けものフレンズBBS NEO

【SS】キミの手をとって【二次創作】

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【注意】
「けものフレンズ」を題材とした二次創作のSSです
キャラクター崩壊の恐れや、一部オリジナルキャラクター、男性キャラクター、創作設定が登場します
BBSNEOや他の掲示板に掲載されているSSとは一切関係がございません

『アードウルフ』を主要としたフレンズと、飼育員の『サクヤ』たちが繰り広げるほのぼの日常系ラブコメとなっております
時系列や舞台設定などは詳しく設定していません
キャラクターの性格がアニメ版だったりアプリ版だったり漫画版だったりと入り乱れております
世界観的には、漫画版のように基本平和で、フレンズに飼育員が就くような形になっています

不定期更新、誤字脱字多数ですがご容赦願います

一応区切りはつけましたが、これからもちょいちょい更新して行きそうです
例えるならアプリ版メインストーリーが終わってキャラクエが更新されてる、みたいな感じで

巨峰・アーリア
作成: 2018/03/13 (火) 21:33:10
最終更新: 2018/04/08 (日) 22:35:11
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58
巨峰・アーリア 2018/03/23 (金) 21:59:27

『Because you seem feeling down I've been trying to calm & fade it』
キミが落ち込んでいるみたいだから ボクは慰めようとしてあげたんだ

~ブティック~

アド「あ、この服カワイイかも…」

サク「試着してみる?あっちに試着室あったよ」

アド「ちょっと行ってみます…!」

『But you don't wanna turn around Teenage is so complicated』
でもキミはうつむいたまま見向きもしない 青春ってムズかしいよね

~図書館~

サク「アドちゃん何読んでるの?」

アド「えっと、『けものと愛』の小説版です」

サク「あ、ニホンオオカミが今日見に行ってるやつか」

アド「小説の方だと描写が細かく描かれてて…こっちも好きなんです」

『Cmon, Cmon Ain't no one who can take your place Oh baby Please let me see you smiling』
それでも、ほら キミは誰にも代えられない存在なんだ ああ  ボクはキミの笑顔が見たいんだ

~出店~

サク「ソフトクリーム2つください」

店員「味は何になさいますか?」

サク「僕はチョコ&バニラで。アドちゃんは?」

アド「じゃあ…イチゴでお願いします」

『It's such a pain in the neck we have homework by tomorrow I know you're not a person who would be worn out with sorrow』
面倒なことに明日までにやらなきゃいけない課題もある でもボクはキミが悲しみに暮れるような娘じゃないってことも知っている

サク「え?ギロギロってそういうフレンズがいるんじゃないの!?」

アド「はい、オオセンザンコウさんを基にした架空のフレンズですよ」

サク「道理で何度調べても出てこないわけだ…」

59
名無しのフレンズ 2018/03/23 (金) 21:59:33 97025@49285

うーむ...JPPがジャパリパークの陰なら、この話はジャパリパークの陽の部分ですな~
実にほのぼのします~

60
巨峰・アーリア 2018/03/23 (金) 22:02:08

『To fly away from your past is not so easy but dizzy』
昨日の自分から飛び立つことは決して簡単じゃないし、疲れるよね

~ジャパリカフェ~

スリ「はぁい、ピーチ&マンゴーパフェだよぉ」

サク「おぉ…で、デカい…」

アド「おいしそうですね、いただきます」

ワカ「ミルクコーヒーでお待ちのお客さま~」

サク「は、はい…」

ゴロ「いやぁ、まさかサクヤ君が意外と甘党だったとはね」

サク「言わないでください…」

アド「べ、別に悪い事じゃないと思いますよ!私も甘いもの大好きですし…」

アド(テクニックその2、相手の失敗や欠点をけなしたりしない…!)

『Keep your faith Raise your lively face』
 信念を貫いて キミの元気な顔を見せて

アド(サクヤさんと一緒に居て、話すのって、本当に楽しい…)

『Just get rid of your broken wings You're strong enough by now』
折れた翼で無理して飛ぶ必要なんてないよ キミはホントはとっても強いんだから

アド(この時間がずっと続いたらいいのに…)

『I'll be your spark when you're lost in the dark』
キミが暗闇で迷ったら、ボクが“輝き”になるから

サク「アドちゃん、そろそろ行くよ」

『And let me be your sun,be your match to light your heart up』
そしてキミの太陽になって、キミの心を照らすから

アド「はい!」

『Light your heart up If you want to Light your heart up』
キミが願えば、いつでもボクはキミの“輝き”になるよ

61
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 00:52:05

人物紹介
明日 未来 (あけび みらい) 女 24歳
役職:ジャパリパークツアーガイド、飼育員補助

パークのツアーガイド兼飼育員の補助を任されている
フレンズからの信用も厚いが、彼女自身のフレンズ愛も凄まじい
趣味はフレンズ観察

CV:内田彩

62
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:03:04

~ライブ会場~

アド「やっぱりすごい人ですね」

サク「まぁね…あ、チケット出して」

「ほいほい、チケットを拝見しますよ」

サク(このお爺さんが受付やってるのか?もう70代後半くらいなのに)

サク「はい、お願いします」
ピリッ
「2枚ね、ほい。楽しんでおいで!」

アド「ありがとうございます…」

サク「えっと席は…ここだ!」

アド「あとちょっとで始まりますね……って思ったら来ましたよ!」

サク「本当だ!」

ロイヤルペンギン「待たせたわね!今日はPPPのライブに来てくれてありがとう!」

コウテイペンギン「今日もお客さんがいっぱいいるな」

イワトビペンギン「みんなー!ノッてるかーい?」

フンボルトペンギン「じゃあ始めるよー!」

ジェンツーペンギン「聞いてください!『大空ドリーマー』!」

63
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:06:13 修正

BGM:ゼノブレイド サイハテ村(夜)


のののののののののの

サク「いやー!楽しかったね!」

アド「はい!思わずはしゃいじゃいました…!」

サク「2時間はあっという間だったなぁ…すごく短かったように感じるよ」

アド「そうですね…」

アド「あの、サクヤさん…」ススッ

アド(テクニックその3、良い感じになってきたら2人の距離を物理的に縮めてみる!あわよくばお互いの身体が密着させて…!)

サク「ど、どうしたの?」

アド「その…て、て…

サク「て?

アド「……手を、握ってもらえますか…?」カァァァッ

サク「……!」

アド「だ、ダメですか…?」プルプル

サク「う、ううん…」ソッ

アド「!」
ギュッ
サク「こ、これでいい…?」

64
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:09:20

アド「ぁ…」フラッ 

※足元がぬかるんで非常に滑りやすくなっています、池に落ちないように気を付けてください※
ガラッ
アド「きゃっ!」 ※足を滑らせた

サク「アドちゃん!」ギュッ
グイッ
サク「うぉっ!?」
ドッポーン!
アド「ぶぁっ!ぼはっ!」バシャバシャ

サク「ぶぁっ、アドちゃん大丈夫!?」ガシッ

アド「ぷはぁッ!は、はい…!」

サク「よいしょっ…と!」ザパァッ

アド「ご、ごめんなさい…」

サク「へーきへー……!?」ビクッ

アド「ど、どうかしましたか…?」

65
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:10:47

サク「あ、アワワワワ…ふ…服…が…アワワワ…」カァァァ

アド「…え?」ヌレスケー

アド「ひっ……」ポォォォォォ

サク「ご、ごめん!わざとじゃ…」

アド「きゃぁぁぁ!!」
ドゴォッ
サク「ゴフッ」バタッ

アド「…ぁ……ああああ…!!」ワナワナ

サク「あ、アドちゃ…」

アド「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ピューン!

サク「…あああ……」ズーーン…

66
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:22:25


~ニホンオオカミの寝床~

ニホ「えーっと…アドちゃんどしたの?泣いてちゃわかんないよ?」

アド「ぐすっ…えぐっ……」メソメソ

ニホ「毛皮びしょびしょだけどなにかあったの?雨は降ってなかったと思うけど…」

アド「そのっ……サクヤさんとて、手を繋ごうとしたら…足を滑らせて池に落ちちゃって…」

ニホ「そっかそっか…それで?」ナデナデ

アド「け、毛皮が濡れて透けちゃって…ひぐっ……それで、恥ずかしくてつい…」

ニホ「つい?」

アド「つい…手が出てしまって…」

ニホ「あー…こう、ぺちーんって感じ?

アド「いえ…その、こんな感じで……」グッ

ニホ「グーでいっちゃったかー…」

アド「どうしよう…どうしよう…」ガタガタ

67
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:24:14

~居酒屋じゃぱり亭~

ナナ「……で、事の顛末を話してくれる?」

サク「…はい……」ズーーン

ナナ(うっわ…死ぬほど落ち込んでる…)

サク「アドちゃんとライブに行った帰りに池に落ちちゃって…それで…」

ナナ「…それだけ?まぁドンマイってことで済むんじゃないの?アードウルフはそんなことで怒るようなアニマルガールじゃないと思うけど…」

サク「その…落ちてしまった際に…見てしまったんです

ナナ「…何を?」

サク「ほら、アドちゃんの毛皮って…白系統じゃないですか

ナナ「もしかして透け…」

サク「ああああああああ」ゴンゴンゴン

ナナ「な、なるほど…その頬はそういう…あ、梅酒のソーダ割りとナスの漬物ください」

ナナ(こういうのをラッキースケベで済まさない辺り真面目だなぁ)

サク「はぁ…フレンズ淫行罪で死刑にならないかな…横断歩道歩いてたらトラックが僕の方に突っ込んでこないかな…」

サク「……今すぐ僕の頭上に雷でも落ちてこないかな………」ドヨーーン

ナナ「どんだけ落ち込んでるのよ!?はぁ…おごってあげるから好きなの頼みなよ」

サク「コーラとチキン南蛮お願いします…」

ナナ「あ、歳的にギリギリ飲めないんだっけ?」

68
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:25:36

ニホ「なんだ、そんなの簡単じゃない?」

アド「え?」

ニホ「素直にごめんなさいすればいいんだよ!

アド「で、でも…それだけで許してもらえるでしょうか…?」

ニホ「悪気があって叩いた、っていうか殴っちゃったわけじゃないでしょ?」

アド「はい…つい、気が動転しちゃって…」

ニホ「ちゃんと謝って誠意をみせたら、もしかしたら許してもらえるかもしれないよ?」

アド「でも…でも…!」

ニホ「このまま何もしないよりはずっとマシだよ!私も見守ってあげるし、ダメだったら私も一緒に謝るよ!」

アド「ニホンオオカミさん…」

ニホ「“けものと愛”にもそういうシーンあったでしょ?病気のルビーが我を忘れてルターに当たっちゃったけど、ちゃんと謝ったら許してもらえたでしょ?」

アド「…許して、もらえるでしょうか?」

ニホ「サクヤもそこまで鬼じゃないしさ、きっと許してくれるよ!さ、行こ!」

アド(…そうでした…テクニックその4、自分の失敗は素直に謝ること…!

69
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:27:18

ナナ「うーん…どうしようかなー…」
ガラッ
キングコブラ「いらっしゃい、2名か?」

カコ「ええ。結構賑わってるわね」

ナナ「あ、カコお姉ちゃん!」

サク「副園長…と、その方はさっきのライブのチケット切ってくれた…」

「おぉ、さっきライブに来てくれた飼育員くんだったかの?」

ナナ「あ、暮人さん。お久しぶりです」

カコ「サクヤ君は知らなかったのね、飼育員の紫薔薇(むらさきばら) 暮人(くれひと)さんよ」

クレ「よろしくのう!」

サク「飼育員さんだったんですね、佐久夜と言います」

カコ「菜々、久しぶりに一緒に呑まない?」

ナナ「いいよ!暮人さんもどうですか?」

クレ「ええのか?お酒は控えるように言われとるが…じゃあ生1つ~!」

カコ「芋焼酎のウーロン割を…」

アイアイ「かしこまりました~!」

ナナ「ツウだねお姉ちゃん、よくここくるの?」

カコ「まぁね…ほうれん草となめ茸のお浸し1つ。あとブリのお造りとタレ付揚げ餃子

ジュゴン「はぁ~い」

ナナ(通い慣れてるなぁ~…)

70
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:29:37

クレ「ところでサクヤ君、なんか悩んどる顔しとるが…何かあったのかの?」

サク「な、なんでわかったんですか…?」

クレ「ふぉっふぉっ、ワニガメの甲より年の功ってやつじゃよ。差支えなければ言うてみい?」

クレ(わしより死にそうな表情しといて、心配しないやつなんておらんわい)

サク「それが…」
カクカクアクシスジカ
クレ「ほう、そうかそうか」

サク「どうしましょう…こんなことじゃ飼育員として…」

クレ「その娘って、いつも大人しい感じの子じゃったろ?人が傷つくようなことも絶対言わないような」

サク「は、はい」

クレ「きっとパニックになってたんじゃろうなぁ…見られたことだけじゃなく、結果的にお前さんも池に落としてしまったことも含めて」

サク「なるほど…」

クレ「きっといろんな感情が交差して、その子の中で処理しきれなくなってしもうたんじゃろうな」

サク「そっか…だからあんなに取り乱して…」

クレ「確かにお前さんにも非はあるが、それは事故としか言いようがない。そこはきっちり謝って、相手の気持ちを理解してやることが先決じゃないかの?」

サク「…わかりました。僕、行ってきます!お代ここに置いときますね!」ガタッ

クレ「おぅ、頑張っといで~」

ナナ「あれ?サクヤ君どこ行ったんですか?」

クレ「さぁ、どうしたのかのぉ?」

71
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:31:16

ガラッ
ジェンツーペンギン「あ!クレヒトさんここにいたんですね!?」

ナナ(えっ!?PPPのジェーンさんなんでここに!?)

クレ「じぇ、ジェーン…いや、まだ呑んどらんよ?まだ…」

ジェ「まだってことは呑むつもりじゃないですか!もう若くないんですから…フルルさんも心配しますよ?」

クレ「フルルが心配してくれとったのか?じゃあわしも帰るとするかのぉ、ごちそうさ~ん」

ナナ「お姉ちゃん、クレヒトさんの担当のフレンズってもしかして…」

カコ「ええ、フンボルトペンギンとジェンツーペンギンよ」

ナナ「ええッ!?PPPのうち2人も担当してるの!?」

カコ「そうよ、今年で78歳って言ってたけどまだまだお元気だし、ライブ経営も手伝ってるらしいわ」

ナナ「す、すごいパワフルな人…」

72
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 22:33:37 修正

人物紹介
杉田 華子 (すぎた かこ) 女 26歳
役職:ジャパリパーク副園長
ジャパリパーク計画の初期段階から企画参加し、そして後に副園長となった
研究に没頭していることが多く、研究室に引きこもりがち
だが、フレンズを愛する気持ちは誰よりも強い
菜々の従姉(いとこ)にあたる

73
名無しのフレンズ 2018/03/24 (土) 23:03:40 263cf@49285

グレ爺!!意外なところで...!!
あれ?カコ博士のキャラ設定が全然原作とちが(ry

74
巨峰・アーリア 2018/03/24 (土) 23:17:05 修正 >> 73

ここの世界線だとアプリ版のストーリーが起きてない世界(パラレルワールド)なので…(汗)
なので女王に食べられてたりもしませんし、もう大学も卒業済みです
第一苗字とか勝手に付けてますしね!

75
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:04:32

BGM:ゼノブレイドクロス So nah so fern


のののののののののの

アド「はぁっ…はぁっ…サクヤさん、どこにいるんだろう…?」

サク「あっ、アドちゃん!」

アド「サクヤさん!」

「「ごめんなさい!!」」

サク「本当に酷いことをしたよ…謝るだけで済む問題じゃないことはわかってるけど、今はただ謝らせてほしい!」

アド「最低なことをしてしまいました…池に落ちるのを巻き込んでしまって、しかも思いきり叩いてしまうなんて…!」

サク「アドちゃんが謝る必要なんてないんだ!悪いのは僕なんだから…!」

アド「私の方が悪いです!いつもお世話になっている人に手をあげてしまうなんて…」

~ベンチの裏~

ニホ「あっちゃー、こうなっちゃったか…」

ミラ「2人とも下手に回る性格ですからね、話が難航しやすいでしょう…」

ニホ「あれ!?ミライさんいつの間に?」

ミラ「カコさんが2人のことを見守って欲しいと言われたので派遣されました!」

ニホ「なんでわざわざこんな狭いところに?あそこの木の後ろでもよかったんじゃない?」

ミラ「こっちだとニホンオオカミさんと触れ合えるじゃないですか!」ヨダレダラー

ニホ「??」

76
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:08:06

アド「あのっ、許してもらえるかなんてわかりませんけど…」

サク「そんな!僕は全然怒ってないって!それよりもアドちゃんのほうが…」

アド「私だってそうです!あれは事故でしたし仕方ないことですよ…」

サク「…本当に?僕のこと嫌いになったりしないの?」

アド「あんなことだけで、好きな人を嫌いになったりしません!」

サク「え?」

ニホ(え?)

ミラ(え?)

アド「あっ……」
 
 
 
 
 
 
アド「ああああああああああ!!!!」ポォォォォォォ

サク「あっ、アドちゃん落ち着いて!」アタフタ

アド「今のは違うんです!とっさに思ってたことが口に出てしまっただけで…」

サク「…思ってたこと?

アド「ぴゃぁぁぁぁぁぁ!!」ジタバタ

ニホ(なんか話が思わぬ方向に…)

ミラ「あが…あがが…」アングリ

ニホ「ミライさん大丈夫…ってどうしたの?口が開きっぱなしだよ?」

ミラ「あごがはぐええひあいあひは…(あごがはずれてしまいました…)」

ニホ「ホントに大丈夫!?せーので押すよ?せーのっ!」ググググ

ミラ「あがががががが」

77
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:13:52

サク「大丈夫!こ、言葉のあやだよね?別に僕のこと好きだなんて思ってないことくらいわかってるから、ね?」

アド「…ぁ…」

サク「さっきは本当にごめんね、僕も怒ってないから…」

アド(待って…!)

サク「それじゃあまた明日…」

アド(待って……!!)
 
 
 
アド「待ってくださいっ!」

サク「はっはい!」ビクッ

アド「サクヤさん…!私……!」

サク「…な、なに…?」
 
 
 
 
アド「好きです」
 
 
アド「サクヤさんのことが好きです。さっき言ったことは本当です」

サク「……!!」

アド「………うぅ…」ポロポロ

サク「あ、アドちゃん…!?どしたの急に泣き出して…」

アド「ごめんなさい…迷惑ですよね、私みたいなフレンズからそんなこと言われても…」

サク「そんなことないって!それより何で泣いて…?」

アド「…この気持ちが一方通行だって、わかってるから…」

アド「私はフレンズで、サクヤさんは飼育員…その一線を私のワガママだけで踏み倒すなんてことはできません…」

アド「それに、サクヤさんは私だけじゃなくてニホンオオカミさんの飼育員でもあります…一方的な気持ちは許されません…」

サク「……」

アド「こんなこと言っちゃダメってこともわかってます…でも、この気持ちをちゃんと言わないと胸が張り裂けそうで…」

78
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:20:48

サク「………」ウルッ

アド「ぐすっ…ごめんなさい…さっきから泣いてばっかりで…」

サク「…………」ドボァァー

アド「さ、サクヤさん…!?な、なんで泣いて…」

サク「……辛い」

アド「ふぇ?」

サク「…アドちゃんの精一杯の気持ちに答えられない自分が不甲斐ない………」ガクゥッ

アド「サクヤさん…」

サク「…今からいう事、全部秘密だよ?」

アド「は、はい」

サク「僕もアドちゃんのことが好きだ…!」

アド「!!!」カァァッ

サク「この際だから全部言う!一目見たときからすごくかわいいと思ってた!

アド「ふぇっ!?」

サク「こんなに人を好きになったこと無かったよ!恋なんて無縁だったもん!」

サク「誰にでも優しく接するのも献身の精神も歌が上手なのも料理が美味しいことも笑ったらとってもかわいいのこともぜーんぶ大好きだ!!」

アド「ぁ…ゎ…ぁ…」プシュー

サク「この前ライブ一緒に行こうって誘われた時、生きてる中で1番嬉しかったよ!今日までの仕事いっぱいあったけど、あの日から徹夜して全部終わらせたよ!」

サク「でも………僕はこのパークの飼育員である以上、ニホンオオカミもいる以上、贔屓(ひいき)に扱うことは絶対に許されない…」

アド「…」

79
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:22:23 修正

サク「アドちゃんのその気持ち、とっても嬉しい。本当は僕もその気持ちにに答えたいのも山々だ」

サク「でも…今はその気持ちは胸の内にしまっておいてほしい」

アド「…サクヤさん…」

サク「このことは2人の秘密に…今まで通りに…」

BGM:ゼルダの伝説風のタクト 海賊(8:15~)


ニホ「すとぉぉぉーーーっぷ!!!」ピョーン

アド「ひゃっ!?」ビクッ

サク「に、ニホンオオカミ!?」

ニホ「まどろっこしいからつい飛び出てきちゃったよ!」

アド(に、ニホンオオカミさんがついてきてたこと忘れてた…!ど、どうしよう…今の会話聞かれてたら…)

ニホ「サクヤ、言わせてほしいことがあるの!」

サク「えっとニホンオオカミ、これには深ーいわけが…」アタフタ

ニホ「アドちゃんもサクヤもお互いのことが好きで全然問題ないと思うよ!」

アド「へっ?」

サク「それってどういう…」

ニホ「簡単だよ!2人とも付き合っちゃえばいいんだよ!

アド「つきっ…!?」カァァァ

80
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:32:52

ニホ「お互い好きですーって言ったんだし、付き合っちゃえばいいじゃん!何も難しく考えることなくない?」

サク「僕は君の飼育員でもあるんだよ?これじゃ…」

ニホ「サクヤはアドちゃんと付き合ったら、私のこと嫌いになる?私のこと無視したりする?」

サク「そんなこと絶対無いよ!」

ニホ「だったら、それでいいじゃん」キョトン

サク「…はい?」

ニホ「私とは今まで通りにお話ししたり遊んだりご飯食べたりして、アドちゃんとはもっと恋人っぽいことすればいいじゃん!」

アド「こ、恋人…

ニホ「別に私がいたところで2人の気持ちが変わるわけじゃないでしょ?私は2人が付き合ってても全然気にしないよ」

サク「ニホンオオカミ…」

ニホ「ううん、むしろ気になるよ!2人の関係のこと!こういうのはアニメや映画でしか見た事なかったから、実際に見てみたいって思ってたの!」

ニホ「アドちゃん、本音を言えばサクヤと付き合いたいって思ってる?どうかな?」

アド「…はい、できたら…お付き合いしたいです。ニホンオオカミさん…お気遣いありがとうございます」

ニホ「正直な気持ちが聞けてよかった!」

81
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:37:06

サク「でも、フレンズと人間が付き合うなんて…」
チラッ
ミラ「…あの~…サクヤさん、ちょっといいですか?」

サク「ミライさん!?いつからそこに!?」

ニホ(あ、顎外れたの治ったんだ)

ミラ「僭越(せんえつ)ながら聞き耳を立たせて頂いたんですが…」

サク(ミライさんにも聞かれてた…!?マズい!)

BGM:ゼノブレイド 未来視発動


~佐久夜の想像~

ミラ「フレンズさんに手を出すなんて最低ですね、見損ないました」

ナナ「同じ飼育員として恥ずかしい限りよ」

サー「サクヤってそんな人だったの!?気持ち悪い!」

カラ「反吐が出るわね、顔も見たくないわ」

キタ「…正直引いた」

ユウ「アドちゃんがかわいそうでならないわ」

ゴロ「最低な男だな、君は」

クレ「さっきのアドバイスは何だったと思っとるのか?」

カコ「あなたは本日付で解雇よ、美嶋佐久夜」

『先日、ジャパリパークでフレンズと私的な関係を抱こうとした職員に解職処分が言い渡され…』

~想像終了~
 
 
サク(ひぃぃぃぃぃぃ!僕の人生おしまいだぁぁぁ!)ガタガタガタ

82
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:39:27

ミラ「先ほどから何度か『フレンズさんと個人的なお付き合いすることは禁止』みたいなことを何度かおっしゃってましたよね」

サク「は、はい…」アセダラダラ

ミラ「そんな規則どこにもありませんよ?

サク「!?」

ミラ「本当に存じてなかったんですね…」

サク「で、でも…」

ミラ「例えばですけど、園長さんいるじゃないですか」

サク「永久園長のことですか?」

ミラ「何度か園長室行ったことってありますか?そのとき、お部屋にタヌキさんがいましたよね?」

サク「そういえばそうでしたね」

ミラ「あれ、タヌキさんが園長さんのこと大好きだから一緒に住んでいるんですよ」

サク「え!?」

アド「そうだったんですか…」

ミラ「ジャパリカフェのアルパカ・スリさんとワカイヤさんいますよね?あの2人もゴロウさんについていきたいってジャパリカフェに勤めてるんです」

ニホ「へぇー、そうだったんだ!」

ミラ「他にも、フルルさんが一方的に暮人さんのことを彼氏だと言ってたり、キタキツネさんも口には出しませんけど菜々さんのことが大好きですからね」

サク「そうだったんだ…」

ミラ「いかに飼育員といえど、フレンズさんの恋愛の自由を邪魔する権利なんてどこにもないんです。まぁ結局のところ何が言いたいかといいますと…アードウルフさんの気持ちをちゃんと大事にしてあげてくださいってことです!

サク「ミライさん…」

83
巨峰・アーリア 2018/03/25 (日) 21:42:28

ミラ「2人をさえぎる大きな壁はもう崩れています、あとはあなたが手を伸ばすだけですよ」

サク「その……あ、アドちゃん…その…」

アド「はい…」ゴクリ

サク「君が良かったら、だけど…ぼ、僕と…」

アド「はい…!」

サク「お、お付きあ……ッ」

サク「僕とお付き合いしていただけますか?」スッ

アド「…はい!!」ギュッ
 

BGM:ゼノブレイド コロニー6~未来~

ニホ「おぉ…!」

ミラ「2人とも、おめでとうございます」

アド「ふ、フツツカモノですが、よろしくお願いします…」

サク「ぼ、僕の方こそ…」

アド「……」アセアセ

サク「……」テレテレ

アド「………」モジモジ

サク「………」ソワソワ