24裁判心理学

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F22032 2024/10/18 (金) 11:38:02 06172@f1082

課題1 取調べの可視化
取調べの可視化として、現在では録音・録画が義務付けられた。これは、自白の強要などの違法な取り調べを防ぐためである。しかし、カメラが回っている状況であっても、違法な取り調べをする場合があることが分かった。東京新聞は、カメラが回っている状況下で検事が、元社長の部下の取り調べの際、不適切な発言や机をたたくなどの行為を行っていたと報じている。このことから、可視化という点では、違法な取り調べの発見につながっているため役立っているといえる。しかし、違法な取り調べの防止としては、効果が期待できない。違法な取り調べの防止として、弁護人の立ち合いが良いと考える。弁護人の立ち合いに関しては、アメリカやイギリスなどの諸外国で実際に行われている。
東京新聞(2024年10月18日閲覧)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/340916
日本弁護士連合会
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/recordings.html
法務省
https://www.moj.go.jp/content/000076304.pdf
課題2 取調べの技法
聴取段階において、質問方法としていくつかの技法が使われている。自由再生質問、焦点化質問、選択式質問、はい・いいえ質問である。自由再生質問から行い、はい・いいえ質問などの街道の自由度が低いものを利用する。そうすることで、正確な情報かつ十分な証拠を引き出せるとされている。また、関心をもって相手方の話を聞くという積極的な聴取の姿勢を示すために促しを行う。促しでは、うなずきや相づち、相手の話を繰り返すなどをおこなう。
 記憶という曖昧かつ影響されやすいことから、自由再生質問を行うことで、記憶していることをそのまま引き出していると考えられる。しかしこれらの技法は、実際にどの程度扱えているのかということはわからない。課題1で紹介した、東京新聞から考察する限りでは、使われているのか怪しい。専門的な知識を持つものからの講習や実習を行うことで、取調べの質を上げるなど具体的な対策をおこなうべきだと考えた。
警察庁刑事局刑事企画課
https://www.npa.go.jp/sousa/kikaku/20121213/shiryou.pdf
取調べでは、普段とは違った環境で行われることや、検察官を相手にすることによって極度な緊張状態であるということが考えられる。聴取される人は、検察官からの圧やいつ帰ることができるのかわからない不安がある。このことから、誤った証言や虚偽の自白が増えるのではないかと考えた。検察官が先入観として犯人であるとしていた場合、被疑者には味方がいない。本当のことを話しにくい状況である。こういったことを防ぐために、弁護人の立ち合いや、心理の専門家による介入を行い、取調べの適正化を進める必要があると考える。

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