仁を締め上げたのはなんと雪だった。彼は思考停止に陥った、なぜ彼女がいるのかなぜ来たのかと考えもできなかった。ただ泣いた、また会えたことに泣いたのである
「あぁ、もう泣かないで。大丈夫なの?」
そんなことを聞きながら雪は仁の背中をさすった。そのあとの話によれば仁がここにきているのをレインさんから聞いて、その後心配してTGODの者として入ってきたとのこと
「でも、これからどうするの?」
「ここから地下駐車場に向かうのだがキーカードがなくて困っているんだ」
「それはこれのこと?」
雪の手には汚れたカードがあった、まさにそのカードだった
「気になったから拾っておいたの」
「よし、それじゃ行くか。真の最終封鎖区域へ」
下へ進むたびに違和感を感じ始めた。とうとう来る、あとはコアを破壊するだけだ。そんなことを考えながら仁は雪と地下駐車場に向かっていった。
封鎖区域開始 脱出地点/地下駐車場出口、残り10分から使用可能/22:17
通報 ...