…海面に浮かんでいる機体の遠くに、1機の弾痕だらけのヘリコプターがホバリングしている。
機体には数門の機銃が装備されているが、いくつかは長時間の射撃により銃身が溶けていた。
「……負けたな」
「…え?」
「あいつらが公海に入った。
これ以上追いかけたら、今度はこっちが問題を引き起こす羽目になるぞ。」
「し、しかし…」
「いいから離脱しろ」
「…了解しました、隊長。離脱します。」
そう言うが早いが、ヘリは機首を170度旋回させて今来た道を戻っていく。
…ふと外を見てみると、きれいな朝日が昇っていた。
一体何時間眠っていないんだろうか…。
「ああ、眠い…」
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