【注意】
「けものフレンズ」を題材とした二次創作のSSです
キャラクター崩壊の恐れや、一部オリジナルキャラクター、男性キャラクター、創作設定が登場します
BBSNEOや他の掲示板に掲載されているSSとは一切関係がございません
『アードウルフ』を主要としたフレンズと、飼育員の『サクヤ』たちが繰り広げるほのぼの日常系ラブコメとなっております
時系列や舞台設定などは詳しく設定していません
キャラクターの性格がアニメ版だったりアプリ版だったり漫画版だったりと入り乱れております
世界観的には、漫画版のように基本平和で、フレンズに飼育員が就くような形になっています
不定期更新、誤字脱字多数ですがご容赦願います
一応区切りはつけましたが、これからもちょいちょい更新して行きそうです
例えるならアプリ版メインストーリーが終わってキャラクエが更新されてる、みたいな感じで
ラブコメ好きだから支援
SSブーム来てるのかな?
や、やったぞ!新たなSSが作動したぞ!
最高にハイってヤツだァー!!
....失礼、嬉しくてふざけました。
別にどっかのパトロール隊のひげ面のくたびれたおっさんをチョイ役で出してもいいのよそれはそうと支援~
支援ありがとうございます!
よーしガンバっちゃうゾ☆
BGM:女の子(ボーカル有り) 【かわいい系】
~飼育員宿舎~
サク「ふぃ~…初日のお仕事終了~…」ボフ~ン
サク「なんとかアードウルフともっと気軽に会話できるようになる方法はないかな…」
コンコン
サク「ん?はーい…」
ガチャ
ニホ「やっほー!遊びに来たよ~!」
サク「え!?なんでニホンオオカミがここに!?」
アド「お、お邪魔します…」
サク「アードウルフまで!?ちょっとまずくないこれ?」
ニホ「えー?なんで?」
サク「なんでって…フレンズが僕みたいな男の人の部屋に入って来ちゃ…」
「その心配はありませんよ」
サク「あなたは…ミライさん?」
ミライ「本日のお仕事はどうでしたか?」
サク「覚えることたくさんあって大変でしたけど…とっても楽しかったです!」
ミラ「それならよかったです、ところで…このパーク内だったら、フレンズさんは基本的にどこにいてもいいんですよ?」
サク「え?」
ミラ「パーク内、開放都市、そしてこの職員宿舎含めたパーク内部の建物なら基本的にすべて立ち入りOKです。まぁ機密事項がまとまった倉庫とか立ち入り禁止区域はありますが」
サク「そ、そうなんだ…」
ミラ「このパークでは基本的に『フレンズとヒトの壁を出来るだけ薄くする』ことがモットーです。まぁ、友達が遊びに来た程度に考えてくれればいいんですよ」
サク「そ、そんなもんなんですか?」
ミラ「そうですよ、キタキツネさんなんていっつも菜々さんの部屋に入り浸ってますし。心配なら私が同伴しましょうか?」
サク「そうしていただけると助かります…」
ニホ「おっじゃましまーす!お?これって最新ゲーム機のジャパテンドーケモッチじゃん!いいなー!」
サク「遊んでみる?」
ニホ「いいの!?やったぁー!アドちゃんもやろーよ!」ピョンピョン
アド「え?その…私はいいかな…」
ニホ「じゃあサクヤ!一緒にやろー!」
サク「うんわか…」
(ナナ「1番重要なのは、時間を掛けてでもゆっくり話してあげること。OK?」)
サク「…えっと、僕はいつもやってるからいいかな」
ミラ「ここは私に任せてもらいましょうか…サーバルさんとキタキツネさんに鍛えられて意外と得意なんですよ!」クイッ
サク「僕は飲み物持ってくるね。何がいい?」
アド「じゃあ、オレンジジュースをお願いします」
ミラ「紅茶はありますか?冷たいレモンティーが飲みたいです」
ニホ「ケモピスのミルク割り!1:6で作ってね!」
サク「アードウルフ以外注文が多いなぁ…」
実際にカル○スを牛乳で割ると美味しいよ自然にサクヤ君の部屋に入ってきてゲームを始めるミライさん(笑)
ハイペースですね、だいぶ書き留めてたんだね
支援支援
メモ帳に7割くらいは書き終えてたりします。が、一気に出しちゃうのもアレなので今日はここまでにしておくで…(あくび)
すごいなぁ....自分なんか音楽聴きながら脳内である程度妄想したら下書き完了だからなぁ....
"書き貯め"...フッ。その場のノリで書いてる行き当たりばったりな私には縁の無い言葉だ(泣)
ニホ「よしスター取ったスター!」ピコピコ
ミラ「ちょ、待ってくださいそのままぶつからないで!」ピコピコ
ニホ「やったー1位独走!…ってマズイ!ガイドさんトゲゾー投げたでしょ!?」
ミラ「オホホホ、何のことでしょ~?」
アド「…2人とも、楽しそうですね。あの、サクヤさんは遊ばれないんですか?」
サク「僕はいつでもできるからさ、気にしなくていいよ」
アド「はい…」
サク「………」
アド「………」
サク(ダメだやっぱり会話が続かない…よし、こっちから何か話題を…)
サク「アドちゃんはどんなことが…」
アド「ごめんなさい、やっぱり迷惑ですよね」
サク「へ?」
アド「私って人見知りはするし、暗い性格で影も薄いし…誰も話したがらないですよね」
サク「……」
アド「ニホンオオカミさんはとても人懐こい性格ですし、すぐに仲良くできると思いますよ。私のことは最低限のことだけで…」
サク「そのさ、なんでアドちゃんは僕が君に関わらなくていい…って思ってるの?」
アド「ごっ、ごめんなさい…その、サクヤさんのことが嫌いってわけじゃなくて」アタフタ
サク「怒ってるわけじゃないよ、ただなんでかなーって思っただけ」
アド「……サクヤさんの前の飼育員さんの話なんです、その人も新人さんで、とっても真面目な女性の方でした」
アド「でも、私が周りのフレンズたちと馴染めないことを打ち明けたら、どうにかしてそれを解決しようって必死になられてしまって…」
アド「結局解決せず、その飼育員さんは精神的に大きく疲弊されてしまったようで…私の担当を外れることになったんです」
サク「…そっか」
アド「私のせいで辞めてしまったって考えたら…次の担当の人にも迷惑がかかるんじゃないかって思って…」
サク「…」
アド「だから、その…」
サク「ごめんね」ペコリ
アド「えっ?」
サク「辛い事思い出させちゃったね、無理に聞いたから…」
アド「いえそんな…」
サク「でも、正直に話してくれて嬉しかったよ」
アド「…」
サク「僕もアドちゃんの悩みを1つでも解決できるように協力するよ!」
アド「でも、それじゃサクヤさんに迷惑が…」
サク「大丈夫だよ、それも僕の仕事の1つ!それに、僕は困っているフレンズを助けたくてこのパークの飼育員を目指したんだ」
アド「サクヤさん…」
サク「悩んでることがあったら何でも相談してね」
アド「はい、ありがとう…ございます」
ニホ「わーい!勝ったぁ~!」キャッキャッ
ミラ「あぁ~惜しい!2位でしたか…」ショボン
ニホ「ねぇねぇ、やっぱりアドちゃんもやろうよ!」
アド「えっわ、私ですか…?あの、操作方法がわからなくて…」
サク「アクセルがこのボタン、アイテムはこのボタンで……」
~数時間後~
サク「はぁ~…3人とも帰っちゃったか…」
グゥ~
サク「夕食買いに行こう…」
サク(迷惑なんてかかってないのにな…)
BGM:天元突破グレンラガン 愛、掴みますⅠ
人物紹介
美嶋 佐久夜 (みしま さくや) 男 19歳
役職:解放区特殊動物飼育員
担当フレンズ
・アードウルフ
・ニホンオオカミ
ジャパリパークの新人飼育員
基本的に誰にでも優しくできる性格だが、意外とヘタレ
黒髪短髪と、赤いジャケットの裏に描かれた「の」の字が特徴的 ※つまりは菜々の色違い
趣味はゲームと家庭菜園
CV:浅沼晋太郎
(※ここで書かれている声優さんは個人的な脳内イメージです)
~数日後~
サク「さぁて、今日も頑張るぞ~!」ペシペシ
ナナ「あ、サクヤくんおはよ。今日はオオカミ連盟の子たちで集会があるみたいだよ」
サク「オオカミ連盟?」
ナナ「タイリクオオカミっていうお姉さ…イヌ科の動物の集い…みたいな感じかな。アードウルフもニホンオオカミも所属してるから一緒に見ておいた方がいいんじゃない?」
サク「わかりました、ありがとうございます」
BGM:ゼノブレイド 故郷
~オオカミハウス~
タイリクオオカミ「よし、じゃあ全員揃ったみたいだし始めようか」
イタリアオオカミ「待ってくださいお姉さま!」ガタッ
タイ「ん?どうしたの?」
イタ「アードウルフとニホンオオカミさんの間にいるそこのあなた!誰ですか?」
サク「あ、僕!?えっと、新しくニホンオオカミとアド…アードウルフの飼育員を任されたサクヤといいます!一応ご挨拶をと思いまして…」
イタ「そんなことはどうでもいいの!ここはオオカミ連盟の集会よ!オオカミ以外のフレンズ、それどころか男性はもってのほかです!」ビシィッ
サク「なッ…」ガーン
アド「さ、サクヤさんはそんなつもりじゃ…」
イタ「…それにアードウルフさん、あなたも『ウルフ』という名前がついているだけで本当はハイエナの一種なんでしょう?」
アド「そ、それは…」
イタ「タイリクお姉さまの連盟に入れるだけでもありがたいと…」
スッ
タイ「そんなこと言ったら名前に『オオカミ』ってついてない子もいっぱいいるだろう?さ、無駄口は置いておいて…何か最近困ったことがあったりした子はいるかい?」
アド「……」
タイ「なさそうだね、じゃあ次はセルリアンについて。最近数は減ってるけど、結構大きい個体が残ってることが多いみたいだ。1人のときは基本逃げるようにして、あとは…」
~数十分後~
タイ「それでは、これにて集会はお開きとさせてもらうよ。解散…で、私が描いた漫画の続き、読みたい子いる?」
ニホ「はいはーい!私読みたーい!」ピョンピョン
イタ「ちょっとニホンオオカミさん!この前の集会サボったでしょう!?」
ニホ「それって今読むのと関係ないじゃーん。それとこの前は面白そうな遊具を見つけてたら夢中になっちゃってつい!」
イタ「せっかくお姉さまのお時間を頂いて私たちのことを思って…!」
タイ「まぁまぁ、後がつかえてるから読み終わったら次の子に回してあげてね」
ニホ「ハーイ」
ワイワイガヤガヤ
アド「……」
サク「アドちゃんどうしたの?」
アド「え?いや、なんでもないです…」
サク(でも…なんか暗い顔してる)
アド「私、ジャパリまんを頂いてきます…」
サク「……」
主人公ヘタレなのか...(汗)
メタい話になってしまいますが、こういった優しい系男性主人公は所謂 「なろう系主人公」になってしまいがちなので
「イキリト」「スマホ太郎」みたいなのを避けたかったための自分なりの茶目っ気だったりします
なるほど....(笑)
~アードウルフの寝床~
アド(やっぱり、私ってみんなからジャマだと思われているのかな)
アド「はぁ…」
サク「アドちゃん居る?」
アド「は、はいっ」
サク「ごめんね突然、さっきのことなんだけど…」
アド「さっき…集会のことですか?」
サク「なんか暗そうな顔してたから、やっぱり何かあったのかなーって思って」
アド「…なんでも、ないです…」
サク「この前も言ったじゃないか『アドちゃんの悩みを1つでも解決できるように協力する』って」
アド「…その、これはどっちかって言うと私の落ち度で…」
サク「『オオカミ連盟のみんなにうまく馴染めないってこと』かな?」
アド「!」
サク「あのイタリアオオカミって子、アドちゃんにちょっと当たりが強かったよね、何かあったの?」
アド「…イタリアオオカミさんは、タイリクオオカミさんのことをすごく慕っている方なんです」
サク「さっきもずっととなりに居たもんね」
アド「私はそのことを知らないで…連盟に加入したての頃、タイリクオオカミさんが私のことを気にかけてくれたんです。でも、私って人見知りだから他の子となかなか話せずにタイリクオオカミさんばっかりにお世話になっちゃって…」
サク「なるほど、それで…」
アド「はい、イタリアオオカミさんはそれをあまり良く思ってなくて…それからちょっと…」
サク「そっか…わかった。ありがとね、教えてくれて」タッ
アド「自業自得ですもん、仕方ないです…あれ?」
サク「すみません、菜々さんはいますか?」
サー「どしたのサクヤ君?」
サク「ちょっと聞きたいことが…あ、いた」
ナナ「どしたの?何か聞きたいことでも?」
サク「タイリクオオカミの担当飼育員って誰ですか?」
ナナ「…え?なんで?」
~翌日~
タイ「イタリアオオカミ、ちょっといいかい?」
イタ「お姉さま!わざわざおいでになっていただけるなんて…どのようなご用件でしょうか?」
タイ「いやね、ちょっとしたお話を聞かせてあげたくってね…引っ込み思案な女の子と、少し意地悪な女の子の話さ…」
BGM:超次元ゲイムネプテューヌV La Dele Dele
~数分後~
タイ「そしてその子は毎晩のように夢の中に…」
イタ「ひぇぇぇ!ごめんなさいお姉さまぁぁ!もうあの子にイジワル言ったりしませんからぁぁぁ!」ジタバタ
タイ「なんのことかなぁ?私はただ面白い話をしてるだけなのに…」ニヤニヤ
イタ「いやぁぁぁん!」
タイ「さらにはとうとう幻覚まで見えるように…」
イタ「私アードウルフさんに謝ってきますぅぅぅ!」ピューン
タイ「あらら、行っちゃった…ふふっ、イイ顔頂き!」
アド「…あれ、イタリアオオカミさん?どうしたんですか、そんなに息を切らせて…」
イタ「や…やっと…見つ…けた…」
アド「あの、大丈夫ですか?」
イタ「その…い、今まで少し邪険に扱って…ご、ごめんなさい」
アド「へっ?」
イタ「でも!これからはお姉さまにお近づきになりたいならもっとお姉さまの役に立つように心がけるのよ!」カァァ~
アド「え?あ、はい…」
イタ「今日のところは失礼しますぅ~~!」ピューン
アド「あ…行っちゃった…」
アド(突然どうしたんだろう…?)
サク(上手くいってよかった…!)※木の陰
BGM:星のカービィWii 雲の夢
のののののののののの
~前日~
サク「あの、タイリクオオカミさんの担当飼育員の市之宮 夕 さんですか?」
ユウ「え?そうだけど…あ、菜々ちゃんが言ってた新人さん?よろしくね」
サク「よろしくお願いします。その、いきなり不躾なことをお願いしたいのですが……」
カクカクヘラジカ
ユウ「そっか…アドちゃん、やっぱり…」
サク「その呼び方って…」
ユウ「ええ、私が前のアドちゃんの担当飼育員だったの」
サク「そうだったんですか!」
ユウ「私もまだ新米で、どうにかしなきゃって躍起になっててね…周りを見失いかけてたの。タイリクオオカミに担当が変わった時は、むしろ彼女にお世話されてるみたいなところまであったわ」
サク「そんなことが…」
ユウ「あの子が悩んでるなら、ぜひとも協力させて。どうすればいいかしら?」
サク「えっと、イタリアオオカミって子とアドちゃんが仲があまり良くなくて…彼女はどうもタイリクオオカミを慕っているみたいなんです」
ユウ「なるほど、じゃあなるべく直接言わずにタイリクオオカミに仲介してもらって…」
のののののののののの
トコトコ
サク(あれ、ユウさん?)
ユウ「アドちゃん、元気してた?」
アド「あっ、ゆ、夕さん…!」アワアワ
サク(何を話してるんだろう…よ、よく聞こえない…)
ユウ「あはは、毎回会うたびそんな緊張しないでよ」
アド「で、でも…」
ユウ「担当は外れちゃったけど、別にあなたが悪い訳じゃないから」
アド「は、はい…」
ユウ「それで、新しい担当の子はどう?」
アド「すごく親切にしてもらってます、ただ…また、前と同じようなことが起きちゃうと思うと…」
ユウ「大丈夫よ」
アド「え…?」
ユウ「もし昔の私が彼と同じ立場だったら、まっさきにイタリアオオカミのとこに突っ走っちゃったろうね。でも彼は違った」
ユウ「自分ができることをしっかり判断し、そして迅速かつ穏便に物事を解決できる。もちろん、あなたにも迷惑をかけずに」
アド「?」
ユウ「サクヤ君のこと、もっと信用してあげてもいいと思うよ。じゃあ元気でね!」
アド「は、はいっ!」
ニホ「おーい、アドちゃーん!」
アド「ニホンオオカミさん!」
ニホ「どうしたの?なんかうれしそう!」
アド「い、いえ…なんでもないです、ちょっと…ね」
ニホ「えー?気になる気になるー!」
Episode1
キミの笑顔が見たくて END
BGM:天元突破グレンラガン 愛、掴みますⅡ
人物紹介
アードウルフ
種族:アニマルガール
ネコ目ハイエナ科アードウルフ属のフレンズ
人見知りが激しく、オオカミ連盟に所属するも自分の種族との差異を感じている
ニホンオオカミやサクヤたちともっと仲良くなろうと奮闘中
CV:照井春佳
episode1おまけ
タイリクオオカミの怖い話
タイ「さて…今回のお話は引っ込み思案な女の子と、少し意地悪な女の子の話だよ」
『あるところに、人見知りの激しい女の子と、よくその子に意地悪をしてしまう女の子がいました』
『今回は人見知りの多い子をA、意地悪な子をIとしようか』
『その2人には共通の知り合いで、面倒見が良い頼れるお姉さんのような人がいました』
『その人はTとしよう』
『IはTを心から慕っていましたが、Tは周りとうまく馴染めないAのことを心配し、AもTにばかり頼ってしまうようになりました』
『無論、IはそんなAのことを良く見るはずはありませんでした』
『次第に、IはAに陰湿な嫌がらせをするようになりました。心無い言葉もかけたりこともありました』
『とうとう耐えきれなくなったAは、なんとビルの屋上から身を投げてしまいました』
『もともと暗い性格だったし、Iは自分には関係無いと無視していました 』
『しかし、ある日の夜のことでした』
『Iは夜中に奇妙なうめき声がすることに気がつきました』
『最初のうちは空耳ではないかと思っていたものの、その声は日に日にハッキリと聞こえるようになりました』
『そしてそのうち、そのうめき声がAの声であることに気付きました』
『Iは知人を呼んで真偽を確かめてみるものの、I以外の者にはその声は聞こえませんでした』
『それどことか、Iはどこで夜を迎えてもその声が聞こえるようになっていきます』
『Iは肉体的にも精神的にも疲弊していきました』
『ある日、Iは夢を見ました』
『真っ暗な空間にろうそくが1本だけ立っており、それが突然消えたかと思うと、後ろからAが恨めしそうに囁いてきます』
『「なんで…なんで…!」』
『AがIの首に両手を伸ばした瞬間、Iは突然目を覚ましました』
『不思議なことに、朝鏡を見たIの首元には赤い跡が付いていました』
『それからは次々と奇妙なことが続きました』
『Aは毎晩のように夢の中に出てくるようになるようになりました』
『そしてとうとう、日中にAの幻覚まで見るようになってしまいました』
『Iの精神は崩壊寸前でした』
『意識朦朧とし…彼女が気づいたときには、ビルの屋上に立っていました』
『フラフラとした足取りで柵を乗り越え…そしてIが最後に聞いた声は優しく囁くAの声でした』
『「今度は“こっちで”仲良くなりましょうね?」』
※このお話はフィクションです
イタリアオオカミともアードウルフとも一切関係がございません
タイ「っていうお話…どうだった?」
イタリアオオカミ「…」ブクブクブク
タイ「あらら、泡吹いて気絶しちゃってる…さ、スケッチスケッチっと」
episode2
キミの歌声が聞きたくて
BGM:ゼノブレイド 伝説の勇者リキ
~ある日~
サーバル「サクヤ君のかんげい会を開こうと思うんだけど!」ガバッ
カラカル「なんか既視感があるセリフね」
サー「ほら、サクヤ君って男の子だからどういうのが趣味かわからなくてさ、また教えてもらおうかと思って」
カラ「まず料理だけど…サーバルはどんなのを考えたの?」
サー「前回の反省を生かしてみたよ!」ペラ
※漫画版けものフレンズ第4話参照
『野菜サラダ 生春巻き バーニャカウダ ほうれん草のおひたし トマトのマリネ』
サー「今回は野菜中心のメニューにしてみたよ!」
カラ「…なんか、さびしくない?」
サー「カラカルが言ったんじゃない、人間は草でも喜ぶって!」
カラ「それは女の子に限った話。むしろ男性メインだったらこの前みたいにガッツリとした料理のほうがいいんじゃない?」
サー「なぁんだ、じゃあ私が好きなものにしよう!」ポイッ
サー「ハンバーグにからあげ、エビフライにやきとり~!」
カラ「一応バランスの良いメニューにするのよ?」
サー「あとは…男の人ってどんな感じのパーティが喜ばれるのかな?」
カラ「うーん…実は私も良くわからないのよね。菜々のときみたいに歌とか送っても大して面白くないだろうし…」
サー「うーん…うーん…歌?」
サー「良い事思いついたっ!」ピョンッ
カラ「ん?どういうの?」
サー「あのね…」ゴニョゴニョ
カラ「ふむふむ…なるほどそれなら!サーバルにしちゃ良いアイディアじゃない!」
サー「もー!“しちゃ”とはなんだー!」
カラ「じゃ、みんなも誘う感じかしら?」
サー「うん!菜々ちゃんに相談してくるね!」
カラ「ニホンオオカミとアードウルフも呼ばなくちゃね!」
のののののののののの
~カラオケ店~
サー「というわけで!『佐久夜君歓迎会inカラオケ』を開催したいと思います!」
ナナ&カラ&ニホ「いえーーい!!」
サー「では!まずは今回の主役のサクヤ君からひとこと!」
サク「えっと、今日は僕の為にわざわざ歓迎会を開いてくれてありがとうございます。こんなにおいしそうなごちそうまで用意してもらって…」
キタキツネ「持ち込みOKなお店でよかったね」
ニホ「ふぉーふぁふぇ!(そーだね!)」モグモグ
アド「もう食べちゃってるんですか…?」
キタ「ボク肉まんがよかったな…」
ナナ「っていうと思って買ってきたわよ、ハイこれ」
カラ「よーし!さっそく食べて歌っちゃいましょう!」
サク「いただきまーす!」
サー「はいはーい!私歌いたい!」
I'm サンシャインガール
サー「輝こう あいむサンシャインガール! 昨日よりはっぴーはっぴーでぃ!」