【注意】
「けものフレンズ」を題材とした二次創作のSSです
キャラクター崩壊の恐れや、一部オリジナルキャラクター、男性キャラクター、創作設定が登場します
BBSNEOや他の掲示板に掲載されているSSとは一切関係がございません
『アードウルフ』を主要としたフレンズと、飼育員の『サクヤ』たちが繰り広げるほのぼの日常系ラブコメとなっております
時系列や舞台設定などは詳しく設定していません
キャラクターの性格がアニメ版だったりアプリ版だったり漫画版だったりと入り乱れております
世界観的には、漫画版のように基本平和で、フレンズに飼育員が就くような形になっています
不定期更新、誤字脱字多数ですがご容赦願います
一応区切りはつけましたが、これからもちょいちょい更新して行きそうです
例えるならアプリ版メインストーリーが終わってキャラクエが更新されてる、みたいな感じで
栄田 永久 (さかえだ とわ) 男 32歳
役職:ジャパリパーク園長
ジャパリパーク計画を始動した張本人で、開園後はジャパリパークの園長となる
竹を割ったような性格と、誰とでも仲良くなれる話し方でたくさんの職員やフレンズからも愛されている
一部のフレンズから溺愛されており、その子たちで取り合いになることも
園長ではあるが、飼育員やガイドと変わらないような服装のことが多い
CV:柿原徹也
episode5おまけ
~けもフレ居酒屋じゃぱり~
ナナ「さあ!今週も始まりましたよ『けもフレ居酒屋ジャパリ』!」
カラ「まさか続くとは思ってもいなかったわ…」
ナナ「実況は相変わらず私、菜々!解説も引き続きカラカルでお送りします!」
カラ「ハイハイよろしく…」
ナナ「今回のゲストはぁ…漫画版ではなんと主人公!アニメアプリ漫画と全部性格が違って1度で3度美味しい!キタキツネーー!」
キタ「…ゲストって何やればいいの?とくにやることないならゲームしてるよ?」
ナナ「そして、今回も協力していただけるのはこの方!キングコブラさんです!」
キン「キングコブラだ、またよろしく頼む。」
ナナ「さぁさぁ早速本編に行ってみましょう!今回のお客様はぁ!?」
カコ「めずらしいわね、ミライのほうから飲みに誘ってくれるなんてね」
ミラ「いえいえ、久しぶりにじっくりお話したいなって思ってたんですよ!」
ナナ「フレンズ愛はけもフレ界No.1!二次創作ではやべーヤツ!ミライさんと…ガイドブックとTCG公開された!意外と巨乳!カコお姉ちゃんだ!」
カラ「相変わらずひっどい説明ね…」
カコ「ハイボールロックと…枝豆と海苔の佃煮、和牛タタキのおろしポン酢とタコワサで」
ミラ「レモンサワー1つ!皮とレバーとももにんにくをタレで、ねぎまとぼんじりを塩でお願いします!」
ナナ「おおおおお!こういうの、こういうのを待ってたのよ!番組的に映えるわ!」
キタ「メタ発言…少しくらい自重しなよ」
カコ「…さて、何から話そうかしら?」
ミラ「やっぱりフレンズと人との関係ですね」
カコ「やはりね…まず何を基準にするかが問題ね」
ミラ「まずはフレンズが満足いく現状に至るか、でしょうかね?」
ナナ「…」
~1時間後~
カコ「それは『動物』ではなく『フレンズ』として見られることになるわね」
ミラ「でも『フレンズ』ということは『アニマルガール』…つまりは女の子です。下手な対応をすればトラブルに繋がりかねないです」
カコ「事前の検査をもっと厳しくすべきかしら?」
ミラ「それだと、フレンズと人間の差が大きくなってしまいますよね…腫物に触られるとも考えられかねません」
ナナ「……」
キタ「……」ピコピコ
~3時間後~
カコ「幸運なことに、衛星観念はほとんど人間そのものよね」
ミラ「開放地区でもほとんど問題は起きてませんしね。強いて言うなら…女性用のお手洗いを増設すべきでしょうか?」
カコ「場合によっては、ね。フレンズが多く利用する施設には申請してみるのもアリじゃないかしら?」
ミラ「どんなところが多いでしょうか?」
カコ「そうね…アミューズメント施設はパークセントラルで事足りるだろうし…」
ナナ「………」
カラ「………」
~5時間後~
ミラ「比較的安全だと思われますが…」
カコ「フレンズによっては自分の脚で歩きたがる子もいるし…」
~8時間後~
カコ「でもそんなに焦らなくても…」
キン「悪いな、そろそろ店仕舞いだよ」
ミラ「あら、長居してすみません」
キン「構わないさ」
カコ「今回は私がおごるわ、ミライ」
ミラ「いいんですか?ご馳走様です!」
キン「合計2350円だ」
カコ「えーっと…これで」
キン「150円の釣り銭だ、まいど」
ガララッ
ナナ「……終わっちゃったよ!!!」
キタ「うわびっくりした」ビクッ
ナナ「なんで2人とも喋ってばっかりで飲まないの!?結局頼んだの1番最初に注文したやつだけじゃん!!」
カラ「むにゃ…ぅるさいわょぉ…」
ナナ「長すぎてカラカル寝ちゃったよ!キングコブラさん!あんな食べ方いいんですか!?」
キン「食べるペースが極端に遅いフレンズだって居るからな」
ナナ「うぅ…これじゃ美味しそうなシーンの尺全然ないよ…」
キタ「このままオンエアだね」
ナナ「ハァ…今週のこの番組はここまで…」
キン「居酒屋じゃぱり亭はアルバイトを募集してるぞ、気になったらホームページを確認してくれ」
カラ「…まぁたらいしゅぅ…」
episode5おまけ END
勝手におまけのおまけ
カレント「もしもし....なに?白衣着た酔っ払いが歩道でぶっ倒れてる?知らないな。勝手に寝かせておけ」ガチャン
~エイプリルフールの話~
イタリアオオカミ「今日はエイプリルフール…アードウルフさんに以前のお返しをするチャンス…!あ、いた!」
アド「イタリアオオカミさん?」
イタ「大変です!さっきサクヤさんが…あなたのことを嫌いって言ってたのよ!」
アド「そうですか」シレーッ
イタ(あれ?反応が薄い?)
アド「そういえば…先ほどタイリクオオカミさんに出会ったんですけど、イタリアオオカミさんと待ち合わせの約束してたのにぜんぜん来ないってお怒りでしたよ?」
イタ「えぇッ!?」
アド「たしかジャパリカフェで待ち合わせって言ってたような…」
イタ「こうしてはいられません!お姉さま、今すぐ向かいますーー!!」ピューンッ
アド「………行っちゃいましたね」
ガサガサッ
サク「さすがタイリクオオカミ!先手を打つとはやるね!」
タイ「ふふっ、イタリアオオカミがああいった類の嘘を言ってくるなんてバレバレさ。冗談で私と張り合おうなんて10年は早いよ」
~ジャパリカフェ~
アルパカ・スリ「ざんねぇ~ん、ドッキリでしたぁ~」
ワカイヤ「本当に急いで来たんですね、お疲れ様です」
イタ「は…ハメられました…」ガクッ
END
Last episode
キミの手をとって
~ある日の夕刻、パークセントラル~
『17時時をもちまして、本日のジャパリパークは閉園となります。皆様、ご来場ありがとうございました』
カコ「これで…よし、と。あら、もう閉園時間ね…」
職員「カコ博士、完成した資料ここに置いておきますね」
カコ「ありがとう、これいつ必要だっけ?」
職員「明日の午後の会議ですよ」
カコ「わかったわ、資料確認しておこうかしら…」パラパラ
カコ「…やっぱり、セルリアンの発生が問題になってるわね」
職員「どうかなされたんですか?」
カコ「いえ、最近ちょっと大きめのセルリアンの個体が多めだからちょっと心配になってね…」
職員「フレンズたちの力で何とかなるレベルでしょうか?」
カコ「あまり戦いが得意な子じゃなければさほど問題ないでしょうけど…下手をすれば体長2m越えの個体が複数に囲まれる、なんて可能性があるわ」
職員「それだとまずいですね…ん?」
ジリリリリリ
BGM:モンスターハンターポータブル3rd 閃烈なる蒼光
カコ「これは…『セルリアン発生警告』…!」
プルルルル
職員「はい…はい!わかりました!警戒レベルは…?」
カコ「どうしたの?」
職員「高原エリアに複数のセルリアンが出現したそうです!出現数3、推定体長180cm、警戒レベル3!」
カコ「状況は!?」
職員「ライオン、ケープライオン、バーバリライオン、ジャガーとブラックジャガーが応戦中です!」
カコ「早速ね…セルリアン討伐隊を出動させるわ!」
ミラ「カコさん!」
ナナ「今回はどこに出てきたの?」
カコ「いいところに来たわミライ、菜々!ミライはセルリアンハンターのフレンズに連絡を!菜々は各地の職員に連絡を頼むわ!」
ミラ「了解です!」
バタンッ
トワ「カコ!」
カコ「と、園長…」
トワ「ヤバいことが起こった…!」
カコ「…この警告のことかしら?」
トワ「いいや違う!もっとまずいことだ…!」
コソコソ
カコ「なんですって…!?」
トワ「急いで職員に連絡を!放送では混乱を招く、無線を使え!」
BGM:ゼルダの伝説 スカイウォードソード スカイロフト
~ほぼ同時刻、公園エリア~
サク「清掃終了っと!さーて、夕飯買って帰るかー」
アド「あ、あの…サクヤさん…」
サク「どしたのアドちゃん?もう日も暮れるしそろそろ帰ったほうが」
「ふぇぇ…さーばるちゃん……どこぉ…?」
サク「その子って…もしかして迷子?」
アド「はい、親御さんとはぐれてしまったみたいで…」
サク「君、名前は?」
「…ひぃっ!す……た、はる…」モジモジ
サク「ボソボソ言ってて全然わかんない…」
アド「あ、リュックに名前が書いてあります。『かばん』…?」
サク「そりゃリュックはかばんだけども…」
「そ、それ…サーバルちゃんがかいてくれて…!」
サク「サーバルが?」
「その…初めて会ったときにつけてくれて…」
アド「ということはかばんっていうのは…」
サク「サーバルがつけたニックネームってことか…どうなんだそのネーミングセンス…」
かばん「取り乱してごめんなさい…えっと、ボク栄田 遥 って言います。かばんでもなんて呼んでも大丈夫です…」
サク「えーっとじゃあかばんちゃん、君のお母さんかお父さんはどこにいるかわかる?」
かば「いえ…お父さんと一緒に来たんですけど、もしかしてなにかお仕事があるのかもしれない…」
サク「そっか…ん?栄田…?」
アド「どうしましたか?」
サク「もしかして、君のお父さんって『永久』って名前?」
かば「はい!もしかして、お父さんのお知り合いですか?」
サク(やっぱり!この子、園長の娘だ…!娘さんが居たなんて初めて知った…!)
かば「あ、サーバルちゃんならお父さんの場所知ってるのかも…」
アド「じゃあ、サーバルさんを探しましょうか」
ビーッビーッ
サク「これは…『セルリアン発生警告』?」
ナナ『パーク全域のお客様、フレンズ、職員に連絡します。ただ今、高原エリアにセルリアンが出現したとの情報が入りました。警戒レベルは3、近隣のエリアのお客様とフレンズは飼育員の指示に従い、ただちに屋内もしくはシェルターに避難してください』
かば「な、なんですかこれ…」ビクビク
アド(この子、心配してるのかな…)
アド「あの、1回私たちも屋内に入りませんか?きっとこの子のお父さんやサーバルさんもきっと…」
サク「そうだね、じゃあ…ここからだと休憩舎が1番近いかな?」
アド「急ぎましょう!」
BGM:ゼノブレイド 敵との対峙
~数分後~
アド「よし、あと少しで…」
ガガッピーッ
サク「無線…?」
トワ「サクヤっ!聞こえるか!?」
サク「園長!?どうしたんですか急に、セルリアン発生警告なら…」
トワ「本当にまずいことになった…!サバンナエリアに新たに5体のセルリアンが確認された!」
サク「本当ですか!?」
トワ「3体は推定体長250cm!この3体は腕や足を持たない球タイプだ」
サク「に、2.5mですか!?」
トワ「そしてあと2体は……す、推定体長320cm…こいつは球状触脚タイプ……警戒レベルは4…!」
サク「さッ…3m!?」ゾッ
サク「セルリアン討伐隊は?」
トワ「それが、さっき流した通り高原エリアに向かってて…でもあと少しで応援が来る、それまでなんとしてでも逃げ切るんだ!
トワ「幸い、公園エリアにいるほとんどのフレンズが装甲強化ジャパリバスに乗りこんだみたいだ!あの装甲なら耐えられる!」
サク「わかりました!バスの場所は!?」
トワ「アンイン橋近くのバス停!今どこに居るんだ?状況教えてくれ!」
サク「公園エリア休憩舎の近くです!アードウルフと…迷子の子供と一緒です!」
トワ「何!?お客様残ってたのか!?ともかく一刻も早くバスへ急げ!」
サク「はい!」
ブツッ
アド「あの、どうしましたか…?」
サク「このエリアにもセルリアンがいるらしい…!しかも5体…!」
アド「えっ!?」
サク「2人とも、とりあえずアンイン橋のところまで…」
ガサッ
かば「あれは…!」
ニホ「あ、かばんちゃんいた!」
アド「サーバルさん、ニホンオオカミさん…!」
かば「サーバルちゃん!」タッ
サー「かばんちゃん無事だったんだね!」
ギューッ
サク「サーバル、ニホンオオカミ、急いでジャパリバスに…」
ズシィンッ!
サク「サーバル後ろ!セルリアンが2体!」
かば「うわぁぁっ!」
サー「みゃああ!」
サク「みんな逃げるよ!」
ニホ「あんなにデカイの聞いてないよー!」
サク「だが、走っていれば追いつかれるようなスピードじゃないのがラッキーか…?」
サク(だがあいつらは恐らく2.5mの個体…これより大きいのが!?)
かば「はぁ…はぁ…あっ!」ドテッ
サー「かばんちゃん!」
サク(まずい、このままじゃセルリアンに!)
アド「危ないっ!」
ドンッ
かば「うわぁっ!」
ドシィィン!
ニホ「あ…」
サク「アドちゃんッ!!」
サー「ど、どうしよう!かばったアードウルフがセルリアンに食べられちゃった…!」
~セルリアン体内~
アド(あぁ…私、セルリアンに食べられちゃったんだ…)
アド(でも、かばんさんが助かったみたいで良かった)
アド(こんな私でも、誰かの役に立てたんでしょうか…)
アド(だんだん寒くなってきた…私、死んじゃうのかな)
アド(呼吸が出来ない…視界がどんどん暗く…やっぱり、ここで終わりなんだ…)
「……ど……」
アド(もっとニホンオオカミさんやサーバルさんといろんなことがしたかったなぁ…)
アド(夕さんや菜々さんともっとお話したかったなぁ…)
「…い……すけ……ま…」
アド(イタリアオオカミさんやタイリクオオカミさんともっと仲良くなりたかったなぁ…)
「ア……ん!…しっか……て…をさま…」
アド(もっと…サクヤさんに…)
「うおおおおおおおおおおおッ!」
ドボーンッ
アド(自分の想いを…好きだってことを…伝えておけば…よかったな…)
サク「アドちゃんッ!!」ガシィッ
アド(誰かが…わたしの手をとって…?)
サク「今助ける!!」
アド(サクヤさん…?)
サク「今だサーバル!引き揚げろ!!」グイッ
ドパーン!
サー「やった!救出できたよ!」
サク「ぶはっ!アドちゃんを頼む!」
ニホ「アドちゃんしっかりして!」
アド「……」グッタリ
サク「セルリアン!こいつをくらえ!」
ドガガガガガガッ
サー「すごい!効いてるよ!」
かば「その銃はいったい…?」
サク「『サンドスターライフル』セルリアンに対する特攻武器だ!」
SSライフル (さんどすたーらいふる)
オイナリサマとカコ博士の研究成果の結晶
ライフルの弾の成分の95%以上がサンドスターで構成されており、大気中にある高密度のセルリウムに反応し超高速で硬化し、セルリアンにダメージを与えることができる
硬化前は非常に衝撃に弱く、人やフレンズに向けて撃っても当たった瞬間に粉砕してしまうためほとんど傷害がない
非情に安全性が高いため、セルリアン討伐隊はもちろん、非常時に備え一部の飼育員やパークガイドにも支給されている
BGM:ダンボール戦機 希望と絶望の狭間で
サク(だけどあまり弾は残されていない…!この2体を倒せるか…!?)
ズズズズズズズ
ニホ「ヤバいヤバい!近づいてきてる!」
サク「アドちゃん背負ってくから、サーバルはかばんちゃんを!ニホンオオカミはこの銃持ってて!」
サー「わかった!」
サク「まずアドちゃんをどうにかしないと…どこか隠れられそうな場所があったらそこに飛び込むよ!」
かば「はい!」
~数分後~
サー「あった!休憩舎だ!」
サク「飛び込め!」
ガチャッ
バタン
ニホ「どうするの!?ガラスドアなんか簡単に破られちゃうよ!」
サク「まずはアドちゃんが先だ!サーバルとニホンオオカミはバリケード作って時間を稼いで!」
サー「わかった!ニホンオオカミ、椅子とか机とかを積んで!」
ザザーッ ブッ
ユウ「…サクヤ君!」
サク「夕さん!どうかしましたか!?」
ユウ「園長から状況を確認するように言われたの!」
サク「今休憩舎の中です、セルリアン2体に襲われアドちゃんが意識を失っています!」
ユウ「アドちゃんの容体は!?」
サク「体温の低下と意識障害、頻脈と過呼吸です!」
ユウ「間違いないわ『サンドスター欠乏症』ね。とりあえず寝かせて、首をゆっくり上にあげて」
サク「はい!かばんちゃん、ちょっと押さえててくれる?」グイ
かば「は、はいっ!」
サク「とりあえず今は固形サンドスターを経口摂取させて経過を見ています」
ユウ「セルリアンの状況は?」
サク「SSライフルで応戦しながら急いで装甲強化ジャパリバスに向かっています。今は休憩舎でバリケードを作ってますが、数分と持ちません!」
ユウ「わかったわ、私今公園エリアの入り口にいるからそっちに向かう!」
サク「危険です!あと2体が公園エリアにいるんですよ!」
ユウ「装甲強化車で向かうから平気よ!何よりアドちゃんが心配だし…万が一のことを考えて“あるもの”も持っていくわ!」
サク「あるもの…?」
ガタガタガタッ
サー「ダメ!そろそろここも持たないよ!」
サク(アドちゃんはまだ意識が戻らないか…!しかたない!)
サク「みんな!ここの反対側の扉から出るよ!ユウさん、休憩舎の南側からアンイン橋のバス停に向かいますので、そこの途中で拾ってください!」
ユウ「わかったわ!」
ブツッ
バリバリバリィッ
ニホ「うわぁっ!来た!」
サク「脱出するよ!」
バタン
サク「とりあえずアンイン橋まで向かえば途中で…」
ズシィンッ
かば「うわぁぁぁ!」
サク「もう1匹がここに!?」
ニホ「どうしよう!?後ろの2体もそろそろ来ちゃうよぉ!」
サク(目の前のこいつのスピードが計り知れない以上、後ろの2体より危険…!今車で向かって来ているユウさんの為にもこいつは…!)
サク「倒すッ!」
ダダダダダダダッ
サー「よし!怯んでる!」
サク(だがダメだ…!弾は半分以上使い果たしてしまったのにまだ1体も倒せていない!)
ニホ「サクヤ後ろ!」
ズズズズズズ
サク「!!」
サク(うしろのセルリアンが先か!)
ドドドドドドドッ
パッカァーン!
サー「やった!1体倒せた!」
パリーンッ
かば「ひぃっ!」
サク(しまったガラスが!)
ザクゥッ
かば「…ッ…あ、あれ?」
サク「い…ったぁ……」ポタポタ
ニホ「サクヤッ!!」
かば「僕たちをかばって…」
サク「み、みんな大丈夫…?アドちゃんも怪我してない?」
サー「大変!背中から血が…!」
サク「これくらい…!それより早く逃げよう!!」
かば「…はい!」
ダッ
~数分後~
ガガッ ブッ
サク「…無線?」
ユウ「サクヤ君前見て前!」
ニホ「サクヤ、車!」
アド「…ぅ……」
サー「アードウルフ!やった、気が付いた!」
サク「アドちゃん!よかった…本当に…!」
アド「こ、ここは…サクヤ…さん…?」
サク「記憶もちゃんとある、思ったより大事には至らなかったか…!」
キキーッ
ユウ「サクヤ君!アドちゃんも気が付いたのね!」
アド「ユウさん…?」
ユウ「あれ!?カコ博士の娘さん!ってことは…ご、5人!?この車5人乗りよ!?」
サー「どうしよう!?合計6人だよ!」
サク「…僕が残ります!」
ニホ「嘘でしょ!?ただでさえ怪我してるのに!」
サク「セルリアンの狙いはフレンズの体内にあるサンドスターだ、僕なら狙われる可能性も少ないハズ…」
アド「さ…サク…ヤ…さん…」
かば「アードウルフは安静にしないと…!」
サク「僕にはこの銃 もある、遠距離攻撃の手段があるだけ優位に戦えるのは間違いない!」
アド「だ…ダメ…です…!」
サク「ユウさん、SSライフルの弾って持ってますか?あるなら譲っていただきたいです」
ユウ「…これを使う状況になるのはあまり好ましくないけど…仕方ないわ、これも持っていきなさい!」
ガチャッ
サク「これは…?」
ユウ「討伐隊の戦力強化のために開発が進められた強化SSライフル『サンドスターキャノン』!これがあればあの大きさ致命傷が期待できるわ!」
サク「強化SSライフル!?こんなものどこで…?」
ユウ「カコ博士のところからチョイしてきちゃった…!」
サク「だ、大丈夫でしょうか…?」
ユウ「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!…たぶん」
サク「と、ともかくこれがあれば…!」
ユウ「でも1つだけ問題が…研究開発段階だからまだ弾が3発しかないわ、大事に使いなさい!」
サク「わかりました!」
ニホ「でも危険だよサクヤ!逃げようよ!」
サー「そうだよ!なんとか詰めればギリギリ全員乗ることも…!」
サク「大丈夫!それよりもアドちゃんを頼む!」
アド「サクヤ…さん…!」
サク「僕なら大丈夫だよアドちゃん、だから行って」
ズズズズズズズズ
ユウ「追ってきたセルリアンが…もう時間が無いわ!出発するわよ!」
バタンッ
ブォォォッ
アド「ダメ…!」
サク「………」ニコッ
ブロロロロロォッ
アド「ダメ…です…!ユウさん止まって…!」
ユウ「無理よ!今スピードを落としたら追いつかれるわ!しっかり掴まって、とりあえずアドちゃん固形サンドスター食べて!」
アド「サクヤさん…!」
ズモモモモモッ
ユウ「あ…あれは!?」
サー「セルリアンが2体!しかもかなり大きい個体だったよ!」
ニホ「サクヤの方に向かっていったよ!?」
アド「!!」
サンドスター欠乏症 (さんどすたーけつぼうしょう)
連続の野生解放やセルリアンの捕食等でフレンズの体内のサンドスターが短時間で急速に減少した際に起こる現象
軽度のものなら倦怠感、体力の低下程度だが、重度のものだと意識を失い命に関わるレベルとなる
症状を抑えるには多くのサンドスターを摂取する必要がある
処置として、フレンズの症状が軽くなるまで安静にるするか、パーク職員に配布されている固形サンドスターを与えることを推奨されている
固形サンドスター (こけいさんどすたー)
サンドスターを高密度に圧縮し固形に加工したもの
摂取することで多くのサンドスターを補給できる
しかし、フレンズにとっては大気中から摂取した方が効率よくエネルギーに変換され、また健常時に摂取すると体調を崩すフレンズもいる
基本的にはサンドスター欠乏症の予防、軽減のために使用される
ちょっとちょっと!こんな非常時にあのオジサン は何してるんですか!?
彼は開放都市区担当なのできっとお客様の避難を優先してるんでしょう…
たぶんBGM:ゼノブレイド2 Counter attack
サク「…よし、来たな」
ズズズズズズッ
サク(ユウさんから貰った弾もある、これなら…!)
ガチャッ
サク「さっきダメージを与えたセルリアンは…こっちだ!」
ババババババババッ
パッカァーーン!
サク「よしあと1体!」
ピーッ ガガッ
かば「サクヤさん聞こえますか!?」
サク「かばんちゃん?どうしたの?あと1体倒せばこっちはどうにか…」
かば「今、さっきよりも大きなセルリアンが2体そっちに向かいました!」
サク「なに…!?」
かば「あと数分でセルリアン討伐隊が来るって夕さんが言ってました!それまで持ちこたえてください!」
サク「ならはやく…」
ズドドドドッ
サク「セルリアンが木に突っ込んだ?」
メキメキッ バリバリバリィッ
サク「なッ…木を倒してきただと!?」
ドスゥゥンッ
サク「うわぁぁぁッ!!」