札学心理学

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1265

 課題2: 「文化差」が「利用可能性ヒューリスティックと錯誤相関の結果」ではないとどうして言えるのかが書かれていないと思います。

2点差し上げます。

1264

 課題3: このことを主張したのは、Cramer(1998)の論文なので、本来こちらにあたるべきではあります。Cramer, P. (1998). Coping and defense mechanisms: What’s the difference? Journal of Personality, 66, 919– 946.  そのものズバリの論文ですね。「コーピングと防衛規制はどこが違うのか」だそうです。

3点差し上げます。

1263

 課題1: 教科書の情報だけで判断できなかったので、特別課題としました。それから、「偏見」にこだわっているようですが、この問いの中核は「利用可能性ヒューリスティック」と「錯誤相関」の産物と、「ステレオタイプ」を区別できるかどうかです。

2点差し上げます。

1262

 課題5: 先生がどういう声をかけ、どういう反応から、過剰反応だと気づくことが出るのでしょうね。F22098さんは「具体的にどのようなことをすればいいのか」を尋ねています。

2点差し上げます。

184

 おっしゃることは正しい。その上で意見がほしいです。
 互いの体験を語り合っている(伝達し合っている)時の録音もしてあるのですが、分析できていません。ここに関心を持たれたのはどうしてですか。それを考えると意見ができ上がるかもしれないですね。

1点差し上げます。

183

 ほとんど活用されていないと思います。無意識とか記憶とか見えないものの話はしない、個別性を重視するなどの点で、既存の心理学とは一線を画していますので、通常の心理学者がまず活用しません。
 ナビゲーション実験はスキーマアプローチの妥当性を実験的に検証したものですが、スキーマアプローチなら足利、甲山、尼崎と使用されています。ナビゲーション実験を行なったのは、これらの事件の後でした。

1点差し上げます。

182

 私の聞いた限りでは広がっているようには見えません。
 論文や書籍として公刊しているので、著者の許可を得なくても引用できます。ただし出典を明記した上で。

1点差し上げます。

181

 「ハキハキと言葉に困らずに質問に答える」のは「一貫性のある語り」とは限りません。明確な発言をしながらも、意味がわからないことや先と矛盾することを言っている場合もありますね。一貫性とはストーリーや内容の一貫性です。就活面接で質問があらかじめ決まっていれば準備ができて、はきはきしてかつ一貫性がある回答はできるかもしれません。準備可能な質問であれば、本当に思っていないことでも偽装することはできますね。しかしこの話をするのであれば、甲山事件か尼崎事件のときですね。

3点差し上げます。

180

 はい、おっしゃることは動画および資料の内容を適切に理解し、要約したものとなっています。その理解を基盤として意見や疑問を提出してください。

3点差し上げます。

179

 動作主交代を自覚的に人はコントロールしていると言っているように聞こえます。また、動作主交代は足利事件の須賀さんには見られましたが、どんな人にも現れるとは限りません。動画および資料では、個別性があると言いましたね。あなたはそれと正反対のことを言っているように見えます。臨床の人は「無意識」が好きですが、わかりようのないことに推測をいくら重ねても、刑事事件では無意味です。
 体験をしていることを偽装しようにも、実際会っているはずの人や場所と接触していないので、それ以外のものを根拠に語るしかありません。他者や場所が登場しない語りになる可能性はあります。須賀さんの自白のように。これを「主観的」というと語弊があるので、「体験に基づくこと」のような言い方の方がいいと思います。

4点差し上げます。

178

 「犯罪を起こした人やその疑いをかけられた人」という捉え方はあまり適切ではなく、「ある体験をしたかどうか」あるいは「ある環境や人と接触したかどうか」が語りやコミュニケーションの形式に反映されるというのが、スキーマアプローチの考え方です。マニュアル化が難しいと考えたのはどうしてですか。「日常では出ない仕草や反応があってもおかしくない」からですか。それはどういうものですか。授業および資料では、語りやコミュニケーションの形式にどのように反映されるかには個人差があるので、マニュアルは難しいだろうと判断されています。

3点差し上げます。

177

 平準化が生じたときにYさんの内面で何が生じていたか、そういう発想はとりません。それから、どうもあなたは語りの内容に着目しているように見えます。授業ではそこまで細かく話していませんが、行動がどう変わったかだけが問題で、内面とか内容は問いません。「映像による伝聞」ってどういうものですか。絵を描くとかでしょうか。

3点差し上げます。

176

「スキーマアプローチ」「ナビゲーション実験」の採点対象となる投稿を締め切ります。「最終レポート」を待ってください。

1261

「学期末特別企画」の採点対象となる投稿を締め切ります。ここまでで30点以上獲得した人が、「最終レポート」に進めます。各自、自身の点数を確認してください。ここまでの投稿で100点を超えた人は、「最終レポート」を行う必要はありません。100点以上取っても成績表には「100点」としかつきません。また、ここまで60点以上を獲得した人も「最終レポート」を提出しなくとも単位取得はできます。ただしここまでの成績でSからCまでがつきます。それ以上を狙いたい人は「最終レポート」に取り組んでください。

175

 「一般的に言える事柄を個人に落とし込む」ことと、「心理学への信頼」は別物です。心理学を信頼していても、一般的に言える事柄を個人に落とし込むことは難しいです。これは裁判官の問題ではなく、心理学(の研究方法)の限界なのです。このことを個別性の問題として、足利事件以降繰り返し述べてきたはずです。
 「その部分の心理学に対する認識のギャップ」とはなんですか? 一般的言明が個別事例に該当するかは確率的なものであり、一種の「賭け」です。認識のギャップではないと思います。
 「個人差」と言うと代表値を基準にしている印象があるので、「個別性」を使用しています。個別性は代表値からのずれの程度ではないからです。注目点は必ずしもマクロではありません。スキーマアプローチは理解が難しいですが、その理由の一つとして、代表値に基づく通常の心理学のアプローチが理解されていない可能性があります。代表値や確率的言明に基づく心理学とは、一体なにをしているのかをまず理解した方がいいと思います。
 「意見」となっていますが、「こう思う」のみで、根拠が不在のため説得力に欠ける「感想」に止まっているように思えます。

4点差し上げます。

1260

学期末特別企画
問題5
私は、過剰反応をしていている子に気づくためにチェックシートの採用を提案する。
私の想定するチェックシートとは、「無理をしていませんか?」のような簡単な問いで一筆で答えられるものです。それを授業や課外活動の途中に数回挟んで過剰反応の起きやすい事例を確認します。この問題の難しいところは人によって過剰反応を起こす環境が違うことだと考えたので、どのような状況でも確認をとれることが利点だと思います。さらに、回答方法も質問に対して〇を書いたら肯定にするなど一瞬でできるものにしたいと考えたためチェックシートに回答するストレスも少し緩和できると思うのでこの方法は適していると思います。。

1259

学期末特別課題

問題2
私は文化差があると考える。なぜなら、私は文化差は周りの環境で決まると考えているからである。ひとつの物事に関して、どう捉えるか地域や国によって違うと考えた。例えば、日本では「麺をすする」という行為は、幼少期から周りでやっている人を見て、親も注意をしないため、自分もしてもいいのかという感じる。しかし海外では、「麺をすする」という行為はマナー違反とされ、周りもやらないし自分がやった場合に注意を受ける。このように、文化差とは、国や地域によって違う解釈があるために生まれるものだと考える。また、文化差を感じた結果、利用可能性ヒューリスティックや、錯誤相関に繋がるのでは無いかと考える。

174

 ナビゲーション実験
  「不安定さは、想起の反復によって漸進的に消失して行く」について、第2段階(情報交換)では、記憶の乱れや人に導かれる現象が起きると思います。たとえば木の階段は、伝聞によって被験者の記憶を石の階段に誘導します。特に、記憶を誘導する人に権威があるときは、たくさん正しいことを言って、その中に自分の意図的な修正を混ぜます。これを証人の証言に応用すると、裁判官の状況判断に誤差が生じやすいのです。実験については、「A大学を探査した被験者とB大学を探査した被験者が互いの体験を語り合う」時の様子も具体的に知りたいです。

1258

学期末特別課題

問題5
私は発達障害を持っている子どもの些細な行動に気を配るべきだと考える。例えば、自傷行為である。我慢をしているとなると、ストレスを感じ、体をかいてしまったり、自分の唇を噛んでしまったりしてしまうのではないだろうか。そういう些細なことに気を配り、判断するべきだと考える。
また、辛い時があったら何か合図をしてもらうというルールを作るのも有効手段であると考える。例えば、常に鈴を持たせ、周りに合わせて自分が我慢をしストレスを感じてしまった時に、その持っている鈴を鳴らすことを習慣化する、というものである。このようにすれば、我慢していることを伝えることがひとつの習慣になり、悪いことではないと認識してくれると考える。

173

「ナビゲーション実験」「意見・質問」
経験による記憶と伝聞による情報を区別するため、それぞれの情報を発信する時に生じる違いに注目するということに驚きました。改めて、心理学における見えない心の見える化というものを見た気がします。

そこで質問なのですが、こうしたナビゲーション実験を応用した鑑定に使用する聴取などは、どのくらい行われているのでしょうか。

172

ナビゲーション実験 質問
 この実験の結果はもう既に他の事件や事例などで使われている、広がっているのでしょうか。
また、少し関係のない質問ですがもし他の人が実験結果を基に調べていくとなったら森先生たちに声をかけてからじゃないと使えない(引用できない)のでしょうか。

171

ナビゲーション実験 意見

 ナビゲーション実験の結果を学び、「法曹三者の経験則は、一貫性のある語りこそ信用に足るとの見解を示していた。」という考え方に対して違和感を感じ、なぜだろうと考えた。
「一貫性のある語り」としてイメージしやすかったのは就活の面接である。例えば、就活の面接の場ではものを思い出しながらポツポツ話すより、ハキハキと言葉に困らずに質問に答えるほうが好印象に繋がる。この「ハキハキと言葉に困らずに質問に答える」は「一貫性のある語り」に近いものだと考えた。就活の面接での応答は基本的になにを言うかあらかじめ固めておくものであり、だからこその分嘘も含みやすい印象がある。このように「一貫性のある語り」は噓を含みやすいと繋げて考えた。そのため「一貫性のある語り」かどうかに重きを置くことは、「その内容が信用に足るか足らないか」を判断できるものにはならない考え、違和感を感じたのだろうなと思った。

170

 スキーマアプローチは、個別の人の記憶に対する影響を調べることで、記憶の信頼性を評価する手法ですが、自由心証主義に抵触するという問題があります。そこで、心理学者は確率的な法則を提示することで、裁判官に対して証人の記憶に対する影響を説明します。しかし、裁判官は証人が例外であると判断し、証人の記憶に対する信頼性を低く評価することもあります。このような場合、心理学者は個別性を追求する方法を開発し、裁判官に対してその方法を説明することで、証人の記憶に対する信頼性を高めることが期待できます。ただし、裁判官がスキーマアプローチの成果を受け入れてくれるかどうかは裁判官の性格によって異なります。
 更に、発話や話者交代の「仕方」に注目し、体験内容よりも行為に着目します。これは、体験者以外には体験の内容がわからないためです。このアプローチは、刑事事件の調査やナビゲーション実験において、当たりをつけられるようになりました。重視するのは、どこに体験の兆候が出現するかであり、単位を細かくすることよりも、その位置を重視します。

1257

再投稿
問題1のリンクを貼ったところ、余計なものまでリンクされてそのリンクに飛べなくなってしまっているため改めてリンクを送らせていただきます。
https://www.weblio.jp/content/ステレオタイプ

1256

学期末特別企画
 問題1
私はステレオタイプではなく偏見によるものだと考える。と考えた。
まずステレオタイプとは理解したい対象に当てはめて考える、文化や社会において人々に広く共有されている典型的で固定化されたイメージのことであり、特定の社会集団に関する知識、信念、期待によって構成された知識構造のことをいう。また、人権啓発用語辞典(https://www.weblio.jp/content/ステレオタイプ)によると、ステレオタイプの特徴として、1.過度に単純化されていること2.不確かな情報や知識に基づいて誇張され、しばしばゆがめられた一般化・カテゴリー化であること3.好悪、善悪、正邪、優劣などといった強力な感情を伴っていること4.新たな証拠や経験に出会っても、容易に変容しにくいことが挙げられている。そして「利用可能性ヒューリスティック」と「錯誤相関」による偏見というのは情報処理の過程で起こる間違いである。問題1の例文で考えると、人権啓発用語辞典の内容には一致しているが、この考え、信念が文化や社会において人々に広く共有されているのかを考えた場合、そうではないと考えたため。

問題3
防衛規制をコーピングとみなしてはいけないと考える。
まずコーピングとは人の資源に負荷を与えたり,その資源を超えると評定された外的ないし内的要請を処理するために行う認知的・行動的努力のプロセスのことである。つまり、ストレスに対処する方法を見つけて、自分でストレスを和らげることという自分でストレスを認知してそれを和らげる、解消する行動をとるのがコーピングである。
一方、防衛機制とは自我に対して脅威となる不安や葛藤に対処するために発動されるものである。これは、環境やストレスから、自分の精神を守るために本能的に働く防衛反応であり、無意識のうちに自分の精神を守るために行動しているのが防衛機制である。以上の事から、この二つは対処法とその行動によって起きた結果としては近いものは確かにあるが、ふたつの特性としては、意識して行うか行わないに違いがある。よって防衛規制をコーピングとみなしてはいけないと考えた。
参考文献 https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/2/26794/20141016155124770756/HPR_8_121.pdf

169

ナビゲーション実験 意見

 今回の授業では実体験を基に話しているのか、否かを語りの形式の違いによって区別することができると学ぶことが出来た。この実験内容を見て何かの本などで昔見た、「嘘をつくときは少し本当のことも混ぜるといい」という知識を思い出した。そこで嘘をつくのがうまい人が体験を話す際には直接体験の交代優勢語り(少しの本当のこと)を混ぜて話すようにしているのではと考えた。言語情報や知識、動機語りなどで構成された語りだと事実を語るうえで不自然になってしまうと無意識的に感じているのではないだろうか。もちろんナビゲーション実験での結果すべてが嘘を上手くつく為のコツになりはしないとは思うが、多少は活用できそうだなと考えた。
 さらに同時に「幼少期に大人に対して嘘をついた」という記憶が思い出された。保育園の午後のお散歩に行きたくなかった幼少期の私は保育園の先生にお母さんに今日は散歩を行かなくていいと言われたという嘘をついたことがある。その際に先生から今回の尋問者Pのように「いつ」「どこで」など様々な角度からの質問をされ頑張って嘘をついていた記憶がある。その嘘をついているときの内容がまさに今思えば連続優勢語りに近いものであり、主観的なことはあまり言えなかった記憶がある。もちろんすぐにバレて散歩に連れていかれた。

1255

学期末特別企画
課題3
 防衛機制とは、障害に対する考え方を変えることで自我を防衛するという無意識の働きを指すと教科書P156には書かれている。
 コーピングとは、ストレス反応を低減するため対処のことである。コーピングには二種類に分けられ、そのうち情動焦点型コーピングはストレス反応の中で生起している不快な情動や身体の緊迫感を低減するために防衛機制を使う、体をリラックスさせるなどであると教科書P161には書かれている。この文章から、防衛機制を使うのなら無意識のうちに対処しているが、体をリラックスさせる行動は意識的な対処であるとが理解できる。
 加藤・今田(2003)は、コーピングの特徴として以下のことを述べている。.第2の特徴は,コーピングはストレスフルな状況に対する意識的努力を意味するということである.したがって,防衛機制のような無意識的な反応は,コーピングに含まれない.
 このことから、私は防衛規制をコーピングとみなしてはいけないと考える。

参照論文
https://i.kawasaki-m.ac.jp/mwsoc/journal/jp/2005-j14-2/07_shimoyama.pdf

課題4
私が、F22098さんの解釈を考えた感じで教科書のほうの解釈は正しいと思います。しかし、認知的評価の過程の文脈をうまく読みとれなかったので解釈が正しいか判断が上手くできなかったので考えてみました。答えになっていないような気がしますが。
 教科書では、「出来事に対してストレスとしての感じるか否か」は、出来事に対して自身の意志でコントロールできるか(コントロール可能性)、出来事が起こる未来を予測できるか(予測可能性)が影響すると説明している。
 認知的評価は、一時的評価と二次的評価に分かれいる。一次的評価とはその事柄が自分にとって脅威かどうかを判断する段階である(コントロール可能性)。二次的評価とは、個人が直面している状況を「ストレスフル」と評価した場合に、その状況を処理したり切り抜けたりするためにはどうするべきかを検討する段階である(対処効果感)。
 
参照文献
https://www.armg.jp/journal/182-2/ 

1254

学期末特別企画
問題5

質問者の方が「子」と呼称しているいるため学生を対象として考えた。
不適応を起こす子供を見つけるには定期的な面談を行うのが確実であると考える。私の場合、小中学生の時代に担任との二者面談が行われていた。頻度としては4~5カ月に1度程度だったが、1カ月に1度ほどの頻度にすることで生徒の様子を観察することができると考える。
欠点としては面談する教師の負担が大きくなることと教師への生徒の信頼度によって結果が変化してしまうことが挙げられる。
対策として、面談者を学校在籍のカウンセラーが担当するなどどうだろうか。一人で全校生徒を見ることは難しいうえ、普段の様子も見ている必要があるため工夫が必要だが、一つの手段であると考える。

168

 同じことを繰り返してしまいますが、起こった事件に対して事実に基づく判決を下すのが裁判官の役目だと考えます。なので受け入れる入れないという部分が性格次第になってしまうのはおかしいものだと思います。
 「この人は例外だという評価に対抗して、個別性を追求する方法を開発したのですが、そうしたらそれは自由心証主義に抵触するという。」というこの流れは矛盾を感じ、結局何を求めているのかわからなくなります。少なくとも心理学的視点、考えが使えるものであるという可能性が高いと認められているからこそ公式の場での心理学者の意見が出されていると私は思います。しかし、その部分の認識をするより前に裁判官の性格に影響した何か(プライド的なものなど)に邪魔されているのかなと思いました。どれぐらい受け入れるかどうかに関してのルールがあれば手っ取り早いのかなと思いますがそれも難しいだろうなと感じます。
 
 先生のフィードバックを見て日本の法律の成り立ち方と他国では違うということ思い出しました。日本はもともとあった法律に実際の事件を当てはめる成文法主義で、アメリカなどは事件が起こり、その後に事件に伴った法律をつくる判例法主義ということです。ある意味日本はあらかじめ作った型にはまるような仕組みにしている部分が現在の裁判官対応などに影響を与えているのかなと感じました。実際アメリカなどは心理学者の発言力が日本より強いイメージがあります。

1253

学期末特別企画
問題2
文化差は客観的なものであると考えた。例として犯罪率を挙げる。アメリカと日本の犯罪率は人口差を考慮してもアメリカの方が圧倒的に多い。この違いは思考の違いであると考えた。アメリカでは今のことだけを考えて行動してしまう人が多いが日本人は先のことを考えて行動している人が多いという文化差が犯罪率に現れているので客観的なものだと考えた。

1252

学期末特別企画
問題5
私は学校で過剰反応を起こしている人を想定して考えた。学校で過剰反応が起きている人に気づくには、今日思ったことを紙に書いてそれをクラスメイトに見せ合うことである。過剰反応を起こしている人だけが書いて見せるのではなく、クラス全員が思ったことを見せ合うことで過剰反応を起こしている人も見せやすくなる。言葉ではなく文字で伝えることでクラスメイトが過剰反応を起こしている人に気づくのではないかと考えた。

1251

学期末特別企画
[問題1]
テキストの説明ではステレオタイプという言葉の意味は集団に関する知識、信念、期待によって構成された知識構造とされており、人数の多さ少なさを記載してはいない。したがって人数が少ないからそれはステレオタイプではないというではなく、前述した集団に対する知識、信念、期待で構成されていれば、それはステレオタイプといっていいことがわかる。よってごく少数しか持っていないものでもステレオタイプということが出来ると考える。

 [問題2]
前者はあくまで考えの中で収まっているものであり、後者は実際に考えではなく。実際に実験し、違いがあることを明確にしたものだと考える。テキストの中でもコラム8のように日本人とアメリカ人で実験をして明確な差が出た、そのことを「文化差」といっている。これは主観的に判断しているのではなく実験の結果という誰が見ても納得のできるものであるため客観的なものであると考える。

 [問題6]
1223の投稿を参考に回答させていただきます。
こちらは心理学の分野というより医療の分野と考えましたが、「神経機能を制御するアストロサイトが脳内に広く分布する仕組みを解明」(愛知県医療療育総合センター 発達障害研究所 慶應義塾大学医学部 生理学研究所.2022)によれば、アストロサイトという脳内に存在する主要な構成要素があり、それは神経ネットワーク形成に重要な役割を果たすとあります。今回の研究により、脳深部で誕生したアストロサイトが不軌道性移動と血管ガイド移動を使いながら神経細胞が存在する灰白質へ移動することが明らかになりました。これがわかると何がいいのかという話ですが、アストロサイト前駆細胞の血管ガイド移動は、アストロサイトの灰白質内での配置に重要であり、脳が成熟すると、アストロサイトは血管を取り囲み、血液脳関門と呼ばれる構造を形成するそうです。この構造は脳内環境を一定に保つことに極めて重要であり、アストロサイトの機能低下や産生数の減少によりこれが破綻すると、てんかんや認知機能低下等のさまざまな障害が生じることが知られています。このてんかんや認知機能の低下に対して研究が進み具体的な対応策を生むことが出来れば、出生前の胎児の知的障害を遺伝子を操作して未然に防ぐ、あるいは障害を軽減させることは可能といえるのではないでしょうか。

「神経機能を制御するアストロサイトが脳内に広く分布する仕組みを解明」(愛知県医療療育総合センター 発達障害研究所 慶應義塾大学医学部 生理学研究所.2022)https://www.pref.aichi.jp/addc/pdf/hattatsu/R041206.pdf

1250

学期末特別企画
[問題2]
 「文化差」は「利用可能性ヒューリスティック」と「錯誤相関」の結果に過ぎないもので、違いはないと考える。文化の解釈としてトリアンディスは、国や地域のレベルではなく個人レベルでの個人主義的傾向・集団主義的傾向について論じている。彼によれば、人は誰しもこの2つの側面を持ち合わせているが、どの文化に生きるかによって、どちらの事態をより多く経験するかが異なるという。これは、経験を通してその文化に合致する思考や行動を学習し、個人に内面化されるという考え方である。しかし近年では、個人に内面化された価値や信念よりも、『価値や信念が周囲の人々に共有されている』という考え方が、人々の行動傾向の規定因としてより重要であるという指摘もされているため、違いはないと考えた。

― 参考文献 ―
有斐閣(2010)「社会心理学 (New Liberal Arts Selection) 」

167

「スキーマアプローチ 意見」
スキーマアプローチは、相手の挙動や反応から本当にその人が問題の争点となっている経験をしているのかを診断するものだと思ったのですが、人によってその挙動は違うものですし、特に犯罪を起こした人やその疑いをかけられた人ならば、日常では出ない仕草や反応があってもおかしくないと思ったので、少なくともスキーマアプローチを教科書に収めるようなマニュアル化などは難しく、またそうした観察眼は授業で培うのが難しいと思ったため、中々広がりにくいのではないかと私は思います。

1249

学期末特別企画
[課題3]
私は、防衛機制をコーピングとみなすのはよくないと感じる。
日下部ほか(2000)の中で、Sidle,Moos,Adams,& Cady(1969)は「コーピングは脅威事態に対応するために行われる『意識化された行動』としてとらえられるようになった」としている。また、同じく日下部ほか(2000)の中で、Lazarus & Folkman(1984)は「近年になって日常生活におけるさまざまなストレス場面で行われるコーピングは、顕在化した行動反応だけでなく、諦めや肯定的解釈といった認知的反応を含むものと考えられている」としている。
しかし、中川、佐藤(2011)は、防衛機制の特徴について「不快感を生じさせる対象の知覚様式を変容させることで、認知的な不協和を減じたり、内的な環境の変化を最小限に留めるように対処し(Vaillant,1994)、喚起された不安の低減と図ること」である「自己防衛のプロセスが無意識下で行われるということである」と述べている。
この二つの論文から私は、コーピングとは自分が脅威など感じたときに対処するための「意識化された行動」や「認知的反応」のことを指し、防衛機制とは不快に感じるものの感じ方を「無意識に」変容することで、不安の低減をすることを指すと考える。だから、防衛機制をコーピングとみなすのはよくない。

日下部典子、千田若菜、陳峻文、松本明生、筒井順子、尾崎健一、伊藤拓、中村菜々子、三浦正江、鈴木伸一、坂野雄二(2000)『コーピング尺度の開発とその信頼性の検討に関する展望』「ヒューマンサイエンス リサーチ」,9,313-328.
https://scholar.google.co.jp/scholar?start=10&q=コーピング 概念&hl=ja&as_sdt=0,5
(↑PDFファイルのためURLを上手くのせることができませんでした。検索画面のURLをのせましたので、見たい場合は論文名のところをタップしてください。お手数ですがお願いします。)
中川明仁、佐藤豪(2011)『自己志向的完全主義と防衛機制および不安との関連』「The Japanese Journal of Health Psychology」,24.2,1-8. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahp/24/2/24_1/_pdf/-char/

1248

学期末特別企画
[問題3] 防衛規制をコーピングとみなしてはいけないと思う。防衛規制とはコーピングとは違い無意識の状態でストレスに対処する防衛反応に近いものであり、コーピングとは意識的にストレスを解消、軽減するために何らかの行動を起こすこと。
また、解離は未成熟、神経症的な要素を持った防衛機制と関連するが、それらに比べるとコーピングは解離とのつながりは弱い。そのため防衛規制をコーピングとみなしてはいけないと思う。
参照文献(https://www.jstage.jst.go.jp/article/personality/16/2/16_2_229/_pdf)

1247

課題3
私は、防御規制をコーピングとみなしてよいと考える。なぜなら、考え方を変えることにより肯定的に物事を考えることができるようになり、ストレス削減に繋がるからと考えたからだ。また、防御規制が自らを本能的欲求から守ることができ、侮辱や崩壊から事故を保護する必要性も防御規制の概念とされているからである。
中西公一郎 https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/42/3/42_261/_pdf/-char/ja

1246

学期末特別企画
問題6 再投稿
F22001さんが取り上げていた愛知県の発達障害研究所による発見は去年の7月になっていたのですが、調べてみたところその後2つの研究者たちのグループが知的障害のメカニズムを解明していました。1つ目は東京大学、名古屋大学の教授たちによる発見です。遺伝子変異によってカムケーツーアルファが異常に活性化し、知的障害を引き起こすことがわかったようです。カムケーツーアルファとは脳内の1%を占めているもので学習や記憶に重要な役割を果たしています。また認知症の治療に使われるメマンチンというものを使うと変異のあるカムケーツーアルファの異常な活性化を抑えられることもわかったそうです。2つ目は自治医科大学の研究グループです。自治医科大学は子どもの知的障害などの原因となる「SENDA/BPAN」と呼ばれる病気についてのメカニズムを解明しました。自治医科大学によると『「SENDA/BPAN」は遺伝子の異常によって、体の中のタンパク質を分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みがうまく働かなくなることで脳に鉄が蓄積し、子どもの知的障害などの原因となってしまう病気』です。研究結果で脳に障害を引き起こす原因は蓄積した鉄を体内に供給できないこととわかったそうです。この明らかになった2つのことと愛知県の発達障害研究所の解明が合わされば障害を軽減させることは可能になるのではないかと思います。
G21001さんが述べていた浸透率のことを考えると原因となる分子や知的障害を引き起こす物質がわかったり、浸透率が高かったりしてもそれは確率でしかなく、それらの変異体が発症するかしないかはわからないので知的障害を軽減することはできても未然に防ぐことは難しいのではないかと思いました。
F22001さんが見たと思われるサイト
https://www.pref.aichi.jp/press-release/addc-laborelease-220719.html
私が調べたサイト
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400194849.pdf
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221212/1000087539.html
浸透率について
https://genetics.qlife.jp/tutorials/Inheriting-Genetic-Conditions/reduced-penetrance-and-variable-expressivity
前回サイトを載せるのを忘れていました。すみません。

1245

学期末特別課題
[問題6]
知的障害の医療技術による出生前の胎児の治療は、遺伝子や染色体などの関係する内的原因の知的障害であれば、将来治療できるようになる可能性があるのではないかと考えます。知的障害の内的原因は、RAC3(RACとはタンパク質のことです。)の異常活発化による下流のPAK1(PAKはシグナル伝達分子のことです。)の活性化が起こったことによる形態異常の発生だと愛知県の発達障害研究所の研究員らが解明しました。つまり、疾患治療を行うにはこのRAC3やPAK1の異常な活発化を防ぐ必要があります。RACは癌の原因とも深く関連しています。癌は細胞の遺伝子に傷がつき発生します。その後、がん遺伝子を持ったタンパク質は働きが異常に活発化し、繁殖が進行します。それを防ぐためにがん抑制遺伝子が発見され、治療に役立てられてきました。この例ように、知的障害も抑制遺伝子が発見されることで異常な活発化を抑えられ、軽減程度であれば治療ができるようになるのではないかと思います。

(参考資料)
愛知県(2017)「知的障害の病態メカニズムの一端とその治療標的となる候補分子を世界で初めて特定しました」https://pref.aichi.jp/press-release/addc-laborelease-220719.html(2023年1月17日閲覧).

国立がん研究センター (2017)「細胞ががん化する仕組み」https://ganjoho.jp/public/knowledge/basic/cancerous_change.html(2023年1月17日閲覧).

1244

学期末特別課題 問題3
コーピングはストレス反応への対処のことをいう。
防衛機制は障害や目標に対する考え方を変えることによって自我を防衛するという無意識の働きをいう。
防衛機制とコーピングは、同時かつ独立に、全般的な健康度に影響を与えるとされる。とされているため異なるものだと考える。
(吉住隆弘・村瀬聡美 2008)