shigetaさま ご無沙汰しております。 新作アンプ後援会長のshigeta様のバックアップもありまして、今月は当HP過去最高の訪問者数を記録しそうです。 今年は底が見渡せないような奥深い古典球の世界に足を踏み入れて、いまだに真空管博士と会話すると興味深い真空管に関する情報があり新鮮な驚きが続いております。 HPに投稿しております通り、最近はTelefunkenの古典球を比較試聴を続けた結果、我が家の機器にはRENS球との相性が良いことを確認しておりますが、TANNOYやAXIOM80のようなやや高域に癖のあるSPにはRS289との相性が良いこともその音質から理解できるようになりました。 当方のような貧乏オーディオ愛好家には、高価なWE球をチマチマ使うより安価な古典球を各種楽しむ方が、色々な面で相性が良いようにつくづく感じております。
kさん
すっかりご無沙汰している間にすごい賑わいとなっていますね。 オーデイオの醍醐味とも言える古典真空管の世界にどっぷりとハマって、楽しそうな様子がこちらまでビンビンと伝わってきます。長い間ブログを続けてこられたKさんの努力が実を結んだようでこちらまでも楽しませてもらっております。
チョットだけお聞きしたい点があります。真空管のエージングについてですが、以前私も高価な真空管を手に入れた時、詳しい方から、”長い間眠っていた子を起こすのだから、いきなりB電圧をかけてはダメですよ。ヒーターだけを低い電圧で温めて、それから少しずつ規定電圧に上げていかないと真空管を傷めますよ”と聞いたことがあります。今回のブログ記事ではその辺のことがよくわかりませんので、その点どう考えればよいのか真空管博士からご教授いただければと思います。
WAKU3様 投稿NO171でご挨拶いただいたのに返事が遅れてしまいました。こちらこそよろしくお願いします。 ただ、今回が初めてではなく以前、投稿NO22あたりのJSのトランスの件で間接的にお話したように思います。 同じタンノイ愛好家ということで有意義な情報等ありましたら教えていただきたいと思っております。
博士さま 正にその通りのことを日々感じておりました。特に強烈な体験としては、ゲリー・カーのコントラバスとハーモン・ルイスのオルガンで「アルビノーニのアダージョ」をアナログ盤で聞いていた時、RS289に替えた途端低音の迫力が出ないナと感じました。ところが良く聞くと解像度が良くなり低音の塊で鳴っていた両楽器の音が綺麗にほぐれたために質感を聴くことができていたことに気づきました。しかもパリッと弦が張っているので、低域弦が振るえる様は何とも痺れました。この質感描写はRS289のスピード感とプッシュプルによる押し出し感の賜物です。バックの音場も拡がるので、部屋中が満たされます。
waku 3 様 大口径ユニットを完璧にドライブするには圧倒的なスピードが必要になります。 どんなにパワーがあってもスピードが無ければダメなのです。 逆に言えば片チャンネル1W程度でも圧倒的なスピードがあれば問題ありません。 RS289は送信用の五極管であり熱電子を加速する電極を備えています。 そのため極めてハイスピードな動作が可能なのです。 内部抵抗はWE300B並に低くトルクも兼ね備えていますから極めてドライブ能力が高いのです。 RS289は軍用に大量に製造されましたのでスペアチューブの心配が無いも有難いですね。
ggさま メルアドのご投稿ありがとうございます。 御心配でしょうからそのご投稿内容は削除させていただきました。 直接メールにて詳細を送らせていただきます。
追伸 同じ○○堂さんで以前販売されたものがありましたので、画像添付させていただきます。 こちらはARUやアッテネーターともオリジナルでAXIOM301の方も15/16Ω仕様とネットワークのXO-950/5000と全て揃っております。 参考になればと思い添付させていただきました。 https://www.hifido.co.jp/sold/10-52821-71648-00.html
ggさま ○○堂さんの画像を拝見いたしました。商品説明にある通りサランネットは張り替えてあるようですし外観は綺麗なようですね。ARUは元々がオリジナルではなく国産の箱屋さんが製作した安価なものが付いております。 アッテネーターはオリジナルではなくFOSTEXのようですのでガリがなければ大丈夫でしょう。 ユニットは画像で見る限り、メインのAXIOM301はかなり使い込まれているようで少しくたびれているようですが、もし今後交換が必要でしたら4〜5万程度で頻繁にヤフオクへ美品が出品されておりますので入れ替えることが可能です。 しかし3WAY用ですのでネットワークはXO-950/5000が必要ですが、画像に写っているのは2WAY/MIDAX用のXO-950です。このほかにツイーターTREBAX用のXO-5000が必要となるはずですが添付されていないのが不思議です。 それとボックスの中にねじ止めではなくただ置いてあるだけなのでしょうか?XO-5000はボックスの横にねじ止めされているのかもしれませんね。 どちらにしろ当HPの2017年7月29日に投稿させていただいております通り、オリジナルは高域用に英ERIEフィルムコン、スコーカー用に電解コンデンサーを使用しておりますが、半世紀が経過しておりますので私は音質の良いオイルペーパーに入れ替えております。 当方は岡山にあるVintageアイテムを取り扱っている某専門店に修理出しいたしましたが、修理期間も長く結構割高でした。 Vintage機器を扱っている修理業者でしたら交換はそれほど難しい作業ではありませんし、コンデンサーを用意できればハンダ付けで入れ替えるだけですので、それほど難易度は高くないと思います。 あと少し販売価格がヤフオクなどより割高のような気もしますが、専門店でしたら仕方がないかもしれないですね。 まだ不明点がございましたら、オープンに記入できないこともありますので、ggさまのメルアドを「こっそり」でご投稿いただきましたら返信させていただきます。
博士さま
真空管の博識ぶりについては、これまでもスゴイと思っておりました。当方はブラックボックスで、石でも玉でも音を聞いてナンボの世界です。 RS289が届いたその日は83水銀玉が管内で短絡していて、アンプのヒューズが飛んでしまいました。翌週、別の83を送ってもらい、日曜日の朝から音出しを始め昼過ぎから音が変わり、15時過ぎには撃沈し、16時には返せなくなったと正直に連絡しました。明らかに玉でなければ出ない音で、音の立上りと消え際の速さを感じたものです。楽器の質感の再現性が良く、ユニットは15インチですが手玉に取っている印象です。それを可能にしたのが、1942年製のナチスの送信管と聞き、軍用の高信頼管だったからと納得しました。それをオーディオ用途に発掘したと伺い、なるほど博士持っていると思いました。具現化したK村さんと博士に感謝です!
丁寧な回答をして頂き、ありがとうございます。 お店の方の説明では古い年代のコンデンサー(他の部品も含めて)は、もとが良いので交換しなくもて大丈夫という 内容でしたが、私としてはネットワークはオーバーホール、アッテネーターもオーバーホールか 新しく購入したいと思い、修理業者をどこに依頼しようか調べてみたいと思います。
再度の質問で申し訳ないのですが、お店のホームページにある写真ではネットワークが2way用(XO/950)に なっていましす。2way用(XO/950)は、とりあえずの使用としてではなく、一定の効果として3wayの機能は 発揮するのでしょうか?アッテネーターはオリジナルではないmid、highのつまみが確認できます。 わかる範囲でお答えして頂ければと思います、よろしくお願いいたします。
お店のホームページのです https://www.hifido.co.jp/17-11414-54636-00.html?KW=福岡店&G=&P1=&P2=&A=10&N=&Y=&CT=0&M=0&LNG=J&OD=0&O=0&L=50&SD1=0&SD2=0&SD3=0
waku 3 様 初めましてD404F203と申します。 RS289アンプ良好に動作ししているようで何よりです。 送信管であるRS289をオーディオ用途に発掘した身として嬉しく思っています。 Tannoyのユニットとの相性は現状ではRS289が最高ではと感じています。 waku 3 様のRS289PPアンプは初段ドライバー共にテレビ用の真空管を採用しています。 初段がEF80、ドライバーが12BH7Aですね! EF80は三極管接続にすると優秀な電圧増幅管に変身します。 12BH7Aは出力管として使えるほどの球ですからRS289を強力にドライブすることができます。 考えてみると全ての球がオーディオ専用管ではない所が面白いですね。
ggさま ご投稿ありがとうございます。 シャーウッド型は試聴したことがありませんが、GOODMANSの指定箱でしょうから音質は良いでしょうね。 ユニットはコーン紙に破れや亀裂がないか確認された方が良いですが、301はエッジもゴム系(?)で亀裂は入らない素材のようです。外観を詳細に確認して音がしっかり出ているなら問題ないかと思います。 ネットワークはやはり内部コンデンサーが製造後約半世紀が経っているため劣化しているでしょうから、私はハーメチックのオイルペーパーに交換しております。2WAYでしたらXO-5000でしょうから1.5μFのものは調達が可能でしょうが、3WAYのXO-950/5000でしたら8μFハーメチックの調達が難しいので、現行の電解コンデンサーの8.2μFあたりを使用されると良いと思います。 アッテネーターのオリジナルはやはり使用されている抵抗に問題がありそうですが、私は片方をオリジナルをそのまま使用しており、もう1セットではFOSTEXの16Ω用アッテネーターを購入して使用しております。 修理業者に頼めば安価な抵抗交換ですからパーツ代はあまり掛かりませんが、手間賃ばかりであまり金額にならないので喜ばないかもしれませんね。 AXIOM301はオールマイティーに楽しめるフルレンジユニットですので、使いやすいかと思います。
はじめまして、GOODMANSに関する記録はとても勉強になりました、ありがとうございます。 先日、中古オーディオ店にて AXIOM 301(3way)を視聴して購入しようか検討している中、初めて聞いたメーカーだった ので、ネット検索していたところ、このホームページを知ることができました。 自宅にあるブックシェルフの小型スピーカーと比べてシャーウッド型(W60×H71×D50)の音はとても迫力があり、私がどこまで音の良さを判断できたのかは疑問ですが、自分なりに良く思え、最近の物には見られない外観も気に入りました。 内外装ともにメンテナンス済み(最低限のものだと思われます)とはなっていますが、ネットワーク、各ユニットのオーバー ホールは必要でしょうか。 長文になり失礼しました。
ご無沙汰しております。 K村さんからお話は伺っておりました。不思議な巡り合わせですね。 当方のアンプはRENS1374dとの相性が良いようで、もちろんクラシックではPX4やRE604が噂通りの美音を聴かせてくれております。現在、この1374dでクラシックも聴けないか、いろいろ真空管の組み合わせを検討しております。 アンプビルダーとしてのK村さんの高い技術力と真空管博士のアンプ造りのノウハウが詰まった素晴らしいアンプを作成いただきました。そろそろエージングが完了する頃合いですが、至福の時を過ごさせていただいております。
ブログ主さま、shigetaさま、博士さま
ブログ主さま大変ご無沙汰してしまいました、昨年5月のGWに、MCトランスの聴き比べをさせていただき、お世話になりましたwaku3です。久しぶりにブログを覗いてみました。 shigetaさま、博士さま お初でございます、waku3と申しますよろしくお願いいたします。 新しいアンプの導入おめでとうございます。私も、主さまと同様に「全く不思議な巡り合わせが続いております」に、同感です。実は、私のアンプもチューブオーディオラボさんの秀作で、テレフンケンRS289プッシュプルです。とある大分のブログ主さまに辿り着いたところからK村さんを知り、故郷が同郷ということもあり、K村さんの工房にもお邪魔しました。RS289は2018年10月に導入したので、ちょうど2年になります。アンプはますます快調です。内部配線が私の好きな単線でヴィンテージ半田で何も言うことはありません。音だけではありません、水銀整流管83の妖艶なブルーの炎のような光が心を癒します。このブルーを初めて見ましたので、一遍で参りました。帰宅するのが楽しみで、朝1時間と帰宅後の2時間、アナログ系の電源を入れてます。 RS289はスピードが速く、楽器の質感表現がリアルです。タンノイのモニターシルバー15インチを軽快にドライブしてくれ、クラシックもジャズもボーカルもこれ1台でOKですので、コスパも良いです。浮気心が出なくなりました。K村さんの作品はスゴイです。日々実感し、感謝しています。 また、交流させてください。よろしくお願いいたします。
shigetaさま 全く不思議な巡り合わせが続いております。 真空管博士のお話によると、いつもなら古い上質なバリウムRE604がこれほど安価に手に入ることは少ないのですが、真空管の方から当方の手元に来ることが決まっていたかのように、タイミングよく手に入れることができたとのことでした。同じようにshigetaさんのケーブルがタイミングよく使えるようになったのも、何かの巡り合わせかもしれませんね。高域がシャープになったのはこの上質なWEケーブルの影響かもしれませんが、当方の低予算大作戦でトライした「卵トレー」による音響補正を若干修正した結果、少し聴きやすくなって来たように感じております。 K村さんから音質が良いとのことでnassauのヴィンテージハンダを分けてもらいましたが、載りが悪くヘボな当方の腕では接触不良が頻発する結果となりました。 使いやすさから言えばやはりKesterのハンダは初心者にも使いやすいですね。
私こと、sigeta改めshigetaでお願いします。 いやあ、ビックリしました。スピーカーの配置替えとは予想外の展開でした。あれほどコンパクトに上手に装置をまとめ上げたKさんの力量には感服していたのですが、PX4アンプのワンランクアップの音質に、何か触発されるものがあってのことなのではと推察いたしております。それだけこのPX4アンプは可能性を秘めているという思いがこうさせたのではと、勝手に推測しております。 私にも音質向上のカギとなる機器を手に入れた時にはそのような決断に至ったという経験がありますので、当然の成り行きと言えばそれまでのことなのかもしれませんが……。 前回聞かせていただいた折にも、スピーカーとリスニングポジションの距離が近いことが功罪半ばする感じは受けておりました。近くて良いことの反面、コンサートホールでの音の消えゆく様などは出にくい感じがありました。これは二律背反というか、なかなか両立できないところだと思います。 スピーカーとの距離をある程度とることによって空間再現が可能になってくることはKさんの文中からもうかがえますので、方向としてそちらにかじを切ったということで、良い判断なのではと思います。(偉そうな物言いですみません)
スピーカーケーブル延長の際、私からのケーブルがお役に立ったとのことで大変うれしく思いました。 あのケーブルはWEの古いトランスから取り出した綿巻黒エナメル線を片側9本ほど縒り合わせたもので一種のリッツ線となっております。作ってくださったのは前回の投稿にある宮崎のH先生で、あの1.5mほどのケーブルをスピー側につけると音が良くなるという不思議なもので、H先生作のこのケーブルを宮崎真空管アンプ愛好会の皆さんは喜んで使用しているとのことです。ですから継ぎはぎケーブルと思わずに長く愛用していただければと思います。
念のためRENS1374dのベースピンを乾いた布で拭いてみてください。 中央のピンは綿棒で拭いてみてください。 同じ現象が再現するようでしたら極上品を見つけて交換いたします。
博士 チョークインプットについてのご考察、ありがとうございます。 sigetaさんにお伝えいたします。 また整流管の件、今後の楽しみに頭に入れておきます。 昨日、Telefunken RENSを試聴していたところ、アンプの電源を落とした時に片CHから少し大きめの音で「バリバリ」と異音が出て驚きました。まだ長年眠っていたTUBEにいきなり通電したため、少し機嫌が悪いのでしょうか? 音質の方はとても気に入っております・・・・・。
チョークインプット型の整流回路について、アンプ製作者サイドの偽らざるところを書いてみたいと思います。 出来ることなら使いたいと言うのが本音です。 では、何故使わないかというと、チョークコイルのコアが唸るのです。 唸りにくいチョークインプット用と称する物もあるのでがそれでも唸るのです。 小容量のコンデンサーを出口に挿入することによって唸りを抑えることはできますが、そうするとチョークインプット本来の良さが少し失われてしまいます。 電源を別体として唸り音の気にならない所へ置くなど大仕掛けとなるので採用しにくいのです。 チョークインプット以外で電源のクオリティーを高めるには黄金期に作られた高性能な整流管を使うか水銀蒸気入りの整流管を使うのが良いのではと考えています。 高真空型両波整流管では独テレフンケンのRGN2504の初期型と英EdiswanのUU120/500が最高峰と思います。 WE274Aのナス型とは大人と子供くらいの性能差があります。 水銀蒸気入り整流管では83の刻印時代の物とSTCのオールドタイプが最高です。 比較的安価で高性能なのがヨーロッパ型の水銀蒸気入り整流管AX50です。 傍熱型整流管ではMOV製のMU14のメッシュプレートとACコッサーの45IUのブラックプレートでしょう。 今回のコンパチアンプの整流管ソケットをUFタイプに変更して整流管用のヒータートランスをビルトインすれば黄金期の整流管が使えるようになります。 今の状態でじっくりと音楽を楽しみながら将来の選択肢として頭の片隅にでも置いておけばよろしいかと思います。
Sigetaさん 昨日はご来訪いただきありがとうございました。 Sigetaさんが愛用されている超ド級機器と比較するとおもちゃみたいなものですが、オーディオルームがいつも手狭なこともあり、身の丈に見合ったコンパクトな機器を美しく感じるようになりました。 今回のアンプも私にしてみると大き過ぎず、また数種類の出力管が楽しめるという十分な機能を備えて満足できるものですし、古典球が醸し出す音質の方も気に入っております。 そろそろ長年取り組んでおりましたオーディオも終着駅に近づいておりますが、これからはますます音楽を楽しんで行きたいと考えております。
Kさん
昨日は長時間にわたって、新しいアンプの音色を楽しませていただきありがとうございました。 一言でその音色についていわせてもらうならば、伸びやかに音楽が鳴っているといえばよいのでしょうか、あのコンパクトなサイズのアンプから、これほどゆったりと開放的に音が出ているとは、なかなか信じがたいものがありました。 アンプを大型化すればそれはそれなりに効果はあるのでしょう。けれども、それはKさんのスタイルには合わないでしょうし、PX4アンプはそういう意味で、必要にして十分なものであると拝察いたしました。
オーデイオチューブラボから借りていた前回の6RA6アンプは極めてフラットなナチュラル感が魅力的でしたが、今回はそれにブリリアントな輝きや艶が加わったという感じで、私の好みとも大きく一致するところでした。 様々な出力管を取り換えて音色を確認しましたが、私の感じ取ったものとKさんの説明とがピタリと一致していたことも私にとってはうれしいことでした。 とりわけPX4と最後のRE604は微妙な違いはあるものの甲乙つけがたい鳴りっぷりでした。 整流管の聴き比べでは英国製5R4GYが聞き手とオケとの距離感が上手く出ていて好ましく思えました。
悪いところがあったなら遠慮なく書いてほしいとのことでしたが、私の装置でも低域のふくらみが気になっているところで(これは多くのオーデイオ人共通の課題でもあるでしょう)、生のオーケストラを聞いてみるとどうしてもオーデイオでは誇張感が目立ってしまいます。 私の場合は、アンプの電源をチョークインプット方式にしてかなり改善できたと思っていますし、またインシュレーターやアンプ、スピーカーの置き方でより良い方向に進んでいけるように感じています。 私の尊敬する九州在住のH先生(宮崎真空管アンプ愛好会)は、”チョークインプット方式の大切さを、オーデイオ誌などでほとんど触れていないのは何故だろう”と不思議がっておられましたが、それはメーカーの営業上の問題もあるだろうし、大掛かりなアンプになっては困るというニーズもあるのではと、私は思っています。このあたりのことについてアンプ製作に携わっている技術者の方にもうかがってみたいものと思っております。 アンプの音を決めるのは、まず電源部であり、電源をしっかりさせれば低域のふくらみは改善される、しかしそこをしっかりさせようとすると、どうしてもアンプが大型化してしまう、この辺のジレンマをどうバランスをとるかが大きな課題だと思っております。
ですから、あれだけコンパクトなサイズであれほど豊かな響き(しかも出力管によって千変万化する音色)が出せるこのPX4アンプは、極めて優秀なものといえるのではないでしょうか。
長くなりましたが、Kさんがこの至福の時を十分に楽しまれることを念じております。
博士 この度はお世話になりました。(これからもお世話になりますが・・・・・) 先ほどK村さんから連絡があり、順調で安心したとのことでした。 K村さんによると当方のPX4とRE604の音質の違いは、バリウム昇華型フィラメントにあるとのことでした。 PX4にもバリウム昇華型フィラメントタイプがあるとのことでしたが、更に市場に出てくる数が少なく希少品とのことでしたので、聞かなかったことにします。 RS289はこれからじっくりエージングをすれば、まだまだ違う面が見えてくるということですね。 未使用のPX4も同じ状態でしょうから、時間を掛けて灯を入れることにいたします。
RE604の試聴結果大変良好だったようで安心しました。 一番音質変化が大きいと思われるコンデンサーのエージングが終わったとのこと、後はトランスに含侵したニスの乾燥と巻き線のエージングが終わればアンプ全体のエージング完了ですね。 RS289は1930年代の後半に登場したと思われます。 TYPE-IからTYPE-Vまで確認しています。 TYPE-IからⅢまでがメッシュプレートです。 製造数は板プレートが圧倒的に多くメッシュプレートの入手は困難です。 板プレートは1940年ころから終戦まで製造されていたようです。 つまり製造後70年以上経過していることになります。 楽しみながら時間を掛けてエージングしてください。
RE604の件、承知いたしました。 チューブオーディオさんから購入したRS289も、やはりしっかりとしたエージングが必要なんですね。 やっとカップリングコンデンサのエージングを終えた頃合いですが、トランスはまだ時間が掛かる見込みです。 博士が絶賛されているRE604は楽しみですが、やはりテレフンケンの球ですから締まりの良い音質がベースとなっているのでしょうね。ワクワクします。
いよいよRE604ですね! 現在取り寄せ中のRE604はコロナの影響で通常より時間がかかっています。 気長にお待ちください。
エージング中の球がどのような経過を辿っているのか自分なりに整理してみました。 長期間未通電であった球に通電すると、 1、管壁や電極等からガス成分がイオン化して真空度が低下し始めガスによりIpは増加し始める。 この時点では音のフォーカスが甘く感じることが多いように思います。 2、球全体が十分に温まりゲッタが活性化すると管内ガスの吸着が始まり真空度が上昇し始めIpは減少傾向に転じます。 この時点のIpの減少はフィラメントやヒーターの性能が落ちているのではなく真空度の上昇によってガス電流が減少するためです。 3、管内ガスの吸着が完了すると再びIpは微増傾向となりIpの増加が止まればエージング完了です。 この時点になると解像度が増し低音の締まり具合も良好となります。 球の状態にもよりますが、直熱管で24時間以上、傍熱管で36時間以上はかかります。
真空管やカートリッジを取り替えて、違う雰囲気の音質を楽しむのもオーディオの醍醐味かもしれません。 部屋が狭いので一系統で全てのジャンルを楽しめるならその方が良いのではとも考えましたが、音楽を違う雰囲気で聴いたり、機器を取り替えたりするのもオーディオの楽しみと考え、無理しないでこのまま楽しんで行こうと考えております。 PX25などの大型管も使えるのですね。素晴らしい。チャンスがあれば試してみたいと思います。 本当に色々可能性の高いアンプですね。
良くできたアンプと良くできた真空管の組み合わせは音楽のジャンルを問わず良い音がすると思います。 特定ジャンルの音楽に強みを発揮する場合何らかの欠点も併せ持っている可能性があります。 もちろん完全無欠なアンプなど存在しませんがそれを目指すのがアンプ製作の醍醐味と思っています。 数十年間真空管アンプの研究をしてきましたがようやく自分なりの結論に近付いたように感じています。
さて、追加の使用可能真空管情報です。 今回のコンパチアンプは中型出力管にフォーカスした設計となっていますが、大型管であっても軽い動作で使用可能です。 PX25、DO24、PP5/400はPX4と同じ設定でOKです。 DA30、PX25A、V503はRE604と同じ設定でOKです。 もしお知り合いにこれらの大型管をお持ちの方がいらっしゃいましたらお借りして音出しも一興かと思います。
なるほどこの真空管のタイトな響きは、その辺の構造から来ているのですね。 RV210では音質の重心が中高域にあるため、響きが薄いより締まった音色に感じております。 RS289の方は低域方向にやや重心を落として、聴きやすいバランスになっているようです。 これらのテレフンケンTUBEはjazzやロックなどの曲種にも相性が良いかもしれません。
RS289と弦楽器の相性は抜群のようですね。 RS289の音を聴かれた方は一様にバイオリンやビオラの再生音を絶賛されます。 ある方はRS289で聞くとストラディバリとガルネリの違いが明瞭に分かると仰いました。 これはRS289の解像度の高さのなせる業でしょう。 RS289は送信管ですから受信管よりも真空度が高いのです。 更にはグリッドのプラス領域まで入力を加えますから動作時のピーク電流は相当なものになります。 球自体は大きくありませんがヒーターパワーはPX25やDA30同等であり豊富なエミッションを実現しています。 それからコンパクトな電極構造も見逃せません。 送信管は電極間の静電容量をできるだけ小さくするためにプレートは小さいほうが良いのです。 電極間の静電容量が小さければ抜けの良いハイスピードな音が期待できます。 これらのことを踏まえると低周波増幅使用時のRS289は非常に楽な動作をしているといえます。 RS289の解像度が高いのは、高い真空度、豊富なエミッション、コンパクトな電極構造が寄与していると考えています。
詳細情報をありがとうございます。 新しいアンプのエージングを兼ねながら、1週目PX4から始めて現在2週目でRV210とRS289を試聴中です。 PX4のゴージャスなホールトーンとテレフンケンの弦楽器のソロは素晴らしいです。 次週3週目、トリのRE604を聴くのが楽しみで、その頃にはアンプのエージングがかなり進んでいると思われます。 2週目に入ってアンプの音質も少し落ち着いてきましたが、それぞれ前段や整流管の組み合わせをあれこれ変えながら試聴を続け、好みに合うような最適な組み合わせを探っております。 これらの真空管の音質特徴を理解して、エージングも終わって音質が落ち着きましたらまたご相談させていただきます。 しばらくはこれらのTUBEの音質に触れながら、十分に音楽を楽しめると思います。
RV210ミニ解説と使える球の追加情報 RV210はプレート損失25Wの傍熱型三極管です。 内部抵抗はとても低くWE300BやDA30と同じくらいです。 WE300BやDA30より少し増幅率が高いので直線性は良好です。 プレートの形状を工夫して電極間の静電容量を低減しているので純三極間の中ではハイスピードな方です。 音声信号を扱う様々な用途に使用されていたようです。 業務用アンプ 送信機のモジュレーター 有線ラジオ設備 電話通信設備 フルオペレーションですと7W近く出ますが今回のコンパチアンプでは軽い動作で3W程度と思います。 RV210には弟分とも言うべきAD101という球があります。 コンパチアンプではRV210同様PX4の設定で使用可能です。 出力はRE604と同じくらいですのでRE604の傍熱バージョンと言えるかも知れません。 試聴希望であればチューブオーディオラボさんが貸してくれるかもしれません。 テレフンケン製の安価な球でRENS1374dという五極管があります。 ST型の初期の球はメッシュプレートの外側にワイヤーリングによるシールドを施すという他に類を見ない特殊な構造をしています。 出力は1W弱と小さいですが音質は良好です。 PX4の設定にて使用可能@8000円程度です。 手持ちが数本ありますので貸し出し可能です。
おっしゃる通りです。 特にMullardは1959年まで製造されていたLong Plateの方が断然音が良いです。 Marantz7でいろいろ試しましたが、カップリングをBBに交換後はTelefunkenのダイヤマークが不動となりました。 どうぞよろしくお願いいたします。
12AX7の件了解しました。 12AX7は一般的にショートプレートよりもロングプレートの方が歪が少ない傾向にあります。 ショートプレートの方が音が甘く感じるのは歪が多いからではないでしょうか。 また、カソードの制振も音に影響を与えるように思います。 カソードの上部をマイカスプリングで抑えているX7の方が音がすっきりしているように感じます。 真空管は本当に奥が深いですね!
ありがとうございます。 ご説明いただいた通り、RE604は素晴らしいですね。 PX4から始めてまだじっくり試聴しておりませんが、楽しみにしております。 GEの12AX7はJANコードの軍用品のほか、Short Plateが複数本ありますが少し音質が甘く出番は少ないです。 Marantz7はやはりTelefunkenで固定ですが、Long Plateは別のプリアンプなどで期待できそうなので、 中途半端で申し訳ないのですが2本頂戴できますでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。
RE604発送したと昨晩連絡がありました。 来週には着くと思います。 近々GE製の12AX7ロングプレートが4本到着します。 中古ですが程度は良いようです。 試聴希望であればRE604発送時に同梱いたします。 以前Maranz7K愛用者の方に6本提供しましたがインプレッションは悪くなかったです。 @3000円でしたので普段使いには良いかもしれません。
博士 今回の「新規アンプ導入計画」ではいろいろとお世話になり、誠にありがとうございました。 まだまだ聴き始めではございますが、予想を上廻る結果を得たと感じております。 やはり今回の最大の成果はおっしゃる通り、古典球の素晴らしさと絶妙な博士の回路構成に加え、K村さんのアンプ作りのノウハウや使用パーツの適切な選択など、全てが調和した結果と考えております。 希少なRE604調達の件につきましても、どうぞよろしくお願いいたします。 関東にお越しになる機会がございましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
K村さん直々にアンプをお届けになったようですね。 私も同席したかったなー! 「各楽器やソリストの実在感のある響き」との感想を持たれたのはアンプ製作に参加した者として嬉しい限りです。 個人的には古典管自体は懐古趣味的な側面を持っていると思いますが、古典管によるアンプの音質についてはリアリズムを追及しているつもりです。 真空管特有の耳当たりの良さを失わずにいかに解像度を上げるかというのが私のアンプ造りの基本です。
今回のプレートチョーク結合のアンプは私の集大成的な側面を持っています。 古くは浅野勇氏が50シングルアンプにプレートチョーク結合を採用していますが前段管に出力管を使用したパワードライブとなっています。 この回路を普通の電圧増幅管に適用出来たらなーという思いがずっと頭の中にあったのですがK村氏の巧みなワイヤリングで実現することとなりました。
先日、ACPX4Aという非常に珍しい球を入手しました。 近々ブログにアップします。
K村さま 本日は遠路はるばる待ち侘びた新作アンプをお届けいただきまして、ありがとうございました。 お帰りになった後もPX4の試聴を続けておりましたが、各楽器やソリストの実在感のある響きはこれまで経験のないものでした。 エージングを進めながらそれぞれの出力管の特徴を見極め、初段管や整流管にも相性の良いものを選んで行きたいと思っております。まだまだ今年一杯は楽しみが続くのではないでしょうか。 次のオーダーをお待ちの愛好家もおられるようですから、体調をお気遣いいただきながら素晴らしいアンプ作りに邁進してください。ありがとうございました。
本日はありがとうございました。 貴重なAXIOM22MKⅡを聴かせて頂き良い経験に為りました。 心配していたハム音も気にならないレベルに収まり、ホットしています。 PX4からRE289~RV210と最後にRE604を聴かせて頂きましたが、どの球もそれぞれに良かったと思います。 中でも圧巻はTELEFUNKEN RE604 バリュームフィラメントでは無かったでしょうか、高音のヌケの良さと低音の分厚さは AXIOM22MKⅡ共々感心致しました。 ヨーロッパの音楽文化に培われた真空管で聴く音楽は格別かと思います。 エージングが進むにつれ各真空管の音を堪能して下さい、ありがとうございました。
ありがとうございます。 以前おしゃっていたナス管のバルボ(LK460)も魅力ですが、お値段次第ということで よろしくお願いします。
shigetaさま
ご無沙汰しております。
新作アンプ後援会長のshigeta様のバックアップもありまして、今月は当HP過去最高の訪問者数を記録しそうです。
今年は底が見渡せないような奥深い古典球の世界に足を踏み入れて、いまだに真空管博士と会話すると興味深い真空管に関する情報があり新鮮な驚きが続いております。
HPに投稿しております通り、最近はTelefunkenの古典球を比較試聴を続けた結果、我が家の機器にはRENS球との相性が良いことを確認しておりますが、TANNOYやAXIOM80のようなやや高域に癖のあるSPにはRS289との相性が良いこともその音質から理解できるようになりました。
当方のような貧乏オーディオ愛好家には、高価なWE球をチマチマ使うより安価な古典球を各種楽しむ方が、色々な面で相性が良いようにつくづく感じております。
kさん
すっかりご無沙汰している間にすごい賑わいとなっていますね。
オーデイオの醍醐味とも言える古典真空管の世界にどっぷりとハマって、楽しそうな様子がこちらまでビンビンと伝わってきます。長い間ブログを続けてこられたKさんの努力が実を結んだようでこちらまでも楽しませてもらっております。
チョットだけお聞きしたい点があります。真空管のエージングについてですが、以前私も高価な真空管を手に入れた時、詳しい方から、”長い間眠っていた子を起こすのだから、いきなりB電圧をかけてはダメですよ。ヒーターだけを低い電圧で温めて、それから少しずつ規定電圧に上げていかないと真空管を傷めますよ”と聞いたことがあります。今回のブログ記事ではその辺のことがよくわかりませんので、その点どう考えればよいのか真空管博士からご教授いただければと思います。
WAKU3様
投稿NO171でご挨拶いただいたのに返事が遅れてしまいました。こちらこそよろしくお願いします。
ただ、今回が初めてではなく以前、投稿NO22あたりのJSのトランスの件で間接的にお話したように思います。
同じタンノイ愛好家ということで有意義な情報等ありましたら教えていただきたいと思っております。
博士さま
正にその通りのことを日々感じておりました。特に強烈な体験としては、ゲリー・カーのコントラバスとハーモン・ルイスのオルガンで「アルビノーニのアダージョ」をアナログ盤で聞いていた時、RS289に替えた途端低音の迫力が出ないナと感じました。ところが良く聞くと解像度が良くなり低音の塊で鳴っていた両楽器の音が綺麗にほぐれたために質感を聴くことができていたことに気づきました。しかもパリッと弦が張っているので、低域弦が振るえる様は何とも痺れました。この質感描写はRS289のスピード感とプッシュプルによる押し出し感の賜物です。バックの音場も拡がるので、部屋中が満たされます。
waku 3 様
大口径ユニットを完璧にドライブするには圧倒的なスピードが必要になります。
どんなにパワーがあってもスピードが無ければダメなのです。
逆に言えば片チャンネル1W程度でも圧倒的なスピードがあれば問題ありません。
RS289は送信用の五極管であり熱電子を加速する電極を備えています。
そのため極めてハイスピードな動作が可能なのです。
内部抵抗はWE300B並に低くトルクも兼ね備えていますから極めてドライブ能力が高いのです。
RS289は軍用に大量に製造されましたのでスペアチューブの心配が無いも有難いですね。
ggさま
メルアドのご投稿ありがとうございます。
御心配でしょうからそのご投稿内容は削除させていただきました。
直接メールにて詳細を送らせていただきます。
追伸
同じ○○堂さんで以前販売されたものがありましたので、画像添付させていただきます。
こちらはARUやアッテネーターともオリジナルでAXIOM301の方も15/16Ω仕様とネットワークのXO-950/5000と全て揃っております。
参考になればと思い添付させていただきました。
https://www.hifido.co.jp/sold/10-52821-71648-00.html
ggさま
○○堂さんの画像を拝見いたしました。商品説明にある通りサランネットは張り替えてあるようですし外観は綺麗なようですね。ARUは元々がオリジナルではなく国産の箱屋さんが製作した安価なものが付いております。
アッテネーターはオリジナルではなくFOSTEXのようですのでガリがなければ大丈夫でしょう。
ユニットは画像で見る限り、メインのAXIOM301はかなり使い込まれているようで少しくたびれているようですが、もし今後交換が必要でしたら4〜5万程度で頻繁にヤフオクへ美品が出品されておりますので入れ替えることが可能です。
しかし3WAY用ですのでネットワークはXO-950/5000が必要ですが、画像に写っているのは2WAY/MIDAX用のXO-950です。このほかにツイーターTREBAX用のXO-5000が必要となるはずですが添付されていないのが不思議です。
それとボックスの中にねじ止めではなくただ置いてあるだけなのでしょうか?XO-5000はボックスの横にねじ止めされているのかもしれませんね。
どちらにしろ当HPの2017年7月29日に投稿させていただいております通り、オリジナルは高域用に英ERIEフィルムコン、スコーカー用に電解コンデンサーを使用しておりますが、半世紀が経過しておりますので私は音質の良いオイルペーパーに入れ替えております。
当方は岡山にあるVintageアイテムを取り扱っている某専門店に修理出しいたしましたが、修理期間も長く結構割高でした。
Vintage機器を扱っている修理業者でしたら交換はそれほど難しい作業ではありませんし、コンデンサーを用意できればハンダ付けで入れ替えるだけですので、それほど難易度は高くないと思います。
あと少し販売価格がヤフオクなどより割高のような気もしますが、専門店でしたら仕方がないかもしれないですね。
まだ不明点がございましたら、オープンに記入できないこともありますので、ggさまのメルアドを「こっそり」でご投稿いただきましたら返信させていただきます。
博士さま
真空管の博識ぶりについては、これまでもスゴイと思っておりました。当方はブラックボックスで、石でも玉でも音を聞いてナンボの世界です。
RS289が届いたその日は83水銀玉が管内で短絡していて、アンプのヒューズが飛んでしまいました。翌週、別の83を送ってもらい、日曜日の朝から音出しを始め昼過ぎから音が変わり、15時過ぎには撃沈し、16時には返せなくなったと正直に連絡しました。明らかに玉でなければ出ない音で、音の立上りと消え際の速さを感じたものです。楽器の質感の再現性が良く、ユニットは15インチですが手玉に取っている印象です。それを可能にしたのが、1942年製のナチスの送信管と聞き、軍用の高信頼管だったからと納得しました。それをオーディオ用途に発掘したと伺い、なるほど博士持っていると思いました。具現化したK村さんと博士に感謝です!
丁寧な回答をして頂き、ありがとうございます。
お店の方の説明では古い年代のコンデンサー(他の部品も含めて)は、もとが良いので交換しなくもて大丈夫という
内容でしたが、私としてはネットワークはオーバーホール、アッテネーターもオーバーホールか
新しく購入したいと思い、修理業者をどこに依頼しようか調べてみたいと思います。
再度の質問で申し訳ないのですが、お店のホームページにある写真ではネットワークが2way用(XO/950)に
なっていましす。2way用(XO/950)は、とりあえずの使用としてではなく、一定の効果として3wayの機能は
発揮するのでしょうか?アッテネーターはオリジナルではないmid、highのつまみが確認できます。
わかる範囲でお答えして頂ければと思います、よろしくお願いいたします。
お店のホームページのです
https://www.hifido.co.jp/17-11414-54636-00.html?KW=福岡店&G=&P1=&P2=&A=10&N=&Y=&CT=0&M=0&LNG=J&OD=0&O=0&L=50&SD1=0&SD2=0&SD3=0
waku 3 様 初めましてD404F203と申します。
RS289アンプ良好に動作ししているようで何よりです。
送信管であるRS289をオーディオ用途に発掘した身として嬉しく思っています。
Tannoyのユニットとの相性は現状ではRS289が最高ではと感じています。
waku 3 様のRS289PPアンプは初段ドライバー共にテレビ用の真空管を採用しています。
初段がEF80、ドライバーが12BH7Aですね!
EF80は三極管接続にすると優秀な電圧増幅管に変身します。
12BH7Aは出力管として使えるほどの球ですからRS289を強力にドライブすることができます。
考えてみると全ての球がオーディオ専用管ではない所が面白いですね。
ggさま
ご投稿ありがとうございます。
シャーウッド型は試聴したことがありませんが、GOODMANSの指定箱でしょうから音質は良いでしょうね。
ユニットはコーン紙に破れや亀裂がないか確認された方が良いですが、301はエッジもゴム系(?)で亀裂は入らない素材のようです。外観を詳細に確認して音がしっかり出ているなら問題ないかと思います。
ネットワークはやはり内部コンデンサーが製造後約半世紀が経っているため劣化しているでしょうから、私はハーメチックのオイルペーパーに交換しております。2WAYでしたらXO-5000でしょうから1.5μFのものは調達が可能でしょうが、3WAYのXO-950/5000でしたら8μFハーメチックの調達が難しいので、現行の電解コンデンサーの8.2μFあたりを使用されると良いと思います。
アッテネーターのオリジナルはやはり使用されている抵抗に問題がありそうですが、私は片方をオリジナルをそのまま使用しており、もう1セットではFOSTEXの16Ω用アッテネーターを購入して使用しております。
修理業者に頼めば安価な抵抗交換ですからパーツ代はあまり掛かりませんが、手間賃ばかりであまり金額にならないので喜ばないかもしれませんね。
AXIOM301はオールマイティーに楽しめるフルレンジユニットですので、使いやすいかと思います。
はじめまして、GOODMANSに関する記録はとても勉強になりました、ありがとうございます。
先日、中古オーディオ店にて AXIOM 301(3way)を視聴して購入しようか検討している中、初めて聞いたメーカーだった
ので、ネット検索していたところ、このホームページを知ることができました。
自宅にあるブックシェルフの小型スピーカーと比べてシャーウッド型(W60×H71×D50)の音はとても迫力があり、私がどこまで音の良さを判断できたのかは疑問ですが、自分なりに良く思え、最近の物には見られない外観も気に入りました。
内外装ともにメンテナンス済み(最低限のものだと思われます)とはなっていますが、ネットワーク、各ユニットのオーバー
ホールは必要でしょうか。 長文になり失礼しました。
ご無沙汰しております。
K村さんからお話は伺っておりました。不思議な巡り合わせですね。
当方のアンプはRENS1374dとの相性が良いようで、もちろんクラシックではPX4やRE604が噂通りの美音を聴かせてくれております。現在、この1374dでクラシックも聴けないか、いろいろ真空管の組み合わせを検討しております。
アンプビルダーとしてのK村さんの高い技術力と真空管博士のアンプ造りのノウハウが詰まった素晴らしいアンプを作成いただきました。そろそろエージングが完了する頃合いですが、至福の時を過ごさせていただいております。
ブログ主さま、shigetaさま、博士さま
ブログ主さま大変ご無沙汰してしまいました、昨年5月のGWに、MCトランスの聴き比べをさせていただき、お世話になりましたwaku3です。久しぶりにブログを覗いてみました。
shigetaさま、博士さま お初でございます、waku3と申しますよろしくお願いいたします。
新しいアンプの導入おめでとうございます。私も、主さまと同様に「全く不思議な巡り合わせが続いております」に、同感です。実は、私のアンプもチューブオーディオラボさんの秀作で、テレフンケンRS289プッシュプルです。とある大分のブログ主さまに辿り着いたところからK村さんを知り、故郷が同郷ということもあり、K村さんの工房にもお邪魔しました。RS289は2018年10月に導入したので、ちょうど2年になります。アンプはますます快調です。内部配線が私の好きな単線でヴィンテージ半田で何も言うことはありません。音だけではありません、水銀整流管83の妖艶なブルーの炎のような光が心を癒します。このブルーを初めて見ましたので、一遍で参りました。帰宅するのが楽しみで、朝1時間と帰宅後の2時間、アナログ系の電源を入れてます。
RS289はスピードが速く、楽器の質感表現がリアルです。タンノイのモニターシルバー15インチを軽快にドライブしてくれ、クラシックもジャズもボーカルもこれ1台でOKですので、コスパも良いです。浮気心が出なくなりました。K村さんの作品はスゴイです。日々実感し、感謝しています。
また、交流させてください。よろしくお願いいたします。
shigetaさま
全く不思議な巡り合わせが続いております。
真空管博士のお話によると、いつもなら古い上質なバリウムRE604がこれほど安価に手に入ることは少ないのですが、真空管の方から当方の手元に来ることが決まっていたかのように、タイミングよく手に入れることができたとのことでした。同じようにshigetaさんのケーブルがタイミングよく使えるようになったのも、何かの巡り合わせかもしれませんね。高域がシャープになったのはこの上質なWEケーブルの影響かもしれませんが、当方の低予算大作戦でトライした「卵トレー」による音響補正を若干修正した結果、少し聴きやすくなって来たように感じております。
K村さんから音質が良いとのことでnassauのヴィンテージハンダを分けてもらいましたが、載りが悪くヘボな当方の腕では接触不良が頻発する結果となりました。
使いやすさから言えばやはりKesterのハンダは初心者にも使いやすいですね。
私こと、sigeta改めshigetaでお願いします。
いやあ、ビックリしました。スピーカーの配置替えとは予想外の展開でした。あれほどコンパクトに上手に装置をまとめ上げたKさんの力量には感服していたのですが、PX4アンプのワンランクアップの音質に、何か触発されるものがあってのことなのではと推察いたしております。それだけこのPX4アンプは可能性を秘めているという思いがこうさせたのではと、勝手に推測しております。
私にも音質向上のカギとなる機器を手に入れた時にはそのような決断に至ったという経験がありますので、当然の成り行きと言えばそれまでのことなのかもしれませんが……。
前回聞かせていただいた折にも、スピーカーとリスニングポジションの距離が近いことが功罪半ばする感じは受けておりました。近くて良いことの反面、コンサートホールでの音の消えゆく様などは出にくい感じがありました。これは二律背反というか、なかなか両立できないところだと思います。
スピーカーとの距離をある程度とることによって空間再現が可能になってくることはKさんの文中からもうかがえますので、方向としてそちらにかじを切ったということで、良い判断なのではと思います。(偉そうな物言いですみません)
スピーカーケーブル延長の際、私からのケーブルがお役に立ったとのことで大変うれしく思いました。
あのケーブルはWEの古いトランスから取り出した綿巻黒エナメル線を片側9本ほど縒り合わせたもので一種のリッツ線となっております。作ってくださったのは前回の投稿にある宮崎のH先生で、あの1.5mほどのケーブルをスピー側につけると音が良くなるという不思議なもので、H先生作のこのケーブルを宮崎真空管アンプ愛好会の皆さんは喜んで使用しているとのことです。ですから継ぎはぎケーブルと思わずに長く愛用していただければと思います。
念のためRENS1374dのベースピンを乾いた布で拭いてみてください。
中央のピンは綿棒で拭いてみてください。
同じ現象が再現するようでしたら極上品を見つけて交換いたします。
博士
チョークインプットについてのご考察、ありがとうございます。
sigetaさんにお伝えいたします。
また整流管の件、今後の楽しみに頭に入れておきます。
昨日、Telefunken RENSを試聴していたところ、アンプの電源を落とした時に片CHから少し大きめの音で「バリバリ」と異音が出て驚きました。まだ長年眠っていたTUBEにいきなり通電したため、少し機嫌が悪いのでしょうか?
音質の方はとても気に入っております・・・・・。
チョークインプット型の整流回路について、アンプ製作者サイドの偽らざるところを書いてみたいと思います。
出来ることなら使いたいと言うのが本音です。
では、何故使わないかというと、チョークコイルのコアが唸るのです。
唸りにくいチョークインプット用と称する物もあるのでがそれでも唸るのです。
小容量のコンデンサーを出口に挿入することによって唸りを抑えることはできますが、そうするとチョークインプット本来の良さが少し失われてしまいます。
電源を別体として唸り音の気にならない所へ置くなど大仕掛けとなるので採用しにくいのです。
チョークインプット以外で電源のクオリティーを高めるには黄金期に作られた高性能な整流管を使うか水銀蒸気入りの整流管を使うのが良いのではと考えています。
高真空型両波整流管では独テレフンケンのRGN2504の初期型と英EdiswanのUU120/500が最高峰と思います。
WE274Aのナス型とは大人と子供くらいの性能差があります。
水銀蒸気入り整流管では83の刻印時代の物とSTCのオールドタイプが最高です。
比較的安価で高性能なのがヨーロッパ型の水銀蒸気入り整流管AX50です。
傍熱型整流管ではMOV製のMU14のメッシュプレートとACコッサーの45IUのブラックプレートでしょう。
今回のコンパチアンプの整流管ソケットをUFタイプに変更して整流管用のヒータートランスをビルトインすれば黄金期の整流管が使えるようになります。
今の状態でじっくりと音楽を楽しみながら将来の選択肢として頭の片隅にでも置いておけばよろしいかと思います。
Sigetaさん
昨日はご来訪いただきありがとうございました。
Sigetaさんが愛用されている超ド級機器と比較するとおもちゃみたいなものですが、オーディオルームがいつも手狭なこともあり、身の丈に見合ったコンパクトな機器を美しく感じるようになりました。
今回のアンプも私にしてみると大き過ぎず、また数種類の出力管が楽しめるという十分な機能を備えて満足できるものですし、古典球が醸し出す音質の方も気に入っております。
そろそろ長年取り組んでおりましたオーディオも終着駅に近づいておりますが、これからはますます音楽を楽しんで行きたいと考えております。
Kさん
昨日は長時間にわたって、新しいアンプの音色を楽しませていただきありがとうございました。
一言でその音色についていわせてもらうならば、伸びやかに音楽が鳴っているといえばよいのでしょうか、あのコンパクトなサイズのアンプから、これほどゆったりと開放的に音が出ているとは、なかなか信じがたいものがありました。
アンプを大型化すればそれはそれなりに効果はあるのでしょう。けれども、それはKさんのスタイルには合わないでしょうし、PX4アンプはそういう意味で、必要にして十分なものであると拝察いたしました。
オーデイオチューブラボから借りていた前回の6RA6アンプは極めてフラットなナチュラル感が魅力的でしたが、今回はそれにブリリアントな輝きや艶が加わったという感じで、私の好みとも大きく一致するところでした。
様々な出力管を取り換えて音色を確認しましたが、私の感じ取ったものとKさんの説明とがピタリと一致していたことも私にとってはうれしいことでした。
とりわけPX4と最後のRE604は微妙な違いはあるものの甲乙つけがたい鳴りっぷりでした。
整流管の聴き比べでは英国製5R4GYが聞き手とオケとの距離感が上手く出ていて好ましく思えました。
悪いところがあったなら遠慮なく書いてほしいとのことでしたが、私の装置でも低域のふくらみが気になっているところで(これは多くのオーデイオ人共通の課題でもあるでしょう)、生のオーケストラを聞いてみるとどうしてもオーデイオでは誇張感が目立ってしまいます。
私の場合は、アンプの電源をチョークインプット方式にしてかなり改善できたと思っていますし、またインシュレーターやアンプ、スピーカーの置き方でより良い方向に進んでいけるように感じています。
私の尊敬する九州在住のH先生(宮崎真空管アンプ愛好会)は、”チョークインプット方式の大切さを、オーデイオ誌などでほとんど触れていないのは何故だろう”と不思議がっておられましたが、それはメーカーの営業上の問題もあるだろうし、大掛かりなアンプになっては困るというニーズもあるのではと、私は思っています。このあたりのことについてアンプ製作に携わっている技術者の方にもうかがってみたいものと思っております。
アンプの音を決めるのは、まず電源部であり、電源をしっかりさせれば低域のふくらみは改善される、しかしそこをしっかりさせようとすると、どうしてもアンプが大型化してしまう、この辺のジレンマをどうバランスをとるかが大きな課題だと思っております。
ですから、あれだけコンパクトなサイズであれほど豊かな響き(しかも出力管によって千変万化する音色)が出せるこのPX4アンプは、極めて優秀なものといえるのではないでしょうか。
長くなりましたが、Kさんがこの至福の時を十分に楽しまれることを念じております。
博士
この度はお世話になりました。(これからもお世話になりますが・・・・・)
先ほどK村さんから連絡があり、順調で安心したとのことでした。
K村さんによると当方のPX4とRE604の音質の違いは、バリウム昇華型フィラメントにあるとのことでした。
PX4にもバリウム昇華型フィラメントタイプがあるとのことでしたが、更に市場に出てくる数が少なく希少品とのことでしたので、聞かなかったことにします。
RS289はこれからじっくりエージングをすれば、まだまだ違う面が見えてくるということですね。
未使用のPX4も同じ状態でしょうから、時間を掛けて灯を入れることにいたします。
RE604の試聴結果大変良好だったようで安心しました。
一番音質変化が大きいと思われるコンデンサーのエージングが終わったとのこと、後はトランスに含侵したニスの乾燥と巻き線のエージングが終わればアンプ全体のエージング完了ですね。
RS289は1930年代の後半に登場したと思われます。
TYPE-IからTYPE-Vまで確認しています。
TYPE-IからⅢまでがメッシュプレートです。
製造数は板プレートが圧倒的に多くメッシュプレートの入手は困難です。
板プレートは1940年ころから終戦まで製造されていたようです。
つまり製造後70年以上経過していることになります。
楽しみながら時間を掛けてエージングしてください。
RE604の件、承知いたしました。
チューブオーディオさんから購入したRS289も、やはりしっかりとしたエージングが必要なんですね。
やっとカップリングコンデンサのエージングを終えた頃合いですが、トランスはまだ時間が掛かる見込みです。
博士が絶賛されているRE604は楽しみですが、やはりテレフンケンの球ですから締まりの良い音質がベースとなっているのでしょうね。ワクワクします。
いよいよRE604ですね!
現在取り寄せ中のRE604はコロナの影響で通常より時間がかかっています。
気長にお待ちください。
エージング中の球がどのような経過を辿っているのか自分なりに整理してみました。
長期間未通電であった球に通電すると、
1、管壁や電極等からガス成分がイオン化して真空度が低下し始めガスによりIpは増加し始める。
この時点では音のフォーカスが甘く感じることが多いように思います。
2、球全体が十分に温まりゲッタが活性化すると管内ガスの吸着が始まり真空度が上昇し始めIpは減少傾向に転じます。
この時点のIpの減少はフィラメントやヒーターの性能が落ちているのではなく真空度の上昇によってガス電流が減少するためです。
3、管内ガスの吸着が完了すると再びIpは微増傾向となりIpの増加が止まればエージング完了です。
この時点になると解像度が増し低音の締まり具合も良好となります。
球の状態にもよりますが、直熱管で24時間以上、傍熱管で36時間以上はかかります。
真空管やカートリッジを取り替えて、違う雰囲気の音質を楽しむのもオーディオの醍醐味かもしれません。
部屋が狭いので一系統で全てのジャンルを楽しめるならその方が良いのではとも考えましたが、音楽を違う雰囲気で聴いたり、機器を取り替えたりするのもオーディオの楽しみと考え、無理しないでこのまま楽しんで行こうと考えております。
PX25などの大型管も使えるのですね。素晴らしい。チャンスがあれば試してみたいと思います。
本当に色々可能性の高いアンプですね。
良くできたアンプと良くできた真空管の組み合わせは音楽のジャンルを問わず良い音がすると思います。
特定ジャンルの音楽に強みを発揮する場合何らかの欠点も併せ持っている可能性があります。
もちろん完全無欠なアンプなど存在しませんがそれを目指すのがアンプ製作の醍醐味と思っています。
数十年間真空管アンプの研究をしてきましたがようやく自分なりの結論に近付いたように感じています。
さて、追加の使用可能真空管情報です。
今回のコンパチアンプは中型出力管にフォーカスした設計となっていますが、大型管であっても軽い動作で使用可能です。
PX25、DO24、PP5/400はPX4と同じ設定でOKです。
DA30、PX25A、V503はRE604と同じ設定でOKです。
もしお知り合いにこれらの大型管をお持ちの方がいらっしゃいましたらお借りして音出しも一興かと思います。
なるほどこの真空管のタイトな響きは、その辺の構造から来ているのですね。
RV210では音質の重心が中高域にあるため、響きが薄いより締まった音色に感じております。
RS289の方は低域方向にやや重心を落として、聴きやすいバランスになっているようです。
これらのテレフンケンTUBEはjazzやロックなどの曲種にも相性が良いかもしれません。
RS289と弦楽器の相性は抜群のようですね。
RS289の音を聴かれた方は一様にバイオリンやビオラの再生音を絶賛されます。
ある方はRS289で聞くとストラディバリとガルネリの違いが明瞭に分かると仰いました。
これはRS289の解像度の高さのなせる業でしょう。
RS289は送信管ですから受信管よりも真空度が高いのです。
更にはグリッドのプラス領域まで入力を加えますから動作時のピーク電流は相当なものになります。
球自体は大きくありませんがヒーターパワーはPX25やDA30同等であり豊富なエミッションを実現しています。
それからコンパクトな電極構造も見逃せません。
送信管は電極間の静電容量をできるだけ小さくするためにプレートは小さいほうが良いのです。
電極間の静電容量が小さければ抜けの良いハイスピードな音が期待できます。
これらのことを踏まえると低周波増幅使用時のRS289は非常に楽な動作をしているといえます。
RS289の解像度が高いのは、高い真空度、豊富なエミッション、コンパクトな電極構造が寄与していると考えています。
詳細情報をありがとうございます。
新しいアンプのエージングを兼ねながら、1週目PX4から始めて現在2週目でRV210とRS289を試聴中です。
PX4のゴージャスなホールトーンとテレフンケンの弦楽器のソロは素晴らしいです。
次週3週目、トリのRE604を聴くのが楽しみで、その頃にはアンプのエージングがかなり進んでいると思われます。
2週目に入ってアンプの音質も少し落ち着いてきましたが、それぞれ前段や整流管の組み合わせをあれこれ変えながら試聴を続け、好みに合うような最適な組み合わせを探っております。
これらの真空管の音質特徴を理解して、エージングも終わって音質が落ち着きましたらまたご相談させていただきます。
しばらくはこれらのTUBEの音質に触れながら、十分に音楽を楽しめると思います。
RV210ミニ解説と使える球の追加情報
RV210はプレート損失25Wの傍熱型三極管です。
内部抵抗はとても低くWE300BやDA30と同じくらいです。
WE300BやDA30より少し増幅率が高いので直線性は良好です。
プレートの形状を工夫して電極間の静電容量を低減しているので純三極間の中ではハイスピードな方です。
音声信号を扱う様々な用途に使用されていたようです。
業務用アンプ
送信機のモジュレーター
有線ラジオ設備
電話通信設備
フルオペレーションですと7W近く出ますが今回のコンパチアンプでは軽い動作で3W程度と思います。
RV210には弟分とも言うべきAD101という球があります。
コンパチアンプではRV210同様PX4の設定で使用可能です。
出力はRE604と同じくらいですのでRE604の傍熱バージョンと言えるかも知れません。
試聴希望であればチューブオーディオラボさんが貸してくれるかもしれません。
テレフンケン製の安価な球でRENS1374dという五極管があります。
ST型の初期の球はメッシュプレートの外側にワイヤーリングによるシールドを施すという他に類を見ない特殊な構造をしています。
出力は1W弱と小さいですが音質は良好です。
PX4の設定にて使用可能@8000円程度です。
手持ちが数本ありますので貸し出し可能です。
おっしゃる通りです。
特にMullardは1959年まで製造されていたLong Plateの方が断然音が良いです。
Marantz7でいろいろ試しましたが、カップリングをBBに交換後はTelefunkenのダイヤマークが不動となりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
12AX7の件了解しました。
12AX7は一般的にショートプレートよりもロングプレートの方が歪が少ない傾向にあります。
ショートプレートの方が音が甘く感じるのは歪が多いからではないでしょうか。
また、カソードの制振も音に影響を与えるように思います。
カソードの上部をマイカスプリングで抑えているX7の方が音がすっきりしているように感じます。
真空管は本当に奥が深いですね!
ありがとうございます。
ご説明いただいた通り、RE604は素晴らしいですね。
PX4から始めてまだじっくり試聴しておりませんが、楽しみにしております。
GEの12AX7はJANコードの軍用品のほか、Short Plateが複数本ありますが少し音質が甘く出番は少ないです。
Marantz7はやはりTelefunkenで固定ですが、Long Plateは別のプリアンプなどで期待できそうなので、
中途半端で申し訳ないのですが2本頂戴できますでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
RE604発送したと昨晩連絡がありました。
来週には着くと思います。
近々GE製の12AX7ロングプレートが4本到着します。
中古ですが程度は良いようです。
試聴希望であればRE604発送時に同梱いたします。
以前Maranz7K愛用者の方に6本提供しましたがインプレッションは悪くなかったです。
@3000円でしたので普段使いには良いかもしれません。
博士
今回の「新規アンプ導入計画」ではいろいろとお世話になり、誠にありがとうございました。
まだまだ聴き始めではございますが、予想を上廻る結果を得たと感じております。
やはり今回の最大の成果はおっしゃる通り、古典球の素晴らしさと絶妙な博士の回路構成に加え、K村さんのアンプ作りのノウハウや使用パーツの適切な選択など、全てが調和した結果と考えております。
希少なRE604調達の件につきましても、どうぞよろしくお願いいたします。
関東にお越しになる機会がございましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
K村さん直々にアンプをお届けになったようですね。
私も同席したかったなー!
「各楽器やソリストの実在感のある響き」との感想を持たれたのはアンプ製作に参加した者として嬉しい限りです。
個人的には古典管自体は懐古趣味的な側面を持っていると思いますが、古典管によるアンプの音質についてはリアリズムを追及しているつもりです。
真空管特有の耳当たりの良さを失わずにいかに解像度を上げるかというのが私のアンプ造りの基本です。
今回のプレートチョーク結合のアンプは私の集大成的な側面を持っています。
古くは浅野勇氏が50シングルアンプにプレートチョーク結合を採用していますが前段管に出力管を使用したパワードライブとなっています。
この回路を普通の電圧増幅管に適用出来たらなーという思いがずっと頭の中にあったのですがK村氏の巧みなワイヤリングで実現することとなりました。
先日、ACPX4Aという非常に珍しい球を入手しました。
近々ブログにアップします。
K村さま
本日は遠路はるばる待ち侘びた新作アンプをお届けいただきまして、ありがとうございました。
お帰りになった後もPX4の試聴を続けておりましたが、各楽器やソリストの実在感のある響きはこれまで経験のないものでした。
エージングを進めながらそれぞれの出力管の特徴を見極め、初段管や整流管にも相性の良いものを選んで行きたいと思っております。まだまだ今年一杯は楽しみが続くのではないでしょうか。
次のオーダーをお待ちの愛好家もおられるようですから、体調をお気遣いいただきながら素晴らしいアンプ作りに邁進してください。ありがとうございました。
本日はありがとうございました。
貴重なAXIOM22MKⅡを聴かせて頂き良い経験に為りました。
心配していたハム音も気にならないレベルに収まり、ホットしています。
PX4からRE289~RV210と最後にRE604を聴かせて頂きましたが、どの球もそれぞれに良かったと思います。
中でも圧巻はTELEFUNKEN RE604 バリュームフィラメントでは無かったでしょうか、高音のヌケの良さと低音の分厚さは
AXIOM22MKⅡ共々感心致しました。
ヨーロッパの音楽文化に培われた真空管で聴く音楽は格別かと思います。
エージングが進むにつれ各真空管の音を堪能して下さい、ありがとうございました。
ありがとうございます。
以前おしゃっていたナス管のバルボ(LK460)も魅力ですが、お値段次第ということで
よろしくお願いします。