部長「VR(バーチャルリアリティー)って、あのヘッドセットを着けて・・・」
福原「そうです。でもそれでは個人でしか楽しめません。
もっと大勢で出来ないか、と。その内こういう機能も、ああいう機能も、
と段々大掛かりになって、あの部屋になりました」
社長「予算ポリスを付けたんだが、タラしこまれて一緒にアイデアを出す始末ですよw」
福原「僕は関節の強さには自信がありましてね」
部下「そう言えば思い出してきた。僕らの会議にあなたが入ってきて」
福原「ちゃんと一神の社長には承諾をもらいましたよ?」
部長「百聞は一体験に如かず、とか言って」
係長「飛行機に乗って・・・」
福原「ちゃんとこと部屋でVRの説明もしましたよ?どうやらアレの性能が良過ぎて、
リアルとバーチャルの切り替えが脳で上手くいかなかったのでしょう」
部長「どういうことだ?」
部下「脳の記憶って案外曖昧で、勝手に辻褄合わせをすることがあるんですよ」
係長「実際に飛行機に乗る為に登ったタラップと、あの部屋への階段、
機内サービスと、ここの事務員さんの給仕を混同した・・・?」
部長「突然、砂漠に放り出されたのは、眠らされたからに違いないと勘違いした?」
部下「そう、そんな感じです」
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