ここに毎回の課題を投稿してください。締め切りは授業週の金曜13時です。投稿に対してはコメントと点数をつけることでフィードバックします。コメントに対する意見、他の受講生の投稿への意見や情報提供なども歓迎します。これらについてもコメントと加点の対象になります。
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課題1
日本の現状は2016年の刑事訴訟法等の一部改正により、被疑者取調べの全過程の録画が義務付けられ、2019年6月に施行された。改正刑事訴訟法による録画義務付けの対象事件は全事件の3%未満だと言われている。取り調べにおいて自白の強要を求めたり、不当な圧力をかけたりした場合そのケースが記録として残るので不当な取り調べが抑制されやすくなった。公正な取り調べが増えることで袴田事件のようなことを減らせるという点では改善されている。しかし、冤罪事件にあった取り調べはこの改正法があったとしても録画の対象外と言われている。
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課題2
警察では2008年から取り調べは録音録画されることになった。日本では自白が裁判で大きな有利を産むため自白追求型の取り調べが多くある。面接法として自白の強要ではなくより多くの情報を提供してもらうためのPEACEモデルがある。また、取り調べの映像録画では被疑者だけを映したものは見たものに有罪傾向を与えることが分かった。映像は取調官と被疑者療法を映す工夫などを行っている。また、被疑者の心理状態や非言語的なサイン(表情、態度など)を理解し、効果的な質問を行うために、心理学的知識が活用されている。
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感想
どうしても取り調べは人同士の会話が必要になる。そういった上に組織や取り調べを行うものの心が関与することは避けられない。取調室の中では被疑者が心的不利にもなる。かといって関係ない人を連れてきてやってもらうこともできない。多職種の連携が求められる。また、AIなど感情や立場に左右されないシステム構造を作るのも一つの手だと考える。
[課題1] 同一記事引用4番目です。前のコメントにならいます。
[課題2] 「現状は」どうなのでしょう? 記事を引用する場合は、どの記事をどう要約したかがわかるようにするといいです。
[感想] AIへの言及は、すでにしてくれた人がいましたね。そちらも参照してください。
4点差し上げます。
課題1
2016年法の成立、2019年の可視化条項施行を経、可視化の実施状況は拡大している。検察段階では、対象事件 「全過程」率は100%に限りなく近づいているし、身体拘束下では「全過程」が90%レベルに達している。しかし、検察段階でも在宅事件の被疑者取り調べの可視化は(弁護人が請求しない限り)、まず果たされていないし、参考に取り調べの可視化はおよそ進展していない(むしろ、いわゆる「代表者」調書問題を除けば、縮小しているとさえ言える)。そして、可視化しつつも、慣れの故か、聞くに堪えない取り調べを行う検察官は必ずしも圧倒的な少数などではない。そういう現実がある。それが可視化記録自体において露出している。
さらに警察段階は、対象事件についても3号例外を適用し、全過程率は95%レベルでほぼ打ち止めと言えなくもない。警察は現状以上の可視化には格段に消極的であり、拒絶反応があるといっても間違いではないだろう。対象事件以外の可視化は、ほぼ全くと言ってよいほどされていないのである。
編集代表:小坂井久(2024)『取り調べの可視化 その理論と実践─刑事司法の歴史的転換点を超えて─』より引用
全体的に検察・警察双方で取調べの可視化は進んでいると言える。しかし、身体拘束下での可視化が100%に達していないことからも分かるように、取調べを受ける人々全員に対してそれが適用されているわけではない。取り調べの可視化が広がったきっかけは、氷見事件・志布志の判決を経て、2008年に取り調べ適正化指針が定められたことだろう。そして、それを決定づけたのは一般的に2016年法と呼ばれる、改正刑訴法の成立である。指針を定めたり、法律が改正されたりしてようやく、自白の強要が起こりかねない前時代的な取調べが撲滅される第一歩が踏み出された。相次ぐ冤罪事件によって、市民たちの検察・警察へ向けた信頼が揺らぎ始めたことも、一連の流れの大きな後押しになったと考えられる。
課題2
2018年時点、日本で採用されて取調べ録画動画の提示方法は、被疑者の上半身の動画と取調べ官の後方斜め上から俯瞰的に撮影した動画を、1つの画面に表示するものだった。これはピクチャー・イン・ピクチャー形式と呼ばれる。2022年時点で警察庁刑事局刑事企画課から提供されている資料内では、そのような方法が取られている記載は見当たらない。また、取調べ官と被疑者の両名が1つの画面に収められている写真が記載されていることから、前述したピクチャー・イン・ピクチャー形式は、減少しているのではないかと推測できる。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlawpsychology/18/0/18_70/_pdf/-char/ja https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/r4/R4_rokuonrokuga_sankousiryou.pdf
録画方法に変化が生じた理由はいくつか考えられる。例えば、以前より画面上に2つの動画を同時に表示すると、大きく表示されている動画の方に視線が集中するとの指摘がなされていた。公平性の観点から、そういった注目の偏りが起こることをできるだけ排しようとしたのではないだろうか。また、警察庁刑事局刑事企画課が提供している資料内では、可搬型のカメラの耐用年数は約7年との記載がある。ピクチャー・イン・ピクチャー形式は複数の機材を使用するため、機材の負担を考えるとこの形式は推奨されないのかもしれない。
全体を通しての感想
数字上では取調べの可視化が進んでいる。もちろん、現場で取調べの可視化が意識されるようになってきており、実践されてもいるのだろうと思う。しかし、今回課題に取り組むにあたって取調べの可視化について調べてみたところ、最も目立っていたのは警察でも検察でもなく日本弁護士連合会(以下日弁連)だった。実践の面では可視化が進んでいても、意欲の面では日弁連に大きく劣っていると言わざるを得ないだろう。この消極的な姿勢は、歴史ある取調べの手法を取り上げられたように感じている関係者の存在が関わっているのではないだろうか。彼らのことを無能と罵ることはできない。自分が慣れ親しんだ手段を長きに渡って使おうとすることも、その手段が間違っていたときにそれを中々認めることができないのも、人間の普遍的な反応だからだ。しかし、それは取調べの可視化が改善されない理由にはならない。やる意味のないことは廃止し効果的な方法を取り入れ続けることが、取調べの有効性をあげることに繋がり、延いては取調べを受ける人々を守ることに繋がる。私達は、公平性と有効性の釣り合いが取れる方法を、人権を守りつつ模索し続けなければならないと考えた
[課題1] 文献引用の基本ルールを守ってください。著者、タイトルだけではなく出版社も書きます。これは書籍ですよね? また、原文を直接引用した(書き写した)場合は、掲載ページを明記します。「論述・作文」で習ったと思います。
[課題2] カメラパースペクティブバイアスの話はなかったですか?
10点差し上げます。
課題1
取り調べの可視化自体が義務付けられたのは2016年、実際に施行されたのは2019年6月で2024年までの間で改正刑事訴訟法による録画義務付けの対象事件は全事件の3%未満とあまり有益には思えないのが現状であると考える。今回課題のために取り調べの可視化と調べると義務付けされるまえの2010-2015年辺りで取り調べの可視化に対する反対意見も多く目に付いた。そんな中でも義務付けられた経緯には可視化することにより先入観や固定概念に囚われることなく真実だけを見る「第3の目」に可能性を感じたからではないかと思う。しかし人はそう簡単に変わるものでは無いので義務付けられたとしてもそんなすぐにトントンと発展することは見込めないと考える。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/recordings.html
課題2
取り調べ技法について、代表的な取調技法として,リードテクニックとピースモデルがあり、前者は自白の獲得が主な目的。取調べ官が被疑者との対立姿勢を明確にし、「はい」「いいえ」で回答させるクローズド質問を行う一方後者は事件に関する情報を収集することが目的であり,取調べ官は人権に配慮し,協力的態度で接するとあった。このようにモデルが存在することによって形式的に取り調べが行われているのはパターンを見いだしやすく傾向と対策を練って行うことが出来るメリットがあると考える。
https://www.ritsumeihuman.com/essay/essay403/
感想
今回どちらもリサーチに当たって記事や目立つような内容がなく、そもそもあまりスポットのあたらないものになってしまっていると感じた。対人で行うことにシステムを搭載するというのは一筋縄では行かないし、けれど頼らなければ冤罪が減ることも望めないというジレンマをひとりでに感じた。
[課題1] 同一記事引用5番目です。前のコメントにならいます。
[課題2] 同記事引用3番目です。この記事がどういう目的のもとに書かれているかに注目して、読み返してみてください。現状について述べたものではないのではないかと思います。
4点差し上げます。
課題1 取調べの可視化
取調べの可視化として、現在では録音・録画が義務付けられた。これは、自白の強要などの違法な取り調べを防ぐためである。しかし、カメラが回っている状況であっても、違法な取り調べをする場合があることが分かった。東京新聞は、カメラが回っている状況下で検事が、元社長の部下の取り調べの際、不適切な発言や机をたたくなどの行為を行っていたと報じている。このことから、可視化という点では、違法な取り調べの発見につながっているため役立っているといえる。しかし、違法な取り調べの防止としては、効果が期待できない。違法な取り調べの防止として、弁護人の立ち合いが良いと考える。弁護人の立ち合いに関しては、アメリカやイギリスなどの諸外国で実際に行われている。
東京新聞(2024年10月18日閲覧)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/340916
日本弁護士連合会
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/recordings.html
法務省
https://www.moj.go.jp/content/000076304.pdf
課題2 取調べの技法
聴取段階において、質問方法としていくつかの技法が使われている。自由再生質問、焦点化質問、選択式質問、はい・いいえ質問である。自由再生質問から行い、はい・いいえ質問などの街道の自由度が低いものを利用する。そうすることで、正確な情報かつ十分な証拠を引き出せるとされている。また、関心をもって相手方の話を聞くという積極的な聴取の姿勢を示すために促しを行う。促しでは、うなずきや相づち、相手の話を繰り返すなどをおこなう。
記憶という曖昧かつ影響されやすいことから、自由再生質問を行うことで、記憶していることをそのまま引き出していると考えられる。しかしこれらの技法は、実際にどの程度扱えているのかということはわからない。課題1で紹介した、東京新聞から考察する限りでは、使われているのか怪しい。専門的な知識を持つものからの講習や実習を行うことで、取調べの質を上げるなど具体的な対策をおこなうべきだと考えた。
警察庁刑事局刑事企画課
https://www.npa.go.jp/sousa/kikaku/20121213/shiryou.pdf
取調べでは、普段とは違った環境で行われることや、検察官を相手にすることによって極度な緊張状態であるということが考えられる。聴取される人は、検察官からの圧やいつ帰ることができるのかわからない不安がある。このことから、誤った証言や虚偽の自白が増えるのではないかと考えた。検察官が先入観として犯人であるとしていた場合、被疑者には味方がいない。本当のことを話しにくい状況である。こういったことを防ぐために、弁護人の立ち合いや、心理の専門家による介入を行い、取調べの適正化を進める必要があると考える。
[課題1] これらの記事のどれのどの部分が、あなたのどの主張を裏付けるのかがわかるように書いたほうがいいです。
[課題2] 同資料の引用2番目かと思います。そこでもコメントしたと思いますが、この資料通りに実践が行なわれているとは限らないです。要するに「現状」を語るものではないということです。あるいは「どういう現状なのか」をこの資料や、その他の情報から読み取るべきかと考えます。
6点差し上げます。
課題1
2016年の刑事訴訟法改正により、特定の事件における取り調べは全過程を録画することを義務付けられた。
これは、全過程を録画することによって、密室での違法な取り調べをや、自白の部分のみを切り取られることを防ぐ目的である。
2023年には「司法面接的手法による記録媒体の証拠能力に関する刑事訴訟法改正案についての意見書」が日本弁護士連合会によって提出され、聴取対象者の記憶の汚染を防ぐ旨や、子供の心理的負担を軽減するための取り組みについてが記されていた。
これまでの面接では、非面接者の心理的な負担や記憶の不透明さが考慮されていなかった。しかし、自白追及の取り調べが疑問視されたことや、被面接者の記憶の信ぴょう性を再考することが重要視されてきた為、このような意見書が提出された。
日本弁護士連合会
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/recordings/detail.html
[課題1] このサイトのどの記事のどの部分が、あなたの主張のどの部分の裏付けになっているかがわかるように書くとなおよいと思います。
3点差し上げます。
感想
取り調べは近年の圧迫的な取り調べや不当な取り調べによって起因したとされる冤罪事件を受けて可視化すべきであるという声が高まっている。取り調べ時の被疑者に対しての接し方は場合によっては人権を軽視したようなものにさえなりかねない。取り調べを録音・録画するなどの取り組みによって取り調べ自体の公正さを守る取り組みはこれからも行っていかなければならないものだと感じた。
課題1
取り調べの可視化は、2019年に一部の刑事事件において録画・録音を義務付ける法律が施行された。これにより、検察では録画・録音義務化対象事件でなくとも録音・録画を実施することが一般的になりつつある。しかし、警察においては、録音・録画義務化の対象でない事件については、未だ録音・録画が行われないケースが多々ある。今日の取り調べの可視化については徐々にではあるものの改善の傾向が見られるといえる。法律の観点から改善がなされている理由としてはやはり近年の冤罪事件や不当な取り調べが問題視される傾向になりつつあるからだろう。しかしこれらの対策はいまだ十分とは言い難く、録画・録音義務の対象を全事件に広げるべきだという声も数多く存在するのが現状である。
https://www.osakaben.or.jp/01-aboutus/committee/room/kashika/
[課題1] 同じ資料2番目、かな?
5点差し上げます。
採点対象となる投稿は締め切りました。体調不良によりフィードバックが遅れています。すみません。
私が小学生の時に不審者にあった時には被害者の立場だったが、犯人がどのような人物であったかなどを警察に伝えたことがある。その時に、自分とすれ違う形で向かい側から歩いてきた不審者を見て「この時間帯にこのくらい若い人が歩いているのは珍しいな」と思ったことを未だに覚えている。私が通っていた学校からの帰り道には、若者が歩いていることは滅多になく、同じ小学生か高齢者しか見た事がなかったからだ。このように「珍しいな」や「あの服凄い色してるな」、など事前に何かしらの印象を受けている時にはそれに関する記憶が強く残るのではないかと感じた。また、このような強い印象に基づく記憶は事後情報効果の影響を受けづらいのではないかと思う。もしくはその人に関して友人と話した(エピソード記憶)場合は“見かけただけ”よりも記憶として定着しやすいため、そのような場合には目撃証言の信用性は上がるのではないかと考えた。
経験に即して考察してくれました。経験的な直観は間違っていることもあるので、学術的研究によって裏づけをとる必要はありますが、研究の発端はこういう経験であることも多いので、日常経験から考えることは大切にしてほしいと思います。
6点差し上げます。
目撃証言は、記憶に影響を与えずに質問をするかという研究が多く行われているということが分かった。目撃証言が使えない、信用できないというばかりであれば、何を信じればいいのか、何が正しいのかと思う。そういった研究の中で、使えるものを引き出すための研究に移るのは自然な流れだと思った。
凶器注目効果から、こういった犯罪であれば、目撃証言の信用度が比較的高い・低いといったことが言えるのではないだろうかと思った。
また、普段から自身の行動や出来事を文字に書き起こす人は、事後情報の効果が普段から書き起こさない人に比べて効果がでないなどはあり得るのだろうかと考えた。
4点差し上げます。
複数人からの証言を聞くときに、捜査側がいくつかの共通の証言を得られるとそこに期待してしまうために、迷いが現れたり、曖昧な証言をしようとしている人に対して、捜査側がこんな人じゃなかったか?とかいう共通の証言を提示することによってその人はもしかしたらそうかもしれないという曖昧な記憶が塗り替えられてしまい誤った目撃証言になる可能性があると思った。そのために、捜査側は複数人の心理を操作するのではなく、事件があった流れやその日の状況を確認する必要がある。そこから証言を得ようとするのではなくその状況をいかに覚えていたか、どんな人という記憶も大切だけれどすれ違った、見かけたという証言よりもその場で見た人の証言に期待することが大切だと思う。そうすることでいかに流されずに自分の目で見ていたかを判断できると思った。凶器を持っていると顔や体格などの特徴を見落としてしまうとあったが、危ないと判断したときには顔よりも動作に目が行きその場から逃げようとするために、多数の角度からみた複数人の証言が大いに優位である。事件を起こしてる人を実際見る証言と犯人を目撃した複数人の証言では大きく変わると思った。
長い文章は読みにくいです。短く切って、接続詞でつないでください。
3点差し上げます。
目撃証言はいくらでも嘘をつけてしまうため、どれだけ切迫した表情で物事を語っていてもそれが嘘では意味の無いものだと考えられる。どんな人であったかと聞かれた際に恨みをもつ人の特徴や名前を話してしまったりもでき、冤罪に繋がってしまう。目撃証言の信用度が高い人を集めるというのも難しい。また、目撃をした人があまりの怖さに発生したこと以外のことを誇張してしまい話してしまうということも有り得る。人間の目で見た情報が全て正しいとは限らない。しかし、目撃証言を集める場を閉鎖された空間ではなく目撃者本人がリラックスできる場所で身近な会話のように目撃証言を集めることができれば信用度が上がる可能性が考えられる。事件発生から日にちが経ち記憶が薄れることは避けたいが、目撃者の心身状態を考慮する場合、証言の信ぴょう性が上がるのならリラックスできる場所で目撃証言を集める方法も良いかもしれない。
いくつかの考えが、整理されずに書き散らかされています。一つずつ諦念に論じた方がよいと思いました。それぞれ注目すべき見解かと。もったいないです。
4点差し上げます。
目撃証言に関しては、もし私が証言する事になればかなりの確率で当たりを引く事になると考えている。それは私がスーパーレコグナイザーである可能性があるからである。私は一度少しでも見た顔はずっと忘れないです。これはバイト先でよくある事ですが、一度来たお客様の顔は忘れないので来なくなったお客様もわかるし、数年前に見た人の顔も覚えてるため数年前に来店した方もわかるのです。ですが、この能力にはデメリットもあります。それは忘れたくても忘れられないのです。嫌な人の顔も思い出そうとすればすぐに思い出せてしまう。普通はすぐに忘れられるそうですが、私の場合はそうではない為なかなか苦しい。これはつい最近判明した事で、友達と話している時に皆んなも一度見た顔はずっと覚えれるのだろうと考えていたがそうではない事がわかった。しかし、私は人の名前を覚える事が物凄く苦手なのでこのスーパーレコグナイザーの能力があってもあんまり意味ないのではと日々思っている。
最後に、警察側の事後情報効果などの対策などは実際に行われているのか気になった。我々はこの授業で取り調べについての方法や心理的な効果など学んでいるが警察側の人はそれを学んでいるのだろうか。
あなたの特殊能力は興味深いですが、今回の授業内容と関連させて論じてくれるとよかったですね。警察が学んでいるかどうかは、どうしたらわかりますかね。それから、その疑問の意図は?
3点差し上げます。
私は、推定変数の研究を進めるべきだと感じた。私は中学生の頃に毎日7時間睡眠をしていたのですが、学校の宿題が終わらず3時間睡眠で学校に行った。学校から帰ってきてすぐにインターフォンが鳴り、モニターを見ると私の親戚がいたのですが、当時の私は親戚がヤンキーに見えてお金を取りに来たのかもしれないと勘違いしてしまったことがある。このことから睡眠不足は見え方に大きく影響するため、目撃証言をする人の睡眠時間について聞く必要があると感じた。現段階でわかっているのは、6時間睡眠を14日間続けると48時間徹夜したのと同度の認知機能になることが分かっている。どの年齢だとどのくらいの睡眠で見間違いや勘違いが起こるのかの研究が重要になると感じた。また、「ハコヅメ」というドラマのセリフにあったのですが、犯人と目が合った時は通常よりも目が大きく見えると言っていた。このことから、目撃証言で目がぎょろっとしてた、目が大きかったと証言している場合は目が合った驚きで誤った目の大きさを伝えてしまう場合があるため、目に関しての証言には注意する必要があると感じた。
https://toyokeizai.net/articles/-/411174?display=b
推定変数の研究がどうして推進されるべきかを書いてください。睡眠不足の影響を強調することが、どうして推進すべき理由となるのか。
4点差し上げます。
人間の記憶はもともとバイアスがかかりやすく想起する状況やタイミングによっては記憶の捏造なども行われることがあるために一概に信頼性があるとは決して言えないものである。それが、犯罪事件のあった直後のようなシチュエーションになった時にはパニックで記憶はますます混濁することもあり、間違った証言が発生する可能性は否めないものとなる。間違った証言によって捜査に悪影響を及ぼしたり、誤認逮捕を起こしてしまったりのような危険を避けるためにも、目撃者から正しい記憶を引き出すために話を聞く側の人間は適切な質問方法を用いる必要があるのだと思った。
パニックになることと、発問方法を改善することは繋がっているのですか。
4点差し上げます。
目撃証言を対面で聞く前に目撃者に全てを思い出させるターンを要してみたらどのようになるのかが気になった。例えば、対面で聞く前に目撃者が報告書のように紙にその時あったことや気づいたことなどを自由に書き出してそれをもとに対面で証言を聞いてみるということだ。最初から対面で聞いてしまうと質問の仕方で記憶が歪められる可能性や立場の影響も出てきてしまう。自由に語ってくださいということも悪くはないがいきなり思い出そうとしても混乱するのではないかと思う。時間がだった後ではなおさらではないか。正確に情報を取るために、情報を歪めないためには目撃者側にたって考える必要がある。
あなたの関心は、認知面接法や司法面接法など、聴取方法のところで詳しく取り上げます。
4点差し上げます。
事件や事故の目撃者となったとき犯行時間が実際よりも長く感じることとしてストレスや恐怖による認知の歪みや情報の処理量が増加していることが挙げられる。そのため、時間がゆっくり流れているように感じることや非日常的なことが起こり、時間のリズムが崩れることがある。これらを防ぐためには冷静さを保つことや時間を確認することが対策として考えられるが、実際その場に遭遇したら大抵の人は動揺や焦りを感じるため、正確な時間を記憶することは困難だと考える。夜間の色の識別においても赤色や緑色を見極めるのは特に難しい。光の強さが与える影響が十分でないと似たような色に見えることがある。捜査側はこのような事実を念頭に置いた上で捜査を進めるべきであり、目撃証言しか情報がない場合はその情報に頼りすぎず、より慎重に事実確認を行うべきである。また、目撃者に対して事故や事件に関する質問を行う場合は曖昧な情報に焦りや怒りをぶつけないことが大事であると考える。
その通りではありますが、心理学的知見が示す通りに捜査がなされるとは限りません。捜査側が重視するエラーは、心理学者が重視するものとは違うこともあるし。そのへんの捜査側の事情を含めて考えないと、理想を語って終わりになってしまいます。
5点差し上げます。
目撃証言を聞くときにはクローズド質問を使ってしまうと認知が歪んでしまい、証言が信用できなくなってしまう。さらに、時間がたったりつらいことを忘れようとしたりすることで、記憶も信用できるか怪しい場合もある。このような中で、証言がどの程度信用できるかを現場の状況や状態によって判断することが大切だと思った。どうやっても目撃証言が間違ってしまう可能性はゼロにはできないと思ったので、検察や警察が判断することが必要だと感じた。また、目撃証言を聞くときに、目撃者は思い出す時間があり、その間に耐えられずに不確定な情報を証言してしまう危険性もあるのではないかと思った。何回も同じ質問を少し間を開けてすることで目撃者が自信をもっている記憶なのか曖昧な記憶なのかを判断できるのではないかと思った。
捜査側へ注文する場合は、直前の方のコメントに同じ。
反復質問は基本禁止ですが、それでもなお必要というのであれば、あなたの詳しい見解を聞いてみたいと思いました。
5点差し上げます。
もし目撃者が目撃したときの状況が、明るさが充分にあり、距離も短く、見ていた時間も長かったというような状況だとしても、見ていないものを見たことに、見たものを見ていないことにしてしまうのが記憶だと思っている。印象が強い現場を目撃したとしても、数日後まで細部を覚えているのは難しいのではないか。また、質問の仕方によっても記憶が書き換えられてしまう可能性があり、記憶を証拠にするには不確実なのではないか。目撃証言は犯人に繋がる非常に重要なものではあるが、同時に記憶という不確かなものに頼った危ういものとも言える。だからこそ、記憶が歪まないよう慎重に質問をし、目撃した際の状況も聞いて、それが信用できそうな証言かということを吟味した上で、目撃証言は参考程度にとどめておくのが良いのではないか。
記憶に対する圧倒的な不信感が冒頭に示されていますが、それで済めば楽なのですがね。目撃証言が参考にしかならないことによる不都合というのはないでしょうかね。
5点差し上げます。
目撃証言は捜査の重要な要素の1つである。だからこそ、証言をするのは人間であることを念頭に置かなければならないと考える。人の脳は監視カメラのように映像を記録できないし、記憶の中にある人物の顔をそのまま出力することもできない。そのことは周知の事実であるにもかかわらず、誤った目撃証言が生み出され、それが捜査方針に大きな影響を与えることがある。誤った目撃証言とその証言を採用する誤った判断、二重の誤りが生じるのだ。それは何故だろうか。本文では目撃証言変容に関する事柄と、適切な目撃証言を得るための方法について述べる。
第一に、人の記憶は様々な要因によって変容することが挙げられる。人の記憶に影響を与えうる要因は、閉じられた質問、質問者との力関係、証言をするまでの時間、証言をするまでに得た情報等多岐にわたる。また、証言者自身の影響も避けることができない。証言者が子どもの場合、大人である質問者の影響を強く受ける傾向にあるし、睡眠不足やアルコールの摂取も目撃証言を変容させる要因になる。
第二に、人は人のことを信用しようとする傾向にあることが挙げられる。これは証言者と質問者、双方に言えることだ。証言者は閉じた質問をされると、質問者の期待に沿うように記憶を変容させてしまうことがある。また、質問者に自分の発言を高く評価されると、自分の目撃情報の正しさを強固に主張することもある。一方質問者は、監視カメラの映像と証言者の話が食い違っていたとしても、証言者の発言と自分の考えが合致していたり、証言者が自分の意見を強固に主張したりすると、その意見の優先順位を下げるのが難しくなる。証言者が質問者の期待を汲み取り記憶を作り替え、その証言を質問者が重要な情報として採用する。多少の違和感は、両者の一時的な信頼関係の上に無視されてしまう。このようなことが起こる可能性は十分にあるだろう。
目撃者から証言を得る際には、この二重の誤りが得ることを常に意識しなければならない。そのため、質問者は質問の仕方や目撃証言の変容について適切な知識を身に着け、その知識の元に発言をすることが求められる。また、目撃者に対して、これらの知識を事前に提示するのも有効であると考える。人は正しいことを言うように求められると自分の記憶を想像で補う傾向にあるが、間違ったことを言わなければいい場面であれば、その働きは弱まる。目撃証言が変容しやすいことを知っていれば、曖昧な意見も口に出しやすいのではないだろうか。上記した方法を、正確な目撃証言を得るために効果的なものであると考える。
冒頭の二文のつながりがよくわからないのですが、先に進めます。あれ、その次の二文のつながりも変だ。いや、第一パラグラフ、全体が変ですよ。たとえばパラグラフの最後、「なぜだろうか」と言っておいて、その答えを探すわけでない流れになっているし。
たくさんのことを問題提起してくれました。どれかに絞って、丁寧に議論してもよかったと思います。
6点差し上げます。
今月、38年前の福井市女子中学生殺害事件で殺人罪で服役していた男性の再審が認められた。その理由として、「捜査に行き詰った捜査機関が関係者に誘導などの不当な働きかけを行った疑いが払拭できず、信用できない」とのことだった。裁判長は「主要な関係者の一人が不当な利益を図るために、男性を犯人だと嘘の証言を行った」と述べた。国民は警察そして司法が、私たちを守ってくれると嫌でも信頼を置かざる負えない。しかし今回の件が真実であれば、「誰もが冤罪になる可能性がありますよ」と警察・司法に言われているような気持ちになる。過去の講義で、日本は警察や裁判所があまり良い顔をしない(裁判も不利になる)ため心理士はあまり前に出ないと学んだ。(解釈違いでしたら申し訳ありません。)しかし警察も司法も人間が動かしている。上からの圧や、私が想像し得ないしがらみが、それぞれの機関の中で起こっているとしたら目撃者への話を聞きだす際、冷静でいることは困難である。一番あってはならないフォルスアラームを避けるためには、特定の機関に属さず、上からのしがらみがない冷静でいられる心理士が、目撃者の話を聞く機会に参加するのが良いと考えた。参加の場合、警察が目撃者に聞いているのを、近くで識別手続きに関わるシステム変数の使い方を確認するのも1つの方法だと考察した。
今注目されている再審事件に関心を持ったことはいいですね。それで、今回の授業とどう関連づけますか。目撃証言が問題なのでしたっけ、福井の事件は?
情報採取を独立で中立的な第三者が請け負うという案は、授業で示したことがあった記憶があります。最後の一文、意味がよくわからない。
4点差し上げます。
証言する方も犯人が捕まってほしいと考えているからこそ、曖昧な記憶でも犯人ではない人を犯人だと言ってしまうと感じた。過去の講義でも学んだように、質問の仕方で回答は変化されると思う。
例えば目撃があった時天気がとても良くて、犯人と思われる人を目の前で見かけて、時間も長く見ていたとしても、その記憶が正確に保持されることは難しいと考える。そこには、嘘の証言をしている個人の可能性もあるが、記憶は変化し続けるためである。極端な情報であっても、記憶は都合のいいように変化してしまうと思う。私は、目撃証言を信頼するにはどうしたらいいかより、目撃証言をどう利用するのかを念頭に置いて捜査を行うべきだと感じた。目撃証言を基準に操作を進めてしまったら、多少の違いにも目を向けなくなってしまうからである。操作を進めていくうえで、こういう証言をしている人がいたなという少しの自信として目撃証言を利用していくべきだと感じた。
社会正義の実現に貢献したいという意識が、間違った目撃証言を生み出す可能性はありますね。誘導性とか被暗示性とはまた違う要因と思います。その話を続けてくれた方がよかったかもしれない。残念だったなぁと思います。
4点差し上げます。
情動によって記憶が変わるというのはどこかの講義で聞いたことがあった。たしかに、その時のストレスによってその時の記憶が薄れてしまったり少し変化してしまうことはあるだろうなと思った。また、目撃してから証言するまでの間にその出来事に何か関連するようなこと聞いてると自分が見たものではなく、その聞いたものに寄った証言になってしまうのではないかということも考えた。また、証言にはその人の感覚もあると思うからそれよっても変わってしまうと思った。
情動の記憶への影響は一様ではなく、扱いが難しいですね。その次のは事後情報効果ではないですか。証言に影響を与える「その人の感覚」って何? 議論が途中で終わってしまい、残念です。
3点差し上げます。
目撃証言の信ぴょう性が低下する1つの要因として、凶器注目効果が挙げられていた。凶器に注意が行くことで、容疑者の顔など詳細な情報に注意が向かない。これは深刻な問題である。しかし、全体が凶器になりうる自動車であれば目撃証言はより正確になるのではないだろうか。
例えばひき逃げが起きた時、目撃者は凶器となった車の色や形に注意が向く。この際ナンバーやどんな人間が乗っているのかは見落とされてしまうだろう。夜であれば白やシルバーのような色は誤認されてしまうかもしれない。しかし、大まかな目撃証言があれば防犯カメラに映る車から犯人の車をかなり絞り込むことができる。このように、凶器注目効果が良い効果を発揮することもあると考えた。
凶器注目効果が語られる文脈では、凶器が自分にも向けられるから凶器に注意が向かうのです。その自動車はあなたの向かってくる可能性があるの? 研究を吟味する場合は、どういう文脈が制約として加えられているかに注意する必要があります。小学校の運動会中にグラウンドで自動車が暴走という事態ならあり得るかも。しかし運転手は小さすぎて、自動車しか見えないのでは?
4点差し上げます。
私は目撃証言が誤判の要因になることについて疑問を感じていた。本講義で、尋ね方などの識別手続きに関わるシステム変数が影響していると知った。しかし、そもそもの目撃者の識別が誤っている場合もあると知った。この目撃者が誤っている場合、警察側も目撃証言の再現を行った場合、誤りだと気づかないのか疑問だった。前回の自白が正しいと決めつけるように識別が誤っている目撃証言も正しいと決めつけてしまっていることが誤判の要因になることに繋がっていると考えた。やはり、自白も誤判も正しいと決めつけては行けないと考えた。
目撃証言の信頼性を高めるためには出来事や目撃者に関わる推定変数を考慮した上で出来事や識別手続きに関わるシステム変数が目撃者に影響でない尋ね方や写真の提示などをすることが必要だと感じた。また、監視カメラなどの物理的な証拠や、心理学研究を元に識別が正しいといえる確率などを一緒に提示することで目撃証言の信頼性を保証ができると考えた。この心理学研究を事件に合わせて行うことで、新たに人間の識別能力の法則がみつかるともかゆがえた。
目撃者が誤っているかどうかが分からないから、そもそも困るのであります。だからさまざまな推定変数の影響を考慮して、目撃証言が間違っている可能性を吟味するのではありませんか。正しいと決めつけていけないのは当たり前ではないですか、人を裁くのですから。
目撃証言の信用性にかかわる話は、授業内容の通りです。正しく把握してくれてありがとう。そのあとのあなたの「考え」ですが、このままにしておくともったいないですよ。他の人にも該当する話かもしれませんが、特別にあなたにだけお話しします。「考えた」というだけだと「そうですか」で終わります。別にあなたが考えたように他の人が考える義理はないから。あなたの個人的な「考え」を「公の疑問」にすることが、問題提起というのです。どうしてこのことが「考えないといけないこと」なのか、「考えるとどういういいこと(社会的意義)」があるのかなどを加えて、読み手に「自分も考えないとだめだな」と思わせるのです。卒論なんか全部これですよ(そうなっていないのも多いのは嘆かわしいことです)。
4点差し上げます。
目撃証言の力は確かに刑事ドラマなどでも度々見かけてはいるが、人の記憶に頼りすぎるのがそもそもの原因のように感じる。自分の都合のいいように記憶は曲がっていくものだと自分自身に対しても思うことがある。(思い出を美化しがち、わかりたいようにわかったつもりになりがち)これは大抵の人が経験することがあるだろう現象だと考える。ビデオに残っている!音声がある!証拠となるものがある!など確たる証拠を揺るがないものにするための目撃証言なのだとしたらまだわかるが、人の記憶に頼った証言のみで突破しようとするから、正しい判決にならないのでは無いか。本当に見たものをそのままに証言できる人はどれだけいるのか逆に気になった。
目撃証言への不信感を語るのは容易いです。どういう場合に信用してもよいかを考えないと、傍観者で終わります。
3点差し上げます。