目がくらむような眩しい日光の下、
リバティニア空軍の爆撃で穴だらけになった
山道をチェコ陸軍の部隊が一列縦隊で進んでいく。
「そういえば、ここでの状況はどうなっているんだね?
現地の指揮官は、「南昌の暗殺者」さえ倒せば
すぐに掃討できると言っていたが…」
「はい、一応逃げられないように包囲する事には成功しています。
しかも昨日ー」
…直後、彼が全員の視界から消えた。
「…何?」
乾いた空気に、一発の銃撃音が響き渡った。
目の前にいた兵士の上半身が吹き飛び、
そのまま衝撃で残った下半身と頭が地面に叩きつけられる。
「エンゲージ!」
全員が、一斉に近くの窪地へと転がり込む。
また一人の兵士が撃たれ、
今度は右足の付け根から下が丘を転がり落ちていった。
「衛生兵!」
「馬鹿野郎、撃たれるぞ!」
一人の兵士が救援に飛び出そうとしたが、
首を掴まれて制止された。
それとほぼ同時に、銃弾が地面に突き刺さる。
そして、それに応じるように阻止砲火が火を噴いた。
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