目撃証言は捜査の重要な要素の1つである。だからこそ、証言をするのは人間であることを念頭に置かなければならないと考える。人の脳は監視カメラのように映像を記録できないし、記憶の中にある人物の顔をそのまま出力することもできない。そのことは周知の事実であるにもかかわらず、誤った目撃証言が生み出され、それが捜査方針に大きな影響を与えることがある。誤った目撃証言とその証言を採用する誤った判断、二重の誤りが生じるのだ。それは何故だろうか。本文では目撃証言変容に関する事柄と、適切な目撃証言を得るための方法について述べる。
第一に、人の記憶は様々な要因によって変容することが挙げられる。人の記憶に影響を与えうる要因は、閉じられた質問、質問者との力関係、証言をするまでの時間、証言をするまでに得た情報等多岐にわたる。また、証言者自身の影響も避けることができない。証言者が子どもの場合、大人である質問者の影響を強く受ける傾向にあるし、睡眠不足やアルコールの摂取も目撃証言を変容させる要因になる。
第二に、人は人のことを信用しようとする傾向にあることが挙げられる。これは証言者と質問者、双方に言えることだ。証言者は閉じた質問をされると、質問者の期待に沿うように記憶を変容させてしまうことがある。また、質問者に自分の発言を高く評価されると、自分の目撃情報の正しさを強固に主張することもある。一方質問者は、監視カメラの映像と証言者の話が食い違っていたとしても、証言者の発言と自分の考えが合致していたり、証言者が自分の意見を強固に主張したりすると、その意見の優先順位を下げるのが難しくなる。証言者が質問者の期待を汲み取り記憶を作り替え、その証言を質問者が重要な情報として採用する。多少の違和感は、両者の一時的な信頼関係の上に無視されてしまう。このようなことが起こる可能性は十分にあるだろう。
目撃者から証言を得る際には、この二重の誤りが得ることを常に意識しなければならない。そのため、質問者は質問の仕方や目撃証言の変容について適切な知識を身に着け、その知識の元に発言をすることが求められる。また、目撃者に対して、これらの知識を事前に提示するのも有効であると考える。人は正しいことを言うように求められると自分の記憶を想像で補う傾向にあるが、間違ったことを言わなければいい場面であれば、その働きは弱まる。目撃証言が変容しやすいことを知っていれば、曖昧な意見も口に出しやすいのではないだろうか。上記した方法を、正確な目撃証言を得るために効果的なものであると考える。
冒頭の二文のつながりがよくわからないのですが、先に進めます。あれ、その次の二文のつながりも変だ。いや、第一パラグラフ、全体が変ですよ。たとえばパラグラフの最後、「なぜだろうか」と言っておいて、その答えを探すわけでない流れになっているし。
たくさんのことを問題提起してくれました。どれかに絞って、丁寧に議論してもよかったと思います。
6点差し上げます。