一行は部屋を出て、外付けの階段を降りる。
横目で部屋の外観を見ると油圧アームやダクト、モーターなどが見える。
強いて言うなら地震体験装置だろうか?
福原P「あれで部屋・床・壁を傾けたり、風を起こしたり出来ます。
コンピュータ制御で床や壁の感触を変えることも出来ますよ。
特殊な素材を使ってまして、コンクリートのように固く・冷たくしたり、
砂のように足がめり込む感触が体感できたり」
向かいの建物に入り、応接室に通された。
とても座り心地のいいソファーだった。
正面には寺井社長と福原Pが座っている。
部長「あれは夢だったのか?」
部下「でも記憶は一致しています。3人で同じ夢なんて見れるものですか?」
「失礼します」あのCAだった。
部長「また睡眠薬を飲ませる気か?」
社長「そんなことはしませんよ。どうやら導入部は改善が必要なようだな」
福原P「はい。では説明させて頂きます。あなた方にはVRを体験して頂きました」
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