炎だと全てを破壊 無だとステルス どっちにするか……… ロマンのステルスにしよう
後は667が炎か無かどちらにするか次第だ
一部のモノは流用するから待ってくれ
とりあえず魔王の再選をしよう
無→零 炎→焔 水→海 氷→凍 木→樹 雷→磁 毒→滅 悪→闇→邪 光→聖 属性の上位互換に当たるもの(簡単に言うとその特徴が強いみたいな)
店員「お会計、合計で5800円になります」
男「……………………………(高いな……)」
店員「一万円からで、よろしいですか?」
男「はい」
店員「お釣りが4000と200円になります。…………ありがとうございました(ニコッ)」
~外~
男「ふうー……!」ノビー
クチート「クチー……!」ノビー
男「んじゃあ、行くか、喫茶店?」
クチート「クチー!」
クチート「クチクチ!」
ヤンヤンマ「ヤンヤーン!」
ブルー「ブル!ブルブルブル!」
男「クチート!」
クチート「クチ?」
男「そろそろ行こうか」
クチート「クチ!クチー!クチクチ~!」フルフル
ヤンヤンマ「ヤンヤーン!」ブーンブーン
ブルー「ブル!ブルブル!」フルフル
~本屋~
男「伝説……神話……幻……伝説……神話……幻……」
男「あ、あった」
男「んで地方は……」
男「こっち……はカロスとかイッシュか、違う」
男「ええと、シンオウ…………カントー…………ジョウト…………あった、ホウエン」
男「…………………………………」
男「………………なあクチート」
クチート「クチ~?」
男「ちょっと……より道してかないか?」
男「お前にとってはつまらないところかもしれないけど……」
クチート「クチ……」
男「……………んじゃ、そのあと喫茶店にでも寄ろうか?」
クチート「!クチィ!(コクン)」
男「あ、す、すまんクチート……」
男「いや、大丈夫だありがとう……あ、他の皆様もすみません、いきなり大声出して……」
男「(落ち着け……俺……今はただ……あいつのためになにができるか……あいつを生かすために何ができるかを考えるんだ……)」
続きだアホ
~電車内~
クチート「クチクチ~♪」ジブンノオデコナデナデ
男「……………………………」
~昨日~
男『余命……半年……?』
医者『はい……』
男『そんな……あ、あいつは…幼馴染はまだ15ですよ!?人生の4分の1も生きてないんです!!』
医者『申し訳ありません……私どもも……最善を尽くそうと試みたのですが……』
男『そん……な……冗談はよしてください!不謹慎な冗談は嫌いなんですよ!アハハ!』
医者『………………………………………』
男『先生……?どうしてなにも答えてくれないんですか……?』
医者『……………………申し訳……ありません』
男『……………………………………』
男「(医者は余命を宣告するとき患者を絶望させないよう、事実より早めに宣告すると聞いた……がそれを考慮したとしても宣告された月日は半年……つまりあと一年あるかないかってことかッ……!?)」
男「糞が!」バン!
クチート「クチィ!?」ビクッ
前も見たんだが
あり
見てるよ支援
幼馴染「ん?違うのかい?」
男「え?あ、うんそう!あと一年いらずに退院できるって!」
幼馴染「そっか……やっとボクも学生生活に戻れるんだね……。授業、ついていけるかな?」
男「そんときは俺が教えてやるよ!」
幼馴染「そっか…君に教えてもらえるなら安心だ……。君は昔から頭はよかったからね……。いや、ズル賢かったのかな?」
男「うるせ」
幼馴染「アハハ……♪」ナデナデ
クチート「♪」ナデナデ
男「…………そろそろ、帰るわ」
幼馴染「そうかい?ん、クチートちゃん、もうバイバイの時間だよ」
クチート「(ブンブンブンブン)」
幼馴染「大丈夫、また明日会えるから」
クチート「(ウルウル)」
幼馴染「んじゃあ、寂しくなくなるおまじないかけてあげる……♪」
クチート「?………!」
男「…………でこにキスって……別におまじないでもなんでもないだろ」
幼馴染「うるさいなあ……キスは立派なおまじないだよ……」
男「そういうもんかねえ……。まあいいや、いくぞクチート」
クチート「(ギュッ)」
幼馴染「駄目だよクチートちゃん、ほら、男困ってるだろ?」
クチート「………………」
幼馴染「ね?お願い、クチートちゃん」
クチート「(パッ)」
幼馴染「ん、偉い偉い♪」ナデナデ
男「ほら、帰るぞ、クチート」
クチート「クチ……」フルフル
幼馴染「バイバイ、クチートちゃん……」フルフル
男「…………………………」
ガララ
バタン
幼馴染「………………また、静かになっちゃったなあ……」
男「お前……もしかして……」
幼馴染「うん、分かってたよ……」
男「いつから……?」
幼馴染「そうだなあ……半年くらい前かな?君は……いつ知らされたんだい?」
男「…………昨日……」
幼馴染「じゃあお医者さん、悩んでたんだね、いつ伝えるか」
男「……………………………(ギリッ)」
幼馴染「自分の体のことだからね、そりゃあ気づくよ、嫌でもね……」
男「…………………」
幼馴染「そう、気づいてたよボクが……」チラッ
幼馴染「…………ボクが……あと一年足らずで退院できるなんてことなんてね」
男「………………え?」
幼馴染「………それで?」ナデナデ
男「………んあ?」
幼馴染「何か……あるんだろう?」ナデナデ
男「あ、えっと…その……」
幼馴染み「…………………」ナデナデ
男「………………………」
幼馴染「………………もう……一年もないんだろ?」
男「!」
クチート「クチ~!」バッ!
男「あ、おいクチート!」
幼馴染「うわ……」
クチート「クチクチ~!」
幼馴染「………フフッ…♪相変わらず元気だね、君のクチートちゃんは…」
男「いやあ!普段は礼儀正しいしおとなしいからな!?お前んとこに来るといつも何故かこうなって……」
クチート「クーチ!クーチ~!」
幼馴染「アハハ…♪よーしよしイイコイイコ」ナデナデ
クチート「クチ~♪」
男「……たあく、まあお前に迷惑かかってねえならいいか……」
男「いいか~?クチート、病室では静か~にな」
クチート「(コクコク)」
男「ん、偉いぞ~」ナデナデ
クチート「♪」
男「………………フウ…」
幼馴染「…………………」
男「………………」
幼馴染「……………?」チラッ
男「…………寝てなきゃ、駄目だろ」
幼馴染「君か……ん、ごめんね、ちょっと寝つけなくて」
男「んまあ、無理に寝ろとは言わねえけど、体休めなきゃ駄目だろ」
幼馴染「うん……気を付ける……」
くぅ~疲れました!オーナー支援ありがとうございました! どう考えてもわけわかめな内容ですしブログに載せる気にもなりませんでした、かといってこのまま放置するのも勿体ない気がした次第でございます。
DearlyDearlyRejection-筐体上の魔術師-
おわり
「どうっすかね?」
「私、ヒールなんだけど…」
「それ脱げばいいじゃないですか」
「この人、『脱げ』って言ってくる!」
「いやいや…」
大坂は苦笑いを浮かべている、姿勢は笑っている。
物事に決着をつける方法は様々である。 ベストの方法に辿り着く事もあれば、そうならないケースもある。決着の場に至れぬ事も少なくない。 どこに辿り着くかもわからないし、どれだけ時間がかかるかもわからない。
2人のDDRerに一旦の収まりが着いた所で、この話は幕である。
わずかに困惑した表情を浮かべた姿勢だが、やがて「なるほど」と一言置いて一考する。
「うん…今まで私が勝った事しかないと思うけど…その条件だと大坂が一方的に不利じゃないの?」
「だから、俺が勝ったら、これを受け取ってください…」
「うん…はあ~…」
大坂が大事そうに抱えていた手提げ袋から青いケースを取り出すと、姿勢は目を閉じて俯いた。
俯いた姿勢は大きく息を吐いた。
その様子は何かが解けたようでもあり、何かに受け止められたようでもあった。
「ねえ姿勢さん、さっきの子供と仲好さそうでしたけど…よく来るんですか?」
「…だったら何?」
姿勢の表情が険しくなった。
「久しぶりに勝負してくださいよ…新作出ましたし『DDRのお姉ちゃん』なんでしょ?」 「大坂…」
姿勢が今にも殴りかかろうとする寸前で大坂はさらに言葉を投げかける。
「姿勢さんが勝ったら、どこでも好きな所に連れて行きます」
「…はあ?」
「そういえば刈谷選手、今度タイトルマッチみたいっすね」
「ええ?」
「は?」
「あ、そうなんだ…うん…そっか…」
安堵の表情を浮かべる姿勢ではあるが、大坂は思いの外に困っていた。 『気まずい』という概念は6年前の時点で二人には介在しなかったはずである。 しかしだからといって逃げるわけにはいかない。大坂の脳裏にふと葛の言葉が過った。
「姿勢さん…大坂、です…お久しぶりです」
「お、大坂!」
「ここじゃないかと思って、それで…」
「お互い、老けたね…」
「いやアナタが言うんですかそれ!」
姿勢は三十路手前とは思えないほど若々しいが、何故か着飾っている。 ベージュのドレスで首にはネックレス、髪はアップでまとめられており、ヒールを履いている。 大坂にとってはある意味で好都合であった。
「バイバイ!DDRのお姉ちゃん!」
「ばいばい」
あれだけ並んでいた対戦台、ビデオゲームは激減し、体感ゲームやクレーンゲームが増えている。
そして、DDRもまた確かにそこにある。
「…ん?」
大坂は妙な既視感を覚えた。 DDR筐体から数歩分後ろへ振り返ると確かに見覚えのある女性が片膝をつき、小さな女の子に手を振っていた。
いや、見覚えがあるどころではない。もう6年も経っているのにほとんどあの頃のままである。 女性が立ち上がってから大坂は声をかけた。
FINAL STAGE―the Rejection why sweet and sweet
あれから6年が経った。
道場を後にした大坂はココイチバンへ足を踏み入れていた。
6年も経てば変わるものはいくらでも変わる。
エントリー32名。 棄権者30名。 参加者2名。 優勝者・姿勢鈴。
これが6年前、ココイチバンで行われた最後のDDR大会の結果である。
あの時できなかった事を、相手を変えて果たした所でそれは自己満足でしかない。
しかしあの時と同じではないからこそ前へと進むことができる―そんな想いもまた自己満足である。
大坂は自己満足の機会を今までずっと与え続けてくれていた。感謝を込めて、この男を叩き潰す― / /
―How to CONCLUSION
いきなり判明した真実、いきなり始まった決勝戦、いきなり始まったある意味恒例のカード。
姿勢の側から挑まれたとあってはいつもとは事情が違う、この日の大坂の脚はキレていた。 流れる矢印は黄金の点滅を繰り返している。
元々妨害があろうとなかろうと自分からは起こさないままDDRに励んできた彼には最高の環境でもあった。
―しかし、姿勢もまた一分の隙を作らずシーケンスを捌き続けていた。
常連組からすれば異様な光景である、初めて姿勢から仕掛けて・・・・・・・・いる。
だが他県組は狼狽しきっているし、常連組で大坂と姿勢に割って入る者はそうそういない。
彼女の提案は存外に落としどころとして間違っていなかった。
「お、おう!やってやんよ!」
大坂は上半身の衣服を脱ぎ捨てた。
「うおおっ」
既に場は整っていた。
曲がりなりにも「大会」と銘打たれている。 いつも通り筐体はある。 相手もそこにいる、邪魔者は勝手に退いている。
「へえ…珍しいじゃねーか!」
姿勢からすれば心なしか大坂が嬉しそうに見える。 しかし大体いつもそうだったことを思い出し嘆息した。自覚はないが姿勢もまた逆境に心が躍っている。 そして自然と姿勢は口を開いていた。
「じゃあ大坂、決勝戦ね」
「『出たい奴だけ残れ』って言ったのはアナタでしょ」
「そ、それは…」
一旦向き合えばその時点で簡単に降りる事は許されないのだ。 姿勢がそれを知っているように、大坂もまた理解している。
4th STAGE―
―もしもあの時、仮に自身が逃げずに王者であり続けたら、もしかすると、もしかすると復帰した刈谷とリングで相対した道もあったかもしれない。
そんなことは今さら考えても意味はないし、何の罪滅ぼしにもならない。
しかし、一つだけは言える。
「勿論私も、今降りるわけにはいかない―」
刈谷透子は担架で運ばれ、市内の病院へ直行する事となった。 後日、精密検査の際に姿勢も同病院に向かうと、彼女は入院していた。
「大丈夫です。よくわかんないですけど、後遺症とかそんなんはないですから…はい…」
刈谷は右腕にギブスを付けていた。 試合中盤以降、ミドルキックが多くなったのは姿勢も覚えている。 姿勢は何も言えなかった。
「アタシ、こうなっちゃったのは本当に気にしてないんです、アタシが弱かっただけですから…」
気を遣われている、と姿勢も感づいていた。
恐らく後遺症がないというのは本当だろうが、姿勢もそれ以上は聞けなかった。 そして何も答えることができなかった。
この日、姿勢鈴は女子キック界から姿を消した―
第5R。
刈谷のダメージは深刻だった。
姿勢のジャブが入ったと同時に奥野からタオルが投入された。
姿勢は仕留めることができなかった。向き合うこともできなかった。
第4R―
姿勢鈴は試合前に相手のビデオを観ない、目を合わせる事もない。
故に、今自身から一方的に打ちのめされている相手が何を考えているのか、何故それでも立ち向かってくるか、この場合どうしたらいいかがわからない。
勿論プロとしては全力で叩き潰すことは当然の礼儀であり言葉の上では姿勢自身も理解してはいたが、これまでの彼女の流儀やキャリアは実感を許さなかった。
姿勢はこのラウンドでも仕留めることができなかった。
―「あの時点で明らかに勝敗は濃厚だった事と、それでも刈谷あの子の眼に諦めの色が見られなかった事は、もしかするとお互いの持つもの持ちえぬものが起因していたのかもしれません」
後に姿勢は試合をこのように語っている。 ともあれ、試合の流れは「どっちが勝つか」ではなく「いつ仕留めるか」までに傾いていた。
それでも決まらなかった原因は刈谷の粘りと、そして姿勢に躊躇があった事にある。
第3Rが始まった。
姿勢が遠距離から精度の高い牽制で試合を組み立てる展開は変わらないものの、ダメージのせいか刈谷の足取りが重い。 そしてその差は時間の経過とともに開いていった。 1分半が経過した頃には刈谷の右脇腹や両腕は赤く腫れ上がっていた。 対して姿勢は額に汗が滲んでいるものの表情は変わらない。
刈谷もまた、姿勢にないモノを確かに持っていた。 それは若さであり、人を惹きつけるスター性であり、何よりデビュー時点で土壌がある程度整っていた。
炎だと全てを破壊
無だとステルス
どっちにするか………
ロマンのステルスにしよう
後は667が炎か無かどちらにするか次第だ
一部のモノは流用するから待ってくれ
とりあえず魔王の再選をしよう
無→零
炎→焔
水→海
氷→凍
木→樹
雷→磁
毒→滅
悪→闇→邪
光→聖
属性の上位互換に当たるもの(簡単に言うとその特徴が強いみたいな)
店員「お会計、合計で5800円になります」
男「……………………………(高いな……)」
店員「一万円からで、よろしいですか?」
男「はい」
店員「お釣りが4000と200円になります。…………ありがとうございました(ニコッ)」
~外~
男「ふうー……!」ノビー
クチート「クチー……!」ノビー
男「んじゃあ、行くか、喫茶店?」
クチート「クチー!」
クチート「クチクチ!」
ヤンヤンマ「ヤンヤーン!」
ブルー「ブル!ブルブルブル!」
男「クチート!」
クチート「クチ?」
男「そろそろ行こうか」
クチート「クチ!クチー!クチクチ~!」フルフル
ヤンヤンマ「ヤンヤーン!」ブーンブーン
ブルー「ブル!ブルブル!」フルフル
~本屋~
男「伝説……神話……幻……伝説……神話……幻……」
男「あ、あった」
男「んで地方は……」
男「こっち……はカロスとかイッシュか、違う」
男「ええと、シンオウ…………カントー…………ジョウト…………あった、ホウエン」
男「…………………………………」
男「………………なあクチート」
クチート「クチ~?」
男「ちょっと……より道してかないか?」
クチート「クチ?」
男「お前にとってはつまらないところかもしれないけど……」
クチート「クチ……」
男「……………んじゃ、そのあと喫茶店にでも寄ろうか?」
クチート「!クチィ!(コクン)」
男「あ、す、すまんクチート……」
クチート「クチ~?」
男「いや、大丈夫だありがとう……あ、他の皆様もすみません、いきなり大声出して……」
男「(落ち着け……俺……今はただ……あいつのためになにができるか……あいつを生かすために何ができるかを考えるんだ……)」
続きだアホ
~電車内~
クチート「クチクチ~♪」ジブンノオデコナデナデ
男「……………………………」
~昨日~
男『余命……半年……?』
医者『はい……』
男『そんな……あ、あいつは…幼馴染はまだ15ですよ!?人生の4分の1も生きてないんです!!』
医者『申し訳ありません……私どもも……最善を尽くそうと試みたのですが……』
男『そん……な……冗談はよしてください!不謹慎な冗談は嫌いなんですよ!アハハ!』
医者『………………………………………』
男『先生……?どうしてなにも答えてくれないんですか……?』
医者『……………………申し訳……ありません』
男『……………………………………』
~電車内~
男「(医者は余命を宣告するとき患者を絶望させないよう、事実より早めに宣告すると聞いた……がそれを考慮したとしても宣告された月日は半年……つまりあと一年あるかないかってことかッ……!?)」
男「糞が!」バン!
クチート「クチィ!?」ビクッ
前も見たんだが
あり
見てるよ支援
幼馴染「ん?違うのかい?」
男「え?あ、うんそう!あと一年いらずに退院できるって!」
幼馴染「そっか……やっとボクも学生生活に戻れるんだね……。授業、ついていけるかな?」
男「そんときは俺が教えてやるよ!」
幼馴染「そっか…君に教えてもらえるなら安心だ……。君は昔から頭はよかったからね……。いや、ズル賢かったのかな?」
男「うるせ」
幼馴染「アハハ……♪」ナデナデ
クチート「♪」ナデナデ
男「…………そろそろ、帰るわ」
幼馴染「そうかい?ん、クチートちゃん、もうバイバイの時間だよ」
クチート「(ブンブンブンブン)」
幼馴染「大丈夫、また明日会えるから」
クチート「(ウルウル)」
幼馴染「んじゃあ、寂しくなくなるおまじないかけてあげる……♪」
クチート「?………!」
男「…………でこにキスって……別におまじないでもなんでもないだろ」
幼馴染「うるさいなあ……キスは立派なおまじないだよ……」
男「そういうもんかねえ……。まあいいや、いくぞクチート」
クチート「(ギュッ)」
幼馴染「駄目だよクチートちゃん、ほら、男困ってるだろ?」
クチート「………………」
幼馴染「ね?お願い、クチートちゃん」
クチート「(パッ)」
幼馴染「ん、偉い偉い♪」ナデナデ
クチート「♪」ナデナデ
男「ほら、帰るぞ、クチート」
クチート「クチ……」フルフル
幼馴染「バイバイ、クチートちゃん……」フルフル
男「…………………………」
ガララ
バタン
幼馴染「………………また、静かになっちゃったなあ……」
男「お前……もしかして……」
幼馴染「うん、分かってたよ……」
男「いつから……?」
幼馴染「そうだなあ……半年くらい前かな?君は……いつ知らされたんだい?」
男「…………昨日……」
幼馴染「じゃあお医者さん、悩んでたんだね、いつ伝えるか」
男「……………………………(ギリッ)」
幼馴染「自分の体のことだからね、そりゃあ気づくよ、嫌でもね……」
男「…………………」
幼馴染「そう、気づいてたよボクが……」チラッ
男「…………………」
幼馴染「…………ボクが……あと一年足らずで退院できるなんてことなんてね」
男「………………え?」
幼馴染「………それで?」ナデナデ
男「………んあ?」
幼馴染「何か……あるんだろう?」ナデナデ
男「あ、えっと…その……」
幼馴染み「…………………」ナデナデ
男「………………………」
クチート「♪」ナデナデ
幼馴染「………………もう……一年もないんだろ?」
男「!」
クチート「クチ~!」バッ!
男「あ、おいクチート!」
幼馴染「うわ……」
クチート「クチクチ~!」
幼馴染「………フフッ…♪相変わらず元気だね、君のクチートちゃんは…」
男「いやあ!普段は礼儀正しいしおとなしいからな!?お前んとこに来るといつも何故かこうなって……」
クチート「クーチ!クーチ~!」
幼馴染「アハハ…♪よーしよしイイコイイコ」ナデナデ
クチート「クチ~♪」
男「……たあく、まあお前に迷惑かかってねえならいいか……」
男「いいか~?クチート、病室では静か~にな」
クチート「(コクコク)」
男「ん、偉いぞ~」ナデナデ
クチート「♪」
男「………………フウ…」
ガララ
幼馴染「…………………」
男「………………」
幼馴染「……………?」チラッ
男「…………寝てなきゃ、駄目だろ」
幼馴染「君か……ん、ごめんね、ちょっと寝つけなくて」
男「んまあ、無理に寝ろとは言わねえけど、体休めなきゃ駄目だろ」
幼馴染「うん……気を付ける……」
くぅ~疲れました!オーナー支援ありがとうございました!
どう考えてもわけわかめな内容ですしブログに載せる気にもなりませんでした、かといってこのまま放置するのも勿体ない気がした次第でございます。
DearlyDearlyRejection-筐体上の魔術師-
おわり
「どうっすかね?」
「私、ヒールなんだけど…」
「それ脱げばいいじゃないですか」
「この人、『脱げ』って言ってくる!」
「いやいや…」
大坂は苦笑いを浮かべている、姿勢は笑っている。
物事に決着をつける方法は様々である。
ベストの方法に辿り着く事もあれば、そうならないケースもある。決着の場に至れぬ事も少なくない。
どこに辿り着くかもわからないし、どれだけ時間がかかるかもわからない。
2人のDDRerに一旦の収まりが着いた所で、この話は幕である。
わずかに困惑した表情を浮かべた姿勢だが、やがて「なるほど」と一言置いて一考する。
「うん…今まで私が勝った事しかないと思うけど…その条件だと大坂が一方的に不利じゃないの?」
「だから、俺が勝ったら、これを受け取ってください…」
「うん…はあ~…」
大坂が大事そうに抱えていた手提げ袋から青いケースを取り出すと、姿勢は目を閉じて俯いた。
俯いた姿勢は大きく息を吐いた。
その様子は何かが解けたようでもあり、何かに受け止められたようでもあった。
「ねえ姿勢さん、さっきの子供と仲好さそうでしたけど…よく来るんですか?」
「…だったら何?」
姿勢の表情が険しくなった。
「久しぶりに勝負してくださいよ…新作出ましたし『DDRのお姉ちゃん』なんでしょ?」
「大坂…」
姿勢が今にも殴りかかろうとする寸前で大坂はさらに言葉を投げかける。
「姿勢さんが勝ったら、どこでも好きな所に連れて行きます」
「…はあ?」
「そういえば刈谷選手、今度タイトルマッチみたいっすね」
「ええ?」
「は?」
「あ、そうなんだ…うん…そっか…」
安堵の表情を浮かべる姿勢ではあるが、大坂は思いの外に困っていた。
『気まずい』という概念は6年前の時点で二人には介在しなかったはずである。
しかしだからといって逃げるわけにはいかない。大坂の脳裏にふと葛の言葉が過った。
「姿勢さん…大坂、です…お久しぶりです」
「お、大坂!」
「ここじゃないかと思って、それで…」
「お互い、老けたね…」
「いやアナタが言うんですかそれ!」
姿勢は三十路手前とは思えないほど若々しいが、何故か着飾っている。
ベージュのドレスで首にはネックレス、髪はアップでまとめられており、ヒールを履いている。
大坂にとってはある意味で好都合であった。
「バイバイ!DDRのお姉ちゃん!」
「ばいばい」
あれだけ並んでいた対戦台、ビデオゲームは激減し、体感ゲームやクレーンゲームが増えている。
そして、DDRもまた確かにそこにある。
「…ん?」
大坂は妙な既視感を覚えた。
DDR筐体から数歩分後ろへ振り返ると確かに見覚えのある女性が片膝をつき、小さな女の子に手を振っていた。
いや、見覚えがあるどころではない。もう6年も経っているのにほとんどあの頃のままである。
女性が立ち上がってから大坂は声をかけた。
FINAL STAGE―the Rejection why sweet and sweet
あれから6年が経った。
道場を後にした大坂はココイチバンへ足を踏み入れていた。
6年も経てば変わるものはいくらでも変わる。
エントリー32名。
棄権者30名。
参加者2名。
優勝者・姿勢鈴。
これが6年前、ココイチバンで行われた最後のDDR大会の結果である。
あの時できなかった事を、相手を変えて果たした所でそれは自己満足でしかない。
しかしあの時と同じではないからこそ前へと進むことができる―そんな想いもまた自己満足である。
大坂は自己満足の機会を今までずっと与え続けてくれていた。感謝を込めて、この男を叩き潰す―
/
/
―How to CONCLUSION
いきなり判明した真実、いきなり始まった決勝戦、いきなり始まったある意味恒例のカード。
姿勢の側から挑まれたとあってはいつもとは事情が違う、この日の大坂の脚はキレていた。
流れる矢印は黄金の点滅を繰り返している。
元々妨害があろうとなかろうと自分からは起こさないままDDRに励んできた彼には最高の環境でもあった。
―しかし、姿勢もまた一分の隙を作らずシーケンスを捌き続けていた。
常連組からすれば異様な光景である、初めて姿勢から仕掛けて いる。
だが他県組は狼狽しきっているし、常連組で大坂と姿勢に割って入る者はそうそういない。
彼女の提案は存外に落としどころとして間違っていなかった。
「お、おう!やってやんよ!」
大坂は上半身の衣服を脱ぎ捨てた。
「うおおっ」
既に場は整っていた。
曲がりなりにも「大会」と銘打たれている。
いつも通り筐体はある。
相手もそこにいる、邪魔者は勝手に退いている。
「へえ…珍しいじゃねーか!」
姿勢からすれば心なしか大坂が嬉しそうに見える。
しかし大体いつもそうだったことを思い出し嘆息した。自覚はないが姿勢もまた逆境に心が躍っている。
そして自然と姿勢は口を開いていた。
「じゃあ大坂、決勝戦ね」
「は?」
「『出たい奴だけ残れ』って言ったのはアナタでしょ」
「そ、それは…」
一旦向き合えばその時点で簡単に降りる事は許されないのだ。
姿勢がそれを知っているように、大坂もまた理解している。
4th STAGE―
―もしもあの時、仮に自身が逃げずに王者であり続けたら、もしかすると、もしかすると復帰した刈谷とリングで相対した道もあったかもしれない。
そんなことは今さら考えても意味はないし、何の罪滅ぼしにもならない。
しかし、一つだけは言える。
「勿論私も、今降りるわけにはいかない―」
刈谷透子は担架で運ばれ、市内の病院へ直行する事となった。
後日、精密検査の際に姿勢も同病院に向かうと、彼女は入院していた。
「大丈夫です。よくわかんないですけど、後遺症とかそんなんはないですから…はい…」
刈谷は右腕にギブスを付けていた。
試合中盤以降、ミドルキックが多くなったのは姿勢も覚えている。
姿勢は何も言えなかった。
「アタシ、こうなっちゃったのは本当に気にしてないんです、アタシが弱かっただけですから…」
気を遣われている、と姿勢も感づいていた。
恐らく後遺症がないというのは本当だろうが、姿勢もそれ以上は聞けなかった。
そして何も答えることができなかった。
この日、姿勢鈴は女子キック界から姿を消した―
第5R。
刈谷のダメージは深刻だった。
姿勢のジャブが入ったと同時に奥野からタオルが投入された。
姿勢は仕留めることができなかった。向き合うこともできなかった。
第4R―
姿勢鈴は試合前に相手のビデオを観ない、目を合わせる事もない。
故に、今自身から一方的に打ちのめされている相手が何を考えているのか、何故それでも立ち向かってくるか、この場合どうしたらいいかがわからない。
勿論プロとしては全力で叩き潰すことは当然の礼儀であり言葉の上では姿勢自身も理解してはいたが、これまでの彼女の流儀やキャリアは実感を許さなかった。
姿勢はこのラウンドでも仕留めることができなかった。
―「あの時点で明らかに勝敗は濃厚だった事と、それでも刈谷 の眼に諦めの色が見られなかった事は、もしかするとお互いの持つもの持ちえぬものが起因していたのかもしれません」
後に姿勢は試合をこのように語っている。
ともあれ、試合の流れは「どっちが勝つか」ではなく「いつ仕留めるか」までに傾いていた。
それでも決まらなかった原因は刈谷の粘りと、そして姿勢に躊躇があった事にある。
第3Rが始まった。
姿勢が遠距離から精度の高い牽制で試合を組み立てる展開は変わらないものの、ダメージのせいか刈谷の足取りが重い。
そしてその差は時間の経過とともに開いていった。
1分半が経過した頃には刈谷の右脇腹や両腕は赤く腫れ上がっていた。
対して姿勢は額に汗が滲んでいるものの表情は変わらない。
刈谷もまた、姿勢にないモノを確かに持っていた。
それは若さであり、人を惹きつけるスター性であり、何よりデビュー時点で土壌がある程度整っていた。