「…こちらヴィクター1より本部。
先ほど攻撃され、やむなく交戦規定により反撃した。
敵兵二名を捕虜にした、MPを派遣してくれ。 オーバー。」
「本部了解。 現地警察及び、MPの1個分隊をそちらに送る。
また、捕虜の確保後は燃料補給のため迅速に帰還せよ。
オーバー。」
「ヴィクター1及び2了解。アウト。」
「んで、俺たちはどれぐらいここに留まるんだ?
ここにいたら、いい的になるだけだぜ?」
「数分だろうな… ま、この機体なら大丈夫だろうよ。」
「だといいんだがな。
…おい、なんか暇つぶしになるもん持ってないか?」
「いや、全く。そんなに暇なら、空でも見てればどうだ?」
「んじゃ、ご期待に応じてそうするかな…」
数分後、警察とMPが捕虜2名を引っ張っていった。
彼らがどうなるか知ったこっちゃないが、
そんなことは別にどうでもいい。
それよりも、給油のために帰れることの方が重要だ。
危険に飛び込まなくて済む。
「こちらヴィクター1及び2より本部、
捕虜2名の確保を確認した。
これより三明沙県空港に帰還する。オーバー。」
こうして、トラスト地方における最も退屈な任務の1つが終わった。
彼らがあと何回この任務をするかは分からない。
だが、これだけは確実だ。 ……我々は勝っている。
行く手を阻むものがたとえ何であろうが、
それらを空から追い越して進み続けてやろう。
我々は、名誉ある空の騎兵隊なのだから。
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