以上で2024長野県アマ竜王戦の回顧を 終わりにしたいと思います。
今回は私・丸山も参加したのですが 安曇野市が誕生して以来、竜王戦の県大会で 勝った事のある安曇野市民は、まだいないと 思います。まだ南安曇郡と呼ばれた時に 前述の高木さんと私の師匠・内川新一さんの 準優勝がありましたが、いずれも平成初期の 一発トーナメント制の時の話です。最近は 私(丸山)が中南信予選の最北端出場選手 そんなケースもザラな状態。それを打破する 為に今以上に私自身が頑張って安曇野棋界の 再興の先駆けになりたいと思います
最後に私以外の7人の選手の健闘を称え💦 運営スタッフの方々と最後まで鑑賞なされた 閲覧者の方々に感謝の意を表面しながら この回顧録を終了したいと思います
最後まで、お付き合い下さり 有難うございました (完)
⬆️準優勝の中畑和将さん
現役高校生が長野県アマ竜王になった例は 私の記憶では平成元年の伝田芳裕さんと 平成21年の藤居賢さんの2人だったと 思います。だとしたら彼が優勝したら 15年振り3人目でしたが・・・
しかし現役高校生の準優勝も素晴らしい 私の知る限り、その例は平成3年の 高木信吉さんのみ。だとしたら 36年振りの快挙で恐らく歴代2番目か 3番目に若い準優勝者となります
因みに最年少の準優勝者は平成4年の 徳竹元気さん。何と中学1年生で それを成し遂げました。 現在の長野県アマ名人・岡村奏汰さんと 僅か1歳年上なだけ。これも凄過ぎですね
それはともかく中畑さんの頑張りは 本当に素晴らしかった。奥村戦で 見せた積極果敢な攻勢&劇的な捨駒で 決着をつけた的確な読みは見事でした
しかし中畑さんの戦いには続きがあります この2ヶ月後に行われる予定であり 次回の回顧録で振り返る予定でもある 長野県高校竜王戦です 自身と母校・伊那北高校の面目をかけた 恐らく彼にとって今年最後の戦いに なるかもしれない大勝負。どんな戦いを 見せてくれるのか今から楽しみであります
⬆️優勝した田中博己さん 令和元年を最後に長野県を去った田中さん それから数年の時を経て令和5年の秋に 戻ってきました。棋王戦、朝日戦では 不調をかこっていましたが3月の支部名人戦 に続いて、この竜王戦も制して県の2冠王に
復活どころか更にパワーアップしている様に 感じる次第であります。この4ヶ月後の アマ名人戦こそ優勝を逃しましたが秋にまた 快進撃を重ねて3冠以上そして全国大会での 活躍・躍進を期待したいと思います
しかし中畑さんも懸命に追撃します 飛角交換の後88飛と打ち下ろし55銀や 65桂と連動して上下挟撃体制を築きます
だが田中さんの攻めが的確に急所を突きます 2度に渡る手筋の歩打ちと王手の香打ち 小駒を有効に駆使して5枚の金銀を配置する 中畑さんの堅陣を切り崩すと最後の寄せも 鮮やかで不動駒の29桂や19香までもが 即詰みに貢献します。詰み上がりの段階で 田中さんの駒台に残った駒は歩4枚のみ まさに「らしい」勝ち方で優勝を決めた 田中さんが早くも2冠王に輝いたのでした
次回⑤のエピローグで完結いたします
しかし田中さんの61飛~75角の連続王手が 実に味のある攻防打となり攻めては挟撃形 守っては強力な助っ人に。2台の大砲を 効率良く運用する辺り流石は田中さんです 更に23と金と迫って28の飛車までフル稼動 ここでは田中さんペースだと思いました
しかしこれによって歩を都合6枚を駒台に 乗せた中畑さんの反撃も迫力満点。 田中さんの銀を打ち歩詰めに討ち取ると 攻防打86角に対しては取れた筈の銀を 取らず、その銀で敢えて自分の飛車を 取らせる間に角交換から玉頭攻めを強行 金を剥がされた田中さんの王様が67の 地点で孤立無援となったかに見えました
その後ジワッと端歩を伸ばした田中さん 中畑さんの8筋への継ぎ歩攻めを冷静に 対処した後すぐに端攻めを敢行。5筋に アヤをつけつつ香を吊り上げ12歩と垂らし 44角の攻防打には53歩と打ち角を反らして と金を製造。これが13に居た香を取りながら 23と金と寄る手を見せる厳しい攻めでした
⬆️決勝戦・田中博己さんVS中畑和将さん
先手番を握った田中さんが矢倉を目指し 後手の中畑さんは雁木で対抗。 田中さん、あと一手で片矢倉完成でしたが 中畑さんの雁木が盛り上がる直前で 角を交換、同時に歩を2枚駒台に乗せます
田中さんの9年振り3度目の優勝か 高校生としては多分4人目の決勝進出者かと 思うが史上3人目の高校生の長野県竜王を 中畑さんが掴むのか?
それは④で語る事で完結したいと思います
⬆️3位の表彰を受ける奥村さん
王者らしい堂々たる戦いを見せてくれた 奥村さん。しかし無念の思いで一杯の筈です 若手が沢山台頭してきましたが、まだまだ 奥村さん黄金時代は続かなければと思います そして彼の時代は続きます。 今に必ず、それを証明してくれるでしょう
準決勝の戦いは終わりました 決勝戦の組み合わせは⬇️の通り
⬆️感想戦も熱がこもっていました 多分最後の土壇場の場面の検討でしょう 17歩成の王手に対し37玉に代えて39玉なら どうなっていたか?ハッキリ言って 私(丸山)では読みきれません 総手数こそ84手と短かったですが 劇烈な攻め合い&劇的な結末での大殊勲 両雄が力を出し切った名勝負でした
⬆️は17歩成の王手を37玉とかわした場面 ここで中畑さん鮮やかな決め手を指して 奥村さんから殊勲の大金星を掴みました 皆様も是非考えて見て下さい。
正解手は後日④にて
⬆️ここから奥村さんは5分考えた末に 51角成~43銀成と物凄い強攻策を敢行 更に飛成の王手を受けた53歩合にも 同桂成~おかわりの45桂打。何とも凄まじい 特攻でした。対して7分考えて銀を見捨てて 32玉の早逃げした後、16歩と香を取って 奥村玉に迫る中畑さん。8分使って詰めろを かけた奥村さん。いよいよ大詰めを迎えます
⬆️準決勝・中畑和将さんVS奥村龍馬さん 長野県の最高峰に高校生が挑む図式
戦型は先手番を握った奥村さんの四間飛車に 中畑さんはエルモ囲いを用いて急戦に
竜を作って端に手をつけた中畑さんの方が 模様が良さそうに見えましたが6分考えて 馬を作り中央から圧をかける奥村さんの 攻めも相当に厳しく 結局⬇️のような激しい戦いとなりました
⬆️3位の表彰を受ける細川さん
中南信予選では川上諒くんや小松陸人くんと 言った、イキの良い小中学生ホープを連破 そしてこの県大会では信州王将戦で準優勝を 果たした長野県の中学生王者・相原くんを 倒して底力を見せた細川さん。アマ名人戦も 県大会の経験があります。今後尚一層 名前を売って欲しいです
⬆️準決勝・細川研さんVS田中博己さん
1回戦は余り本調子とは言い難かった 田中さんでしたが、エンジンが掛かったか 相原瑞樹くんを倒して上り調子の細川さんを 退けて決勝進出を果たしました。
それは③にて語ります
惜しい将棋を落としたなとは思いますが 大事な場面で有効な手を指す田中さんと 肝心な場面で踏み込めない私・丸山とでは やはり実力的に大きな開きがありました
今後この実力差を、どこまで埋める事が 出来るのか?これからもそれを考え実践して いきたいと思います。かなり試行錯誤を 重ねまくると思いますが(^ー^;A
あと年齢を言い訳にせずに今までの自分より 強くなれるよう精進に励みたいと思います
これで1回戦は全て語り終えました その結果と準決勝の組み合わせは⬇️の通り
⬆️は私の59角成に対して田中さんが 77銀と受けた場面。ここで私は18竜と しましたが多分これが敗着の緩手だったと 思います。ここは68馬と金を取り同銀に 69竜と詰めろで迫れば恐らく田中さんの 銀が助からず有望な局面だったと思います
その後例えば詰めろを防いで78銀と打てば 68竜と銀を取りながら詰めろで迫りますが この竜を撃退する手段が無いと思うので それならば大金星も夢では無かったかも
このチャンスを逃してからは私に勝ち目ナシ 最後は形作りの必至を掛けるのが精一杯で 田中さんに悠々寄せきられてしまいました
戦型は2年前のVS佐藤戦と同様、相穴熊に 私は三間飛車に構え開戦の機を伺って いましたが、まだ互いに穴熊が完成してない 状況ながら相手の穴熊が固まりきらない内に と思い先制攻撃を敢行。田中さんに桂馬を 捌かせたのは不味かったかなと思いつつ 意外とこちらも駒が捌けた上に駒損ながら 王様の守りではこちらが勝り、悪いながらも 勝負型だと思いながら終盤に突入しました
そして多分⬇️の局面が 最大のハイライトだったかもしれません
⬆️トーナメント1回戦 丸山佳洋VS田中博己さん
その1回戦の相手は田中博己さん ハッキリ言って奥村龍馬さんと並ぶ優勝候補 この戦いの1ヶ月前には県支部名人戦で優勝 相変わらずの強さを発揮しておりました しかしだからと言って、こちらが臆する理由 にはならず、何より臆してもいなかったので 自分の将棋を指せれば活路を見いだせる そう言い聞かせて対局に臨みました
アマ竜王戦の県大会に初めて進出したのは 2年前でした。初参加は確か平成元年か? 以来長い間ずっと勝てずにいましたが 53歳にして、ようやく初出場そして 県のベスト8に勝ち残る事が出来ました
しかしまさか、それからたった2年で 中南信代表に返り咲く事になるとは (・・;)
予選は白星発進も金井文哉さんに完敗 しかしその後は薄氷の思いで連勝して 3勝1敗で終了。集計の結果辛くも 代表決定戦を戦える事になりました
相手となった熊谷真さんは余りに強く 最終盤まで敗勢でしたが、それまでに 少しでもと逆転の火種を残しておいたのが 奇跡的に実を結び幸運の大逆転勝利となり 県大会切符を掴む事が出来ました
そして県大会 2年前は佐藤清文さんの前に力及ばず 初戦敗退。何とか雪辱したいの一心でした
なお私(丸山)は 安茂里支部の大会に参戦予定です
次に松本支部からであります
松本支部月例会ならびに 岡村奏汰長野県アマ名人壮行大会
日時;令和6年8月18日(日) 9時15分~30分受付 準備でき次第対局開始
会場;松本市鎌田地区公民館 2階中視聴覚室・小視聴覚室・小会議室 中視聴覚室が月例会メイン会場 小視聴覚室がサブ会場 小会議室が昼食会場となります
会費;一般1,300円。支部会員割引 松本支部会員割引・学生割引あります。
昼食のお弁当は別会計で承ります 注文自由です。
対局;当日発表します 全参加者が10名に達した場合 予選は各人5局指しのリーグ戦 持ち時間15分30秒
その後、上位8名による決勝トーナメントと それ以外の全参加者(希望者)による 5位決定戦トーナメントに分かれる
それぞれの順位決定戦のみ 持ち時間20分30秒 な参加者が10人に満たなかった場合は 総当たりリーグ戦を行う
賞品;5位までにクオカードを進呈します。
問合せ ℡090-3564-2543 船坂(ふなさか)までお気軽にどうぞ
以上で①での回顧を終わります ②では1回戦残りのカードである 私・丸山佳洋VS田中博己さんの対局を 中南信予選での私自身の戦いぶりと共に 振り返りたいと思います。
最後に申し遅れましたが 1回戦4試合の対局風景を撮影してくれた 赤木崇幸さんに深く感謝の意を表します 有難うございました
⬆️トーナメント1回戦 相原瑞樹さんVS細川研さん
この所は大活躍が目立つ中学生強豪の 相原くん。この前年2023年は赤旗戦にて 県3位。信州王将戦では準優勝と大躍進 最後は中原大介さんに敗れましたが終盤まで 勝勢で中学生タイトルホルダーとなるまで あと一歩、いやあと半歩という惜敗でした
そしてこの約3ヶ月後の県名人戦では 13年振りの中学生ファイナリストまで やはりあと一歩、いやあと半歩・・・ その話は、またいつの日か必ず・・・
そんな若手強豪の勢いを止めたのが細川さん 県アマ名人戦にも南信代表として出場した 経験を持つ実力者が意地を見せて競り合いを モノにして準決勝に駒を進めました
以上で2024長野県アマ竜王戦の回顧を
終わりにしたいと思います。
今回は私・丸山も参加したのですが
安曇野市が誕生して以来、竜王戦の県大会で
勝った事のある安曇野市民は、まだいないと
思います。まだ南安曇郡と呼ばれた時に
前述の高木さんと私の師匠・内川新一さんの
準優勝がありましたが、いずれも平成初期の
一発トーナメント制の時の話です。最近は
私(丸山)が中南信予選の最北端出場選手
そんなケースもザラな状態。それを打破する
為に今以上に私自身が頑張って安曇野棋界の
再興の先駆けになりたいと思います
最後に私以外の7人の選手の健闘を称え💦
運営スタッフの方々と最後まで鑑賞なされた
閲覧者の方々に感謝の意を表面しながら
この回顧録を終了したいと思います
最後まで、お付き合い下さり
有難うございました
(完)
⬆️準優勝の中畑和将さん
現役高校生が長野県アマ竜王になった例は
私の記憶では平成元年の伝田芳裕さんと
平成21年の藤居賢さんの2人だったと
思います。だとしたら彼が優勝したら
15年振り3人目でしたが・・・
しかし現役高校生の準優勝も素晴らしい
私の知る限り、その例は平成3年の
高木信吉さんのみ。だとしたら
36年振りの快挙で恐らく歴代2番目か
3番目に若い準優勝者となります
因みに最年少の準優勝者は平成4年の
徳竹元気さん。何と中学1年生で
それを成し遂げました。
現在の長野県アマ名人・岡村奏汰さんと
僅か1歳年上なだけ。これも凄過ぎですね
それはともかく中畑さんの頑張りは
本当に素晴らしかった。奥村戦で
見せた積極果敢な攻勢&劇的な捨駒で
決着をつけた的確な読みは見事でした
しかし中畑さんの戦いには続きがあります
この2ヶ月後に行われる予定であり
次回の回顧録で振り返る予定でもある
長野県高校竜王戦です
自身と母校・伊那北高校の面目をかけた
恐らく彼にとって今年最後の戦いに
なるかもしれない大勝負。どんな戦いを
見せてくれるのか今から楽しみであります
⬆️優勝した田中博己さん
令和元年を最後に長野県を去った田中さん
それから数年の時を経て令和5年の秋に
戻ってきました。棋王戦、朝日戦では
不調をかこっていましたが3月の支部名人戦
に続いて、この竜王戦も制して県の2冠王に
復活どころか更にパワーアップしている様に
感じる次第であります。この4ヶ月後の
アマ名人戦こそ優勝を逃しましたが秋にまた
快進撃を重ねて3冠以上そして全国大会での
活躍・躍進を期待したいと思います
しかし中畑さんも懸命に追撃します
飛角交換の後88飛と打ち下ろし55銀や
65桂と連動して上下挟撃体制を築きます
だが田中さんの攻めが的確に急所を突きます
2度に渡る手筋の歩打ちと王手の香打ち
小駒を有効に駆使して5枚の金銀を配置する
中畑さんの堅陣を切り崩すと最後の寄せも
鮮やかで不動駒の29桂や19香までもが
即詰みに貢献します。詰み上がりの段階で
田中さんの駒台に残った駒は歩4枚のみ
まさに「らしい」勝ち方で優勝を決めた
田中さんが早くも2冠王に輝いたのでした
次回⑤のエピローグで完結いたします
しかし田中さんの61飛~75角の連続王手が
実に味のある攻防打となり攻めては挟撃形
守っては強力な助っ人に。2台の大砲を
効率良く運用する辺り流石は田中さんです
更に23と金と迫って28の飛車までフル稼動
ここでは田中さんペースだと思いました
しかしこれによって歩を都合6枚を駒台に
乗せた中畑さんの反撃も迫力満点。
田中さんの銀を打ち歩詰めに討ち取ると
攻防打86角に対しては取れた筈の銀を
取らず、その銀で敢えて自分の飛車を
取らせる間に角交換から玉頭攻めを強行
金を剥がされた田中さんの王様が67の
地点で孤立無援となったかに見えました
その後ジワッと端歩を伸ばした田中さん
中畑さんの8筋への継ぎ歩攻めを冷静に
対処した後すぐに端攻めを敢行。5筋に
アヤをつけつつ香を吊り上げ12歩と垂らし
44角の攻防打には53歩と打ち角を反らして
と金を製造。これが13に居た香を取りながら
23と金と寄る手を見せる厳しい攻めでした
⬆️決勝戦・田中博己さんVS中畑和将さん
先手番を握った田中さんが矢倉を目指し
後手の中畑さんは雁木で対抗。
田中さん、あと一手で片矢倉完成でしたが
中畑さんの雁木が盛り上がる直前で
角を交換、同時に歩を2枚駒台に乗せます
田中さんの9年振り3度目の優勝か
高校生としては多分4人目の決勝進出者かと
思うが史上3人目の高校生の長野県竜王を
中畑さんが掴むのか?
それは④で語る事で完結したいと思います
⬆️3位の表彰を受ける奥村さん
王者らしい堂々たる戦いを見せてくれた
奥村さん。しかし無念の思いで一杯の筈です
若手が沢山台頭してきましたが、まだまだ
奥村さん黄金時代は続かなければと思います
そして彼の時代は続きます。
今に必ず、それを証明してくれるでしょう
準決勝の戦いは終わりました
決勝戦の組み合わせは⬇️の通り
⬆️感想戦も熱がこもっていました
多分最後の土壇場の場面の検討でしょう
17歩成の王手に対し37玉に代えて39玉なら
どうなっていたか?ハッキリ言って
私(丸山)では読みきれません
総手数こそ84手と短かったですが
劇烈な攻め合い&劇的な結末での大殊勲
両雄が力を出し切った名勝負でした
⬆️は17歩成の王手を37玉とかわした場面
ここで中畑さん鮮やかな決め手を指して
奥村さんから殊勲の大金星を掴みました
皆様も是非考えて見て下さい。
正解手は後日④にて
⬆️ここから奥村さんは5分考えた末に
51角成~43銀成と物凄い強攻策を敢行
更に飛成の王手を受けた53歩合にも
同桂成~おかわりの45桂打。何とも凄まじい
特攻でした。対して7分考えて銀を見捨てて
32玉の早逃げした後、16歩と香を取って
奥村玉に迫る中畑さん。8分使って詰めろを
かけた奥村さん。いよいよ大詰めを迎えます
⬆️準決勝・中畑和将さんVS奥村龍馬さん
長野県の最高峰に高校生が挑む図式
戦型は先手番を握った奥村さんの四間飛車に
中畑さんはエルモ囲いを用いて急戦に
竜を作って端に手をつけた中畑さんの方が
模様が良さそうに見えましたが6分考えて
馬を作り中央から圧をかける奥村さんの
攻めも相当に厳しく
結局⬇️のような激しい戦いとなりました
⬆️3位の表彰を受ける細川さん
中南信予選では川上諒くんや小松陸人くんと
言った、イキの良い小中学生ホープを連破
そしてこの県大会では信州王将戦で準優勝を
果たした長野県の中学生王者・相原くんを
倒して底力を見せた細川さん。アマ名人戦も
県大会の経験があります。今後尚一層
名前を売って欲しいです
⬆️準決勝・細川研さんVS田中博己さん
1回戦は余り本調子とは言い難かった
田中さんでしたが、エンジンが掛かったか
相原瑞樹くんを倒して上り調子の細川さんを
退けて決勝進出を果たしました。
それは③にて語ります
惜しい将棋を落としたなとは思いますが
大事な場面で有効な手を指す田中さんと
肝心な場面で踏み込めない私・丸山とでは
やはり実力的に大きな開きがありました
今後この実力差を、どこまで埋める事が
出来るのか?これからもそれを考え実践して
いきたいと思います。かなり試行錯誤を
重ねまくると思いますが(^ー^;A
あと年齢を言い訳にせずに今までの自分より
強くなれるよう精進に励みたいと思います
これで1回戦は全て語り終えました
その結果と準決勝の組み合わせは⬇️の通り
⬆️は私の59角成に対して田中さんが
77銀と受けた場面。ここで私は18竜と
しましたが多分これが敗着の緩手だったと
思います。ここは68馬と金を取り同銀に
69竜と詰めろで迫れば恐らく田中さんの
銀が助からず有望な局面だったと思います
その後例えば詰めろを防いで78銀と打てば
68竜と銀を取りながら詰めろで迫りますが
この竜を撃退する手段が無いと思うので
それならば大金星も夢では無かったかも
このチャンスを逃してからは私に勝ち目ナシ
最後は形作りの必至を掛けるのが精一杯で
田中さんに悠々寄せきられてしまいました
戦型は2年前のVS佐藤戦と同様、相穴熊に
私は三間飛車に構え開戦の機を伺って
いましたが、まだ互いに穴熊が完成してない
状況ながら相手の穴熊が固まりきらない内に
と思い先制攻撃を敢行。田中さんに桂馬を
捌かせたのは不味かったかなと思いつつ
意外とこちらも駒が捌けた上に駒損ながら
王様の守りではこちらが勝り、悪いながらも
勝負型だと思いながら終盤に突入しました
そして多分⬇️の局面が
最大のハイライトだったかもしれません
⬆️トーナメント1回戦
丸山佳洋VS田中博己さん
その1回戦の相手は田中博己さん
ハッキリ言って奥村龍馬さんと並ぶ優勝候補
この戦いの1ヶ月前には県支部名人戦で優勝
相変わらずの強さを発揮しておりました
しかしだからと言って、こちらが臆する理由
にはならず、何より臆してもいなかったので
自分の将棋を指せれば活路を見いだせる
そう言い聞かせて対局に臨みました
アマ竜王戦の県大会に初めて進出したのは
2年前でした。初参加は確か平成元年か?
以来長い間ずっと勝てずにいましたが
53歳にして、ようやく初出場そして
県のベスト8に勝ち残る事が出来ました
しかしまさか、それからたった2年で
中南信代表に返り咲く事になるとは
(・・;)
予選は白星発進も金井文哉さんに完敗
しかしその後は薄氷の思いで連勝して
3勝1敗で終了。集計の結果辛くも
代表決定戦を戦える事になりました
相手となった熊谷真さんは余りに強く
最終盤まで敗勢でしたが、それまでに
少しでもと逆転の火種を残しておいたのが
奇跡的に実を結び幸運の大逆転勝利となり
県大会切符を掴む事が出来ました
そして県大会
2年前は佐藤清文さんの前に力及ばず
初戦敗退。何とか雪辱したいの一心でした
なお私(丸山)は
安茂里支部の大会に参戦予定です
次に松本支部からであります
松本支部月例会ならびに
岡村奏汰長野県アマ名人壮行大会
日時;令和6年8月18日(日)
9時15分~30分受付
準備でき次第対局開始
会場;松本市鎌田地区公民館
2階中視聴覚室・小視聴覚室・小会議室
中視聴覚室が月例会メイン会場
小視聴覚室がサブ会場
小会議室が昼食会場となります
会費;一般1,300円。支部会員割引
松本支部会員割引・学生割引あります。
昼食のお弁当は別会計で承ります
注文自由です。
対局;当日発表します
全参加者が10名に達した場合
予選は各人5局指しのリーグ戦
持ち時間15分30秒
その後、上位8名による決勝トーナメントと
それ以外の全参加者(希望者)による
5位決定戦トーナメントに分かれる
それぞれの順位決定戦のみ
持ち時間20分30秒
な参加者が10人に満たなかった場合は
総当たりリーグ戦を行う
賞品;5位までにクオカードを進呈します。
問合せ
℡090-3564-2543
船坂(ふなさか)までお気軽にどうぞ
以上で①での回顧を終わります
②では1回戦残りのカードである
私・丸山佳洋VS田中博己さんの対局を
中南信予選での私自身の戦いぶりと共に
振り返りたいと思います。
最後に申し遅れましたが
1回戦4試合の対局風景を撮影してくれた
赤木崇幸さんに深く感謝の意を表します
有難うございました
⬆️トーナメント1回戦
相原瑞樹さんVS細川研さん
この所は大活躍が目立つ中学生強豪の
相原くん。この前年2023年は赤旗戦にて
県3位。信州王将戦では準優勝と大躍進
最後は中原大介さんに敗れましたが終盤まで
勝勢で中学生タイトルホルダーとなるまで
あと一歩、いやあと半歩という惜敗でした
そしてこの約3ヶ月後の県名人戦では
13年振りの中学生ファイナリストまで
やはりあと一歩、いやあと半歩・・・
その話は、またいつの日か必ず・・・
そんな若手強豪の勢いを止めたのが細川さん
県アマ名人戦にも南信代表として出場した
経験を持つ実力者が意地を見せて競り合いを
モノにして準決勝に駒を進めました