近くにあった収容所に飛び込んだ…途端、重機関銃の射撃を受ける。
「収容所内もコレかよ!?」
条件反射的に手榴弾を銃眼に向かって投げ込んだが、射撃はほんの少しだけ止まっただけだった…
が、そのほんの少しの時間を利用して銃眼内に射撃を叩きこみ、完全に沈黙させる。
「よし、邪魔なものはとりあえず片付いたが…ここからどうするか…」
…その時。突然無線通信が聞こえてきた。
「…おい!、監視カメラを復旧できたぞ!
仁が収容されているキャンプは、…今お前がいる、まさにその場所だ! 運がいいな!」
「…装甲車を失ってる時点で、かなり悪運だと思うんだが?」
「………まあいい。 気にしないで、仁を救出に言ってくれ…。」
後ろから大量の兵士が走ってくる音が聞こえてくる。
なるべく早く仁を救出しなければ、自分たちまでここに入れられる羽目になりそうだ…。
「マクスフェルト大佐、朗報です。」
「…何だ? あの野郎どもを、ようやく皆殺しにしたのか?」
「いえ、彼らの一人を捕虜にできたとのことです。
また、救出チームがキャンプ・ベータに侵入しました。」
「そうか。 捕虜にしたやつはひとまず野戦病院に入れろ。 何か有益な情報が手に入るかもしれん。
それから、ほぼすべての兵力をキャンプ・ベータに送れ。 適当なところで入り口を封鎖しろ。」
「了解しました、大佐。 直ちに命令しておきます。」
「…ああ、もう一つ」
「はい?」
「あの狙撃小隊とやらを、出入り口に送っておいてくれ。」
「何故、そんなことを?」
「彼らが救出に成功したときの最終防衛戦として使う。
何人か、マークスマンも送っておいてくれ。」
「了解。すぐに展開させます。」
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