次の通信が入ってくる。
「こちらゴルフ3-4、敵の榴弾砲を叩いてくれ! 早くしないと全滅する!」
…次は榴弾砲を叩くらしい。
戦闘ヘリの仕事ではないが、今はとにかく全力で支援をするしかない。
「ブラックベル1-1、了解!」
「戦闘ヘリで大丈夫なんですか!?」
「やるしかない! 対戦車ミサイル準備!」
また機体を急降下させ、射程距離まで急行する。
無事に帰れるだろ…
「敵対空砲火!」
「畜生! 退避する!」
前方から対戦車擲弾や対空砲火が飛んでくる。
ヘリで制圧することは無理そうだ…。
「こちらブラックベル1-1、敵の対空砲火が激しすぎる!
ヘリじゃ無理だ!」
「ゴルフ3-4よりブラックベル1-1へ、さっき戦闘機の支援を要請した! 今そっちに向かってる!」
「了解、こちらはいったん退避する!」
スロットルを傾け、機体を反転させる。
幸いなことに、弾丸はまだ1発も当たっていない。
「こちらアードバーク2-1。 いまそっちに向かってる、あと1分だ。 準備しろ。」
「ゴルフ3-4了解! 塹壕まで退避する!」
戦闘機の轟音が聞こえてきた。
「注意しろ、アードバーク2-1が位置に付いた。頭を下げるな。」
続いて、12発の250ポンド爆弾と4発の500ポンド爆弾が投下される。
着弾と同時に爆発が起こり、さらに弾薬に誘爆。
砲兵陣地は一瞬で木っ端みじんに吹き飛んだ。
「イエーイ! 命中だ!」
「爆弾がターゲットに命中。アードバーク2-1、これより帰投。幸運を。 交信終了。」
通報 ...