爆発に見とれていると、また無線が入ってきた。
「こちらチョーク1、到着した! これより地上部隊の支援に向かう!」
「ブラックベル1-1、了解! 援護する!」
トラスト自警団に続き、チェコ陸軍が攻撃を開始した。
軽迫撃砲と分隊支援火器の援護を受けながら、敵を確実に掃討していく。
勿論こちらも、20mmとロケット弾、それから対戦車ミサイルで攻撃を援護する。
しばらくすると、また無線が入ってきた。
「オスカー2-1よりブラックベル1-1へ。トーチカ内に籠ってる敵を攻撃してくれ。」
「ブラックベル1-1、了解! 攻撃するから頭を下げろ!」
「オスカー2-1了解。 壕に退避する。」
「対戦車ミサイルでトーチカごと破壊する! 準備しろ!」
「了解!」
攻撃目標のトーチカをロックオンし、対戦車ミサイルを2発撃ち込んだ。
爆発と共に鉄筋コンクリートが吹き飛び、木っ端みじんになる。
「やった!」
…突然、ヘリから警報音が鳴り響いた。
下を見ると、敵歩兵がMANPADSをこちらに向けている。
「対空ミサイル!」
既にロックオンされている。
このままではあっという間に撃墜され、戦死するか重傷を負うか…
イェロニームの彼女も大いに嘆き悲しむことだろう。
ああ、畜生ーーー
…その時。 こちらに対空ミサイルを向けていた敵兵の頭が吹き飛び、
ミサイルは明後日の方向へと飛んでいった。
「…何だ?」
「こちらオスカー2-1、敵兵を排除。 援護に感謝する。」
どうやら、発射する寸前に味方の兵士がうまい具合に阻止してくれたらしい。
助かった…。
「こちらブラックベル1-1、こちらからも感謝する! ありがとう!」
「オスカー2-1よりブラックベル1-1へ、周囲の敵に甚大な被害を確認。一帯を確保した。
幸運を祈る、オーバー。」
通報 ...