「…よくご存知で」
『帝国の人外に関する情報はあまりありませんでしたが…、存在そのものを"隠匿"するのではなく敢えて公の場、政府の要職に出すことで人外としてのシナノさんを"隠匿"する…興味深い事例です』
「…君のような人種をどこかで見た気がするね。帝国では皇帝家の慣習でドイツ語は一応公用語だからあまり違和感なかったけれど。…まぁアルゴン政府の刺客とは考えたくないが…。どうでもいいか」
『欲しいのはデータだけの予定でしたが…』
「生憎ね、帝国は襲撃者にはいはいとデータを渡すような国でなくてね」
「…と、あまり時間をかけるのも良くないな」
床に落ちていたそれなりの破片を左手で拾い上げた時、左腕だったものは青白く、また発光が激しくなる。みるみるうちに形を変えて砲身を形成する。
指揮機は興味深そうにそれを観察し、義体は格闘戦に持ち込もうと高速で接近する。突き出された拳を寸前でかわし、砲身と化した左腕を脇腹に突き立てる。
パチッ
レールガンのごとく、破片を弾に、砲身の中で加速しゼロ距離から放たれ、義体のコートを貫通し脇腹を貫いた。
レールガンの直撃のみならず、高電圧で動きの鈍った戦闘用義体に対して、シナノはすかさず大剣を振り下ろしブレードが頭部を直撃する。2mある巨体は床へとなだれるように倒れ込んだ。墓標を建てるように、大剣を胸目掛けて突き刺した。胸から大剣を引き抜くと、火花と何かの液体が噴き出す。
「…eins」
動かなくなった戦闘用義体を見て、彼女は拍手した。
『やはり、ここのデータはぜひ欲しい』
ーーーーーー
『B3突破!Bブロックはもう保ちません!』
「データセンターと海洋プラントは絶対に死守しろ!」
「Ag-1991-2が対応中ですが…、」
部屋の壁いっぱいのディスプレイは、一夜の混乱を映し出している。報告の通信は鳴り止まず、どれも嬉々としてきけるものではなかった。
「軍到着まで約5分!」
「…くそ…、Cブロックの隔壁全閉鎖!ガスを散布しろ!多少時間が稼げればいい。帝国軍の到着次第反撃に転じる!」
『C1警備部tーッ ドゴッ…、ピーッ』
『繰り返しますー、研究所職員はただちに退避。警備隊は侵入者の排除を優先してくださいー、』
「長い一日になりそうだ…」
シナノと対異形系戦闘用の戦闘となります
シナノが人外なんていう情報はなかった(はず)なので、小話の後でセミオートで撃たれますが電磁バリアァ゙()で防ぎました。
あとはシナノが大剣(Ans-1733)を持ち出して切り合い殴り合い殺し合いです()
茶番協議スレ通り、4人が先に通過して3人がシナノの足止めを行ってます。
お疲れ様ですm(_ _)m
臨場感溢れていて良い感じですね👍
続きについては少々お待ちを...。