原神wiki

雑談/誤訳 / 72

288 コメント
views
6 フォロー
72
名前なし 2021/10/30 (土) 23:33:48 2c724@40569

そういえば元素反応の「溶解」も記事のネタになるかも。物理では固体が液体に変わることを「融解」と言い、溶媒に物質が分散し均一化することを「溶解」と言う。一応金属が融解することを溶解と呼ぶ場合もあるようだが、原神では氷元素がとけるので当てはまらない。中国語では当該反応を「融化」と呼び、英語では"melt"と呼んでいる。どちらも邦訳にふさわしいのは「融解」だが、試しに中日辞典・英和辞典で検索してみると正しく「融解」の訳が載っているものもあるが「溶解」と訳しているものが散見された。もしかしたらそれを見たローカライズ班が「溶解」を選択してしまったのかもしれない。

通報 ...
  • 73
    名前なし 2021/10/30 (土) 23:57:14 572f4@c2ee0 >> 72

    化学用語としては厳密にそういうふうに区別するが、日常生活においては区別するほうが稀だね。
    中国語では別個に意味を持った漢字があるし英語では単語があるが、日本語では「とける」の1語のみで区別しておらず、そこに後から漢字を当て、また熟語が出来ただけだから。
    「溶解」で辞書を引くと「とけること、液体中にとけること」の2つの意味があり、「とける」を辞書で引くと「溶、融」が同じ見出しにまとめられていて意味ごとの漢字の使い分けもなく「固体がとけること、液体中にとけること」の2つの意味がある。
    そして何より「溶」の方が一般的によく用いられている。例えば「アイスがとけた」の「とけた」を「融けた」と真っ先に考える人はそう多くないと思う。

  • 74
    名前なし 2021/10/31 (日) 01:02:02 b436b@80b31 >> 72

    字義を辿ると、「溶」は「水の中にとかす」、「融」は「鼎(容器)の中でとかす」で、この点を考えれば厳密に区別すべきだと思う。↑が例示してくれている「アイスがとける」という場合で一般に「溶ける」を用いるのは、歴史のどこかで「融ける」と混同されたと考えられる。厳密な漢字のニュアンスを採用するか、現代語で違和感がなければ問題がないとするかの判断は難しいところではある……。ちなみに、「融」と同じ意味を持つ漢字に「鎔」、「熔」があって、たとえば溶融という単語は鎔融、熔融とも書くそう。推測になるけど、本来は「鎔」、「熔」を用いる単語も、時代が下るにつれて、字義と字形が近しくより平易な「溶」に代わっていったんじゃないかなと。

  • 75
    名前なし 2021/10/31 (日) 02:05:34 2c724@40569 >> 72

    和語の「とける」が区別していないのはその通りだ。ただここで問題にしたいのは「融解」と「溶解」の区別であって「融ける」と「溶ける」の区別じゃないんだ。そもそも日常の会話で「融解」も「溶解」も使わない。にもかかわらず訳語に「溶解」が選ばれたからには「融解」でなかった理由まで考えたいところ。融解(ゆうかい)・溶解(ようかい)なので単なる誤変換ではなさそうだ。さて、この国の中学校では物質の習う状態変化の用語として「融解」を学ぶ。(一方「溶解」そのものは学ばないが「溶解度」は習う。)つまり日本の義務教育を受けた大人に対してはそれを既知とみなせる。元素反応がゲームの根幹に関わることから邦人のローカライズ人材が不足していたと思われる開発初期から翻訳されたであろうことを考えると、邦人でない方が辞書を見て翻訳した結果だと考えられる。

    85
    名前なし 2021/11/03 (水) 06:32:42 修正 12fdf@5bbec >> 75

    自分は部外者なのでわからないが、上の議論は「溶解」「融解」の差違を踏まえた上で、さらに漢字そのものの語義(つまり「溶ける」と「融ける」)に考察を敷衍させているのだと思う。結局のところ、自分から見れば二つの議論は関心が違っているに過ぎず、別に対立しているわけではない。着眼点は確かに違っているが、反論すべきではなく、むしろ許容すべきではないか。

    87
    名前なし 2021/11/08 (月) 04:36:41 c06f2@24f0a >> 75

    本国表記が「融化」なのに、わざわざ和訳で「溶」へ変えているのですから追及したくもなります。また和英の対訳として「融解」はmeltで、「溶解」はdissolveですが、炎・氷の元素反応の英語版表記はmeltの方であり、こちらも日本語版が食い違います。そもそも「溶解」は7元素で言うところの水元素が含まれていないと意味として通りません。「とける」の漢字による差異を議論するまでも無く明らかな誤訳だと分かります。

  • 78
    名前なし 2021/10/31 (日) 19:04:29 修正 3a6cc@e25d9 >> 72

    原神と同じく火水雷氷風土(と光闇)の属性反応の概念があったFF11の炎連携攻撃が「溶解」という名前だったので参考にした可能性も少しありそう

  • 88
    名前なし 2021/11/08 (月) 09:46:30 c4332@b3286 >> 72

    超電導とかがあるからには元素反応については科学方面を意識してるのだろうなと思ってたから、自分も溶解と融解はずっと違和感あるままプレイしてるな。ただ、溶の字で馴染み深い言葉だと溶岩があって、そこから固体がドロっととけてるようなイメージはしやすいから、字面のわかり易さ先行で付けてるのかなとも思ってる。あとこれはどちらかというと無い話寄りだけど、エンドラーイベントで融和って言葉がでてきたから、融の字の方は水元素の特性として使うつもりかもしれんね。上でここまであれこれ話せるなら記事のネタになるのは確かだと思うわ、誤訳じゃなくて翻訳ネタぐらいのイメージってことらしいし。

    89
    名前なし 2021/11/08 (月) 10:15:42 4ccfd@e68eb >> 88

    超電導も正しくは超伝導なんだよな…。まぁゲーム的にはこっちの方がいいのかもしれんけど