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"K" -奴の名は-

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このスレッド前の時系列等は此方のログを参照願います。
基本的にト書き進行ですが、リレー小説風の長文での絡みを希望する際は当事者間でご相談ください。

ながつき
作成: 2022/03/19 (土) 23:44:29
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 庚「(まず彼女は逃げるだろうな。一先ずは見知らぬ人のフチを維持しつつ尾行、それとなく救出し拠点の位置情報を把握して……)ーーーーうわ、そう来ちゃうかー(お得意の手順を脳内で再確認していると慌ただしい足音が次第に大きくなっていることに気がつき踵を返す。案の定というべきか、難波が自身の方向へ向かって走ってきており、これを無視すると見知った顔であるという点において非常に気まずいと考え効率よくことを進めるのを彼は諦めた)ーーーーガッ(肩を竦めるとおもむろにコンビニに備え受けてある空き缶入れを鷲掴みにする。それをボーリングの球をレーンへ放すような要領でスローイングし……) ガンッ!! ガラガラゴロン(難波とすれ違いざまに空き缶入れがコンクリの上を跳ねる。その拍子に蓋が外れ中身が散乱し難波が通り過ぎた道一帯に空き缶が転がった)

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:53:21

難波「ハァ……ハァ…あっ…!知ってる……!気がする人ぉっ!!(偶然ではあるが、進行方向上の庚の姿が目に留まり)助けっ!ヘルプっ!!(助けを求めながらも走る足は緩めず、そのまま全力疾走を続け)えっちょっそれデカっ、ゴミ箱……!!(直後、後方でぶち撒けられた空き缶が大量に転がるのが目に入り)うわっ、凄っ…(ガラガラというけたたましい音と共に転がる缶達に、思わず一瞬足が止まり)」

ジャクリーヌ尾崎「中々足が速いようですわね、貴女が何の力も持っていない、或いは出して居ない……あくまでただの人間であると仮定するならアァバーッ!?(難波を追いながら余裕の表情で指差しをした矢先、完全に意識外から缶が撒かれ、派手に足を滑らせて顔面から転倒する)」

ピノ=ノワール兵頭「我々を誘っているとすれば少々速すぎますし、かと言ってこのままなら簡単に追いつけ…!(同様に難波を追っていたが、此方はジャクリーヌとは対照的に素早く缶に対応し、脇目も振らず人間離れした跳躍力でひとっ飛びに難波の許までジャンプし、缶を避けつつ難波を捕まえに掛かる)あまり目立つのは避けたかったんですけれどもね」

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庚「ーーーー走る!(ジャクリーヌ尾崎の転倒で安堵し肩を落とすのも束の間、ピノ=ノワール兵藤の常人ならぬ身のこなし、あくまで難波を優先する行動に面食らいながらも難波へ短くそう告げて促し) コ  ン ッ     (散乱した缶の中から素早くコーラを見つけ位置を把握するとジャケット内側を弄りつつノールックで高く蹴り上げ) >> B M G !! << (『暴徒制圧用』のゴム弾でコーラを打ち抜きひしゃげた缶から炭酸水が跳躍してきた兵藤の目の前で弾ける)

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:53:40

ピノ=ノワール兵頭「(ジャクリーヌはまあ……あの程度なら大した怪我にもならないでしょう、今優先すべきは……っ!)(着地の瞬間に眼前に飛来したコーラ缶に反応して両手で防御姿勢を取ったものの、破裂に怯み着地時にバランスを崩して転倒する)…
…余りこの手は……使いたくなかったのですがね(右手から魔力による一瞬の閃光が放たれ、次の瞬間、"虚空から"一丁の拳銃……暴徒鎮圧用の非致死性兵器…テーザー銃を取り出し、素早く難波の足目掛け発砲) ジャクリーヌ!!起きて!!」

難波「(庚の一言に即座に反応し、身を翻して再び一目散に走り出す、が……)痛っ………だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!??(テーザー銃から放たれた電極がボトムス越しに左足のふくらはぎに刺さり、気絶、失神するには至らないものの激痛と共に動きを止める程度の電流が難波の身体に流れ、その場に倒れ込む)」

ジャクリーヌ尾崎「ふっふっふっ、先ほどは不覚を取ってしまいましたがこの私は完璧に…ちょっ……兵頭!?(鼻血で鼻から下が真っ赤に染まった顔で起き上がり、顔を上げた瞬間転倒する二人に狼狽え)……いったいどなかは知りませんが…どうやら恐らくは、"キシ"の手の者の様ですわね……(庚に視線を移し)」

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 庚「(銃口は兵頭へ向けたまま、咄嗟にバックステップを踏み身を呈すようにして難波の前に立つ)ッ………(思わず遠巻きにも聞こえる歯ぎしりを鳴らす。ポーカーフェイスを意識し冷淡さを装っているが目元は強張ったまま。お手本のようなフォームで銃に両手を添え兵頭を常に注視、尾崎に至っては一瞥を向けるが第一印象として優先順位が低かったのかすぐに兵頭に焦点を絞る)ーーーー女性同士の仲が複雑というのは教養として覚えはありますけど、度が過ぎると目も当てられませんよ(軽口を挟んでこそみるが、挑発にさえならないと考えを改め肩を竦める)どういった経緯かは知りませんが一旦落ち着きませんか。関係ないの一言で放任できる身分ではないんですよ役職上(ご丁寧に非殺傷武器を用いるあたりヒットマンではない、ただ実力行使に至るまでの切羽詰まった状況ではあるはず。革靴がダメになる覚悟しておかないといけないな)

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:54:12

 難波「あ゛あ゛あ゛……!!(電流による筋肉の収縮と激痛で倒れ込んだまま絶叫を上げ)……痛っ……だぁ……!(電流が止まった後、倒れたまま痺れと痛みの残る左足を見るなりテーザー銃の針が突き刺さっているのが目に入り、すっと顔面から血の気が引き)……えぇ………!?(電気ショック……?え、何?撃たれた?ピ〇チュウ?意味わからんねんけどこれ…)(混乱したまま顔を上げ、彼女を守る様に立ち塞がる庚とその向こうに立つ二人を視界に捉え)何…この…何…?(困惑の果てに小さく声を上げた次の瞬間、テーザー銃の被弾とは無関係な右手に、目視できるほどの雷光が一瞬奔り)……えっ、何これ…?何これ……」

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:54:28

 ピノ=ノワール兵頭「(此方に銃を向ける庚に視線を向け)真っ当なカリキュラムで訓練されている動きですね、銃の構えに無駄が無い。先程の缶も全て狙っての物でしょう(単発装填が故に無用の品と化したテーザー銃を軽く放り捨て)……"放置できない身分、役職"…ですか。どうやらお互い確かに認識のズレがある様です……一度はっきりさせておきましょうか。ジャクリーヌ、お願いします(倒れ込んだまま、視線は庚を捉えたままでジャクリーヌ尾崎に声を掛け)」

ジャクリーヌ尾崎「成程、だいたい分かりましたわ、兵頭!!単刀直入に申し上げますわ!私はジャクリーヌ・尾崎・ルメルシエ、そして彼女はピノ=ノワール・兵頭・ヴィエルヌ……我々はエクソシストの一族で、人に仇なす異端を追っている身の者ですわ!そしてそこな彼女、難波祐子は……異端魔術を用いた秘密結社、いや…"機関"の構成員、或いは其れに類する者である可能性が限り無く高い、が故に……先ず我々の手で確保に参った次第ですわ(まるで"用意していました"と言わんばかりに難波祐子、正に彼女が映った写真が添えられた一枚のプリントを掲げ、庚に見せる。)(しかしその写真の女性はこの場に倒れている難波祐子より、容姿は同じながら幾分か…"柄の悪い"印象を持っており…)」

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:54:40

 難波「(良うわからんけどこれもしかして普通にこの後何事も無かったかのようにって流れ……?)っていうか、何…?エクソシスト……?なんで…?(完全に理解の埒外の状況下、痛みと困惑も手伝いすっかり思考を辞めて呆然と二人の口上を聞くも、ジャクリーヌ尾崎が掲げたプリントの写真を見るなり目を見開き)……あ゛あっ!?さっきのそっくりさん!!(いつの間にやら雷光の消えた右手で、ジャクリーヌ尾崎の持つプリントを指さし)……!それ!その人!!わたしとそっくりな!さっきマ〇ドで見た!!(そう、難波祐子本人から見れば、その写真は……先程森ノ宮と二人で居る時に見掛けた、"全く同じ顔の別人"のソレだった。)

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 庚「ーーーー。(軽く頷くなどして終始戦意がないことを示すように尾崎の説明に耳を傾け、示された写真には兵頭への注視を怠らぬよう交互に見遣っていた。普段の難波を機会は少ないなりに見ていた庚には、その写真が難波であるという主張に違和を覚えるが別人であるという証明もなく沈黙を守っていた。だがそれも、難波が『そ類似した人物』の可能性を示すまでの話だった)ーーーーまあ、彼女はこうは言っていますが信じないでしょうね、あなた方は。『よく撮れた写真』だ、ブレがなく人物の特徴等必要な情報を把握できる角度から撮影されていることは僕にもわかります。『信用の置ける筋』から得た情報なのでしょう」

庚「加えて、僕が彼女について弁明できる材料は、彼女が信頼の置ける元上司の部下ということだけ。立場上あなた方にとって無視できない敵であるということも理解はしました(肩を落とし、心底申し訳なさそうに難波に一瞥をやると、構えていた銃口の角度を上げる。事もあろうに両手をあげ『抵抗しない』意を伝えた)あなた方の合法性、機関の詳細等多々お伺いしたいことはありますが今は目を瞑りましょう。先ずは彼女自身の示唆した『人違い』の可能性も踏まえて事実を検証した方がお互いの為。難波さんをお連れするのはこの際止めません。が、私の同行が条件です。”ネタ元”には一度ご挨拶させていただきたいですしね(挨拶代わりと言わんばかりに両手を上げる際に胸ポケットから抜き取っておいた警察手帳を取り出す)ちなみにGPSは無効にしています、今日はオフですからね」

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:55:00

 ピノ=ノワール兵頭「分かって頂けて有難い、此方も可能であれば……彼女に危害は加えんつもりでした。だいぶ電圧を下げたとは言え……テーザーに頼る事態になってしまいましたが(足元を払いながら、ゆっくりと立ち上がり)……そっくりさん…?を見た、と……?……(出任せか…?この状況で…?)(写真と難波の顔を交互に見…どこか"合点がいった"といった風に顔に手を当てながら小さく頷く)……成程、もしかすると……ジャクリーヌ、これは…」

ジャクリーヌ尾崎「……確かに、この写真から受ける印象からは少々……離れている様にも見えますわね、しかし、予想される行動範囲内、しかも"似ている"という程度では……?しかしシラを切っている様にも見えませんし……マ〇ドで見た、というのは…さっき見た…??兵頭?(やや怪訝な表情を見せながらも、手元のハンカチで鼻血を拭いながら兵頭の方を見やり)」

ピノ=ノワール兵頭「(警察手帳……?つまりウェルド氏の同僚か、或いは……一挙手一投足の動きが、やはり単なる私服警官のソレでは無い……ああ、成程、信頼の置ける元上司の部下……読めてきました、ウェルド氏の歯切れの悪そうなあの態度……説明が着くかもしれません)(一種の確信を得た、とでも言わんばかりに軽く手を叩き、ジャクリーヌに視線を向け)ジャクリーヌ、"向こう"を追いましょう。やはり私達は少々焦り過ぎた様です」

ジャクリーヌ尾崎「(兵頭と同様、難波と庚の言葉から何かを察した様で、見る見るうちに顔色が変わって行き……)申し訳ございません!私達は確かに……行き違い、いや人違いがあったのかもしれませんわ!(そそくさと、しかし"完璧"とも言うべき美しい姿勢で低く頭を下げ)機関……我々の追う"一族"は、"異世界"と独自に魔術的なパスを繋ぎ、それを悪用している……ええ、と、とにかく!一刻も早く対応に当たらねばならないのです!貴女達を巻き込んでしまったのは謝罪致します、ですが……姿を見たというのなら尚更、我々に同行をお願いします!勿論、貴方も!(先程とは打って変わって、心底申し訳無さそうに、真摯にな声音で)」

ピノ=ノワール兵頭「(尾崎に続いて頭を下げ)難波祐子さん、貴女と同じ顔の女性……我々の推測に近いですが、心当たりがあります。恐らく貴女も無関係ではありません。危害は加えないと約束しますし、其方の警察の方と常の同行を約束します。"もう一人"の居場所に心当たりがあるのなら……差出がましいかも知れませんが、其方までの案内もして頂けないでしょうか(妙な訛りも無く、傍らの尾崎と同様に真摯な口調と声音で二人に) (……私達をハメる気、というのは無いでしょう……テーザーを撃ち込まれて尚、此方に攻撃の意志も無く、ただ"一般的な"反応を返すだけ…)」

難波「……アッ、ハイ………?(勝手に納得されて普通に謝罪されて再びフリーズしている…が、庚を一瞥し、"とりあえず庚を頼る事が出来る"事を理解してか頭が回り始め)ごめんなさい、庚さん、あの…お願いします ……えっ、と、そっくりさんは…気になるからって森ノ宮さんが今尾行してて……えっと、GPS出してくれてる筈なんで……連絡して、その場所で良ければ(此方も森ノ宮との合流を期待してか少し和らいだ顔で鞄からスマートフォンを取り出し、数度操作するもやや不思議そうな顔で)…さっきの報告の既読も付いてない……?結構経ってるのに……GPSも変な所で止まってる……道の真ん中やん……アレ?(尾行の最中とは言え、当の森ノ宮が難波からのメッセージを一切確認出来ていない事、そして"尾行中"ながら道の真中で停止しているGPS反応を怪訝そうに見ている)……ちょっとおかしいんかな…?」

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 庚「……。あ、あの……?あ、はい。承知しました。とりあえず詳細は後ほど腰を落ち着けてからお伺いいたしましょう。そのそっくりさんがまだ近辺にいるならば尚更(営業的な苦笑いをワンオクターブ置いて肩をすくめる)異世界ときましたか。森ノ宮さんも管轄の幅広げましたね(ここにあらずな元上司の面影に思いを馳せ、それとはかけ離れた現状に頭を痛め首を横に振った) ああ、構いませんよ。幸い録画し忘れた番組もありませんので(調子を無理やり取り戻して営業的に難波へ屈折のない笑みを向ける、が……)」

庚「………。(止まったまま動かないGPSの信号、それに対し平常ではない反応を示す難波を視界に収めると眉を顰め口を噤み)……。少し急ぎましょうか、少なくとも全力で。走れますか(淡々と、しかし明らかに焦りの伺える声色で難波、兵頭達へ問いかける)

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 龍姫「んー、ハンバーガー美味しかった……(それにしても、やっぱりさっきのあの人たち…気になるなぁ…)」

龍姫「……ん??ん??(先ほど散乱した空き缶や破裂したコーラ缶が目に入る)何が起こってんの…?これ…?(足を進めていく)」

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:58:17

 難波「(スマートフォンを幾らか操作しながら、なおも怪訝な表情は変わらず)うーん…GPSはなるべく切らない様に~とか結構言われるんですけど、私の位置情報は反映されてて…向こうだけ動いてない無いみたいやし、やっぱr」

ピノ=ノワール兵頭「(難波を遮る様に……というより、やや食い気味に)庚さん、同感ですわ。急ぎましょう!直ぐに車を取ってきます、此処で待って居てください。近くに止めとりましたので…!(言い終える前に、陸上選手張りの猛ダッシュで走って行き……)」
ジャクリーヌ尾崎「いやタクシー……は宜しくありませんわね…あの車なら人数も問題ありませんし…でもタクシーって乗った事ありませんわね…」
難波「いやいや……いやいやいや、そんな…森ノ宮さんに限ってそんな、とは思うんですけど…胡桃ちゃんなんかにも連絡は…あっもう行ってるわ……今メッセージ来てる……ウェルドさんとか他にも…何人も行ってる…追加連絡しとこ(やはり未だに状況を呑み込めていない様で、困惑した様に彼方此方を見回しながらスマートフォンを操作し)」
ジャクリーヌ尾崎「……!!(此方に向かってくる龍姫が目に入り)もしかして…!難波さんやその、森ノ宮さんのお知り合いですわね!?ご心配なら御同行くださいまし!(龍姫に駆け寄り、手を取りながら)」

難波「えっ…?ちょっと……うっわわわあああっ!?(ジャクリーヌに突っ込みを入れようとした、その瞬間…眼前に唐突に現れ、止まった大型車に驚いてのけぞり、尻餅をつき)ええ!?直ぐって言ってたけど速くない!?」
ピノ=ノワール兵頭「(難波の目の前に止まった大型車、その運転席の窓から顔を出し)急ぎですから……直行します、乗って頂けますか。あと難波さん、位置情報の住所を後で教えてください(車のサイドドアを自動で開け)」
ジャクリーヌ尾崎「さあ!事情は一緒にお話ししますわ!!!11(龍姫の手を取り、もう片方の手で難波を起こして車内に乗り込み)」

難波「ちょ……急ぎはわかるけど色々…待っ……(連れ込まれる)」

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 龍姫「散乱した空き缶や破裂した缶…ここで何があったんだろう……!?(尾崎に手を取られる)あ、あのぉぉぉぉ!!??(難波と一緒に車に連れ込まれる)」

美優「~♪(口笛を吹きながら街中を歩いている)…んぉ?(あてもなく散歩をしていたところ、尾崎に連れ込まれた龍姫をが目に入る)なんか面白いこt…いや、危ないことになってそうな気がする…ちょっと追っかけよっと!!(ぇ(身体能力に自信があるのか、兵頭が運転する大型車を追いかけようと試みる)」

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 庚「どこかの州知事が出ていそうな洋画で見た光景ですね……(言葉を挟む間も無く調達される大型車を見上げ、肩を落としておどけるような仕草)タクシーは一般人が運転しますからね、こういった機密情報がつきものとなる状況下では出来れば避けたい移動手段ですよ(それとなく大型車のドアを開け後部座席に乗り込む)ーーーーーー。(なんだかんだ無事で済むような人ですが……人間とし食いますからね、僕もあなたも。最低限五体満足でいてくださいよ)

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:58:39

 ピノ=ノワール兵頭「……増えてません?(言及はするものの、そこまで気にしていない様子で車を運転しながら)」

難波「こっち来て色々訳の分からん事何回も巻き込まれたし危ない目にも遭ったけどやっぱり意味が分からんねんけどこれ夢見てんのかな、ドッペルゲンガーって夢も見せんの…?(車内に次々雪崩れ込んでくる面々を見ながら)」

ジャクリーヌ尾崎「さあ行きますわよ!!兵頭!!急いでくださいまし!!」

(兵頭の運転する車が発車し、森ノ宮のGPS地点へと猛スピードで動き出して行く…)

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ながつき 2022/03/19 (土) 23:59:17

ジャクリーヌ尾崎「……さて、何から説明するべきでしょうか…そうですわね、先ずは難波さん、貴女への謝罪も込めて…我々が追っていたのは”岸”或いは”K”、”Knight”…そう呼ばれる、ええと…(何を話すべきか迷っている様で、兵頭に目を遣り)」

ピノ=ノワール兵頭「(ミラー越しに尾崎の視線を察知し、尾崎の語を継いで話し始める)反社会的勢力、と言うべきでしょうか。悪魔信仰団体を母体とする犯罪勢力です。現在は中央部の暴力団、永耕会を傘下に付けているとも……」

難波「私そんなんと関係ある訳!?(やや怒りが籠った驚きの声を上げ)」

ジャクリーヌ尾崎「恐れ入ります…というのも、最近確認された本部の構成員と思われる複数名の中に、こういう方が…(スマートフォンに画像……難波と森ノ宮が発見し、森ノ宮が尾行していた”難波そっくりの女性”……の姿を表示し、面々に見せる)」

難波「いややっぱ人違いって……!!?ああ!!これ!この人!!なんか男の人と居て、今まさに森ノ宮さんが怪しいって尾行してる人!(画像の女性を見た瞬間に反応し、激しく画面を指差し)」

ピノ=ノワール兵頭「えっ」

ジャクリーヌ尾崎「……今?尾行して?」

難波「……(GPSの異常、そして”その女性”の情報から、流石に何かを察した様に顔色が変わる)」

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 龍姫「あ、あの人店にいた…(難波を見て)反社会勢力…(あれ、これとんでもないことに首突っ込んだ気がする…)あっその人さっき店で見た!!(難波そっくりの女性を見て)あの二人(難波そっくりの女性と男)、そんなにやばい人だったんだ……」

龍姫「森ノ宮さん…あの時あの人と一緒にいた人……なのかな?(難波を見ながら)」

─── 道路───

美優「うーんあの車なかなか速いな!だけど…追いつけないことはない、かな!!(猛スピードで走る兵頭が運転する車を見失うことなく追いかける)……あの窓に貼っつくとするかな…!!(バネのように勢いよく飛び上がり、車の窓に張りつこうと試みる)」

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 庚「(増えてる……)私、ただの野次馬。一般市民の介入どうこうは気にしません野次馬だし……」

庚「信仰あるところに財有り、宗教と犯罪勢力の繋がりは古今東西珍しい話でもないですね。対象が紙であれ仏であれあくまであれ(肩をすくめ首を横に振る)  え っ (GPS、尾行の要素から疑念が確信に変わり眉間を指で押さえる)規模によりけりですが……森ノ宮さんならある程度は持ちこたえる筈。まぁ……事態が急を要するのは変わりませんが一応気休めまでに

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     難波「あぁ!?見てたん!?っていうかやっぱり私と森ノ宮さんの見間違いとかじゃなかった……実在するやん…ドッペルゲンガーって他人にも見えるんやっけ…?(龍姫と庚に交互に視線を向け)」
    難波「いや違うやろ!?ドッペルゲンガーっていうか普通になんか怖そうな人と一緒に居ったわ!!(八つ当たり紛れの半ギレ口調で自分にノリツッコミをかまし)そう!森ノ宮さん!えっと、その、そっくりさんじゃなくて、私と一緒に居た男の人で……!」

ピノ=ノワール兵頭「……とにかく、せやな、その"岸"は単純な宗教との思想的な繋がりというだけで済めば良かったのですが…彼等は魔術的な"電力"を行使します。……所謂『電撃魔法』『雷属性』に分類されるでしょうか……その魔術によって特殊な"電磁力"を発生させて、単純な雷魔法の枠を越えた現象を起こします。それこそ、召喚魔法や歴史の中で"電磁場"が解明されていなかった数々のオカルトも、一部は彼らの魔術に依るものと言われています(無理に口調を戻し、面々に淡々と解説を続けながら車のスピードを上げ)」

ジャクリーヌ尾崎「兵頭!?ちょっとズレてますわよ!!?今はとにかく運転に集中してくださいまし!!!」
    難波「(森ノ宮に電話を掛けるも、繋がらない様でバタバタし始め)あっそうだ!!胡桃ちゃんとか!!えっと、えっと、違うラインで……!!」

ピノ=ノワール兵頭「(解説と尾崎の声、そして難波のバタバタぶりと車のスピードで美優に気付かなかった様で……あっさりと美優に車に取りつかれる)!?今何か車が……い、今は先に進む事が優先です、とにかく…!(美優に気付かず、ガンガンにスピードを上げる)」

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 ―――繁華街から少し離れた、工場地帯―――
(参考:https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/446.htmlの位置。この直後の時系列です。)

ピノ=ノワール兵頭「着きましたが……確かこの辺りは24時間稼働の工場施設は無かったはず。この時間帯はやはり人もまるで居らへんですね……(路肩に車を止め)」
難波「あっ!着いたわ胡桃ちゃん!!多分大丈夫だと思うけど、うん!GPS分かるやろ!?場所!!私ら此処やから!!(慌ただしい様子でスマートフォンに向けて捲し立てている)」
ジャクリーヌ尾崎「(慌てた様子で、激しく……しかし何処と無く上品にドアを開けて車から降り)……感じますわ、"魔力の残滓"を……偶然とは思えません、少し気を付けるべきですわ(流石に深刻な顔つきで周囲を見渡している)」

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 ───道路───

美優「へっへーん、やってみるもんだな…!(窓にはっついたまま車内を見ようと試みる)んー、ちょっと見えるけど何話してるかはわからないな!」

──車内───

龍姫「えーっと、確かあなたと同じ席にいたおじ…おじ…!?(ふと後ろを見て、美優に気付く)…(なんで車にはっついてんの…!?) ただの雷の魔法ではないって事なんですね… ドッペルゲンガーではないとすると…!?み、みなさん落ち着いて…!(周囲の様子を見てあたふた)」

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 龍姫「……ん、到着ですね…!(車から降りる)ここに、誰か……」

美優「…ぬおおおおお!!!(思いっきり窓から龍姫に飛びつき、両足で彼女の身体をホールド)龍姫~!無事か~!!」

龍姫「ぬああああ!!??美優!無事!無事!私無事だから!」

美優「お前ら~!龍姫に何をしたんだ~!!??(ぇ(両腕で龍姫の首をホールドしながら尾崎達にまくし立てる)」

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庚「(続けて車から降り、ジャケット裏に忍ばせている暴徒制圧用のゴム弾を装填した小型小銃へ手をかけるが、尾崎の発言から眉を潜め手を退かす)魔術の類に耐性はありませんが、少なくともここが非日常の領域にあることぐらいは察しがつきますね(スンと鼻を鳴らし、眉間に皺が寄った。良くないものを察知したように見える)………。(おもむろにスマホを取り出し、備え付けのフラッシュを常灯に切り替え、工場跡地の奥を照らした)

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 難波「(通話を切り、GPSを起動しながら龍姫達に振り返り)そう、同じ席に居たおじs……うわぁ!?増えてる!?違う、違うんですなんかたまたま成り行きで!」

ジャクリーヌ尾崎「お知り合いの様ですから付いてきて頂いたのですわ!一大事ですもの!(龍姫が現れている、事自体には特に突っ込まず迫真のどや顔で)」

難波「えっ…?いやなんか普通ついて行けなくなって来てるけどえっと、そう、確かなんか……これGPS高精度だった筈……いやほんまに近くまで分かる……わか………る…
(スマートフォンを片手に、画面をチラチラと見つつスマートフォン内臓のライトで前方を照らしながら先行して歩き……"横一文字に何かで焦げた跡と、多量の血痕"が否が応でも目に入り、見るからに顔が引き攣り)」

ジャクリーヌ尾崎「間違いないですわ、魔力を用いた戦闘の跡、そして硝煙の臭い……(小走りに難波の前に出ながら、周囲を見渡し)」

ピノ=ノワール兵頭「多分、もう誰も居ないと考えて良いでしょうね。つい先ほどまで戦闘が行われていた様です、が……?えっ…?(二人から少し後方を歩いていたが、前方の"何か"に気付き、眉を潜めながら足を速め)」

難波「(突然足早になった兵頭を追って駆け足になり、遅れてその"何か"……正確には……)女の子……?っていうか、服、これ…?」

ジャクリーヌ尾崎「(二人を追う形になり、"それ"に気付き、動きが止まり)……あれ?兵頭……?あの……これ……?」

―――歩いていた一行が目にしたのは、"明らかにサイズの合わない男性用の衣服を身に纏った、長い桃色の髪の小柄な少女"が呆然と座り込んでいる姿だった

少女「お、おう……マジか……(一行に気付いたのか、どこか絶望的な口調と引き攣った表情でなんとかそう言葉を発した)」