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【SSなのか小説なのか】DearlyDearlyRejection-筐体上の魔術師-【完結】 / 28

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てんびん@the Bisection 2016/05/05 (木) 09:53:15

第3Rが始まった。

姿勢が遠距離から精度の高い牽制で試合を組み立てる展開は変わらないものの、ダメージのせいか刈谷の足取りが重い。
そしてその差は時間の経過とともに開いていった。
1分半が経過した頃には刈谷の右脇腹や両腕は赤く腫れ上がっていた。
対して姿勢は額に汗が滲んでいるものの表情は変わらない。

刈谷もまた、姿勢にないモノを確かに持っていた。
それは若さであり、人を惹きつけるスター性であり、何よりデビュー時点で土壌がある程度整っていた。

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