名無しのフレンズ
2018/04/07 (土) 11:52:15
b5d99@fce8d
一方、その頃ライバル会社
○○「上手くいきましたね。」
○○「そうだな… ここまでは順調にきている。セルリアンを使った我々の目標達成まで後少しだ…」
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一行はさばくちほーのバイパスに逃げ込み、地下迷宮を目指していた。
係長は何故か、せるりたんが集まり赤セルリアンになる光景が目に焼き付いていた。
「合体(coalesce)・・・か」
部下「何か言いました?」
係長「いや、何でも・・・」
そうは言うものの、その建物が近付くにつれ違和感は強くなるばかりだった。
地下迷宮じゃない?
外壁はコンクリートに見える。
しかもそこには見慣れないフレンズ(?)が立っている。
いや。フレンズには違いないのだが、頭身が低いのだ。
1人はハシビロコウ。何故かメイド服を着て、黒板を持っている。
「どうぞ、こちらへ」
もう1人はミナミコアリクイ。威嚇しながら左右に腰を回している。
警備・警戒のつもりだろう。
ハシビロコウはドアを開けると、一行を先導する。
振り返ると左右から犬程の大きさのシマシマ模様のナメクジ(?)が出てきて
弁当の仕切りに使うバラン(?)を置いた。
ハシビロコウの黒板「携帯サバンナ」
部下は「メイドさんにエスコートしてもらえるなんてモエモエキュンですね」
などと言っている。はっきり言ってキモかった。
係長「(escoat)」そんな英単語が頭に浮かんだ。
開けた場所に出るとそこは大学の教室のような広大な講堂だった。
かばん「どうぞお好きな席にお座り下さい」
どの机にもモニターとキーボードが置いてある。
係長の目が、あるキーに留まる。気になって仕方なかった。
かばん「戦略会議を始めます・・・が、その前に」
アライさん「パークの危機なのだーー!!」
(歓声「待ってました!」指笛)
ハシビロコウの黒板「お約束」
フェネック「パークの危機ねぇ、アライさんに付き合うよぉ」
(歓声「ガチック!」「ミワホウセキ」)
ハシビロコウの黒板「様式美」
かばん「ではご意見を」
ヘラジカ「城まで走って突撃だぁ!」デビルマン「わかるマーン」
スパイク「その姐ちゃんの言う通りだ。分裂しようが殲滅すりゃいい」
デビルマン「わかるマ…」
シロサイ「いえ、敵が城に居るかどうかも分かりませんし、ここは籠城すべきかと」
デビルマン(わか…)
かばん「デビルマンさん、自分の意見は無いんですか?最後は声にも出てないし」
デビルマン→実はジャガーマン「ぜんぜん分からん!」
ワイト「ワイトもそう思います」
意見が全くまとまらない中、新たな問題が・・・
ミライ「ジャパリまんの備蓄がもう…今日入荷予定だっのですが」
皆の意見が玉砕覚悟の突撃に傾きそうになった時・・・
トワ「お待たせしました」
カレント「下北沢でトラブってた業者から、ジャパリまんも持ってきたぞ」
かばん「腹が減っては戦は出来ぬ、ですね」
サーバル「やったー!QKだね!」
ライバル会社Y
T社長「そろそろかな?」
F「そろそろですね」
T「ところで君はいつもソレを持ち歩いてるのか?」
F「あ、そうですね」ゴトン、ゴトン(机に置く音)
F「どうもそういうキャラ付けになってしまったようで・・・」
通常モードに戻ったボスがジャパリまんを配っていたが、
リカオンはまだショックが抜けないのか、ボスが近付く分だけ距離を置こうとしている。
ヒョウ「放っといていいのか?あれ」
ヒグマ「病気みたいなもんだったからな。いい薬だろ」
キンシコウ「ふふ、そんなこと言って。落ち着いたら慰めてあげましょうね」
ヒグマ「・・・」
トラ「なんだかんだ言っていいチームだよ、アンタら」
和気藹々とした空間の中、係長の気は晴れなかった。
係長「なあ、おかしいと思わないか?」
部下「何がですか?」もぐもぐ
部長はハシビロコウにジャパリまんの上にハートを書いてもらってご満悦だ。
残り6人もその後ろに並んでいる。
係長「俺はけものフレンズのマンガ・アニメを全話見たし、アプリもしてた」
部下「だから今回の我が社のプロジェクトに抜擢されたんですよね。僕はニワカだけど」
係長「だがコレはどの時系列でもないし、キャラも、しっちゃかめっちゃかだ」
部下「どったんばったん、じゃなく?」ww
係長「だからコレはもしかすると…」
どかーーん!!
講堂の一番前にあった巨大モニターの掛かった壁を崩してイカ型セルリアンが現れた!
虹色をしている。
しかも縦縞に並んだ7色の帯がスライドするように動いている。
まるでイカの警戒色のように。
サーバルはジャンプ力ぅで逃げた!
パンカメの調べる「どうやって色を変えてるでごさるか?」
ヘラジカの戦う「強そうな食腕だなぁ、勝負しないか?」
シロサイの防御「ヘラジカ様は私がお護りしますわ」
犠牲者こそ出ていないものの講堂内は混乱の極みだった。
部下「どうしましょう、逃げますか?」
部長ちゃん'sは背中にしがみついて震えている。
はっきり言ってキモい。
係長は手元のキーボードを見つめていた。
(俺がこのキーを押せば、この世界を救えるかもしれない。いや壊すのか?)
震えそうになる人差し指に力を込め「そのキー」を叩いた・・・
真っ暗闇だった。
照明が消えた訳ではない感じだった。さっきまでの喧騒も聞こえない。
人の気配さえ消えてしまった。いや、係長・部下・部長ちゃん'sは居る。
暗闇の中で目の前(空中)に立体映像のキーボードと文字が浮かんでいる。
その仄かな光でなんとか、お互いの存在が確認できた。
「このまま終了しますか? YorN⇨Enter」とある。
その下のキーボードのYとN、そしてEnterキーが光っていた。
部下「どういうことですか?これは!」
部長ちゃん'sは頭が付いてこれないのか、何も喋れない。
係長はそれに答えず、YそしてEnterキーを押した。
真っ白な世界だった。
明順応が追いつかない。
やっと目が慣れたと思って見回すと、そこは5m四方程の白い部屋だった。
部長「何だ、ここは?」1人に戻っていた。
部下「え?え?」キョロキョロ見回し戸惑っている。
よく見ると、天井も床も白。立方体の部屋だった。
壁にも床にも目を凝らさないと分からないような細かい穴が無数に空いている。
ーと、音もなく壁の一部が開いて男が入ってきた。
ツアーコンダクター「お楽しみ頂けましたか?」
酒瓶を1本ずつ両手に提げている。
部下「二刀流!?」
部長「それで俺たちを2回攻撃するつもりか?」
ツアコン「おっと失礼。ついクセで」一升瓶を床に置いた。
係長「あなたは・・・」
一行は部屋を出て、外付けの階段を降りる。
横目で部屋の外観を見ると油圧アームやダクト、モーターなどが見える。
強いて言うなら地震体験装置だろうか?
福原P「あれで部屋・床・壁を傾けたり、風を起こしたり出来ます。
コンピュータ制御で床や壁の感触を変えることも出来ますよ。
特殊な素材を使ってまして、コンクリートのように固く・冷たくしたり、
砂のように足がめり込む感触が体感できたり」
向かいの建物に入り、応接室に通された。
とても座り心地のいいソファーだった。
正面には寺井社長と福原Pが座っている。
部長「あれは夢だったのか?」
部下「でも記憶は一致しています。3人で同じ夢なんて見れるものですか?」
「失礼します」あのCAだった。
部長「また睡眠薬を飲ませる気か?」
社長「そんなことはしませんよ。どうやら導入部は改善が必要なようだな」
福原P「はい。では説明させて頂きます。あなた方にはVRを体験して頂きました」
部長「VR(バーチャルリアリティー)って、あのヘッドセットを着けて・・・」
福原「そうです。でもそれでは個人でしか楽しめません。
もっと大勢で出来ないか、と。その内こういう機能も、ああいう機能も、
と段々大掛かりになって、あの部屋になりました」
社長「予算ポリスを付けたんだが、タラしこまれて一緒にアイデアを出す始末ですよw」
福原「僕は関節の強さには自信がありましてね」
部下「そう言えば思い出してきた。僕らの会議にあなたが入ってきて」
福原「ちゃんと一神の社長には承諾をもらいましたよ?」
部長「百聞は一体験に如かず、とか言って」
係長「飛行機に乗って・・・」
福原「ちゃんとこと部屋でVRの説明もしましたよ?どうやらアレの性能が良過ぎて、
リアルとバーチャルの切り替えが脳で上手くいかなかったのでしょう」
部長「どういうことだ?」
部下「脳の記憶って案外曖昧で、勝手に辻褄合わせをすることがあるんですよ」
係長「実際に飛行機に乗る為に登ったタラップと、あの部屋への階段、
機内サービスと、ここの事務員さんの給仕を混同した・・・?」
部長「突然、砂漠に放り出されたのは、眠らされたからに違いないと勘違いした?」
部下「そう、そんな感じです」
部長「そうか、さっきは失礼なことを言って済まなかった。
しかし何故、ライバルである我々『一神』と手を組もうと思った?」
福原「今はどの業界も人手不足です。ましてや本気で『ジャパリパークを作ろう』なんて
情熱的な会社はなかなかありません。争いは「のけもの」を作るだけです。
かばんさんも言ったそうじゃないですか。『困難は群れで分け合え』って」(ウィンク☆)
はっきり言ってキモかった…
福原
「これからの作品に必要なコンセプトは、
『アドリブ・リアルタイム・視聴者参加型』だと考えています。
そしてこの『けものフレンズV(バーチャル)』は実際に体験するだけでなく、
体験者の脳波を映像化し、リアルタイム配信して視聴者も追体験できます。
更にはストーリーを制作者である我々の予定調和ではなく、
視聴者のコメントで決めてもらいます」
部長「我々には何が出来る?」
福原「あなた方には『VYouTuber』の中の人として体験実況してもらったり、
作品中のチュートリアルキャラになってもらったり、
シナリオ用のスレを立ててもらったり、ですね」
係長「今回はそのテストプレイだったという訳ですか」
福原「はい。キャラなどは『NABY』さんや『いつき』さん、などにお願いしました」
部下「たつき監督は?」
福原「それは流石に『二次創作なので』という言い訳も利きませんからねぇ。
話を聞いて面白がってはいましたが、遠慮してもらいました。今は『監禁中』ですしw」
部長「そう言えばケムリクサは大丈夫なんですか?」
部下「そうそう1話丸々作りn・・・
福原「いやぁ、それg…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<終わり>
ースタッフロールー
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シナリオ担当:『けものフレンズBBS NEO 小説リレーⅡ』の皆さん
すぺしゃるさんくす:けものフレンズを愛する、すべてのフレンズ
Vルート
〜Fin〜
拙い文章、長文・乱文失礼しました。
また、僕のワガママを快く許してくれた、
スレ主の係ch・・・ikapanさんには厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
引き続きリレーをお楽しみ下さい。