けものフレンズBBS NEO

【フレンズ・NEO】[安価でSS]

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ここは真面目に安価でSSを作るスレです。
ルールはいたって簡単。
安価を指定

安価を踏んだ人が制限はないが、他の人が続きを書きやすいようにを目的にSSを書き、それの続きを次に踏んだ人が書く。
1話分に対し、だいたい安価5個で完結、又は続きへ繋げる。
ここではギャグは入れるのはいいが、ぶっ飛んだ設定は入れないように、
ほんと、いやマジで真面目に
書きたいし、みんなで協力した作品はきっと、いい作品になるはずだから。

完結作品

・【天才アライ博士の研究録】

・【この頃「いじょーきしょー」なのだ!】

・【百鬼夜行】(安価祭り限定作品)

・【魔法使いジャガーの冒険記】

保留作品

(今の所なし)

亡き人
作成: 2018/07/15 (日) 21:52:45
最終更新: 2018/09/05 (水) 23:14:10
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1268
名無しのフレンズ 2018/10/22 (月) 05:55:53 3dc02@b875c

けんきゅうじょ

1269
yuta(辰年ver) 2018/10/22 (月) 12:52:50

加速

1270
名無しのフレンズ 2018/10/22 (月) 20:20:40 99902@b0782

次の日の朝…グリフォンは生まれて初めての「布団」で目を覚ます

グリフォン「ふぁ~あ… なるほど、このフトンってやつは中々寝心地がいいな。気に入ったぜ」
少しの間寝起きのまどろみに身をゆだねつつ、ふと部屋の外に目をやる
グリフォン「…よし、天気は回復してるな。はええとこけんきゅうじょを探さないとな。」

グリフォンは部屋を後にし、食堂へ移動する

ヒポグリフ「あら、おはよう。ねぇ見て見て!少し体力が回復したみたい!温泉ってすごいわね!」
グリフォン「…おお、自分で飛べるくらいにはなったんだな。そいつぁ良かったぜ。」

食堂にいるのはヒポグリフ、ぎんぎつね、カピバラ、ハクトウワシだけだ
他の連中はまだ寝ているのだろうか

ぎんぎつね「あら、おはよう。今朝ごはんを出すからそこに座っててね。」
グリフォン「あさごはん?じゃぱりまんか?」
ヒポグリフ「何が食べられるんだろう、楽しみだわ。」
ぎんぎつね「うふふ…はいどうぞ。『ふっくら』よ。」
ヒポグリフ「わあ!昨日のラーメンみたいだけど、匂いが違うわね…どんな味がするのかしら」
カピバラ「おあげをまず一口かじるのがツウの食べ方だよよよ…」

グリフォン「…なぁ、ぎんぎつね。おまえ、『けんきゅうじょ』の場所を知ってるか?ここに来れば場所を知ってるやつがいるってコノハズク達が言っていたんだ」

その話を聞いて、笑顔だったぎんぎつねの顔がとたんに険しくなり、ふっくらを食べようとおあげを持ち上げていたヒポグリフも手が止まる
ぎんぎつね「…けんきゅうじょ… どうしてけんきゅうじょへ?」
グリフォン「色々ワケありでね。そこにいるやつに俺達は用があるのさ。」

ぎんぎつね「……ダメよ、教えられない。」

グリフォン「ああ?なんだと?おい、どういうこった?」

ぎんぎつね「確かに『けんきゅうじょ』は、このゆきやまちほーにあるわ。だけど、あそこはダメなの。」
ハクトウワシ「立ち入り禁止の話は聞いたわ。でも博士達には許可を…」
ぎんぎつね「ダメよ!だって、場所を教えたらあなた達、あそこへいくつもりなんでしょう?そんなのダメだわ。」
ヒポグリフ「…それでも私たちは…」

ぎんぎつね「あそこはもう、セルリアンの巣窟よ。近くを通るだけで、セルリアンのニオイで息が苦しくなるほど… あんなところに行くなんて、自殺行為だわ!」

グリフォン「…それでも、俺はあそこに行く必要があるんだ。そこにいるヤツにどうしても用がある。」

ぎんぎつね「……あなた達には感謝してるの。だから危険な目には…」

グリフォンは深々と頭を下げた
グリフォン「頼む… この通りだ。」

1271
青い鳥 2018/10/22 (月) 20:36:42

かそく

1272
yuta(辰年ver) 2018/10/24 (水) 20:02:17 修正

食堂の扉ががらりと開き、食堂にひろがる静寂を断ち切ったのは窮奇だ
窮奇「教えてやるがいい、ぎんぎつねよ。」
ぎんぎつね「窮奇さん、でも・・・」
窮奇「もしお前がここで教えなかったとしても、こやつらは自力で探し出して向かうだろうよ。そういう目をしている」
ぎんぎつね「そ、それは・・・・」

グリフォン「頼むっ!」

ぎんぎつね「ううっ・・・わかったわよ!でも、本当に無茶はしないでね?」
グリフォン「ああ・・・」

グリフォン(そうはいかないだろうけどな・・・)

ぎんぎつね「・・・この温泉を裏口から出ると、丁度正面の位置にこのへんで一番高い山が見えるわ。その山を越えると奇妙な赤い棒(鉄塔)が二つ見えてくるはずよ。その2本の棒の間を目指せば・・・」
グリフォン「一番高い山・・・赤い棒の間・・・よし、わかった。」
グリフォンはぎんぎつねの手を強く握り感謝する
グリフォン「色々世話になった。温泉も、飯も、あんたも・・・ありがとう」
ぎんぎつね「ちょ、ちょっと!別にそんなつもりじゃないわよ!もう・・・」

ヒポグリフ「あの…あなたも一緒に来てくれませんか?」
窮奇「力になってやりたい所ではあるが、私は仮にも真西方守護者・・・あまりうろうろしているわけにもいかんのだ。」
ハクトウワシ「温泉にはよく来るのにかい?」
ぎんぎつね「昨日も来てくれたんですよね~」
窮奇「ま、まぁ色々事情があるのだ。実はこれでも色々忙しい身でな。」
ヒポグリフ「・・・そうですか・・・」
窮奇「そう塞ぐな。いいものをやろう」

窮奇はそういうと胸元に手をつっこみごそごそと弄り、小さな青い石を取り出してヒポグリフに投げた
窮奇「ホレ、受け取れ。」
ヒポグリフ「わっ・・・とと。・・・この石は何?」
窮奇「美しい石だろう。「ターコイズ」という石だ。それは邪気を振り払う勇気の石・・・お前達の行く先で、どうしても辛くなったらこの石を強く握って私の名を叫べ
ヒポグリフ「叫ぶとどうなるの・・・?」

窮奇「・・・さぁて、どうなるかね。」

1273
名無しのフレンズ 2018/10/25 (木) 16:59:15 99902@b0782

kskst_red

1274
名無しのフレンズ 2018/10/26 (金) 23:13:05 修正 99902@b0782

ののののののののののののののの

グリフォン「それじゃあ、色々世話になったな。」
ぎんぎつね「こっちこそ助けてもらったんだから。本当にありがとう」
ライオン「カピバラとヌートリアは?」
きたきつね「温泉に入ってると思うよ」
ハクトウワシ「それじゃ、ここでヌートリアとはお別れね。別れの挨拶くらいしたかったけど…」
窮奇「朝風呂は良い…私も入っていけばよかったか。」
ぎんぎつね「よかったら入って行って下さいね。」
窮奇「いや、少し長居しすぎた。私はこれにて失礼するぞ。」
グリフォン「あんたも元気でな。」

ヒポグリフ「あの綺麗な石、ありがとう。大切にするわね。」
窮奇「ふっ…お前達も道中気を付けるが良い。ではな!とうっ!!」

グリフォン「さあ、俺達も出発するぜ。」
ライオン「そんじゃあ、またね~ぎんぎつね~」

ぎんぎつね「またみんなで温泉に入りにくるのよ~!約束だからね~!!」
空は快晴、視界は良好 ぎんぎつねときたきつねに見送られて4人は温泉を後にする

グリフォン「よし、一番高い山…あれだな。天気が崩れないうちに一気に進むぜ!」

1275
yuta(辰年ver) 2018/10/27 (土) 17:29:55

加速

1276
yuta(辰年ver) 2018/10/28 (日) 20:13:31

ヒポグリフ「赤い棒・・・ってあれかしら?」
グリフォン「見えてきたのか?どこだ?」
ハクトウワシ「あそこよ、丁度太陽が昇っている方向!まだ遠いけど、小さく見えているわ。」
グリフォン「・・・あれか!多分間違いないな。」
ハクトウワシ「少し雲も出てきたみたいだし、急ぎましょう!」
ライオン「zzzz」
グリフォン「いい加減起きたらどうなんだよっ!のんきな奴だぜまったく!」

ぎんぎつねに言われた通りの方角に進み、目印の赤い鉄塔を見つけた4人は徐々に鉄塔へ近づく・・・
丁度鉄塔の間を通りぬけるか抜けないかぐらいのあたりから、少し空気が変わってくる
4人の中では一番体力的に弱っているヒポグリフがいち早く異変に気付いた

ヒポグリフ「・・・うっ・・・・」
グリフォン「おい、大丈夫か?顔色が悪いぞ。」
ヒポグリフ「・・・だいじょぶよ・・・」
ハクトウワシ「・・・セルリアンの気配がすごいわね。間違いなくこの先にすごい数のセルリアンがいるわ。」
グリフォン「確かに何かビリビリとしたものは感じるが、今一俺にはピンと来ないな・・・あんた、勘がいいんだな。」

更に進む一行の目前に、雪に埋もれて今にも倒壊しそうな建造物が見えてくる・・・
グリフォン「・・・けんきゅうじょ!あれだ!!」

建物の前に降り立つ4人・・・

ライオン「クサい所だねぇ」
ハクトウワシ「今にもセルリアンが飛び出してきそうだわ。油断は禁物よ。」
ヒポグリフ「・・・・」
グリフォン「・・・ついにここへ戻ってぜ、スフィンクス!」

1277
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:37:51 99902@b0782
1278
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:39:41 99902@b0782 >> 1277
1279
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:40:17 99902@b0782 >> 1277
1280
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:40:55 99902@b0782 >> 1277
1281
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:41:34 99902@b0782 >> 1277
1282
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:42:12 99902@b0782 >> 1277
1283
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:42:48 99902@b0782 >> 1277
1284
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:44:30 99902@b0782 >> 1277
1285
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:48:18 99902@b0782

23話サブタイトル>> 1287
>> 1289
>> 1291
>> 1293
>> 1295

~前回までのあらすじ~
パークに突如現れた謎のフレンズ「グリフォン」は復讐をするためにパークに来たと言う

一行はゆきやまちほーに入り、セルリアンに襲われているヌートリアを助け一緒に温泉に向かうも温泉にたどり着くとどこか様子がおかしい
温泉から走って逃げてきたぎんぎつねのうしろからセルリアンと謎のフレンズ二人キマイラとオルトロスが現れる
風使いの窮奇の協力もあり、熾烈?な戦いの末に二人を退け一行は温泉に到着した
温泉を堪能しつつ、セルリウムについて、人間について色々話を窮奇から聞き一行は温泉に泊まる事に…
窮奇から謎の石ターコイズを貰ったヒポグリフ、グリフォン達はぎんぎつねからけんきゅうじょの場所を聞いた
温泉を後にした4人は山奥にある「けんきゅうじょ」にとうとうたどり着いた

1286
名無しのフレンズ 2018/10/28 (日) 20:54:18 99902@b0782 >> 1285
1287
名無しのフレンズ 2018/10/29 (月) 17:41:25 99902@b0782

キマイラとオルトロス

1288
青い鳥 2018/10/29 (月) 19:12:26

加速〜

1289
yuta(辰年ver) 2018/10/29 (月) 20:54:55

ついにけんきゅうじょへたどり着いた4人はけんきゅうじょ入り口に立つ・・・
空は雲が出始め天候の悪化の兆しが見えつつある

グリフォン「早速乗り込むぜ!みんな、準備はいいか?」
ハクトウワシ「OKよ!レッツジャスティス!」
ヒポグリフ「・・・行きましょう!」
その時、ライオンの耳がピクンと動く
ライオン「・・・さっそくお出迎えみたいだねぇ~」

キマイラ「おう、しばらくだなぁオイ。」
オルトロス「さっさと逃げ帰ればいいのに、たったの4人でノコノコと・・・バカな連中。」

グリフォン「お前ら温泉の・・・どきやがれ、お前らに用はねぇ。」
キマイラ「てめぇには無くても、アタシにはあるぜ・・・オラ、一対一だ!勝負しやがれ!」
オルトロス「ちょっと姉さん!!あんまり遊んでる時間は・・・」

キマイラ「おお?・・・おい、オルトロスよ。お前いつからこのアタシに指図できるほど偉くなったんだ?ええ?」
オルトロス「・・・お、怒らないでよ。別にそんなつもりじゃないんだから・・・。私はただ・・・」
キマイラ「ふーん、そうかい。たった一人の大事な姉の楽しみも奪うような冷たいヤツになっちまったんだな、お前。姉さんは悲しいぞ」
オルトロス「も~・・・すぐそうやって拗ねるんだから・・・」

ハクトウワシ「なんか揉めてるわね。」
ヒポグリフ「こういう連中なのよ、昔から・・・」
ライオン「・・・ふぁ~あ。」(あくび)

グリフォン「おい、こっちも暇じゃねえんだ。姉妹喧嘩なら他所でやれよ。」

1290
yuta(辰年ver) 2018/10/29 (月) 20:59:19

かそく

1291
名無しのフレンズ 2018/10/29 (月) 21:58:32 e995b@4f8ec

それは地上にてグリフォンとキマイラの不毛などつき合いが始まろうとする少し前。

ゆきやまちほーの奥深くに建てられた研究所の地上部分は、老朽化が激しく今にも倒壊しそうな見た目だったがその下には地下施設が存在していた。
そこは地熱発電設備より賄われた電力が引かれ、現在も稼働していたが地下施設のほとんどの研究者達は既に退去したのだろうか、整備用の小型ロボットを残してほぼ無人と化ししている。
それぞれの実験室には様々な実験装置が並び、それらは中央制御室からのコントロールで半自動的に稼働していた。

その一室で会話する温泉を襲撃したキマイラとオルトロス。

キマイラ「あー、退屈だぜ…こんなところに居たら気がめいっちまうよ…飯は不味いしよぉ…また抜け出すか…」

オルトロス「…やめてよキマイラ姉さん、私まで怒られるわ…それにしてもヒポグリフの言っていた『私達はスフィンクスに騙されている』…あれはどういう意味?」

キマイラ「おう?そういやヒポグリフのヤツここに居た頃とは様子が違ってたな…」

オルトロス「NEO体の特徴である額の目が除去されてスフィンクスの制御下から外れていた…あれが本来のヒポグリフなのね」

キマイラ「だがなぁ、スフィンクスから聞かされてたのとは大分話が違ってたがな?凶暴で手がつけられずに仕方無くNEO体化してやっと制御した筈だったろう?」

オルトロス「…」

その時、室内に設置されたスピーカーよりスフィンクスの声が発せられた。

スフィンクス「二人とも、無駄話はそれくらいにしてくれますか、
地上に厄介なお客さんです、どうやらこの場所を嗅ぎ付けた様ですね…」

キマイラ「ふん…、あたしらの話を盗み聞きとは感心出来ねえな…スフィンクス、いつから聞いてやがった」

オルトロス「…スフィンクス、私も後で聞きたい事があります、いいですね?」

スフィンクス「構いませんよ、ああ、二人とも、ヒポグリフはなるべく傷つけないように回収してもらえますか彼女はまだ利用価値が有りますからね」

オルトロス「…わかりました」

キマイラ「…注目の多い野郎だな…さあて、出るぞオルトロス!今度こそどっちが強いか決着をつけてやる!」

キマイラ「もう!姉さん、あんまり突っ走らないでよ?!」

地上と地下とを繋ぐ長い通路を抜け二人は外に出る。一面の銀世界を背に再びグリフォン達と対峙した。

1292
名無しのフレンズ 2018/10/29 (月) 22:10:55 99902@b0782

kskst_red

1293
名無しのフレンズ 2018/10/29 (月) 22:29:34 99902@b0782

睨みあうグリフォンとキマイラ…天気は少しずつ崩れはじめ、雪がちらつき始めていた

キマイラ「おい、そういえばあの窮奇ってやつはどこいった?」
グリフォン「あいつは…今はいねーよ。どこかへ行っちまったみたいだな」
キマイラ「ちっ…あいつが一番上玉そうだったのに… まあいい。それじゃグリフォン、まずはてめぇが……… あ?」

その時!睨みあう二人の視線に割って入る一人のフレンズ… それはライオンだった

キマイラ「あぁ?なんだぁてめーは?」
グリフォンの前に立ち、眉間にしわを寄せるキマイラに満面の笑顔で返すライオン

ライオン「えへへ~」
グリフォン「お、おい!何やってんだよっ!」
ライオン「多分この先さぁ~ キミは体力残しておかないとまずいんじゃないかな~と思ってさ~。」
キマイラ「…おい、出しゃばるんじゃねえニャン公。お前、NEO体でもないただの動物のフレンズだろ。よせよせ、勝負にもならねえよ。」
グリフォン「気持ちはありがたいが、アイツの言う事も一利ある。あんたが強いのは知ってるが相手が少し悪いぜ。」
ライオン「まぁまぁ…ああいう単純そうなヤツの相手は結構慣れてるからね~」

ライオン「それに…」

ゆっくりと目を閉じるライオン… 少し間をおいて目を開くと、ライオンの瞳は煌々と輝く

ライオン「たまには、腕っぷしが強い所も 見せておかないとねぇ…」

1294
yuta(辰年ver) 2018/10/30 (火) 20:34:50

加速

1295
yuta(辰年ver) 2018/10/30 (火) 22:22:58

キマイラ「なにぃ~?腕っぷし、だぁ?」
キマイラは少し含み笑いを込めてライオンに言い放つと、後ろを向き二人の後ろにちらほらついてきているセルリアンの中から、小さな球体型のセルリアンを片手で掴みライオンの足元にコロコロと転がした
キマイラ「ホレ、ネコってのは玉で遊ぶもんなんだろ?遊べよ。」
ライオンの眉が一瞬ピクッと動くが、ライオンは満面の笑顔で返す

ライオン「えっ、いいの~?それじゃあ・・・  遠慮なくっ!!」
パッカアーーーーン!!
大きく片足をふりかぶったライオンが球体セルリアンを勢いよく蹴り飛ばすと、キマイラの顔面に直撃した
セルリアンは粉々に砕け散り、キマイラは反動で大きく仰け反る
キマイラ「いっっっ・・・・・!!!てえぇぇ!!」
グリフォン「おお!?」
オルトロス「え!?」
セルリアンが顔面に当たって大きく仰け反ったキマイラは、一瞬呆然とするがすぐに我に返りこちらに向き直り、頭に血管がピキピキと浮かぶ

キマイラ「て、てめぇ・・・ナメたマネしやがって・・・!!」
ライオン「次は何して遊んでくれるのかなぁ~?」
キマイラ「てめぇはもうおしまいだ!!今更謝ったって許してやんねぇ、ボコボコにして泣かしてやるぜッ!!!」

1296
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:23:48 99902@b0782
1297
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:24:19 99902@b0782 >> 1296
1298
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:24:52 99902@b0782 >> 1296
1299
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:26:10 99902@b0782 >> 1296
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名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:26:51 99902@b0782 >> 1296
1301
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:27:24 99902@b0782 >> 1296
1302
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:27:54 99902@b0782 >> 1296
1303
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:30:04 99902@b0782 >> 1296
1304
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:31:57 99902@b0782

24話サブタイトル>> 1306
>> 1308
>> 1310
>> 1312
>> 1314

~前回までのあらすじ~
パークに突如現れた謎のフレンズ「グリフォン」は復讐をするためにパークに来たと言う

一行はゆきやまちほーに入り、セルリアンに襲われているヌートリアを助け一緒に温泉に向かうも温泉にたどり着くとどこか様子がおかしい
温泉から走って逃げてきたぎんぎつねのうしろからセルリアンと謎のフレンズ二人キマイラとオルトロスが現れる
風使いの窮奇の協力もあり、熾烈?な戦いの末に二人を退け一行は温泉に到着した
温泉を堪能しつつ、セルリウムについて、人間について色々話を窮奇から聞き一行は温泉に泊まる事に…
窮奇から謎の石ターコイズを貰ったヒポグリフ、グリフォン達はぎんぎつねからけんきゅうじょの場所を聞いた
温泉を後にした4人は山奥にある「けんきゅうじょ」にとうとうたどり着いた
けんきゅうじょでまたも立ちはだかるキマイラ姉妹、睨みあうグリフォンとキマイラの間に割って入ったのはライオンだった

1305
名無しのフレンズ 2018/10/30 (火) 23:40:14 99902@b0782 >> 1304
1306
青い鳥 2018/10/30 (火) 23:44:58

決戦の時

1307
yuta(辰年ver) 2018/10/31 (水) 15:39:22

加速

1308
名無しのフレンズ 2018/10/31 (水) 20:07:36 e995b@342e1

蹴り返された球体セルリアンを顔面に受け激昂するキマイラはライオン目掛け突進し一気に距離を詰めるとそのままの勢いで爪を振り下ろす。

キマイラ「うおらぁーーーっ!」

凄まじい威力の攻撃がライオンの鼻先を掠めた、だが冷静さを失って力任せのキマイラの攻撃はその軌道を容易く読まれ鋭い爪先は空しく空を切った。次々と繰り出される連擊を最小限の動きでかわすライオンには余裕すらある。

ライオン「ほらほらっ、こっちこっち~鈍いね君~」

キマイラ「この野郎ぉおお!ちょこまかと…!こいつを食らいやがれっ!!」

当たらない攻撃に業を煮やしたキマイラが大きく息を吸い込んだ。

グリフォン「やばい!避けろライオンッ!」

ライオン「へ?」

ゴアァアアッ!!直後、ライオンの視界が炎に包まれる。吐き出された灼熱の火炎による高熱で周囲の空気が歪んで見えた。
辺りには毛の焼ける嫌な匂いが漂った。

グリフォン「ライオンッ?!」

キマイラ「はっはぁーー!どうだぁ!ニャン公め!!…あ?!どこ行った?!」

キマイラ自身の放った火炎により遮られていた視界が開けた次の瞬間だった、素早く身を低くし火炎を掻い潜ったライオンがキマイラの顎に強烈なアッパーカットを見舞った。

キマイラ「ぐががっ?!」

脳天まで突き上げる突然の衝撃に視界が揺らぎ堪らずキマイラは雪の積もった地面に膝をついた。

ライオン「ふ~あっぶないなぁ~も~、あ~あ、自慢のタテガミが台無しだよ…もう」

ライオンの指先がタテガミをくるくると巻き取る、その先端はチリチリと焼けていた、それをライオンはふーっと吹き消した。

ライオン「きみ、力は強そうだけど案外大したこと無いねぇ、まだ必死に抗う獲物の方が歯応えあるよ~、それでもまだやるかい?」

キマイラ「くっそぉーーーおおお!!!」

百獣の王と呼ばれるライオン、その秘められた実力の片鱗をまざまざと見せつけた。