Need For Speed Most Wanted U (NFSMWU) 交流

Reaper Drive第三章[極限の十一時間]編

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プロローグ
何時でもチームには車と笑顔と仲間があった
誰かがいつも笑ってた
チームから笑顔が消えるのは
これが最初かもしれない

K&K
作成: 2018/02/25 (日) 18:18:32
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9

奏多「・・?」
ふと気がつくと後ろに一台 ロータリーサウンドを響かせるGC8がいた
奏多「・・蜜柑・・か」
ガウン ガウウウウウウウウウン ヴォス
蜜柑

10

あ・・ミスった

11

蜜柑「うわ・・速っ クッ 死ぬ気で食らいつけ!」
ブオオオオオオオオン ブオオオオオオオオン
一般車のいない首都高でR32とGC8のバトルが始まった
ヴォス ガウウン ガウン
ブオオオオン ブオンブオン
奏多「追い付いて・・来ている!?」
蜜柑「行っけ!!インプ!!」
奏多「完全に舐めてた トンでもない走り屋だな!蜜柑!!」
270km/h以上のスピードで右へ左へと旋回する二台
一つのミスが確実に死に繋がる
その走りは良く似ている
後輪をスライドさせ素早く車の向きを変える
アクセルは全開 常にフルスロットル
一般車のいない今だからこその最高の走りで蜜柑は奏多を追い詰めていた
奏多「・・!来る!地獄の90°コーナー!!」
ブレーキを踏み 本気の時にだけ見せるワンハンドステア
だが蜜柑はトンでもないスピードで突っ込む
奏多「ーッ!?バカか!?しくじりやがった!!オーバースピードだ!!曲がる訳ねえ!!」
蜜柑「曲がる!!曲がってくれ!!俺のインプーッ!!」
だがオーバースピードはオーバースピード
コーナー出口でスピンしてしまう
それをドリフトで避け直ぐ車を止める奏多
奏多「おい?蜜柑?大丈夫か!?」
蜜柑「いやー危なかったですw」
奏多「・・ハー・・無茶するなよ?」
蜜柑「すいません心配かけて」
奏多「・・ガレージに帰るか」
蜜柑「そうですね」
こうして二人はガレージへと戻った

12
BRIDE86 2018/03/01 (木) 19:58:41 >> 11

あ、いろh((

13

いーわーなーいーのー

14
BRIDE86 2018/03/01 (木) 22:23:17 >> 13

はい笑笑

15

ガレージ
奏多「・・まだ数日ある 渉さん・・」
蒼「フワー・・まだ起きてたのか?」
奏多「ん?ああ ・・・?渉さんのガヤルドは?」
蒼「ああ・・多分盗まれたってよ」
奏多「・・マジか」
蒼「ああ・・ 明日 お見舞いに行くか?」
奏多「そうだな さて・・もう寝よう」
次の日
ヴオン ヴオン
奏多「さてC1トライアルは明後日か・・」
看護師「お見舞いですか?」
奏多「柿本渉なんですが」
看護師「え?渉さんならもう退院しましたよ?」
奏多「はい!?え?どういうことですか!?」
看護師「あなた甲木さんですか? 渉さんが必ずここに来るからこれを渡してくれって」
奏多「・・?手紙・・」
奏多へ
この手紙を読んでいるころには俺はアメリカにいるな 少し迷惑をかけるが許してくれ
・・いや許される行為では無いよな すまない このままじゃ駄目なんだ
また攻撃されるかも知れない だからケジメをつけに行く しばらく会えなくなると思うが
俺の事は忘れたっていい 自分の仲間の事だけ考えろ ではまた今度   渉より
奏多「・・・」
看護師「あの・・どうかしました・・?」
奏多「いえ なんでも無いです」
精一杯の作り笑顔だった
初めて渉に本気でキレた
奏多「東京からアメリカ行きの飛行機は・・」
C1に乗り込む
閉鎖されたサーキットの真ん中で奏多はドーナツターンを始める
煙が上がる
渉「・・・!? 奏多か!?」
奏多「何が[仲間の事だけ考えろ]だ! 渉さんは・・渉さんは・・仲間じゃ無いのかよ!?」
渉「奏多・・・」
奏多「帰って来たらブン殴ってやる!! 顔が腫れ上がっても殴ってやるからな!!」
夜になり 首都高に夜が訪れる

16
NPF.K&K 2018/03/08 (木) 22:56:59

そしてC1トライアル当日
実況「全国のカーレースファンの皆さんこんにちは 今日は記念すべき日になるかもしれません」
解説「こちらはC1トライアル特設ステージからお送りしております」
実況「いやー公道での十一時間耐久レースですからね ひょっとしたらニュル24耐よりキツイレースになるかもしれません」
解説「コースはC1内回り ここを11時間永遠と周回するわけですがレース達はアマチュアからプロまで居ますからね 楽しみです」
実況「それでは注目のチームの紹介です」
解説「まずは一番グリッド プロジェクトD ドライバーは GT300クラスのドライバー 高橋啓介 その兄 高橋涼介 全日本ラリー優勝者 藤原拓海です」
実況「いやー優勝候補ですね 何て言ってもプロですから」
解説「そうですね 特に藤原は前シーズン調子良かったからですね」
実況「不安材料は藤原がレースカーにのった事があるかどうかですか?」
解説「まあのったことは···無いでしょうね」
実況「続いて二番グリッド 十三鬼将 ドライバーは 岩崎基矢 舘渡 朝倉アキオです」
解説「これは驚かされましたね プロの次にアマチュアですから タイムもコンマ4秒ですから十分戦えてますよ」
実況「三番グリッド Mostwanted」
解説「これほぼ反則ですよw コドライバーいるじゃんwって感じです レギュレーションの盲点をつかれました」
実況「四番グリッド ReaperDrive ドライバーは甲木奏多 水嶋學 今村蒼です」
解説「彼らにはミッドシップハンデがありますからね 重い車体がどう出るか」
実況「五番グリッド···」
奏多「始まったか」
K&K「ここか? おーい奏多?」
奏多「え?K&Kさん!?」
K&K「打つのめんどいからKさんでおk?」
奏多「は···はあ それで?何してるんですか?」
K&K「耐久レースのドライバー外されるはアッチにいてもやることもないので来てみた」
奏多「相変わらずで···」
K&K「まあ顔見たかっただけだから それじゃあ 頑張んな?」
奏多「藤巻さんも同じこといってましたw」
K&K「そっかw それじゃ 止まるなよ~!」
そうしてC1トライアルは幕を上げた 過去最強の試練となる
極限の11時間が始まったのである

17

ハン「さて 最初は學が行け 最初の数週は様子見で 勝負所で一気にいけ」
學「O~K~ さて本気で行きますか~」
エイミー「OKこっちも何時でもいいよ タイヤは固め?」
ハン「ミディアムで行こう って言うのも 雲行きがな」
學「ピットインは?」
ハン「こっちから合図を出す それまで頑張れ」
學「よし 行こう」
ガウウン ガウンガウン
蒼「ローリングスタートか それっぽいな」
奏多「十三鬼将は白いカリスマ プロDは高橋兄」
蒼「白いカリスマが二人いる件」
奏多「確かにw さてもうすぐエンジン始動か」
実況「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1! Start your engine!!」
キュルルル ガウウウウン
キュルルル ブオオオオン
キュルルル ヴオオオオン
ガウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウン
ブオオオオオオオオン ブオオオオオオオオン
ヴオオオオオオオン ヴオオオオオオオン
実況「さてルールの解説をいたします
コースはC1内回り 外周10km程度 
これを十一時間周回します
マシンは市販車の改造車 馬力は800psまでの制限
駆動方式には制限がありません」
解説「参加チームは15チームです」
実況「さあそんなこといってる間に先頭がもどってきましたいよいよ耐久レースの開幕です」
ブオオオオオオオオン ブオオオオオオオオン
ガウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウン
ガウウウウウウウウウン ガウン ガウン
奏多「始まった・・」
実況「先頭はプロジェクトD FD3S 後ろから十三鬼将 そしてアヴェンタドール NSX」
解説「先頭がペースを引っ張っていますね 速いです」
実況「一週目のペースとしては本当に異常ですね」
解説「二台のFDが本当に速いです それに引っ張られる形で後ろの二台がついていってます」
ハン「とりあえず順調だな まあまだ序盤だからな」
ブライアン「・・・まずいな 確実に雨が降る レイン用意しておけ」
本田「了解・・ってなんで俺ここにいるの?」
ドミニク「人数が足りないんだ理解しろ」
本田「うーい えっと・・レインタイヤは・・」

18
NPF.K&K 2018/03/11 (日) 22:43:13

學「気温は?」
ハン「気温18度 路面温度19度 多分もっと下がる」
學「了解 ペースは?」
ハン「順調 ペースそのまま キツい90°コーナーは気合いでなんとかしてくれ」
學「根性論でどうにかなる訳?」
ハン「無理だな まあ頑張れ」
學「りょうかーい ··速えな 前のアヴェンタ こんだけビタビタくっついてたら冷却とかの問題も出てくるだろうし 先が長いなこのレース」
ハン「今じゃなく 常に先を見越して走るのがこのレースだ 少しの読み間違いが敗北かアクシデントを呼ぶ しかも11時間だ 相手も耐久レースの経験なんて無い素人達ばかり 一波乱ありそうだな」
実況「さあ90°のヘアピンを抜けると左の高速コーナーを立ち上がってバックストレート ここで出た最高時速も記録していきます 先頭は変わらず黄色のFD!さあ伸びる伸びる 281km/h!速い速いw」
解説「ここでアヴェンタが詰めましたね 少しNSXにはキツいかな?」
実況「NSXとアヴェンタはミッドシップハンデを背負ってますからね 後輪駆動のNSXにはきついか?」
解説「まあストレートで速いのは有利には有利ですが コーナーでは一歩も引けを取ってませんからね これから11時間 何が起こるかわかりませんよ?」
ヴオオオオオオオオン ヴオオオオオオオオン
學「ストレートでは相手が伸びる コーナーは互角か 多分ダウンフォースが強いんだな この馬鹿見たいにデカイウイングが効いてる証拠だ っていってもアヴェンタはノーマルで350km/h出るし 気を引き締めないと しかしいいエンジンだ 低中速が伸びるし吹け上がりもいい さすがにNAを選択しただけはあるよ オマケに熱問題もNAだしそこそこいけるでしょ エイミーだっけ? 良いねー最高 っと俺がチューナーであることを思い出した奴何人いるかな?」

19
NPF.K&K 2018/03/21 (水) 22:39:16

順調だと思っていた矢先 俺達はレースの洗礼をうける事となる
ガウウウウウウン ガウウウウウウン
學「····」
ガウウウウウウン ガウウウウウウン
ガコン ガリガリガリ
學「ーーーーーーッ!?」
実況「おっと42号車NSX!にトラブルか?」
解説「これは···」
ハン「學! ピット入れるか!?」
學「ペース落とせば···なんとか」
ハン「ゆっくりでいい ピットまで持ちこたえろよ···」
エイミー「··多分アンダーパネルが外れてる」
ブライアン「アンダーパネル!? 何で!?」
エイミー「考えるのは後!」
蒼「代わりのパーツは!?」
本田「あるよ けど付けるのに時間が··」
ハン「先は長い とりあえず車の状態の確認とアンダーパネルの取り付けしよう!」
奏多「来ました!」
ガウウウウウウン ガウン ガウン
學「多分アンダーパネル滑落だ!」
ハン「分かってる 早く入れて!」
実況「おっと42号車 中に入れましたね」
解説「相当の痛手を背負ったってところですかね」
ドミニク「状態は!?」
エイミー「アンダーパネルが落ちてるだけ 駆動系 ミッションも問題なし!」
奏多「タイヤは!?」
ハン「このままで行こう!」
エイミー「取り付けるよ!」
奏多「考えられる原因は?」
蒼「固定不足は考えにくい 多分石か何かが当たったんだ」
エイミー「そうみたいね あと数センチずれてたら危なかったわよ これ」
奏多「しょっぱなから相当の痛手···クッソ」
ブライアン「考えてても仕方ない先は長い 頑張ろう」
ハン「その通り まだ九時間半もある まだだ まだ終わらないよ」

20
NPF.K&K 2018/03/31 (土) 23:05:34

実況「おっとNSX出てきました」
解説「二週遅れていますがまだ九時間ありますからね ドライバーは學のまま」
実況「タイヤの交換はしていないようです」
その後一時間 差が詰まることは無かった
だが一時間後とんでもない事が起こった
MW3「···!? 雨が降って来た!?」
涼介「これはマズイな ピットロードまでまだ結構あるぞ」
渡「直ぐにレインの準備してくれ!」
その時幸運にもNSXはピットロードの近くにいた
ハン「ドライバーも変える! 蒼!準備しろ!」
蒼「いつでもどうぞ!!」
実況「おっとここでNSXがピットイン!! レインに変えるのでしょうか?」
レポーター「こちらReaper Driveのピットです レインに変えるようです」
実況「やはりここでレインに変えた!」
ガウン ガウン ガウン
學「あとは頼んだ!!」
蒼「二週位直ぐに返す!」
エイミー「タイヤ終わったよ! 燃料は!」
ハン「少し多めに入れる! 次 10周は引っ張ってくれ」
蒼「はい!」
キュルルル ガウウウウウウン ガウウウウウウウウウウウウウン

21

舘「・・・ッチ ペースが上がんねえ!!」
涼介(・・・ここはとりあえずピットに戻る事が優先だ)
中里「行ける!!気合いでペース上げればいいんだ! 俺の32は4WDだ!!」
地獄の90°コーナー
他の車がペースを下げる中 R32GT-Rだけ突っ込んでいく
アンダー気味でテールをスライドさせていく
中里「クッ 曲がれーー!!」
キャアアアアア ガツン
リアを当てたがクリア ナイトキッズの32がトップへ浮上
実況「スゲーwww 何ですか今のw」
解説「ギャンブル走りですねw いやー気合いでなんとかなるもんですねw」
その後ろから埼玉栃木連合のエボ3も続く
MWのアヴェンタがその後ろに付き目まぐるしい順位変動が起きた
舘「なんだあの32!?正気か!?」
涼介(今のは俺にも説明がつかないな・・中里・・恐ろしい成長ぶりだ・・)
ピットロードが見えた
すべての車がピットに入る
ピットは大渋滞
その混乱に乗じてNSXが追い付いた

22

蒼「追い付いた!! 先頭は・・・見えねえ」
奏多「ちげーよ!今ピットから出ていった!!」
蒼「見えた!!先頭は・・!?プロDじゃねーぞ!?」
奏多「ピットで埼玉栃木連合が前に出た!! レインなら四駆の方が有利だぞ!?」
蒼「カンケー無いぜ!!エボならいつも乗ってるから大丈夫!!」
學「いやエボ3とエボXじゃだいぶ違うと思うぞ?」
ブライアン「そこに突っ込むな」
ガウン ガウン ガウン
蒼「今何位だ!?」
ハン「七位・・だな・・」
蒼「OK!!攻める!!」
ガウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウン
実況「えー開始から4時間半が経過しました 先頭はエボ3 その後ろにアヴェンタ 32 十三鬼将 プロジェクトD
スープラ NSXが続きます」
解説「NSXは一瞬順位落ちましたが追い付きましたね」
実況「恐ろしいですね チームReaper Drive」
解説「そうですね これから楽しみです」
実況「さてここからは実況と解説を入れ替えてお送りします」
解説「四時間喋るのは辛かったですね・・・」
実況2「はいここからは私と」
解説2「解説2がお送りします」

23
NPF.K&K 2018/04/09 (月) 00:22:45

ピットにて
ハン「學 お疲れ様」
學「ハーハーハー···何言ってんの? まだ6時間半はあるんだよ···? まだおわってねーよ···」
奏多「おい大丈夫か? 相当疲れてるみたいだけど··?」
學「無理しないで勝てるかよ··· それより蒼の方見てやれ···ハーハー···CJ 水くれ」
CJ「ほらよ」
學「さん··きゅ ···プハー生き返ったーー!!」
ナイトキッズピット
メンバー1「中里さん!!なんすかあの突っ込み!!スゲーよ!!」
中里「よく覚えてない···少し休ませてくれ···」
クルー「サスにダメージ行ってないといいが」
十三鬼将ピット
舘「途中までは付いていけてたんだがな 雨がな」
藤巻「アンタ雨男じゃないの?」
舘「まじか··ってなんで藤巻さんいるわけ?」
藤巻「岩崎急遽人数が欲しいってんで」
アキオ「···Kは?」
舘「アイツは···ピットに入れとくとめんどくさいからそこへんフラフラしてるだろ」
K&K「扱い酷くない?」
藤巻「戻ってきてたんだ」
K&K「珍しく気を効かせて弁当買ってきました···たく冗談じゃねえ」
埼玉栃木連合ピット
久保「お疲れ様でした須藤さん···ナイトキッズの中里に一瞬してやられましたがピットでなんとか取り戻せたようですな」
須藤「··」
久保「···愛想悪い人やな まあ今回のレースにはこれ以上とない人材ですが」
豪「というと?」
久保「今回のレースは天気が荒れる可能性が高かったんですわ そこに軽量コンパクトでさらに4WDのランエボは相性抜群ですわ そこでランエボのスペシャリストが必要だった」
豪「それが須藤京一って訳か」
久保「ドライな路面ではショートホイールベースのエボ3は長いストレートでは不利ですが 予想に反して早く降ったこの雨···どうやら風はこっちに吹いとるようですな」
凛「···フフッソイツはどうかな」
久保「凛さん なんかあるんですかい?」
凛「久保さん··アンタならとっくに気づいてるハズだぜ? 一周の大きな差を埋めてきたNSXのことをさ」
久保「確かにあの學っちゅうドライバーはすごい そこは認めましょうですが凛さん このヘビーウエットの中 NSXを操る負担は相当なもんです 確かにドライならキレた走りをしますがウエットとなれば手におえません しかも耐久レースとなれば尚のこと··· あのNSXが前にでるちゅーならそれはプロジェクトD以上の天才ドライバーの話になりますがな」
凛「ようするに耐久レースそれもこの状況ならドライバーへの負担が少ないランエボの方が有利と まあセオリーではそうだ しかし それを覆すのはC1という特殊なストリートだ···」
豪「兄貴···アンタどっちの味方なんだ?」
凛「フッ 少し懐かしい名前を見つけてな 甲木··奏多か··」

24
NPF.K&K 2018/04/13 (金) 21:52:09

パパパパ パンパン
蒼「しっかしスゲー音だな? あのエボ壊れてんじゃねーの?」
學「多分エキマニでアフターファイアおこしてるよ ありゃわざとか?」
ハン「···? サイドワインダーの久保は何時も万全の準備をしてるハズだ 何故?」
久保「実を言えば時間が無かったんですわ」
凛「時間が無かった?」
久保「今回確実に勝つため それなりの人員が必要でしてな 首都高走り回っとるエボXの男が速いっちゅう噂を耳にしましてそのエボXを探しまわっとったんですわ しかしそのエボ Reaper Driveの蒼って男···今丁度走ってる人だった訳ですわ 一応他を探していたとはいえ本命に逃げられた訳ですから振り出しです そこでやっと須藤さんの話が入ってきたって訳です」
凛「それでパーツの発注が出来なかったと?」
久保「ええ 何しろエボ3っつー車はもう何年も前の車です 11時間走らせる為 エンジンにも手を入れる必要はあったんですが パーツが見つからん訳です コッチは最新型のエボを弄る気でおりましたからな もう時間はない パーツが届く前に出来るところ···ボディとかエアロに足回りに手を入れていたんです そしたら肝心のミスファイアリングシステム···三菱では二次エア供給システムって名前でしたな それの問題を解消する暇が無かったんですわ」
凛「あの車はちゃんと走れるんだろうな」
久保「ご心配なく テストは抜かりなくやってます ましてやこのコンディションです 私には勝利しか見えません」
パパパパパパパパ パンパンパン
MW2「前でパンパンパンパンうるせえな!!」
蒼「とにかくこのスープラ抜かないと···プロDにも十三鬼将にも勝てない!!!」
一方観客席
観客席はあまり人数は多くない この雨で避難したのだ
そこに三人の男が一生懸命レースを観戦していた
イツキ「いっけー!!プロDィィ!!」
池谷「今は五位か···やっぱり雨では四駆の方が有利か?」
ケンジ「いや···拓海ならやってくれるさ 全日本ラリーのシートを手にした男だぜ!?」
イツキ「そのうちWRCに参戦したりして!」
池谷「あり得るなー何せ拓海だからなー」
イツキ「そういえばケンジ先輩の180SXは? 池谷先輩のシルビアは見ましたけど···」
ケンジ「ああ···売ったよ」
イツキ&池谷「売ったぁぁぁ!?」
ケンジ「何かと税金かかるしな··· 今は新型ノートだよ っていうかイツキ?お前こそまだハチゴー乗ってるのか?そろそろ4A-G位探せよー じゃないと余計目立つぞハチロクは今もプロDのおかげで高いんだからー
俺だったら泣くぞ?積んでるエンジンが4A-Gじゃなくて3A-Uだったら?」
イツキ「そこまで言わなくても···実は今 ハチロクの足回りを入れてるっす エンジンは前のターボブローさせちゃったんで店長に頼んでいい4A-Gを探して貰いました!!」
ケンジ「スゲー!ほぼハチロクじゃん!! んで?最近は?」
イツキ「ちょくちょくいろんな峠走ってるっす あとサーキットも少し」
ケンジ「ほへー? 池谷?お前は?」
池谷「実は···真子ちゃんと付き合ってます!!」
ケンジ&イツキ「なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」

25
NPF.K&K 2018/04/19 (木) 21:19:53

ガウウウウウン ガウウウウウン
蒼「チッ 抜けねえ!!! なら次のRのキツイ右で!!!」
ヴオオオオオオン ヴオオオオオオン
右コーナーに侵入するスープラとNSX
アウトに並びブレーキ勝負
インのスープラが頭をだす
だが次の左コーナーでカウンターアタックが炸裂した
半車身前に出たNSXがそのまま前に出た
蒼「見えた!!プロジェクトDのFD!!! 」
啓介「追い付いてきたか!!NSX」
ロングストレート
FDのスリップに入ったNSXが張り付く
さらにその後ろからスープラがついてくる
ブオオオオオオオオオオン
ヴオオオオオオオオオオン
ガウウウウウウウウウウン
最終コーナーでスリーワイド
インはFD 中央にNSX アウトにスープラ
ヴオン ヴオン ヴオン
順位は変わらずそのまま
???「コイツはスゴいな··」
城島「やっぱりGTドライバーから見てもレベル高いですか?」
???「これは···自動車評論家の城島さんですか?オレは」
城島「赤崎さんですよね? 今は確か35RのGT3でしたっけ?」
赤崎「ええ···いいマシンですよ GTーRは」
城島「GTーRって評価高いですよね 値段はポルシェの約半分でポルシェより速くニュルを走るって言いますし 実際乗りやすい でもなんと言うか 面白味は無いですよね」
赤崎「ですよね やっぱりなんと言うか じゃじゃ馬な感じが良いですよね車って」
城島「でも時代には勝てない REなんかはもう無理かなって(笑)」
赤崎「どうかなー最近は車ブームが来てるし」
城島「でももうFDみたいなのは無理でしょ(笑)REは燃費悪いし モーターと繋いで発電用みたいな話はあったけどそれはREじゃなくて発電機でしょ(笑)」
赤崎「8はどうなんですか?」
城島「ん?8?いいねー凄くいい NAで250ps位でるし四ドアで実用的 でもピュアなスポーツカーのFDには勝てないよ」
赤崎「アンタのFCは?」
城島「一つ断っとくと [良い]と[好き]は別なのヨ 別にFCが良いとは思ってないのよ でも俺はFCが好きだからFCに乗ってんの」
赤崎「何か···似てますね オレのZ32もそんな感じです」
城島「Z32かー良い車だよ」
ガウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン スパパン スパンスパン
赤崎「いや ホントに素人とは思えませんね」
城島「スピード乗ってるし速いねー 踏み込みがハンパじゃない 恐ろしいね」
赤崎「さて 飯にでもしません? 寒くなって来ちゃって」
城島「良いですねー うどんが良いかも」

26
NPF.K&K 2018/05/01 (火) 21:39:02

ガウウウウウウウウウウウン
蒼「···!十三鬼将が見えた!」
岩崎「フーッもう追い付いてきたのか···レイン履いているとは言え700psのFDにレインはキツいな」
啓介「前見えた!!全開でいかせてもらうぜ!」
ヘアピンカーブで事は起こった
ガツン
後ろに付いてきていたスープラが止まりきれずNSXに追突 
その衝撃で更に前のプロDFDに追突した
FDは辺りどころが悪かったのかリアバンパーが外れかけている状態に
プロジェクトDはピットインを余儀なくされた
啓介「くっそ追突された!! なんかおかしいぞ!?」
涼介「啓介 ピットインだ バンパーが外れかかってる」
啓介「ちっくしょう!!」
蒼「プロジェクトDのバンパー外れたけどこっちは!?」
ハン「大丈夫だ 気にするな」
蒼「でも···」
ハン「お前が当てたからだと思ってるならその考えは捨てろ ここはストリートだ いつ何が起こるかわからない 現にNSXは壊れてない 相手に運が無かったんだ 今はとにかくレースに集中しろ」
蒼「···はい! さて次は十三鬼将!」

27
NPF.K&K 2018/05/13 (日) 23:17:38

コンディションはヘビーウエット
雨は止んだが路面はびしょびしょで油断を許さない
このコンディションの中FDとNSXは脅威の速さでドッグファイトを繰り広げていた
水しぶきを上げながら逃げるFD それを追うNSXは前方の視界が悪い中 FDのテールをにらみ続けていた
90°コーナーの先 ロングストレート 3ローターペリフェラルポート化されたFDには高回転域は得意中の得意領域 ましてやこのマシンはかつて1100psにチューンされ最高時速400km/hオーバーを記録したモンスターマシン NAチューンのNSD相手にストレートで負けるわけには行かない
ブオオオオオオオオオン
20Bツインターボが唸る たった一つのストレートでR32を射程圏内に捉える
NSXは少し離されてしまった
蒼「くっそ!FDってコーナリングマシンじゃなかったっけか!?」
學「700psのハイパワーエンジン相手に何いってんだ? コンマ3秒離されたぞ」
奏多「コッチの車も600psある件」
ブライアン「流石迅帝だな この路面にタイヤを食い込ませる技術は大したものだ」
學「言ってる場合か このまま五位で終われるかってんだ」
実況「ああーっと!!32GT-Rスピーン!!」
一同「!?」
慎吾「やっちまったーーーッ!!」
岩崎「!? クッソ!」
FDがバランスを崩し ラインを開ける そこに滑り込むようにNSXが入る
体制は立て直したものの失速が大きく直ぐには終えないFD
一気に三位へと浮上した
學「··こんなの有りぃ?」
ピート「レースの世界だ仕方ない」
ハン「ここからが正念場だ··奏多!!準備しろ!」
奏多「待ってました·· 見てろよ··渉さん!!」

28
NPF.K&K 2018/05/13 (日) 23:21:29

何か誤字発見
NSD×
NSX○

29
NPF.K&K 2018/06/07 (木) 23:24:09

8時間24分経過
ピットレーンにNSXが入る Reper Driveのピットに入りエンジンルームを開け
異常が無いか見る 目視で見る限りオイル漏れは無さそうだ 
次にバンパーの状態を確認する 少し割れているのでテープで補修する
タイヤはヘビーウエットからハーフウエットへ交換
また足回りも問題無さそうなのでこのまま行く事にした
ドライバーが入れ替わる
ブレーキバランスを調整しエンジン始動
キュルルルル キュルルルル キュルルルル ガガウウウウウン
ピットレーンに戻し発進
ハン「大丈夫そうだな」
エイミー「ええ でも一つ心配な事があるとすれば···」 
ガウウウウウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウウウウウン
奏多「残り二時間半···追い付いて見せる!」
実況「さて次にピットにはいったのは十三鬼将 ドライバーは朝倉アキオにシフトします」
解説「彼については全く情報が出ませんでした何者なんでしょうか」
実況「十三鬼将が自信を持って送り出す人物ですしただ者ではないでしょう」
解説「現在トップのエボ3 何やらピットに籠ってます トラブルでしょうか」
実況「どうでしょうか このまますんなり終わるとは思えませんし」
実況「なんにせよ残り2時間半 荒れますよ?」

30
NPF.K&K 2018/06/10 (日) 22:50:16

次々とピットインする車達 その理由の一つに路面状況の変化があった
だんだんと路面が乾いて来ていたのだ
空も少しずつ晴れ間が見えてきていた
スリックを履くほどでは無いにしろヘビーウエットからハードウエット用のタイヤへ替えて
タイムアップを狙う車が増えてきたのだ
更にこの路面はもう一つの副産物を産み出していた
MWNO2「くっそ! 車体が重くてタイヤがすぐ減りやがる!!」
そう路面が乾いてきた事により4WDの優位性が薄れてきたのだ
ヘビーウエットの中なら当然四輪が全て駆動する車の方が有利だ
しかし4WDは前輪が回転し続ける故にアンダーステア気味なのだ
特にその特性は一昔前の4WD つまりエボ3に現れ始めた
この路面でNSXがペースをあげだしたのは同然だろう
奏多「···レコードライン以外はまだ濡れてる! 濡れてる所を選んではしるか? いやまだレコードラインでも行ける! タイヤ変えるときはハンさんが指示をくれるはず 攻めるぞ! 耐えろよNSX!」
ガウウウウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウウウウン
実況「ここでプロジェクトDFDが五位に浮上!ペースを取り戻します!」
解説「さあ今年の全日本ラリーの優勝者 藤原拓海の猛追が始まった!!」

31
BRIDE86 2018/06/11 (月) 00:00:59 >> 30

面白い展開になって来たぁ!

32
NPF.K&K 2018/07/08 (日) 13:50:29

奏多「···?今一瞬後ろに一台見えたような··?」
藤原「見えた!3位のNSX!」
ハン「プロジェクトDのFDが追い上げてきている! ペースは上げられないのか?」
奏多「ええ!? クッソ!こっちもいっぱいいっぱいだっていうのに!」
ハン「埼玉栃木連合のエボがピットに入った!チャンスだ!行け!」
奏多「無茶言って! クッソ!やってやる!」
ハン「···!十三鬼将のFDがもうここまで?」
ブオオオオオオオオオオンブオオオオオオオオオオン
実況「タイムは···マイナス表示!なんと!更にコンマ2秒更新してきました!」
ケンジ「嘘だろ!?どうやったらあそこから更にペースがあがるんだよ!?」
池谷「俺も目の前で起こった事が信じられねえぜ···」
YMスピードにて
山本「凄いなアキオ君は」
北見「クックック もう湾岸で終わるような奴じゃないな」
富永「でも怖いよな 市販車を無理やり改造してるわけだしいつ壊してもおかしくない」
北見「ああ···あくまでも予想だが埼玉栃木連合のエボは壊れるな あとは··NSXもかな」
ガウウウウウウウウウウウウウウウウウン

33
NPF.K&K 2018/07/08 (日) 14:19:57

埼玉栃木連合ピット
整備士「大丈夫です何時でもどうぞ」
凜「見違えたな 頑張ってこいよ」
???「はい きっと優勝しますよ」
久保「まったく···人ってのは成長するもんですな 頑張って下さい シンジ君」
乾「はい!」
ブオオオ ブオオオオオオオオオオンスパン
凜「兄貴 あとどのくらいだ?」
豪「一時間って所だ それがどうかしたか?」
凜「たった一時間···シンジにできるか?」
豪「アイツなら大丈夫さ それにシンジの負担をなるべく減らすのが今回の作戦だったはずだぞ?」
凜「ああ あと一時間全部終わる」
久保「その時にはきっと表彰台の一番高い所に彼等は立ってます 心配はいりません」
須藤「油断は禁物だ 今走ってるのがあの藤原拓海だってことを忘れるな」
久保「須藤はん··· 確かに油断は禁物ですな ···これからはシンジ君がどれだけ仕事をしてくれるかによります ここからはもうピットインはしませんよ」
実況「残り一時間を切り先頭はMost wanted その後ろにReaperDriveが続きます」
解説「この距離は一回のピットで簡単にひっくり返ります どうなるか」
実況「うおっと!!Most wantedスローダウン! 燃料かぁ!?」
解説「あー完全に止まりましたね 高回転NAは燃料の消費はとてつもなく早いですしね」
実況「戦略を読み違えたかーMostwanted! そして今事実上のトップはReaperDrive!残り45分!あといくつ波乱が起こるのか!」
奏多「このまま逃げ切る!」
実況「そして··外から行ったァ! プロジェクトD 二位に浮上!四位には十三鬼将も来ている!」
解説「おっと!?ここで更にコースレコードの更新です エボlll!?埼玉栃木連合のエボがコースレコードを叩き出しました!」
涼介「···!コイツは!」
実況「乾シンジ!今大会最年少の男が台風の目となりそうです!残り40分!」

34
NPF.K&K 2018/07/08 (日) 14:39:32

実況「残り時間的に言えば残り8周と行った所でしょうか ReaperDriveが現在一位 二位にプロジェクトD 三位には今十三鬼将が上がり少し離れて六位···失礼しました五位に埼玉栃木連合がいます」
解説「もうここの中から出ると見て良いでしょう」
実況「そうですか さてここから残り30分も切ってしまいました 勝利は一体どのチームに!?」
奏多「来たか!プロジェクトD!」
藤原「捉えた!もう逃がさないぞ!」
ドッグファイトの始まりを告げたのは奏多のレイトブレーキングだった
それに引っ張られる形で藤原のFDが追従する
前方でドッグファイトが始まった事です少しずつアキオのFDも接近してきていた
四位の車に阻まれる形になっていたエボもそれを抜けて追い付いて来た
それをうすうす感じながら奏多はアクセルを踏む 攻めなければ負けるからだ
それを追う藤原はある一定の距離で追従する そうすることで自身への負担を減らすのが目的だ
藤原が3メートルブレーキングを遅れさせれば奏多は5メートルブレーキングを我慢した
藤原はコーナーへ消えていくNSXを座った目で追い捻るようにコーナーへFDを捩じ込んだ
90°コーナーでカウンターアタックを仕掛けようと思えばNSXはそれより速くコーナーを抜けた
それは藤原が経験したことのない異質なものだった
タイヤの消耗が激しい 一つのギャップに足を拾われれば即クラッシュという所まで来ているそこへ後ろからヘッドライトの光がFDを照らした 十三鬼将のFDである その後ろにはすでにエボがいた
完全に四台が並んだその時 11時間が経過 レースはファイナルラップh突入した

35
NPF.K&K 2018/07/16 (月) 23:25:59

ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン
奏多「あと一周!くっそタイヤが!」
藤原「タイヤがそろそろ限界だろ? 絶対逃がさない!」
アキオ「ここまできて逃がす訳にはいかない···落とすヨ」
シンジ「負けない! 負けたくない!」
それはかつてのプロジェクトD最終戦と同じくまるで[全て]のコーナーがパッシングポイントになっているようだった
アクセルを緩めず踏む四人 意地と意地のぶつかり合い
中速右コーナーでシンジはアキオのFDのインをさした
アキオ「クッ!」
シンジ「ッけェェ!」
FDにあと数センチと言うところまで並ぶ アクセルをいれるのはシンジの方が速かった
エボが三位に浮上
ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン  
ガラ ガラ ガラガラ
シンジ「変な音がする···行けるか!? いや···行くんだ!」
赤崎「あんなコーナーでパッシングって!?」
城島「プッーーー 見てるコッチがヒヤヒヤするヨ」
赤崎「冗談じゃねえ あと数センチで大事故にもなりかねないってのに」
城島「そこが[アマチュア]の怖いところなのよ さてあと6kmか」
ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン
中間地点のテクニカルセクション
タイヤがもう持たないNSXに対しFDはプレッシャーをかけていく
TCSなんてついていないNSXにとってウエットな路面 溝の無いタイヤ 圧倒的な相手は最悪の組み合わせだった
藤原「もうアクセルを緩めろよ 溝は残っちゃいないんだ!」
奏多「くそ!勝手に滑る!」
回想
蜜柑「こんなにダウンフォース強いのに···」
現在
奏多「···! そうだな 俺の十八番だよ蜜柑··· 大丈夫 何時もより···ピーキーになっただけだ!」
ドンッ!
藤原「···!?ブレーキを遅らせ過ぎだ!曲がれない!」
キャアアアアア 
藤原「ッ!?」
実況「ええ!?」
ハン「何!?」
一同「ドリフトォォ!?」
藤原「速い!追い付けない! このマシンじゃドリフトも出来ない!」
実況「の···残り3km ReaperDriveのNSXがドリフトを始めました!」
解説「タイヤがもうないって事ですか!?こんなの見たことありません!」
実況「セクター3のタイムは··マイナス表示 コンマ4!」
解説「予選より速い!? 何が起こっているんだ!?」
地獄の90°コーナー
実況「ここで三台スリーワイド!」

36
NPF.K&K 2018/07/16 (月) 23:42:07

シンジ「!?」
藤原のFDがブレーキを遅らせる
藤原「!?ブレーキを踏まない!?」
ダンッ
アキオのFDがさらにブレーキを奥にとった
奏多「なんの···まだ···まだぁ!」
三人「!?」
三人は確かに見た 青と紫それぞれの色に彩られたある種 禍々しいとも言えるオーラを
侵入した時点でスライドしていたNSXはそのままドリフトでコーナーを抜ける
シンジ「追い付く!追い付いてやる! 追い付かないと!」
ガガガ ガッシャン!
シンジ「ーーーッ!?」
旧型のエボがついていける筈もなく ついにエンジンが悲鳴を上げた
埼玉栃木連合 脱落
ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン
最終も近いコーナーで奏多は異変に気づいた
NSXから白煙が出ているのである
走行にいつ影響が出るかわからない
最終を立ち上がりホームストレート
残り300m 280m 260m
ガウウウウウウウウウウウウウウウウンン
ガ ガ ガガガガ
奏多「耐えろ!耐えてくれ!」
ブオオオオオオン
藤原「追い付ける!」
240m 210m 190m
一気に水温 油圧が上がる
奏多「まだ飛ぶな!」
150m 120m 
ガガガガガガ ガッシャン!
NSXと二台のFDがゴールするのはほぼ同時だった
NSXは路肩に停車してしまった
タイムが表示される
一位
Reaper Drive      NSX 11:06:45.19
二位
プロジェクトD FD3S 11:06:45.20
二位
十三鬼将    FD3S 11:06.45.20
蒼「嘘だろ··?」
ブライアン「ハハハ··やりやがった」
蜜柑「い···やったぁ!!!」
學「とんだ無茶するよ 全く」
ハン「···見てるか 渉」
こうして極限の十一時間は幕を閉じた

37
NPF.K&K 2018/07/17 (火) 00:17:54

エピローグ
あれから少しして
超有名人になった奏多はあっちこっちに引っ張りだこ
奏多「···とならなかった訳だが」
ハン「チームからのスカウトも全然だな···」
奏多「優勝とは(哲学)」
そんな感じで何時ものようにシルビア弄りをしていた
何時と違うのは 渉がいないことだった
ガウウウウウン ガウウウウウン ガウウウウウン
ハン「680psのRBに06の組み合わせ 渋いっていうか何て言うか」
奏多「良いじゃないですか 俺の車がおかしいんですよ」
學「そこは認めるのね···」
奏多「···よし決めた ハンさん このシルビア持っていきます」
ハン「?何処へ?」
奏多「···アメリカ西海岸 渉さんを探しに」
學「正気か!?  なんで世界有数の無法地帯なんかに!?」
奏多「俺たち仲間でしょ?」
エイデン「···わかった 付き合うよ」
奏多「エイデンさん!」
エイデン「アメリカ西海岸って以外なんの情報もない 世界有数の無法地帯で死ぬかもしれない それでも行くのか?」
    ·   ·  ·
奏多「···アイツの顔面に一発かましてやりに···ね?」
エイデン「のった 明日出発しよう」
奏多「アメリカならDiablo Devilsのメンバーとか赤城兄弟とかと連絡取れます 渉もそこを頼る可能性が高い」
エイデン「だがたった680psで大丈夫か?」
奏多「少なくとも32やこっちの15よりは乗りやすいでしょう?」
エイデン「フッ わかった準備してくれ」
學「···いいか?こいつはシルビア界のモナリザだ モナリザに傷つけるんじゃねーぞ?」
奏多「わかった 行ってくるよ」
Reaper Drive第三章「極限の十一時間編」完