立ててみます。
お正月SS 神隠し異聞 シロとタタラ 亜久利子異聞 バレンタイン (笑顔がまぶしい) 珠玉 Boy's Nap (元絵と) 天目一箇神異聞 (暗躍する動物) 野狐は巷間を彷徨う
錫杖と笠を置き、泉光院はアグリコの隣に正座した。 彼の困惑をよそに、アグリコは勝手に話し始めた。 泉光院は相槌を打ちながら、ぽつぽつと喋る。 共通の思い出もあれば、知らないこともあり、話は尽きなかった。
「それでね、お沢の格好に髭長が怒っちゃって…」 アグリコは軒裏を見上げ、お沢と出会った日を思い出していた。 ふと、左肩に重みを感じた。 目を向けると、泉光院が寄りかかり、静かな寝息を立てていた。
その時、アグリコは悟った。 泉光院の勤勉さは長所だが、自ずと心身を激しく消耗する。 キツネや与次郎と共に、ひどい怪我を負ったこともあると聞く。 無理をするところまで、師匠に似てしまったのかもしれない。
「あっ!ご、ごめんなさい」 慌てて起きた泉光院が、寝惚け眼で恐縮する。 「いいのよ。さ、いらっしゃい」 アグリコは、泉光院の頭を優しく抱え、横たわらせた。
半刻ほど経った頃だった。 用事を済ませたお沢が、外から回り込んで来た。 「泉光院!泉光院はいるカ!」 そこには、アグリコの膝枕で眠る泉光院の姿あった。 お沢は何か言おうとしたが、アグリコがしっと指を唇に当てた。 (寝かせておいてあげなさいな) お沢は、鼻から息を吐くと、二人の側でかがんだ。 「あまり、ウチの弟子を甘やかさないでほしいんだがナ」 呆れたような笑みを浮かべて、泉光院の頬を軽くつついた。 日差しは暖かく、空はどこまでも澄んでいた。
「アグリコと泉光院」とかでもよかったんですが、 お沢が仲間外れみたいかなって。
お沢の格好云々については、こちらをご覧下さい(無断で借用) https://tamanosu.blog.fc2.com/blog-entry-182.html
リク絵がひとり歩きしだしたで!
貴方がおいしい絵を描いたせいよー
>お沢の格好云々 うひひ。光栄でございます〜
あの話の天真爛漫なアグリコが好きなんです。 隙あらばのろけようとするアグリコだったらいいな、 と思ってああいう描写にさせて頂きました。
新規絵が追加されてるじゃないですか。ありがたや、ありがたや。 厳しさを保つお沢と優しいアグリコがいいバランス。
読んでてカットが浮かんだので! 情景が目に浮かぶ素敵SSありがとうございました!!!
「亜久利子異聞」もだけど、オチ的にちょいデレさせてる部分があるので、 自分が書くと原作より若干チョロくなりがちなのよね、お沢。 厳しいけどそれだけじゃない、という表現を磨きたいものです。
今さらですが、タイトルはX、というか石塚先生の佳曲から取ってます。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm4322136
泉光院やヨジはともかく、アグリコとお沢は親友同士だから多少チョロくてもいいんじゃないかなーって 特にお沢は友人関係が貧しそうだし、意外と肝が太いアグリコ相手だとチョロくなっても仕方ないんじゃないかな。
確かに、お沢がアグリコにだけ態度が違ってもむしろ自然ですね。 それに泉光院のことも可愛がろうとしているのは、本編やおまけの端々に描かれてますし。 ただ泉光院の側で考えてみると、アグリコに優しくされるのは慣れていても お沢が相手だと素直に受け入れるのは抵抗があるのかもw
沢「次は私が膝枕してやるゾ」 泉(う~ん、固い)
泉光院とお沢はあくまで師弟ですからね。 優しくする気持ちはあってもあからさまにはしないかも?(空回って妙な事になるのはありそう
今回の話を読んでなおさら泉光院が羨ましくなったぞい。 泉光院はおっぱいと太ももに挟まれてた…ってコト!?
ついでに間違いを見つけてしまった。 3/3の4行目 ×泉光院の姿あった 〇泉光院の姿があった
(掲示板はどうにもできないのでFANBOXを修正しておきました) あの後、金勢様が吉祥姫のところに戻り封印を解くのでそうなる?
気絶した泉光院がまたアグリコに膝枕されるんですか。直に!
>修正 ありがとうございます!
お望みのものはこれかい?
結論出たみたいだけど、これも一応パンツ見えてませんかね。 まさしくパンチラ。
たぶんこれ! この頃は、エロいものを書いていいものなのか、法的知識も界隈のお約束も知らなかったのでおそるおそる描いた結果はんぱな絵に。
まさか今頃になって議論の的になるとは・・・
私はそのコマより上の「へっくし」が大好きです。
だからなぜ今になって旧版を・・・ あんま古い絵を掘り起こすとほとんどの絵描きは死んじゃうんだぜ(豆知識
>ほとんどの絵描きは死んじゃうんだぜ 知ってるー。ちょっと古い絵も、やめてーってなるの、自分も体験してる🤪 でも初期絵は初期絵でかわいくて大好き。秋田県漫画とか時々読みにいって、地元CMシリーズとかハタハタ様とか定期的に摂取しにいってる。 蒼前まんがの帯刀してるミヨシ様も大大大好き。
4巻のおまけと見比べると、どこが変わりどこが変わらないか面白いですよね。
あとあれだ、9話最終ページのヒトツメ画像を使って、 マウスオンでまっぱになるギミックを作ってたのが秀逸だったw
しょうもないこと(ギミック)を・・・ 当時は無料HPでgoogle広告も入れてなかったから無法地帯だったんだなあ
音信不通で不安だった時に比べれば、今は情報も気持ちも伝わってる。大丈夫。
です。
お沢は肌の露出が減って色気も減ったかと言えば、そうではない。 それはいわゆる隠されると想像が喚起される現象のみならず、 私などは、女性のラインがモフモフに包まれていること自体が、 エロスを生み出しているように感じられてならないのである。 それを踏まえた上で、115話で包帯の隙間からモフ毛が飛び出している絵は なんだかとてもえっちだなあとおもいましたまる
なんの主張を見せられてるんだろう私は・・・
当時のコメントでは深く触れませんでしたが、 普段は皮膚を隠す体毛なのに、それが包帯の隙間から見えるとドキッとする。 この転換が面白いというかセンスを感じましたね。 …もしや無自覚でお描きになった?
こう書けば
・お沢はもう人型には戻れない ・致命的な傷を負った ・基礎スキル、変化すらままならない ・ケモ度UP
というのが絵だけで伝わるかなと考えて書きましたで
なるほど、詰め込まれてますね。 小僧のためもあるとはいえ、この状況で笑えるお沢よ。
マンガですから見てわかるが最上。 セリフの説明なしで伝えられることが増えればそれだけ他のシーンに回せます。
笑顔のお沢とドン引き弟子の対比でとんでもないことになったことが伝われば十分で、弟子に心配かけまいとして笑顔で接する優しさは伝わる人にだけ伝われば。
ルックスに魅せられ内面に感心させられ…最高やん!
ワシが深夜のテンションで書いた小粋な洒落をTwitterで晒すとは、 ひどい御仁もいたもんじゃて。プンプン
世間に問う必要があると判断しました。(冴えた采配
許さんぞ😠 ご胞子(奉仕)しろ。
飽くなき菌類推し・・・
これ言いたいだけだったとか、そんなわけないじゃないですか(棒
限定記事が楽しみすぎてかえって見れずにいたんだけど、意を決して見たら… 良かったよ!(ウィンク
アオよお、おめえサバサバした風だけどちゃんとエロいんだかんな。
御支援ありがとうございます! ギャグ調エロ、明るいエロ、さわやかエロ。 R18では味わえないニッチなフェチを堪能してください!
没ネタも楽しい~。 タタラはケーキバイキングとかミスドとかに連れて行ってあげたくなりますわ。
舌が江戸だからなに食わせてもうまいうまい言うはずよー
年を越しちゃう前に明言しておくと、 アグリコと泉光院の絵をリクエスト(?)したのは
\ ヽ | / / \ ヽ | / / \ /
_ わ た し で す _ / ̄\ ― |^o^| ― \_/  ̄  ̄ / \ / / | ヽ \ / / | ヽ \
いや本当に、ちょっとネタで言っただけのつもりだったんですが、 超どストライクなのを描いて下さって瓢箪から駒でした。
へっへっへ そこはもう作者ですし芯を食う率は高いと思います。
もうハートわしづかみっスよ。 公開された後ちょうど連休があったので、SSも書いちゃったし。 だからね、決して裏でグルだったわけではないですよ、とw ちゃんと絵を見てから考えました。というか自然に湧いてきました。
グルとかはよくわかんないけど楽しんでもらえてなによりです~~
改めてありがとうございました!!
さんざん目と言っておいてここで鼻ですか~ こやつめハハハ!
huhaha あとは目も鼻も関係ないので~~~
本日無事に届きました。ありがとうございます。 ガラケーゆえ低画質なのは勘弁してや!
こちらこそありがとうございました~~~
餡子入りの飴、初めての感覚だけど 飴の溶け具合で味わいが変わっておいしい。 大事に数日かけて食べるつもりだったのに一気食いしちゃった。
あんこ飴は私も大好物! 一番好きかもしんない。
あっ、そうそう(唐突 今日はあの日ってことで、ベタな季節ネタはこちら。 バレンタイン
世間一般に、泉光院は笠をかぶった姿でイメージされるはずなので、 頭を撫でるとか膝枕とかする場合は事前にさりげなく脱がしておかなければならぬ。 手間のかかるボーイ。
足しといたで!(絵を https://www.fanbox.cc/@lv3/posts/3418664
公開したのが正月だったから一度当日にも再掲しておくか という軽いノリだったのに、ありがとうございます。 意地悪キツネと横目で見る与次郎は脳内イメージ通り! でもヤエは…どうして… さらっと流す場面のつもりでしたが、いや、ヤエの商魂を甘く見てましたw
表情を書く練習の犠牲になったのだ(ヤエが
1950年のはずだけど好き勝手に妄想した話ができました。
「天目一箇神異聞」
兵庫県、多可郡。 朝霧に覆われた山道を、一人の女が歩いていた。 トレーナーにジーンズ、スニーカーという軽装である。 ショートカットの髪が、風を受けてなびいた。
早朝、薄闇の中に光が差してくる。 霧が徐々に晴れ、目を凝らすと、南の方に家並が見えた。 「もうすぐだな」 張り詰めた顔で、女は呟いた。
****
しばらくして、町の中に困り顔の女がいた。 女には、捜し物があった。 町に入って色々と巡ったが、それが見当たらないのだ。 空はすっかり明るくなっていた。
(ここにあると思ったんだけど) やはり、誰かをつかまえて尋ねるべきだろうか。 ともかくもう少し探してみようと、女は早足になった。 そして、四つ角に差し掛かったところで、何かとぶつかった。
見ると、ジャンパースカート姿の少女が、尻餅をついていた。 ものもらいでもあるのか、右目にガーゼの眼帯をしている。 「おっと…大丈夫?」 女が心配すると、少女はスカートを払いながら立ち上がった。
「危ないやんか、姉さん。気ぃつけや」 「ご、ごめん」 少女のしっかりした様子に、女はたじろいだ。 余所者と察し、少女はじっと女を見つめている。
居心地の悪さに堪えきれず、女が口を開いた。 「ところでさ、この辺に神社はないかな」 「神社?」 「天目一神社っていうんだけど…」
子供に聞くようなことではないな、と我ながら思った。 「知っとるよ」 事も無げに答えると、少女はすたすたと歩いて行く。 どうやら案内するつもりらしい。
女が慌てて後を追う。 「あ、オレはアオっていうんだ。お嬢ちゃんは?」 少女は振り返り、にっこりと微笑んだ。 「ハジメ」
アオとハジメは、田舎道を北へ向かっていた。 「へえ、わざわざ秋田から。お願いでもするん?」 「まあ、そんなところ」 故郷のこと、道中のこと、アオの話をハジメは興味深く聞いていた。
「しかし、割と外れた場所にあるんだな」 周辺は緑が多く、田畑もあちこちに見える。 「てっきり町の中心に建ってると思ってたよ」 アオがそう言うと、ハジメは複雑な表情をした。
すると、前方の藪が分かれて、一頭の猪が現れた。 「あれは」 「ここらでは珍しいもんやあらへんよ。けど、刺激せんように…」 その言葉が終わらぬうちに、猪は二人に猛進して来た。
「ハジメ!」 アオはハジメを突き飛ばし、自分も身をかわした。 猪はすさまじい勢いで通り過ぎる。 牙がアオの足をかすめ、ジーンズの太ももが裂けた。
「な…なんで…」 草の上に転がったハジメが、放心している。 アオは、猪の異様な雰囲気を感じ取った。 (妖か)
猪はゆっくりと向き直り、暗い瞳でアオを見た。 互いの視線が交錯すると、猪は再び疾走した。 (こいつはオレたちを獲物に決めた。やるしかねえ!) アオは右足を突き出し、猪の牙を正面から受け止めた。
両者は膠着状態になったが、それは数秒と続かなかった。 猪は首を捻ると、アオの右足を銜え、放り投げた。 アオは受身を取り、すぐさま立ち上がる。 ジーンズが膝から千切れ、スニーカーも脱げていた。
「アオさん、その足…」 ハジメがひどく驚いた顔をしている。 露わになったアオの右足は、馬の足の形をしていたのだ。 蹄に付けた蹄鉄が、鈍い輝きを放っていた。
「説明は後だ、ハジメ。ここはオレが何とかする」 アオの動きは、まさしく馬のように素早かった。 襲いくる牙を蹄鉄で防ぎつつ、アオは猪に何発も蹴りを入れた。 しかし、猪は全くこたえる気配がない。
次第にアオの息が上がってきた。 (なんて頑丈さだ、こいつ) 猪は、じれったそうに前足で地面を掻いた。 すると、見る見る牙が巨大化した。
(今から本気かよ…!) アオの首筋に、冷たい汗が流れた。 「アオさん無茶や!逃げて!」 ハジメが、思わず草叢から飛び出した。
「馬鹿、隠れてろ!」 猪がすかさずハジメに照準を変え、走り出した。 アオは全力で走り、ハジメを抱きしめた。 次の瞬間、猪は二人を撥ね飛ばした。
二人は、大木の幹に叩きつけられた。 庇われたハジメは軽傷だったが、アオは動けずにいる。 それでもどうにか身を起こし、口に溜まった血を吐いた。 この間も、猪はじりじりと二人に迫っていた。
アオの心は、まだ折れてはいなかった。 「オレは…強くなるために、ここまで来た…」 「あいつを見返して…認めさせてやるんだ…」 「絶対に…諦めてたまるか!」
アオは這いつくばり、立とうとしてもがいた。 その時、アオの右足を衝撃が貫いた。 振り返ると、ハジメが蹄鉄を殴りつけていた。 「しゃあないなあ」
アオは、突然、体の内側が熱くなるのを感じた。 なぜか右目の視界は遮られたが、全身に力がみなぎっていた。 「これは…」 「長くは持たんで。決めや!」
アオは立ち上がり、猪の方を鋭く睨んだ。 雷のような速さで距離を詰め、そして、跳んだ。 「ウラアアア!」 アオの右足は猪の牙を蹴り砕き、顔面に深々と食い込んだ。
「天目一箇神の、分御霊かあ」 地べたに座り込んだアオが、驚きの声を上げた。 「そっちこそ、蒼前さんとは思わんかったわ」 ハジメは、懐から取り出したハート柄の眼帯を付けた。
「それにしても、すごい神懸りだったな…」 神の神格をまとう神懸り――その力でアオは猪を倒したのだ。 「さっきは蹄鉄を通じてうちの神格を貸したけど、 専用の神器を作れば、もっと強うなるはずやで」
アオは顔を輝かせた。 「そういうのをオレは教わりたいんだ!早く案内してくれよ!」 「うちら怪我人やん。も少し休憩して…」 渋るハジメを強引に背負い、アオは威勢よく駆け出した。
ゆえふーさんのコーデ良い → 採用 ラブちゃんかわいい → 採用(偽名) と、思いっきり趣味に走りました。
ロケハン的なこともしたかったけど、このご時世なので Googleマップで見たふわっとしたイメージで書いてます (その気になれば、頑張れば行けなくもない距離ではある)。
どうも失礼しました。
ゆえふーさんの普段着イラストのやーつ! あらやだ懐かしい!!
東北の民は関西弁に弱い💓のでハジメちゃんは推せる!!(ありがとうございました!)
上着は元絵だとセーターっぽいけど、バトらせるならトレーナーかなと変更。 とにかくアオにジーンズというのが格好良すぎでしょう!
ボーイッシュの極みスね!!
ボロボロになりたる姿もいとおかし(ニッコリ
一定期間ならTOP以外でも修正できるのね。 (↑未だに機能をきちんと把握してない人)
新年度の新体制でとっちらかった頭に良い刺激だぜ…ありがとうございます。 ファッションセンスとか動物とか、こう料理するかって感じw
コーデ画像は、自分も書く前に改めて見ようとしたら「消えてる!?」 と思ったのですが、pixivの方に収録されていました。 https://www.pixiv.net/artworks/62020051
不適切なコンテンツとして通報するには以下の「送信」ボタンを押して下さい。 管理チームへ匿名通報が送信されます。あなたが誰であるかを管理チームに特定されることはありません。
どのように不適切か説明したい場合、メッセージをご記入下さい。空白のままでも通報は送信されます。
通報履歴 で、あなたの通報と対応時のメッセージを確認できます。
トピックをWIKIWIKIに埋め込む
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
プレビュー
ここまでがあなたのコンテンツ
ここからもあなたのコンテンツ
錫杖と笠を置き、泉光院はアグリコの隣に正座した。
彼の困惑をよそに、アグリコは勝手に話し始めた。
泉光院は相槌を打ちながら、ぽつぽつと喋る。
共通の思い出もあれば、知らないこともあり、話は尽きなかった。
「それでね、お沢の格好に髭長が怒っちゃって…」
アグリコは軒裏を見上げ、お沢と出会った日を思い出していた。
ふと、左肩に重みを感じた。
目を向けると、泉光院が寄りかかり、静かな寝息を立てていた。
その時、アグリコは悟った。
泉光院の勤勉さは長所だが、自ずと心身を激しく消耗する。
キツネや与次郎と共に、ひどい怪我を負ったこともあると聞く。
無理をするところまで、師匠に似てしまったのかもしれない。
「あっ!ご、ごめんなさい」
慌てて起きた泉光院が、寝惚け眼で恐縮する。
「いいのよ。さ、いらっしゃい」
アグリコは、泉光院の頭を優しく抱え、横たわらせた。
半刻ほど経った頃だった。
用事を済ませたお沢が、外から回り込んで来た。
「泉光院!泉光院はいるカ!」
そこには、アグリコの膝枕で眠る泉光院の姿あった。
お沢は何か言おうとしたが、アグリコがしっと指を唇に当てた。
(寝かせておいてあげなさいな)
お沢は、鼻から息を吐くと、二人の側でかがんだ。
「あまり、ウチの弟子を甘やかさないでほしいんだがナ」
呆れたような笑みを浮かべて、泉光院の頬を軽くつついた。
日差しは暖かく、空はどこまでも澄んでいた。
「アグリコと泉光院」とかでもよかったんですが、
お沢が仲間外れみたいかなって。
お沢の格好云々については、こちらをご覧下さい(無断で借用)
https://tamanosu.blog.fc2.com/blog-entry-182.html
リク絵がひとり歩きしだしたで!
貴方がおいしい絵を描いたせいよー
>お沢の格好云々
うひひ。光栄でございます〜
あの話の天真爛漫なアグリコが好きなんです。
隙あらばのろけようとするアグリコだったらいいな、
と思ってああいう描写にさせて頂きました。
新規絵が追加されてるじゃないですか。ありがたや、ありがたや。
厳しさを保つお沢と優しいアグリコがいいバランス。
読んでてカットが浮かんだので!
情景が目に浮かぶ素敵SSありがとうございました!!!
「亜久利子異聞」もだけど、オチ的にちょいデレさせてる部分があるので、
自分が書くと原作より若干チョロくなりがちなのよね、お沢。
厳しいけどそれだけじゃない、という表現を磨きたいものです。
今さらですが、タイトルはX、というか石塚先生の佳曲から取ってます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm4322136
泉光院やヨジはともかく、アグリコとお沢は親友同士だから多少チョロくてもいいんじゃないかなーって
特にお沢は友人関係が貧しそうだし、意外と肝が太いアグリコ相手だとチョロくなっても仕方ないんじゃないかな。
確かに、お沢がアグリコにだけ態度が違ってもむしろ自然ですね。
それに泉光院のことも可愛がろうとしているのは、本編やおまけの端々に描かれてますし。
ただ泉光院の側で考えてみると、アグリコに優しくされるのは慣れていても
お沢が相手だと素直に受け入れるのは抵抗があるのかもw
沢「次は私が膝枕してやるゾ」
泉(う~ん、固い)
泉光院とお沢はあくまで師弟ですからね。
優しくする気持ちはあってもあからさまにはしないかも?(空回って妙な事になるのはありそう
今回の話を読んでなおさら泉光院が羨ましくなったぞい。
泉光院はおっぱいと太ももに挟まれてた…ってコト!?
ついでに間違いを見つけてしまった。
3/3の4行目
×泉光院の姿あった 〇泉光院の姿があった
(掲示板はどうにもできないのでFANBOXを修正しておきました)
あの後、金勢様が吉祥姫のところに戻り封印を解くのでそうなる?
気絶した泉光院がまたアグリコに膝枕されるんですか。直に!
>修正
ありがとうございます!
お望みのものはこれかい?
結論出たみたいだけど、これも一応パンツ見えてませんかね。
まさしくパンチラ。
たぶんこれ!
この頃は、エロいものを書いていいものなのか、法的知識も界隈のお約束も知らなかったのでおそるおそる描いた結果はんぱな絵に。
まさか今頃になって議論の的になるとは・・・
私はそのコマより上の「へっくし」が大好きです。
だからなぜ今になって旧版を・・・
あんま古い絵を掘り起こすとほとんどの絵描きは死んじゃうんだぜ(豆知識
>ほとんどの絵描きは死んじゃうんだぜ
知ってるー。ちょっと古い絵も、やめてーってなるの、自分も体験してる🤪
でも初期絵は初期絵でかわいくて大好き。秋田県漫画とか時々読みにいって、地元CMシリーズとかハタハタ様とか定期的に摂取しにいってる。
蒼前まんがの帯刀してるミヨシ様も大大大好き。
4巻のおまけと見比べると、どこが変わりどこが変わらないか面白いですよね。
あとあれだ、9話最終ページのヒトツメ画像を使って、
マウスオンでまっぱになるギミックを作ってたのが秀逸だったw
しょうもないこと(ギミック)を・・・
当時は無料HPでgoogle広告も入れてなかったから無法地帯だったんだなあ
音信不通で不安だった時に比べれば、今は情報も気持ちも伝わってる。大丈夫。
です。
お沢は肌の露出が減って色気も減ったかと言えば、そうではない。
それはいわゆる隠されると想像が喚起される現象のみならず、
私などは、女性のラインがモフモフに包まれていること自体が、
エロスを生み出しているように感じられてならないのである。
それを踏まえた上で、115話で包帯の隙間からモフ毛が飛び出している絵は
なんだかとてもえっちだなあとおもいましたまる
なんの主張を見せられてるんだろう私は・・・
当時のコメントでは深く触れませんでしたが、
普段は皮膚を隠す体毛なのに、それが包帯の隙間から見えるとドキッとする。
この転換が面白いというかセンスを感じましたね。
…もしや無自覚でお描きになった?
こう書けば
・お沢はもう人型には戻れない
・致命的な傷を負った
・基礎スキル、変化すらままならない
・ケモ度UP
というのが絵だけで伝わるかなと考えて書きましたで
なるほど、詰め込まれてますね。
小僧のためもあるとはいえ、この状況で笑えるお沢よ。
マンガですから見てわかるが最上。
セリフの説明なしで伝えられることが増えればそれだけ他のシーンに回せます。
笑顔のお沢とドン引き弟子の対比でとんでもないことになったことが伝われば十分で、弟子に心配かけまいとして笑顔で接する優しさは伝わる人にだけ伝われば。
ルックスに魅せられ内面に感心させられ…最高やん!
ワシが深夜のテンションで書いた小粋な洒落をTwitterで晒すとは、
ひどい御仁もいたもんじゃて。プンプン
世間に問う必要があると判断しました。(冴えた采配
許さんぞ😠
ご胞子(奉仕)しろ。
飽くなき菌類推し・・・
これ言いたいだけだったとか、そんなわけないじゃないですか(棒
限定記事が楽しみすぎてかえって見れずにいたんだけど、意を決して見たら…
良かったよ!(ウィンク
アオよお、おめえサバサバした風だけどちゃんとエロいんだかんな。
御支援ありがとうございます!
ギャグ調エロ、明るいエロ、さわやかエロ。
R18では味わえないニッチなフェチを堪能してください!
没ネタも楽しい~。
タタラはケーキバイキングとかミスドとかに連れて行ってあげたくなりますわ。
舌が江戸だからなに食わせてもうまいうまい言うはずよー
年を越しちゃう前に明言しておくと、
アグリコと泉光院の絵をリクエスト(?)したのは
\ ヽ | / /
\ ヽ | / /
\ /
_ わ た し で す _
/ ̄\
― |^o^| ―
\_/
 ̄  ̄
/ \
/ / | ヽ \
/ / | ヽ \
いや本当に、ちょっとネタで言っただけのつもりだったんですが、
超どストライクなのを描いて下さって瓢箪から駒でした。
へっへっへ
そこはもう作者ですし芯を食う率は高いと思います。
もうハートわしづかみっスよ。
公開された後ちょうど連休があったので、SSも書いちゃったし。
だからね、決して裏でグルだったわけではないですよ、とw
ちゃんと絵を見てから考えました。というか自然に湧いてきました。
グルとかはよくわかんないけど楽しんでもらえてなによりです~~
改めてありがとうございました!!
さんざん目と言っておいてここで鼻ですか~
こやつめハハハ!
huhaha
あとは目も鼻も関係ないので~~~
本日無事に届きました。ありがとうございます。
ガラケーゆえ低画質なのは勘弁してや!
こちらこそありがとうございました~~~
餡子入りの飴、初めての感覚だけど
飴の溶け具合で味わいが変わっておいしい。
大事に数日かけて食べるつもりだったのに一気食いしちゃった。
あんこ飴は私も大好物!
一番好きかもしんない。
あっ、そうそう(唐突
今日はあの日ってことで、ベタな季節ネタはこちら。
バレンタイン
世間一般に、泉光院は笠をかぶった姿でイメージされるはずなので、
頭を撫でるとか膝枕とかする場合は事前にさりげなく脱がしておかなければならぬ。
手間のかかるボーイ。
足しといたで!(絵を
https://www.fanbox.cc/@lv3/posts/3418664
公開したのが正月だったから一度当日にも再掲しておくか
という軽いノリだったのに、ありがとうございます。
意地悪キツネと横目で見る与次郎は脳内イメージ通り!
でもヤエは…どうして…
さらっと流す場面のつもりでしたが、いや、ヤエの商魂を甘く見てましたw
表情を書く練習の犠牲になったのだ(ヤエが
1950年のはずだけど好き勝手に妄想した話ができました。
「天目一箇神異聞」
兵庫県、多可郡。
朝霧に覆われた山道を、一人の女が歩いていた。
トレーナーにジーンズ、スニーカーという軽装である。
ショートカットの髪が、風を受けてなびいた。
早朝、薄闇の中に光が差してくる。
霧が徐々に晴れ、目を凝らすと、南の方に家並が見えた。
「もうすぐだな」
張り詰めた顔で、女は呟いた。
****
しばらくして、町の中に困り顔の女がいた。
女には、捜し物があった。
町に入って色々と巡ったが、それが見当たらないのだ。
空はすっかり明るくなっていた。
(ここにあると思ったんだけど)
やはり、誰かをつかまえて尋ねるべきだろうか。
ともかくもう少し探してみようと、女は早足になった。
そして、四つ角に差し掛かったところで、何かとぶつかった。
見ると、ジャンパースカート姿の少女が、尻餅をついていた。
ものもらいでもあるのか、右目にガーゼの眼帯をしている。
「おっと…大丈夫?」
女が心配すると、少女はスカートを払いながら立ち上がった。
「危ないやんか、姉さん。気ぃつけや」
「ご、ごめん」
少女のしっかりした様子に、女はたじろいだ。
余所者と察し、少女はじっと女を見つめている。
居心地の悪さに堪えきれず、女が口を開いた。
「ところでさ、この辺に神社はないかな」
「神社?」
「天目一神社っていうんだけど…」
子供に聞くようなことではないな、と我ながら思った。
「知っとるよ」
事も無げに答えると、少女はすたすたと歩いて行く。
どうやら案内するつもりらしい。
女が慌てて後を追う。
「あ、オレはアオっていうんだ。お嬢ちゃんは?」
少女は振り返り、にっこりと微笑んだ。
「ハジメ」
アオとハジメは、田舎道を北へ向かっていた。
「へえ、わざわざ秋田から。お願いでもするん?」
「まあ、そんなところ」
故郷のこと、道中のこと、アオの話をハジメは興味深く聞いていた。
「しかし、割と外れた場所にあるんだな」
周辺は緑が多く、田畑もあちこちに見える。
「てっきり町の中心に建ってると思ってたよ」
アオがそう言うと、ハジメは複雑な表情をした。
すると、前方の藪が分かれて、一頭の猪が現れた。
「あれは」
「ここらでは珍しいもんやあらへんよ。けど、刺激せんように…」
その言葉が終わらぬうちに、猪は二人に猛進して来た。
「ハジメ!」
アオはハジメを突き飛ばし、自分も身をかわした。
猪はすさまじい勢いで通り過ぎる。
牙がアオの足をかすめ、ジーンズの太ももが裂けた。
「な…なんで…」
草の上に転がったハジメが、放心している。
アオは、猪の異様な雰囲気を感じ取った。
(妖か)
猪はゆっくりと向き直り、暗い瞳でアオを見た。
互いの視線が交錯すると、猪は再び疾走した。
(こいつはオレたちを獲物に決めた。やるしかねえ!)
アオは右足を突き出し、猪の牙を正面から受け止めた。
両者は膠着状態になったが、それは数秒と続かなかった。
猪は首を捻ると、アオの右足を銜え、放り投げた。
アオは受身を取り、すぐさま立ち上がる。
ジーンズが膝から千切れ、スニーカーも脱げていた。
「アオさん、その足…」
ハジメがひどく驚いた顔をしている。
露わになったアオの右足は、馬の足の形をしていたのだ。
蹄に付けた蹄鉄が、鈍い輝きを放っていた。
「説明は後だ、ハジメ。ここはオレが何とかする」
アオの動きは、まさしく馬のように素早かった。
襲いくる牙を蹄鉄で防ぎつつ、アオは猪に何発も蹴りを入れた。
しかし、猪は全くこたえる気配がない。
次第にアオの息が上がってきた。
(なんて頑丈さだ、こいつ)
猪は、じれったそうに前足で地面を掻いた。
すると、見る見る牙が巨大化した。
(今から本気かよ…!)
アオの首筋に、冷たい汗が流れた。
「アオさん無茶や!逃げて!」
ハジメが、思わず草叢から飛び出した。
「馬鹿、隠れてろ!」
猪がすかさずハジメに照準を変え、走り出した。
アオは全力で走り、ハジメを抱きしめた。
次の瞬間、猪は二人を撥ね飛ばした。
二人は、大木の幹に叩きつけられた。
庇われたハジメは軽傷だったが、アオは動けずにいる。
それでもどうにか身を起こし、口に溜まった血を吐いた。
この間も、猪はじりじりと二人に迫っていた。
アオの心は、まだ折れてはいなかった。
「オレは…強くなるために、ここまで来た…」
「あいつを見返して…認めさせてやるんだ…」
「絶対に…諦めてたまるか!」
アオは這いつくばり、立とうとしてもがいた。
その時、アオの右足を衝撃が貫いた。
振り返ると、ハジメが蹄鉄を殴りつけていた。
「しゃあないなあ」
アオは、突然、体の内側が熱くなるのを感じた。
なぜか右目の視界は遮られたが、全身に力がみなぎっていた。
「これは…」
「長くは持たんで。決めや!」
アオは立ち上がり、猪の方を鋭く睨んだ。
雷のような速さで距離を詰め、そして、跳んだ。
「ウラアアア!」
アオの右足は猪の牙を蹴り砕き、顔面に深々と食い込んだ。
****
「天目一箇神の、分御霊かあ」
地べたに座り込んだアオが、驚きの声を上げた。
「そっちこそ、蒼前さんとは思わんかったわ」
ハジメは、懐から取り出したハート柄の眼帯を付けた。
「それにしても、すごい神懸りだったな…」
神の神格をまとう神懸り――その力でアオは猪を倒したのだ。
「さっきは蹄鉄を通じてうちの神格を貸したけど、
専用の神器を作れば、もっと強うなるはずやで」
アオは顔を輝かせた。
「そういうのをオレは教わりたいんだ!早く案内してくれよ!」
「うちら怪我人やん。も少し休憩して…」
渋るハジメを強引に背負い、アオは威勢よく駆け出した。
ゆえふーさんのコーデ良い → 採用
ラブちゃんかわいい → 採用(偽名)
と、思いっきり趣味に走りました。
ロケハン的なこともしたかったけど、このご時世なので
Googleマップで見たふわっとしたイメージで書いてます
(その気になれば、頑張れば行けなくもない距離ではある)。
どうも失礼しました。
ゆえふーさんの普段着イラストのやーつ!
あらやだ懐かしい!!
東北の民は関西弁に弱い💓のでハジメちゃんは推せる!!(ありがとうございました!)
上着は元絵だとセーターっぽいけど、バトらせるならトレーナーかなと変更。
とにかくアオにジーンズというのが格好良すぎでしょう!
ボーイッシュの極みスね!!
ボロボロになりたる姿もいとおかし(ニッコリ
一定期間ならTOP以外でも修正できるのね。
(↑未だに機能をきちんと把握してない人)
新年度の新体制でとっちらかった頭に良い刺激だぜ…ありがとうございます。
ファッションセンスとか動物とか、こう料理するかって感じw
コーデ画像は、自分も書く前に改めて見ようとしたら「消えてる!?」
と思ったのですが、pixivの方に収録されていました。
https://www.pixiv.net/artworks/62020051