④:空挺部隊が後方拠点を確保次第、第4機械化装甲師団及び第2機械化歩兵師団が正面から、
空挺師団は後方から補給を遮断し、可能であれば前進し、前方にいる師団と共に包囲殲滅する。
→空挺師団は前進こそ失敗したものの、合流には成功。
仮想敵側の空挺団は1個旅団が殲滅されるもののもう一つの旅団の退却には成功する。
午前5時20分 ナルサルスアーク 中央指揮所
「特化大隊と連絡不能か 砲兵の援護はなくなったに等しいな」
中央指揮所では、地図の上の部隊票を動かしながら指揮官達が
どのようにこの場を切り抜けるかを話し合っていた。
「空挺団残存戦力の遅滞行動で時間を稼ぐ。
戦線を後退させて、部隊を再編して対処する」
午前5時25分 ナルサルスアーク近郊 戦線付近
「こちら本部より全部隊へ、戦線を縮小する!
現在位置より2000m後退しろ! アウト!」
「何だって!? 何を考えてるんだ、本部は!」
一人の戦車長が、無線機に向かって大声で叫んだ。
「…こちら霧島1より全車、これより遅滞行動を行う。
生還したらうまい居酒屋を教えてやるよ、大学校の時みたいにな」
「忘れるなよ、斎藤!約束破ったら承知しないぞ」
数分後、突如一両の戦車が爆発した。
「霧島7、直撃弾により撃破判定! 生存者2名!」
「なんだ、ミサイルか!?」
「違います、向こうの125mm戦車砲です!
もうちょっと敵が近づかないと有効弾を送れません!」
「当たって砕けろだ、全車ジグザグに距離を詰めろ!前進!」
「畜生、奴ら何考えてるんだ!?
早く標準しないとやられるぞ!」
「撃て!」
一両のTDK側戦車に命中した。
車体を貫通し、そのまま動かなくなる。
「エンジン停止!」
「まだ動く! 適当な敵戦車の砲塔基部に1発ぶち込め!」
今度は仮想敵側に着弾した。
判定は内部の弾薬に誘爆、生存者なし。
「降伏しろ、野郎!」
「撃つなイワン、降伏する」
「こいつら日本酒をおごってくれるかな」