。丁度身体の正面、臍の部分のメンテナンス用ホルダーを開く。

ヘザー「……目の前のあの『敵』に対処するには、これの力が絶対に要る。――私には団員を守り、任務を果たす責任がある。それを果たす為には、使う以外の選択肢はもう残されていない。そして、もう一つ……」

開いたホルダーに、叩き付ける様に小型円盤デバイスを差し込み、ホルダーを閉じる。

ヘザー「恥ずかしげも無く敵に寝返り、レギュレイターを……私の兵団を滅茶苦茶にしてくれた挙句、大仰に説教を垂れながらこの私を踏み付け、傷付け、汚し、見下しやがるあの女を蹴飛ばしてやらないと……気が収まらないでしょうが!!」

鎮痛剤の過剰摂取で感情のボルテージが一気に上がり、怒りの滲んだ破壊的な笑みを浮かべながら叫ぶ。
それに呼応する様に、ひしゃげていた四脚のそれぞれから文字通り"火を噴き"、『 UpG.《アップグレード》 Ver.Ⅱ 』に依って空間に現出した外付デバイスと合体。鳴り響く金属音と共に変型を始める。

轟音と共に、瞬く間に四脚の一本一本が元の倍以上の全長・直径にまで巨大化し、先端は三本爪のアームへと変形。原型を残しながらも、更に強靭・巨大化した姿へと変わり、本体であるヘザーを抱え上げる様に伸びた所で、ヘザーは再び、叫ぶ。

ヘザー「ロックンロール!!第二ラウンドだ!付き合え、ティネル・カルロウ!!」

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BGM Change:-Crawl- GUILTY GEAR STRIVE ORIGINAL SOUND TRACK VOL.1
https://www.youtube.com/watch?v=U1X5mF1sLRU

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名前なし 2024/03/05 (火) 03:01:08 修正

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ティネル【レギュレロイド】「――――――!!(変形した…否、あの形状は…"進化"…とでもいうべきか…ッ……!)(ヘザーのガジェットの変化を目の当たりにしたことで思わず驚嘆を示す)………フ……何故だろうな… 貴様等は「敵」だというのに……何処か親近感めいたものを感じ始めてきた……だが、戦いに私情は挟まない。それが私のポリシーだ。来るなら斬り落としてやる…――――まとめてくるがいいッ!!!

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ヘザー「精々この一瞬だけ、余裕ぶった面を晒しているがいいわ、ティネル!!その高潔を気取った仮面をォ!この私が……叩き割ってやる!!」

(巨大化した四本の脚全てが猛烈に地面を殴り付け、その勢いで鉄巨神の方向へと、砕けた地面の破片と轟音と共に弾丸の如き速さで"跳ぶ"

ヘザー「―――っはっ……ははぁ!!流石は第二の強化、まるで出力が違う!!今の執行四脚ならァ!!」

(激しい出血による過剰なアドレナリンの放出、更には鎮痛剤の副作用で極度の興奮状態にある中で、気付かぬ内に鼻や目元から血を垂らし、浮かれた様に笑いながら叫ぶ。しかし、その目とガジェットはティネルを正確に捉えており……)

ヘザー「魔力なら有り余ってる!!好きに喰らって、暴れろォ!!!」
(四脚がヘザーから魔力を吸い上げ、それを燃料にして紫色の"炎"を帯びる。同時に突進の勢いを乗せ、鉄巨神の脚の付け根を潰そうと、四本のうち二本を薙ぐ様に振り回す!)

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ティネル【レギュレロイド】「―――――――!(疾い…ッ……!)(先程とはまるで異をなすその速度に、あろうことか唖然として反応が遅れてしまう) ッ ッ ッ ッ ッ ッ ゥ ウ … … ! ! ? ( メ ギ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(そして、思わぬ事態が発生する。今の今まで何者の攻撃も一切受け付けなかったレギュレロイドが激しく振動し、次の瞬間には右脚の付け根から残骸が大きく飛散。痛烈な痛手を受け、鉄巨神の直立が大きく崩れた)」

ティネル【レギュレロイド】「(ここまでの飛躍を得たか…侮りがたいものだ…ッ…!!)ぐゥ……ッ……!!(鉄巨神とのリンクはいまだ健在。コア内部で腰を低くすることで鉄巨神の崩れかける態勢、その反動を和らげようと試みる。だが、付け根からは未だに軋むような音を立てて――それこそ人間でいうところの骨が砕けるようなもの――少しずつ崩落の兆しを見せていた)」

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ヘザー「はぁっははぁ!!この私と!!『執行四脚』の『 UpG. Ver.Ⅱ 』ならァ!!その大層なブリキ人形も形無しの様ね!!」

ヘザー「(足を潰した!直立する人型の形をしている以上、足を一本失えば自重を支えられずに斃れてい……っ!) ガッ……ハ……ッ!?

(高笑いと共に崩れ始める鉄巨神を視界に収め、追撃を加えようと構え直す。)
(しかし、その瞬間……負傷による物か、『 UpG. Ver.Ⅱ 』の反動か。或いは、その両方か)
(口から塊と見紛う程の大量の濁った血を吐き出し、全身が硬直する)

ヘザー「ぐっ、ぶっ……ははっ、驚かせてくれますね、ラタリア博士…!あんな言い方をするのだから、さぞや酷い負荷を受けるのだと身構えていましたが……この程度とは…!」
明らかに致命的な量の吐血。しかし、平然とした表情で両手を『執行四脚』の根本へと添え)

ヘザー「……待ってなさい、この人形を潰した後は……その身体だ……!!」
(四脚の内の二本がバーナーの様に魔力の炎を噴出させ、空中で更に推進力を得る。その勢いを乗せ、残りの二本を鉄巨神の腰部目掛けて再び横薙ぎに振り回し、更に対敵の身体を破壊しに掛かる)

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ヨハネ「…………この攻撃ではあの総団長は砕けない‥ならば、せめて………(ヘザーの様子を見て)」

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平安名すみれ「……団長に迫り来る攻撃を、全て迎撃する!(触手を構え)