けものフレンズBBS NEO

某作者のSSスレ / 114

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名無しのフレンズ 2019/03/20 (水) 20:53:16 修正 f2808@d7aa5 >> 112

ーと、その時、

コウテイ
「今日の練習は休みにした。
マーゲイ、君も今日は帰っていいぞ。
あ、その映像だけ... 頼む」

マーゲイ
「はい」

マーゲイは、そそくさと去り、入れ替わりにコウテイが入ってくる。

プリンセス
「ちょっと、休みだなんて何を勝手なことを...」

コウテイ
「君への連絡が遅れたことは謝る。 
 だがこれは、PPPのリーダーとして必要なことだと思ったからだ。
 君と折り入って話したいことがあったので、こういう形を取らせてもらった」

プリンセス
「何よ改まって。 
 それに、私が言いたかったのは、
 こんな時期に練習を休むなんて、間に合わなくなるわよ、と…」

コウテイ
「今回の公演は・・・ 
 延期にしようと思う」

プリンセス 

 今日はタイリク先生も呼んであるって…」

コウテイ
「そうだったな。 そちらにも謝らなくてはな」

プリンセス
「お客さんにはどう説明するの? (アナツバメにもチケットをあげちゃったのに)」

コウテイ
「幸い日時や内容は、まだ公表していない。
 問題はないだろう。
 どうしてもというなら、ミュージカルだけをヤメて、いつも通りのライブでも・・・」

プリンセス
「それじゃあ『新しいこと』をしよう、っていう今までの・・・
 そう! この物語は茶番だった、とでも言うの?
 それとも、ここで失踪するの?」

コウテイ
「作者には、きっと考えがあってのことだろう。 
 読者だって多少ざわつくかもしれないが・・・
 分かってくれるさ」

コウテイは、しれっと差し込んだメタ発言にも動じない。

プリンセス
「トップアイドルとしての地位が脅かされるわよ?」

コウテイ
「私たち自身のレベルアップのため、という意味で この企画に賛成だったが、
 他のアイドルたちと競争をしていたつもりは無い。
 そもそも『なに』で比較するんだ?
 喜んでくれるフレンズが1人でも居れば、それでいいじゃないか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プリンセス
「・・・」

コウテイ
「君は... 何をそんなに焦っているんだ?」

そう言うコウテイは、どこまでも落ち着いていた。
コウテイの言うことは、いちいち(もっと)もだった。
逆に私は不安を覚えていた。 今も、これまでも…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

思えば私は、誰よりも努力して、歌や振り付けをいち早くマスターし、それを伝えてきた。
新しいアイデアを出してチームを牽引もしてきた。

それもこれも「自分はみんなの役に立っている」と、自負したかったからだ…
けれど、果たしてそれは、本当に皆のためになっていただろうか?
自己満足に過ぎなかったのでは...?

そしてコウテイは、何を言うつもり…なの?

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