札学心理学

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ナビゲーション実験 意見

 今回の授業では実体験を基に話しているのか、否かを語りの形式の違いによって区別することができると学ぶことが出来た。この実験内容を見て何かの本などで昔見た、「嘘をつくときは少し本当のことも混ぜるといい」という知識を思い出した。そこで嘘をつくのがうまい人が体験を話す際には直接体験の交代優勢語り(少しの本当のこと)を混ぜて話すようにしているのではと考えた。言語情報や知識、動機語りなどで構成された語りだと事実を語るうえで不自然になってしまうと無意識的に感じているのではないだろうか。もちろんナビゲーション実験での結果すべてが嘘を上手くつく為のコツになりはしないとは思うが、多少は活用できそうだなと考えた。
 さらに同時に「幼少期に大人に対して嘘をついた」という記憶が思い出された。保育園の午後のお散歩に行きたくなかった幼少期の私は保育園の先生にお母さんに今日は散歩を行かなくていいと言われたという嘘をついたことがある。その際に先生から今回の尋問者Pのように「いつ」「どこで」など様々な角度からの質問をされ頑張って嘘をついていた記憶がある。その嘘をついているときの内容がまさに今思えば連続優勢語りに近いものであり、主観的なことはあまり言えなかった記憶がある。もちろんすぐにバレて散歩に連れていかれた。

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     動作主交代を自覚的に人はコントロールしていると言っているように聞こえます。また、動作主交代は足利事件の須賀さんには見られましたが、どんな人にも現れるとは限りません。動画および資料では、個別性があると言いましたね。あなたはそれと正反対のことを言っているように見えます。臨床の人は「無意識」が好きですが、わかりようのないことに推測をいくら重ねても、刑事事件では無意味です。
     体験をしていることを偽装しようにも、実際会っているはずの人や場所と接触していないので、それ以外のものを根拠に語るしかありません。他者や場所が登場しない語りになる可能性はあります。須賀さんの自白のように。これを「主観的」というと語弊があるので、「体験に基づくこと」のような言い方の方がいいと思います。

    4点差し上げます。