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半世紀ほど前の昭和の学生時代より、こだわりと自己満足を繰り返してきたオーディオとの関わりを中心に書き留めております。
勝手な意見や感想を述べさせていただいておりますが、皆様のご意見ご感想をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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ksusumu777
作成: 2019/01/17 (木) 19:59:33
最終更新: 2023/01/03 (火) 09:57:10
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509
Shigeta 2023/12/11 (月) 11:33:34 9cd0e@5dde5

ksusumu様
こんにちは。
今回の「SUNVALLEY SV-91B改」の記事、納得できる内容でした。
Y下さんから譲ってもらったとのことですが、アマチュアの方が手を入れたものは、時にはプロの製品を上回ることとなるという良い例なのではないでしょうか。
私も以前、WE91Bアンプ(レプリカ)を使っていましたが、その浸透力のある音に驚かされたものでした。
もともと91アンプはシングルアンプでありながら、小劇場用のPAアンプとして設計されたとのことで、力強く明晰な音が求められたのだと思います。
KさんのSV-91Bもオリジナルの回路を踏襲したWE310Aの二段増幅となっていますので、その力強い音がリスニングポジションにまで飛んでくるのでしょう。
あとは多くのNFBがかかっているのもその傾向を強めているのでしょうね。
(NFをかけない300Bアンプの枯山水のような音とは全くと言っていいほど対照的です)

Kさんはもう一方のコンパチブルアンプで古典球の世界を楽しんでいらっしゃるとのことで、バランスのとれたオーディオライフを過ごされているようですね。

510
ksusumu777 2023/12/11 (月) 13:08:56 cae76@d3db1 >> 509

Shigetaさま
市販品では数量的にも品質面でも確保することが困難な音質の良いパーツ(カップリングコンデンサや抵抗、電解コンデンサなど)に換装していることも大きな要因となっていると思われます。
小生もMarantz7R(レプリカ)のカップリングCをSPRAGUE(B&B)に交換し、電解コンデンサを銀タンタル、整流器をセレンに交換して使用しておりますが、購入当初のプレッシーのフィルムコンを使用していた時とは全く別物の音質になって「目からウロコ」状態となった経験があります。
さらにこのSV-91B改アンプは音質の改善を目指して電源スイッチまで取り去られており、少し面倒ですがそれなりの効果があるのかもしれません。
レビンソンの商品のように最新の技術を導入して組み上げ、一切の手直しが効かないブラックボックスになったような製品にも凄みはありますが、真空管やパーツを交換したりして市販品に自分自身のこだわりが生かせる真空管オーディオは楽しいですね。

511
ケロリン 2024/01/01 (月) 13:35:47 13e15@e4abe

ksusumu様 あけましておめでとうございます。オーディオは何か変化していることが面白いですね。私は年末にしまってあった
elacのsts222を試してみて大きなショックを受けました。shure等のMM型の再評価が進んでおりますが、まだまだ知らない世界があることを痛感しております。本年もよろしくお願いします。

512
ksusumu777 2024/01/01 (月) 13:47:50 cae76@d3db1 >> 511

ケロリンさま
お久しぶりですが、お元気でお過ごしでしょうか?
最近販売されているオーディオ機材は、目も眩むような価格で聴く機会はほとんどありませんが、アナログの世界ではデジタルで楽しむことのできないカートリッジの変更で簡単に好みの音質に変えられるところが良いですね。
真空管アンプも同様です。
今年もMMカートリッジなどの進捗状況をお知らせください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

513
Shigeta 2024/02/03 (土) 14:48:23 a16fb@5dde5

Ksusumu様
オーディオの難しさ奥深さがブログの中で率直に述べられている、そんなKさんの姿勢に敬意を表したいと思います。
オーディオのブログ記事内容と言えばほとんどが成功例ばかり、読んでいてもその人の苦労が伝わってこないものが大半です。
そんな中にあって、DGG盤が上手く鳴らなくなったとか、3WAYから撤退して2WAYで行くことにしたとか、いろいろと試行錯誤しているKさんのご苦労がこちらにも伝わってきます。そこのあたりがオーディオの醍醐味のような気が私にはするのですが、いかがなものでしょうか。
もちろん、失敗続きではつらくなってしまいますが、それが肥やしとなっていつかは花が開いてくれるはずです。

私も幾多の失敗を重ねて、やっとわかりかけてきたことがあります。
アンプでいえば、パーツや線材の材質の吟味、パーツ特にCR類が宙ぶらりんの状態で取り付けられていないかをチェックする必要があると思います。そうでないとその部分が振動して音を濁らせてしまうわけです。線材がしっかりと束ねられているアンプはおおむね良い音がするのはそういった理由からなのでしょうね。
ということで、「オーディオは振動との戦いである」と思うようになりました。
最終的には空気の振動をいかに整えてあげるかという「ルームチューニング」もとても大事で、苦労して仕上げたオーディオ機器からの音を上手に解放できれば、コンサートホールの音が再現できるのではないかと思ったりしています。

以上、とりとめのない総論的な話となってしまいましたが、Kさんの一層の進化・深化を期待しております。

515
ksusumu777 2024/02/03 (土) 15:20:03 >> 513

Shigetaさま
いつも暖かいお言葉ありがとうございます。
オーディオ愛好家は組み合わせやパーツなどを変えて出てくる音が変わると、音質が良くなったと錯覚することが往々にあるようです。
今回も3WAYに変更してこれまでにない迫力のある音質を得られて喜んだのですが、中域にホーンを使った3WAYでは我が家のオーディオルームの広さに適合しないシステムとなったようで、個々のプレーヤーの演奏や音質は楽しめるのですが、細かいところばかりに目が行って、音楽全体のバランスが崩れて疲れてしまう結果となったようです。
狭い部屋に大きすぎる画面のTVを設置しても、全景を見れないので結局疲れるだけですものね。
そのように感じて元の2WAYに戻しましたが、やっと音楽の全景が見渡せる音に戻りました。
音源の音質が素晴らしく響くのは聴いていて楽しいのですが、音楽になった時に全体のまとまりが無いと、せっかくの演奏も台無しとなるというのが今回の教訓です。
今後ともよろしくお願いいたします。

516
Shigeta 2024/02/12 (月) 22:17:04 c74af@5dde5

Ksusumu様
私からの発言を早速実行に移していただいたようで、こちらもびっくりするやら恐縮するやらでブログを拝見しました。

確かに手塩にかけて作り上げた装置を、生かすも殺すもルームチューニングを施してあるかどうかという点に、最後は行きつくような気がしています。
上手く設計されたリスニングルームであっても、部屋の隅々では定在波が発生して音の広がりを妨げているようです。
関西に住む友人からは「ルームチューニングをなおざりにしているオーディオは、”仏作って魂入れず”のようなものだ」とアドバイスを受けました。
その過激な言葉に奮起して、私なりに実行してみて初めてその大切さを知ったところです。

ただ、この分野の難しいところは決まったセオリーがあるわけではなく、チューニング材の設置場所をいろいろと変えてみて適切な場所を見つけていかなければならない点にあります。
天井に取り付けようとした時は脚立から落ちそうになって怖い思いをしましたが、音のピントがあったときにはまさに「魂の入った音」が聞こえてきました。
難しくもあり、それゆえのうれしさもあり、なかなか奥の深い世界のように思います。
この先、また情報交換などしてお互いのレベルアップにつなげていけたらと思っています。

517
ksusumu777 2024/02/12 (月) 23:04:47 >> 516

Shigetaさま
オーディオアクセサリーを使用しても、逆に取っ払っても音は変わりますが、結局は所有者の音質の好みに近づけるところにこの世界の面白さがあるようですね。しかし音質の好みも十人十色ですから、ひょっとすると物事へこだわること自体が趣味の世界の醍醐味かもしれません。

518
Y下 2024/02/25 (日) 21:49:14 b3175@cf17d

永らくご無沙汰しています。昨年の12月に命日を兼ねて七回忌を自宅で行いました、知り合いのお坊さんに来ていただいて
お経を唱えていただきました、もう七回忌とは早いもんですね、でも気持ちは亡くなった時と変わらない沈んだままです、
最近ヤフオクでコーラルの6CX-50コアキシャルスピーカーを手に入れて鳴らしていますが日本のスピーカーも大変良いです。
車で言えばトヨタ車のイメージです。六半ですが低域もよく出て問題がありません、昔オーディオにのめり込むときに
買えなかったユニットですが日本のユニットも世界に通用するのがわかりました、文句なしのユニットです。
また最近ヤオフクでGOODMANSのAXICTTE8を買いましたがこのユニットも高校生の頃ヤマハのオーディオ売り場で見かけた大変貴重なユニットです、コーン紙は金色で塗ってある見るだけで満足するユニットで今は大阪のスピーカー工房でメンテナンス中です。私にとってのこのユニットは欲しかった一つです。どんな音が出るのか楽しみです。

519
ksusumu777 2024/02/25 (日) 22:21:03 >> 518

Y下さま
いつも「私のオーディオ人生」の更新がないかと確認しておりましたが、お元気でいらっしゃいますか?
オーディオに再び取り組む意欲が出てきたというのは大変喜ばしいことと考えております。
是非、以前のような素晴らしいアンプ製作などにも取り組んでください。
Y下さんが改造されたSV-91Bは現在でも全く不具合ない素晴らしい音質で稼働しております。
もし可能なようでしたら、SP出力が現行品のように8Ω/16Ωの2系統の端子が実装できればと考えております。

520
てんちょう 2024/04/10 (水) 16:38:13

昨日は有難う御座いました。いろいろと参考になりました。第一印象は「低音の出方が自然だな」と感じました。やはり、Goodmans設計箱が優れているのでしょうか?送って頂いた設計図と比べてみるて私の箱は、幅50cm高さ76cm奥行38cmなので、容量はさほど変わりません。奥浅で高さがあるのが功をなしているのでしょうか?

Axiom22mk2は、私もいろいろ試してきましたので、良さも悪きもわかります。良い所は反応が早く、広角でありながら中域があり、人間がここち良いと感じる部分がしっかりある事。弱点は、広角であるがゆえに高音に圧力がかかるとビビリが生じることです。主さんのは2Wayですのその部分は少しはマシになっているのでしょうが、自分のものとあまり変わらないように感じました。自分は、マリアカラスやパイプオルガン、ハプシコートでは高音は絞って聴いています。破綻寸前の危うさもこのスピーカーの魅力でもあります。

521
ksusumu777 2024/04/10 (水) 16:57:44 >> 520

Sさま
悪天候の中を遠路はるばるありがとうございました。
フルレンジで使用時に高音にビビリが出るというのは、ダブルコーンやボイスコイルボビンの劣化などの影響も考えられますので、一度メンテナンスに出した方が良いかもしれませんね。
当方は長野の「YOSHIDAスピーカーリペアサービス」にメンテナンスをお願いいたしましたが、費用もそれ程掛からずにビビリもなく生き返っております。(ダブルコーン補強、コイルボビン修復補強+左右ユニットのバランス調整など)
小生の感覚では高域の艶やかさや甘さと低域の弾力感、また中域の自然な質感がこのSPの持ち味と感じております。
同じ12インチでも、マグネット容量の小さいAXIOM150MKIIやAUDIOM60では低域と高域のどちらかに弱みがあり、聴く曲種が限られてきますが、AXIOM22MKIIは高次元でバランスの取れたユニットと考えております。

522
てんちょう 2024/04/10 (水) 19:41:21

AXIOM22は4つ持っており、うち二つは職人によるオーバーホールされたものです。それでもオーバーホールされた1つも、今一つで他のAXIOM22に変えて今現在使用しています。

私もAXIOM22は素晴しいSPの1つだとは思っていますが、どんな音楽にも対応できるとは過信しておりません。たAXIOM22が100%のコンディションだったとしてもです。AXIOM22は、ビートルズも誕生する前の世代のSPですし、ロックや電気音、超高音に対応できるかは疑問です。

昨日、主さんのSPを聴かせてもらった時、自分のものと同じように思いました。前述の音楽を聴いたとき右側のSPがビビリが出ており、だからといって左側が健全という訳でなく、いいぐあいに磁力が劣化しているのかもしれません。右側は元気があるがビビリがでる、左側はビビリがないが元気がない。

自分が持っている4つの内1つが状態の良いもので、大体の音楽に対応できるとおもいますが、無理せず得意分野の音楽を鳴らすようにしています。今は、当時の英国の移動式映写機用の箱にいれて使用しています。

大箱には、次世代のAXIOM300を入れています。こちらは、オーバーホールはしていませんが、AXIOM22を入れてた時より低音も出て、高音にも対応しています(と言ってもヴィンテージ品ですからね)。AXIOM22とAXIOM300を音楽によってつかいわけています。

AXIOM22をつかったことがある方にはこの差は歴然です。遠いですが、お暇の時に是非、いらしてください。

523
ksusumu777 2024/04/10 (水) 20:58:09 >> 522

そうですか。右CHにビビリが出ておりましたか?
小生の老いた耳には判別できませんが、ひょっとして昨日聴いた2000年代以降にカッティングされたダイナミックレンジの広いレコードに、古いSPUオリジナルカートリッジがトレース仕切れなくてビビっていたのではないでしょうか?
AXIOM22ユニットの個体差があるとすると、当方の耳には右CHがやや元気がなく聴こえますが、これも老化した耳のせいかと思っております。さらにツイーターのTREBAXの個体差もあるのかもしれないので、今度生産された年代が近いユニットに付け替えてみます。

524
てんちょう 2024/04/11 (木) 10:17:33

厳密に言えばです。ウチのような厳しい環境でAXIOM22と対峙してきたからこその意見です。それぞれの聴く環境にあわせ、最良にする事が大切なのは言うまでもありません。8畳のフローリングの一般住宅ではさほど粗が気になりません。盛大に発生する前に結構な音量になりますから。クロスオーバーのポイントを変えたりするような事をしていくと沼になっちゃいそうです。AXIOM22のいい部分を浸食しないように出来るといいですね。

525
ishii 2024/04/11 (木) 13:21:02 修正 dea74@81073

こんにちは。先日、大変お世話になりました。感想を送ってくださいとのことで。

goodmanのaxiom22のスピーカーは今回の訪問を含めて3箇所で聴いたことになります。
部屋の条件、エンクロージャーの違い、ツイーターの有無などで、それぞれ違った印象に
なりました。こちらでは、大きなエンクロージャーと専用ツイーターを付けられて
いました。30センチウーファーの威力もあって、タンノイみたいに低音があまり
閉まらないということもなく、ロックやジャズが余裕たっぷりに鳴っていました。
ガラード、SPUの組み合わせなのか、ピアノのタッチの音の骨格をしっかりと出します。
持参したカンターテドミノ、春の祭典、モーツァルトのアリアのレコードでも現代の
スピーカーと遜色ない音でした。総体的に音楽の薫りが濃厚で味わい深かったです。

526
ksusumu777 2024/04/11 (木) 14:58:12 >> 525

ishiiさま
昨日はありがとうございました。
クラシックだけですと他にも使えるユニットはあるのですが、同じSPでロックも聴くとなるとこちらのユニットが最適でした。良い意味で美しい有機栽培のようなLINNの音と違って、肥料や添加物満載のコッテリした音色と感じられたのではないでしょうか。小生もishiiさんと同じく高齢者の仲間入りをしており、聴力がかなり鈍ってきておりますので、音楽を聴く上では現在の音にそれなりに満足しております。
しかししばらくすると機器のあちこちをいじりたくなるオーディオマニアの悪い癖が出てくるのでしょうね。
まあ、元気なうちに色々なこだわりや楽しみを持てるのは幸せなことと感じております。

527
hamann gucci 2024/04/26 (金) 13:46:08 b87a1@81216

先日は遠路わざわざご夫婦でお立ち寄り下さり有難う御座いました。
大変お見苦しく散らかり放題で充分なお接待もままならず申し訳有りませんでした。
又、ご覧の通りのオーディオの数でそれぞれのお話しも出来ず余り詳しく説明も出来なかった事を残念に思っております。
シアターに付きましてはご夫婦でお気に入りの様でしたのでシアターを設置の際は知る限りの事をご説明させて頂きます。
シアターも奥深く追求するときりが有りません。
片岡さんが仰っていた通り耳から入る情報量よりもよりも感受する情報が増えるので寄り感動が出来ると思います。
シアターの完成を心待ちしています。
この度はお疲れ様でした。

529
ksusumu777 2024/04/26 (金) 14:26:06 >> 527

ハーマン・グッチさま
この度は夫婦で押し掛け、申し訳ございませんでした。
その昔専門誌や専門店で眺めたオーディオ全盛期の懐かしいオーディオ機器から、アメリカの超弩級機器まで揃った、素晴らしいミュージアムでした。
またホームシアターの素晴らしさを実体験し、早速我が家にも導入を決断いたしましたが、その際にも昔取った杵柄で適切なアドバイスをいただき大変感謝しております。
オーディオでは派手で大袈裟な米国ブランドよりコンパクトでシンプルな英国ブランドを好んでおりますが、ALTECセクトラルホーンの味わい深い音質は記憶に残る音質でした。
ご子息が東京にお勤めとのことですので、こちらにお越しの際は是非手前共の箱庭のような小屋にお立ち寄りください。お待ちしております。

530
ishii 2024/05/11 (土) 17:03:20 dea74@81073

昨日はお疲れ様でした。過分なお褒めの言葉ありがとうございました。当日は時間の関係でCDを多く聴いていただきましたが、普段聴いているメインソースはデジタルではなくアナログなんですよ。昨年、部屋を専門業者にリフォームしてもらい、部屋の重要性に気づきました。引き続きよろしくお願いいたします。

531
ksusumu777 2024/05/11 (土) 17:12:43 >> 530

ishiiさま
昨日はありがとうございました。
英国オーディオのマルチシステムでデジタル音源を楽しむと、ノイズレスで静粛性の高い、肌触りの良い音質を楽しめることが分かりました。良い試聴体験となりました。

532
Shigeta 2024/08/20 (火) 14:46:44 e04b7@6298f

Ksusumu様

念願のgarrard301+SME3012を入手されたとのこと、お慶び申し上げます。

今その写真を見てもその見事なフォルム、その姿の美しさに私もうっとりとさせられます。
例えは良くないかもしれませんが、若いころ見かけた「憧れのマドンナ」を手に入れたようなものですね。

SME3012アームは使ったことがないのでわかりませんが、ガラード301のほうはパーツもいろいろと発売されているので手を入れてチューンアップすることもできそうです。
たくさんのガラード301を売っているお店の値札がピンキリなので、その理由を尋ねましたところプラッターの響きの良さが音を決めるのでその違いですという返事でした。
ホイールバランス調整のためのプラッター裏の穴の数が少ない方がよいとも言われていますが、実際のところはどうなんでしょうね。

私も301を使っていたのですが、泣き所は301プレーヤーの高さが高くて、オルトフォンのアームの場合取り付け位置が下の方になり過ぎて不安定で苦労しました。そのため最近では、301が下に沈み込むタイプのボードも出ているようです。
写真で見る限り、3012アームの場合はそのままでも大丈夫なようですね。
そんなこともあって私の場合は手放してしまいましたが、もう一度手元に置いておきたいプレーヤーでもあります。

まだ試してみたことはないのですが、昔の画像を送らせていただきたいと思います。
うまく行くとよいのですけれど……。画像1

533
Shigeta 2024/08/20 (火) 15:01:34 476d6@6298f

画像が送れたようですので、補足説明です。
ご覧いただけたかと思いますが、オルトフォンのアームRF297が下の方の根元でアームベースギリギリについています。
ガラード301BBCタイプのアルミ板を外してゴムマットにするともう少し高さが抑えられますが、どっちにしてもやっとアームベースに取り付けられる状態で、大変苦労をしました。
そのためなのか、期待していたほどの音を出すことはできませんでした。
Kさんにはぜひとも。うまく行ってほしいものと願っております

534
ksusumu777 2024/08/20 (火) 15:10:56 >> 533

Shigetaさま ご無沙汰しております。
秋葉原のJOさんのお話では、「ガラード301のプラッターの素材金属は単一ではなく、配合率は不明ですが5種類ほどの金属の絶妙な比率で独特なサウンドをつくっています。そのプラッターを成形するにあたり、窯で均一になるようにかくはんしますが、その段階で比重の重い金属はどんどん下がっていき、軽いものは上澄みに残っていきます。
そのために最初の方に流し込んで成形したプラッターと、最後の方に流し込んだプラッターとは明らかに響きが違います。
そのバランスが一番良いものを良しとする訳ですが、これを様々な音楽で行います。
それによって大別すると、こもりがちなプラッターや高音域が暴れるプラッター、ハーモニーが汚いプラッター等々、様々なプラッターに分類されます。ですから見た目は同じであっても、音質は大幅に異なります。」とのことです。
我が家のプラッターはどの分類に属するのかは分かりませんが、アームの違いもあり401よりふくよかさ、肉付きが増しているように聴こえるのは、多分プラシーボですよね。

535
Shigeta 2024/08/30 (金) 13:18:12 5b28d@6298f

Ksusumu様
楽しんでいらっしゃいますね
オルトフォン党の私もブログ記事を楽しく見させてもらっています。

今日は質問をさせてください。

>audio-technicaのダイナミック型アームとSMEスタティックバランス型のアームの違いかもしれません。
とありましたが、両方ともにスタティックバランス型のアームなのではないでしょうか。
http://20cheaddatebase.web.fc2.com/needie/NDAtechnica/AT-15031501-3.html
Kさんのアームに特別な仕掛けでもついていれば別の話ですが……。

もう一点
>SPU-Aタイプに8NOCC銀メッキ線を組み合わせると、~
とありますが、ここで私の頭は大混乱。
写真を見てやっと理解できました。
ここは、Aシェルから取り出したSPUカートリッジという意味だったのですね。
Gシェルから取り外したSPUとAシェルから取り外したSPUカートリッジの違いについては、Kさんはどのように考えていらっしゃいますか?
私は個体差こそあれ(厳密に言えば時代差も)同一のものと思っていますが、いかがなものでしょうか。
SPUのどのカートリッジだったか、NAKED(裸の)という意味で「N」を付けて発売していたものもあったようですね。
ですから、AシェルGシェルから取り外した場合は「SPU」とだけ表記するのが良いのかもしれませんね。
ただ、Kさんが両者には違いがあるとおっしゃるのなら別の話ですけれど。
それではまた。

536
ksusumu777 2024/08/30 (金) 14:15:43 >> 535

Shigetaさま
おっしゃる通り、audiotechnicaもウエイトで加圧するスタティックバランス型でした。訂正いたします。
投稿文中にもあります通り、軽針圧に適したSME3012SIIに補助ウエイトを追加して、Aシェルカートリッジ用アダプターを装着してAシェルのまま試聴してみたのですが、なぜか少しいやらしい音になって好みに合わなかったため、Aシェルから本体を取り外してAUDIOCRAFTのアダプターを介して一般的なヘッドシェルに取り付けております。
私もSPU-AとSPU-Gはリード線取り付け金具の形状こそ違いますが、本体自体は同一ではないかと考えておりますが、我が家のSPU-A(丸針)は、本体にはELLIPTICAL DIAMONDの印字がありますが、針先を確認したところ丸針でした。これは針先交換をOrtofonに依頼して本体交換したものでなく、国内の専門業者によってスタイラスチップの交換を実施された個体のようです。そのような訳で、半世紀前のオリジナルの個体を持っていて使用している場合を別にして、どのような針先やダンパーの交換を実施して来たのかははっきりせず、同じ種類のカートリッジであっても経年による音質の違い以上のものが発生し得ると考えております。
また、SPUシリーズは初期のオリジナルについて、輸入国内代理店(ニックス/ハーマンなど)の扱う時期によって音質が違うとよく言われますが、本体に刻印されているシリアルNoでは製造時期(取扱輸入代理店)を特定するのは不可能で、それゆえさらに個体別の音質差が発生していると考えられます。
我が家には、中古で手に入れたSPU-GEオリジナルとSPU-Gを本体交換してSPU Classic GEで戻ってきた個体のほか、池袋のオーディオ専門店で店頭使用品を購入したMEISTER-GEがあり、SPU-GEのオリジナルはハーマン期のものと想像しておりますが確証はありませんし、どのようなメンテナンス(ダンパー及び針先交換)を実施されたものか知る術がありません。そんな訳で発電系の違いは製造当初からないにしても、カンチレバーから先の部分の修理変遷がはっきりしない個体を、数多いOrtofonファンがそれぞれの音質で楽しんでいるということになります。
細かいことをこだわり出すとキリがありませんので、タマ転がしでアンプを好みの音質に色付けするように、カートリッジもリード線を変更して好みに近づけるのは、こだわりの多いオーディオ愛好家の楽しみの一つですね。

537
Shigeta 2024/12/18 (水) 21:14:20 7bacf@ab439

Ksusumu様
本日はありがとうございました。
三年ぶりということで、Kさんのオーディオがどのように変化(進化)したのか、興味津々の訪問となりました。
結論的に申しますと、この三年間の進化は大変大きなもので、以前の何年間の分をはるかに凌駕するものと感じました。
Kさんが最終形に近づきつつあるというのも分かるような気がします。

音の特徴を一言で言うのならば”ウエルバランス”ということになりましょうか。これもまたKさんが大事にされているポイントで、高音がどうの低音がどうのというのが些末なことに感じられるほどまとまりの良い音が出ていました。
ある程度のまとまりの良さは以前の訪問でも感じられたことですが、今回はさらなる充実とそれに加えての奥行き感がプラスされていたのにはびっくりです。

我が家で効果を発揮しているインシュレーターやカーボンシェルを持って行ったのですが、これを使うとかえってバランスが崩れてしまうことも確認出来ました。
この点についてもKさんが手塩にかけて装置の調整を行っているのだから、一部だけ変えても良くはならないのでしょうね。
全体のバランスをとることが大事というオーディオの鉄則が身に沁みた瞬間でした。

グッドマンの2WAYスピーカーと3WAYによって再生ジャンルを分けているとのことでしたが、それについても納得できる音がしていました。
2WAYではアシュケナージのピアノが素晴らしかったし、3WAYではジョージ・セルのシベリウスが良く鳴っていました。
さらにその上をいっていたのが、ガラード301とSMEのアームとオルトフォンSPU-AEの組み合わせだったと思います。
最後に聴いたオペラとグリュミオーのヴァイオリンは見事というほかない絶妙なバランスでしたし、この点についてはガラード301の持つポテンシャルの大きさを感じざるを得ませんでした。
手に入れた301やSMEを自らの手でメインテナンスした効果が表れたのではないでしょうか。
高価なオーデイオ装置を導入しても良い音が出るとは限りません。要はどれだけその装置に愛情をかけてあげるかが大事で、その良いお手本を今日垣間見た思いがしました。

最後にアドバイスです。
古き良きオーディオの黄金時代、その時代の多くのカートリッジをお持ちのKさんですが、それぞれに装着するカートリッジを一つに決めて、アームの高さ調整を厳密にとるようにすると良いのかもしれません。
アームの高さは微妙に音に影響してくるのを私は感じています。水平になるようにするのが原則ですがレコードの厚さにも違いがありますし、一番良いところを耳で聞いて探し当てるのがベストのように思います。

オーデイオ装置の最終形が見えてきてからの「追い込み」もまたオーディオの醍醐味のような気がします。
さらなる進化を目指してお互いに頑張りましょう。

538
ksusumu777 2024/12/18 (水) 22:23:38 >> 537

Shigetaさま
本日の卒業試験の結果は、辛うじて合格通知をいただけたと言うことで安心いたしました。
Shigetaさんのお話をお伺いした時にいつも感じるのは、相手の努力に対して共感の態度を示しながらも、さらに向上心を持ち続けることが肝要だという、長年教育者として中学生を指導されていたポリシーが感じられるものです。
そう考えて歳の差を数えると、小生はShigetaさんが教鞭をとり始められた頃の生徒と同じくらいの年齢ですよね。
最近になって音質的にはやっと満足ができるバランスを得られたと感じておりますが、またすぐに「音楽を楽しむ」と言う面だけでなく、「機械いじりを楽しむ」と言う欲求が頭をもたげてくると思いますので、Shigetaさんの仰る通りにカートリッジごとにアームの高さ調整をその都度面倒臭がらないで実施するなど、努力で解決できることはやって行きたいと考えております。
Shigetaさんはご自宅で長年愛用されているオートグラフ(モニターG)だけでなく、お仲間のタンノイGRFやJBLハーツフィールド、WEフルシステムなど、オーディオマニアが憧れる超弩級システムなどの試聴経験をお持ちですが、我が家のようなそれほど高価でもない「箱庭的オーディオ」でもそれなりに満足のゆく音質を得られると言う評価をいただいたと受け取らせていただきました。
1950年代に販売されていたGoodmansユニットやStage Builtシステムと言った旧石器時代のVintage audioは、現代のオーディオと比較してもそれほど音質面で劣るものではなく、ほとんど姿を消し去ってしまった貴重なユニットなどは、古いが故に趣味のオーディオとして愛着の湧く世界なのかもしれませんね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

539
Shigeta 2024/12/23 (月) 20:02:42 75207@ab439

Ksusumu様
先日はご一緒出来て良かったです。
後期高齢者である私の人生の彩り(いろどり)として、こうしたアマチュアオーケストラの演奏会に足を運ぶことは日常生活のサイクルとしてとても大事なことで、月に1~2回くらいのペースでコンサート会場に足を運んでいます。

生演奏とオーディオとの関係についていろいろな考えがあるのでしょうけれど、私の場合は矛盾なく両者が結びついています。
どんなに大音量で楽器の音色が重なっても、木管楽器の音色がうずもれずにこちらに聞こえてくる、そんなオーディオの究極が生演奏だと思うのですが……。
クレンペラーそしてマルケヴィッチという、全く対照的と思われるタイプの指揮者が好きなのは、そんな点にあるのかもしれません。二人の演奏からは細かい音(特に木管楽器の)を大事にする指揮者の姿勢が強く感じられるのです。
私のオーディオもそのような音が出せたらなあという思いで続けています。

フルオーケストラの生の演奏をオーディオで100%再現するのは難しいことなのでしょう。
けれども両者を別々にしてオーディオだけの世界を目指すとなると、違う方向に行ってしまうような気がしてならないのです。
あくまでも目指すべきものとして、あのオーケストラの響きが存在するのだというのが私の考えです。

理屈っぽくなってしまいました。
今回の演奏会体験がKさんの今後に生かされるとなるならば声をおかけした甲斐があったということで、嬉しく思います。
それでは。

540
ksusumu777 2024/12/23 (月) 20:19:48 >> 539

Shigetaさま
貴重な体験となりありがたく思っております。
小生はほとんど生演奏に接することはないので、レコード演奏の世界で音楽を楽しんで来ました。
実際に名盤と言われる演奏と今回のセミプロの演奏を比較すると、ソリストの力量もあるかと思いますが木管楽器の瑞々しい響き方と弦楽合奏の厚みが印象的で、金管楽器の輝きが少し乏しかったと感じました。
我が家のオーディオとの違いは音場底辺に絨毯を引き詰めたような弦楽合奏の厚みが出ないような気がしました。
特にブルックナーでは輝かしい金管楽器の迫力が乏しいのは少し迫力が欠けるようですね。
またお誘いくださいませ。

541
Shigeta 2025/01/16 (木) 12:47:52 9550e@ab439

Ksusumu様
昨日は我が家においでくださりありがとうございました。
今回の相互訪問、お互いに合格点をとれたようでめでたく新年のスタートを切ることが出来ました。
良かったですね。

そうですか、前回おいでいただいたのは3年余り前のことだったとは、私の記憶もかなりあいまいになっているようです。
その時は既に今のアンプで鳴らしていましたが、アンプ系で変わったことと言えばヒーター電源を別にしてセレン整流にしたことくらいでしょうか。この効果は大変大きなものではありましたが……。
二番目はオーディオリプラスの石英インシュレーターを使うようになったことが挙げられます。
これも大きかったです。(結構お金がかかりました)
最後はルームチューニングの効果でしょうか。
これもまたオーディオリプラスのものを使いましたが、包み込まれるような音場を感じていただけたのはルームチューニングの効果だと思います。
いずれもオーデイオ装置の仕上げの部分で、そのことにより少しだけ「完成形」に近づけたかなと思っております。

昨日も話の中に出ましたが、オーディオには完成はないと私は思っています。
オーディオマニアの性(さが)なのでしょうか、永遠にさまよう気がしてなりません。
装置をいじくらないで「音楽」を聴きなさいという声が飛んできそうですが、その二つは言わば「両輪」のようなもので、
音楽>オーディオという図式は私にはあてはまりません。
両輪ですのでともに大事ということで、出来るだけコンサートホールに足を運ぶようにしているわけです。

あと昨日の大きな収穫は、Kさんが以前より指摘されていたポップス系録音のドラム再生の難しさについてです。
この部分の再生はオートグラフにとっては不得意分野だということがよくわかりました。
先日友人宅でJBLハーツフィールドジャズを聴かせてもらったとき、こういう風に鳴るのかと驚いたのですが、昨日Kさんにもその部分を実際に音を聴きながら教えて頂きました。
自分一人ではなかなか気づかないことなのですが、良い点を指摘していただいたと感謝しています。

それではまた、日を改めて相互訪問出来ればと願っております。

542
ksusumu777 2025/01/16 (木) 15:48:11 >> 541

Shigetaさま
昨日はオートグラフのある意味完成形を聴かせていただいて、とても心地良い気分になりました。
帰宅して早速我が家の箱庭オーディオで同じ曲を聴いたところ、低域の響きやホールトーンが少し淡白なようですが、
壁面とその前後の大きなキャンバスにカラフルな情景を描いたような瑞々しい音場はこれはこれで楽しめるものと、独りごちておりました。
終着駅に到着したと言いながら、早くも新たな真空管を使用するために、せっせと変換プラグを作成しております。
また面白い音質面の変化がありましたらお知らせいたしますので、是非また相互訪問させていただければと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

543
yshi5429 2025/01/19 (日) 13:44:50 8995a@252e9

日頃貴殿のブログを拝見させていただいて、オーディオへの飽くなき追求に頭が下がる思いです。
さて真空管PM24Dのことについて気がついたことを、ぶしつけながらお知らせすることをお許しください。
PM24Dを三接で使用する場合、スクリーングリッドのMAXは200V(300V?)ですので、それを越えると真空管の寿命を短くしてしまうのではないでしょうか。またプレートに接続するとき、グリッドの保護のため、100Ωあたりの抵抗を直列に入れた方がよいのではないでしょうか。それからUFソケットのアダプターですが、べつにアダプターを介さなくても本体のソケットを5ピンのものに替えて配線すればよいのではないでしょうか。PX4やPX25のような4ピンのものは5ピンのソケットにもささります。
以上こちらの思い違いもあるかもしれませんが、ご参考までに。

544
ksusumu777 2025/01/19 (日) 14:45:02 >> 543

yshi5429さま
ご投稿ありがとうございます。
何分にも当方は回路や電気的な知識がほとんど無く、辛うじてハンダ付けができる程度の素人ですので、ご質問(ご助言)いただいた内容をアンプの回路構成にも関わっていただいた「東北の真空管博士」にお伝えして、ご返答させていただくことにいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

545
D404F203 2025/01/20 (月) 10:54:55

ksusumu777様、掲示板ではお久しぶりです。2025年もよろしくお願いいたします。
PM24Dの三極管接続動作についての私的見解をコンパチアンプの仕掛人として回答いたします。

  PM24D三極管接続時のスクリーングリッド耐圧の考え方

1.五極管接続時と三極管接続時のスクリーングリッドの動作の違い

五極管接続時は出力の増大に比例してスクリーングリッド損失が増大するので0信号時のスクリーングリッド損失や電圧を控えめにする設定する必要がある。
三極管接続時はスクリーングリッドからも出力を取り出すため0信号時の損失が最小となる。
なお。プレート損失やスクリーングリッド損失はそれぞれの入力から出力を差し引いたものでありA級増幅の場合いずれも0信号時が最小となる。

2,PM24Dの五極管接続時の最大スクリーングリッド電圧200Vはどの様に考えればよいのか

PM24Dのプレートの最大電圧が500Vであることを考えると管内の真空度やステムからきたものではない。おそらくはスクリーングリッド損失の制限からきたものであろう。
さらにはPM24Dの軍用管NT62Aはレギュレーターチューブとしても使用されていたようで、Ep200V Esg 200V Eg-20V Ip110mAという検査項目が設定されている。
110mAものプレート電流を取り出せば相当なスクリーングリッド電流も流れるわけでスクリーングリッド電圧を制限せざるを得なかったことは想像に難くない。

3,動作条件によって最大スクリーングリッド電圧が異なる例

良く知られた球として6L6(メタル管)があります。
6L6のA級動作時の最大スクリーングリッド電圧は250Vに制限されています。
AB級動作では300Vまで許容されています。
AB級動作では0信号時のプレート電流を絞って動作させます。
当然ながらスクリーングリッド電流も少なくなります。
このようにスクリーングリッド損失にゆとりがある場合には高い電圧が許容できることが分かります。
もう一つ著名な球として6F6があります。
6F6はかのオルソンアンプの出力管ですが五極管接続時の最大スクリーングリッド電圧は285Vです。
オルソンアンプでは三極管接続時の保護抵抗無しに350Vを許容しています。

4,片岡様のコンパチアンプにおけるPM24Dお動作状況

Ep250V、Ip40~50mA程度である。
上述のレギュレーター管としての動作からすると非常に軽い動作である。
当然ながらスクリーングリッド損失も相当にゆとりのある状態である。

5,PM24Dの三極管接続時におけるプレート電圧の個人的な許容値

PX4並みのプレート損失15W以下の場合300Vまでは全く問題なく使用できると考えています。
Ep400Vプレート損失25Wのオペレーションではスクリーングリッドの保護抵抗が必須と思います。

6,三極管接続時における最大プレート電圧は逆算によって求められる。

全日本真空管マニュアル(ラジオ技術社)は私にとってのバイブルの一つです。
NECで真空管を設計していた一木吉典氏がマニュアルの前半で詳細な解説を行っている。
多極管の詳細な動作が分かっていれば三極管接続時に許容できるプレート電圧が算出できるのだ。
その算出方法が興味深い。まずは動作させたい三極管接続時のプレート電圧を元に最大プレート損失を求めるというものだ。
つまり三極管接続時における最大プレート電圧はプレート損失と密接な関係にあり同じ球でもプレート損失を低く抑えれば計算上最大プレート電圧は高く設定できるのである。
また、球の特性によってもどの程度に設定できるかは異なりGmの高い球はあまり高くできない傾向にあるようだこれはGmの高い球ほど三極管接続時にプレート電圧を上昇させた場合のプレート電流の増加率が大きいためと想像がつく。
PM24DはGmが高くは無いので控えめ動作であればスクリーングリッドに掛ける電圧をある程度上げられる。

7,コンパチアンプの出力管のソケット配線

片岡様のコンパチアンプは傍熱型の出力管が使えるようになっています。
そのためUF5ピンの直熱五極管がそのまま挿せるようなピン配線にしてしまうと今まで使えていた傍熱型出力管が使えなくなってしまいます。
さりとてアンプに切り替えスイッチを付けて全て使えるようにするとスイッチの切り替えミスのリスクが伴います。
見た目は少々不格好ですが現状のソケットアダプター式が良いのではと思います。

私は農業高校しか出ていない凡俗ゆえ理系の方からすれば所々怪しい部分はあるかもしれないが大筋で考え方は間違っていないと思っています。

546
ksusumu777 2025/01/20 (月) 12:08:05 >> 545

博士さま
詳しい説明をいただきありがとうございました。(当方にはこれでもチンプンカンプンですが😆
yshi5429さま と言うことで直熱5極管PM24Dの三極管接続につきましても変換プラグのみで使用可能とのことです。
アンプの使用ソケットにつきましては元々UF5ピンソケットを使用しておりますが、傍熱5極管を3結でも使用することができるような配線となっております。よろしくお願いいたします。

547
yshi5429 2025/01/20 (月) 23:20:29 8995a@252e9

ksusumu777さま
ご返信ありがとうございます。5極管というものはなかなか複雑な動きをするようで、実際は苛酷な動作をしているということを聞いたことがあります。スクリーングリッドをどう扱うかが鍵となるようですね。ウエスターンのアンプなどが参考になります。
PX25が当方には手の届かないほどの高値ですので、このPM24D、NT62Aなどを考えていたところです。参考にさせていただきます。ヴィンテージ真空管、いたわりながら末永くお楽しみください。これからも色々と学ばせていただきます。

548
ksusumu777 2025/01/20 (月) 23:27:19 >> 547

yshi5429さま
当方もPX4やPP3/250を使用しており、PP5/400やPX25には手が届かなかったので、似通ったフォルムのPM24Dを衝動買いいたしました。安価ですがこのTUBEの音質は物凄く良いですよ。

549
D404F203 2025/03/19 (水) 13:18:53

ksusumu777さま掲示板ではお久しぶりです。
今回のコンパチアンプのプチ改造について少々解説します。
このコンパチアンプはプレートチョーク結合と呼ばれる回路が最大の特徴です。
前段管のプレートにチョークコイルを入れることで動作点の最適化とドライブ能力の向上ができます。
しかしプレートチョーク結合のアンプとしては初期の製品のため前段管の6SL7の動作点の最適化が完璧ではありませんでした。
具体的には抵抗結合時よりも6SL7のプレート電流を多く流す設計になっていますが少々保守的な増加に留まっています。
6SL7の最大規格を考えると更にプレート電流を増加させた方がより高いドライブ能力が発揮できると考えました。
改造内容としては
1.6SL7のバイアス抵抗を抵抗値の低い物にしてプレート電流を増加させる。
2.プレート電流の増加に伴って低下したプレート電圧の不足分をデカップリング抵抗を調整して補う。
以上の改造によって効果が期待されることとして。
1.全帯域にわたる解像度の向上。
2.高域の抜けの向上。
真空管アンプの楽しみの一つとして自身ででアンプの設計製作ができなくともプチ改造によって改善が図れることではないでしょうか。

550
ksusumu777 2025/03/19 (水) 15:16:59 >> 549

博士さま
アンプの回路や真空管の電気的特性についての詳しい知識が欠落しており、口頭でご説明をいただいても理解が行き届かないことが多く、このように書き示していただけると反芻できるのでとても助かります。
抵抗値を変更することにより回路面で音質改善が図れただけでなく、米アーレン・ブラッドレーのヴィンテージ抵抗の音質変化について良い経験ができたと考えております。
今回も色々とお世話になり、ありがとうございました。

551
Shigeta 2025/04/10 (木) 14:48:26 a6e86@ab439

ksusumu様
昨日はお招きいただいてありがとうございました。
格段に進歩を遂げたKさんの音に驚かされました。ワンランクアップどころではなくツーランクアップという感じでしょうか。
伺うところによりますと、パワー管にPM24Dを採用されたことでワンランク、初段管周りの抵抗値を変えたことでツーランクそれぞれアップしたということでしょうか。
チェリビダッケとクレンペラーのステレオ盤は私好みの「さえざえと鳴る音」でありましたし、豊かに部屋を満たす音はとても素晴らしいものでした。
私と同様に電気回路に精通していないKさんですが、よくぞここまでの音を作り上げたものだと、その熱意に最大限の拍手を送りたいと思います。

その一方でご友人からのフルトヴェングラーのLPが上手く鳴らないとこぼしておられましたが、装置が良くなってくると、悪いカッティングのLPはその悪さそのままに再生されるという典型的な見本なのだと思います。
フルトヴェングラーのLPは大変よく売れるということで、ダビングを重ねたような劣悪な音源までも数多くLP化されましたし、時間がたってからの再版LPではやむを得ないことだと思います。

私の持ち込んだウラニアのエロイカにしても、マトリックス刻印によって4種類あると言われていますが、あとからプレスされたものはかなり鮮度が落ちると言われています。
昔の録音であればあるだけその違いが顕著に出るわけで、多くのLPコレクターが初期盤にこだわるのもこんな理由からだと思われます。
(ウラニアのエロイカは1953年発売、メロディア盤初版は1960年ですから、やはり人気が集中するわけです)

最初期盤LPは異常ともいえるほどの高値となっていますが、二版、三版あたりでも結構よい音がしますし、こなれた価格で入手できます。Kさんのところでもそんなことも考慮する時期に来ているのかもしれません。
あの音はそんなことを十分に感じさせるレベルに達しているのではと、そんなことを感じながら帰ってきました。

552
ksusumu777 2025/04/10 (木) 15:53:50 >> 551

Shigetaさま
オーディオ愛好家というだけでなく、演奏会にも頻繁に通っておられる経験豊富なShigetaさんから、我が家の箱庭オーディオの音質をお褒めいただけるというのはとても嬉しいことです。色々と拘って自分好みの音にしている訳ですが、第三者の同好の士から音質が良くなったと評価されると、努力が成果に結びついたことに喜びを覚えます。
また採点をお願いいたします。ありがとうございました。

553
Shigeta 2025/04/15 (火) 15:05:53 28555@0f5ab

ksusumu様
その後も、ご友人からのフルトヴェングラーのLPを聞きこんでいらっしゃるようですね。
しっかりと聞かれている様子がこちらまで伝わってきて、見習わなければいけないなあと自戒しているところです。

さて、前回の私の投稿で気になっている部分がありましたので、その点について訂正させていただきます。

(ウラニアのエロイカは1953年発売、メロディア盤初版は1960年ですから、やはり人気が集中するわけです)

この部分ですが、メロディア盤についてしっかりと確認したわけでもなくコメントしてしまいました。
この当時、メロディア盤が発売されたのは1956年だったようです。
しかし、話はそれだけでは済まずに、なんとその演奏は1952年のEMIのウイーンフィルによるセッション録音(ALP1060)と同じもので、その頃のメロディア盤には「ウラニアのエロイカ」がプレスされたものは一つもないというのが正しいようです。
1944年のウラニアのエロイカがソ連国外で聴くことが出来たのは、板起こしされたVOX ターンナバウト TV4343 1969年まで待たなければならなかったようです。
ウラニア盤がピッチが高いということで、TV4343の中にもピッチを修正したものがあるとかないとか、いろいろとあるようです。
マニアック過ぎてKさんの好みに合わないかもしれませんが、参考までに次の動画をご覧いただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=yBdWZPzqy9I&ab_channel=徳岡直樹NaokiTokuokaMusicLife

確認不十分な投稿でご迷惑をかけたこと、深くお詫び申し上げます。

554
ksusumu777 2025/04/15 (火) 16:30:48

Shigetaさま
そうなんですね。今回紹介させていただいた「フルトベングラーの世界No.1 第九」がVOXターンアバウト盤 TV4346/47「No.2 交響曲第4番」がTV4344ですから、同時期のシリーズのようですね。
とにかく今回の「フルトベングラーの世界」では色々な愛好家の方の記述を拝見させていただきましたが、「第二次世界大戦“ナチに翻弄された世紀の大指揮者”」というタイトルで歴史小説が書けそうな題材でした。
フルトベングラーの演奏を聴き込んでいく内に、その演奏の内側に潜んでいる指揮者の思いや気迫などが少し理解できるようになったような気がします。これまで楽しんできたステレオの愛聴盤が、外側のラッピングばかり華美に飾り立てたごくありふれた進物品のように感じられます。時代背景や録音にまつわる諸事情は熱烈な愛好家にお任せすることにして、アルバムに残された音楽を楽しむことに集中したいと思います。

555
Shigeta 2025/07/03 (木) 16:30:42 8e49c@0f5ab

Ksusumu様
ルームチューニングの完結、おめでとうございます。
「ルームチューニングを施していないオーディオなんて、その装置の半分のポテンシャルも発揮できていない」
これは関西の友人の言葉です。そして私も今は同じように思っています。
サントリーホールもはじめのころは音が悪いと言われていたのですが、そのうちアクリル製の彎曲している反射板を取り付けてからは見違えるような良い音になったとか、今わたしたちはその恩恵にあずかっているわけです。

私もそんな思いでルームチューニングを始めたのですが、やればやるほど奥が深くて一筋縄ではいきません。
私の場合は一つのチューニング材が大きいので、時によるとやり過ぎとなってしまう時があるのです。
そこへ行くとKさんの場合は比較的小さなチューニング材のようで、細かい調整が可能だったみたいですね。
そからあたりの追い込みはまさにオーディオの醍醐味なのではないでしょうか。
ブログ記事を読むと、自分の耳を頼りに理想の音を作り上げていく様子がひしひしと伝わってきます。
最後のスピーカーのサイドや後方に着目したあたりは、素晴らしいアプローチのように思いました。
(私の周りでもスピーカーの後ろが効くという話があります。)

チューニングが完成した暁にはホール(音場)が形成され、音が上に立ち上っていく中に一つ一つの楽器がはっきりと聞こえるようになってきます。
まだ我が家ではそこまでは到達しておりませんが、そんな音を目指して工夫を重ねていきたいと思っております。
それではまた。

556
ksusumu777 2025/07/03 (木) 18:42:21 >> 555

Shigetaさま
ご連絡ありがとうございます。暑い日が続きますがお変わりございませんか?
当方のような「箱庭オーディオ」愛好家はチューニング材にも身の丈サイズを使うことになりますので、転んでもすぐに修正が可能なのが取り柄です。
実は完結と口では言っていますが、まだまだ修正が続いております。
反射板にエッグトレーを利用しておりましたが、素材の紙の音が音質に付き纏うことがあるという事なので、SPの横と後ろの反射板をパイン材(木製)のスノコに変更いたしました。
エッグトレーから木材の反射板に変更した結果、中高域の濁りが収まって抜けの良い音質となりましたが、ホールトーンの包み込むような余韻が薄れて、見通しの良いすっきりした音場になったような気がします。
そんな訳でまだまだ悪足掻きが続くような気もしますが、また是非試聴にいらしてください。
よろしくお願い致します。