向こうのBBSにあらすじ載せたら無反応だったと言う時点で才能はお察し下さい
あらすじ
女王事件から半年後...ジャパリパークでは半年前の反省からジャパリパークの治安維持を行う新たな部署
「ジャパリパークパトロール(JPP)」を組織し始めていた
サンドスターやけものプラズムの軍事利用を目論む米軍はジャパリパーク上層部に接触し米軍の駐屯を勧めるが、上層部は
「アミューズメント施設に軍隊を駐屯させる訳には...」と否定
米軍は代わりに現地で職員を指揮、指導する「助っ人」を一人送ることを提案する....
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男は一人、連絡船の甲板で湿った潮風を浴びながらタバコを吹かしていた
男、ジャック・カレントに与えられた任務は二つ
JPP隊長として、職員の指揮、指導をすること。そして、
モール(潜伏工作員)として機密情報を盗み出すことだった。
けものフレンズ JPP~ジャパリパークパトロール~
テーマソング Walk This way https://www.youtube.com/watch?v=4B_UYYPb-Gk
エンディング曲 世界を売った男 https://www.youtube.com/watch?v=fregObNcHC8
テーマソングの方に深い意味はありません(笑)ただ、エンディング曲の方は歌詞をストーリーに絡めようと思います。
スレ主のモチベを上げたい!と言う人や、優しい人、じゃんじゃん感想でも意見でもコメントしてください!(必死)
本文13
カレント「まずは一匹!」
頭部を失い、何も見えなくなったセルリアンがじたばたと暴れ、片方も一瞬怯んだ。
カレント「む!」
その隙をカレントは見逃さなかった。もう一方のセルリアンを蹴り飛ばし、活路を開く。
蹴り飛ばした勢いそのままに厨房へと走る。これがカレントの秘策...
「プランB!逃げるだぜぇ---ッ!!」
逃走テーマッ!
本文14
後ろを振り替えると信じられない光景が目に入った。
蹴り飛ばしたセルリアンが、首なしのセルリアンを食べていたのだ
カレント「うへぇ!なにしてやがるんだアイツ!」
セルリアンの体がだんだん大きくなっていく。
戦闘不能になった仲間をたいらげ、巨大な一つの個体となった
カレント「なんて化け物だ!」
ようやく厨房と言う時に、ついにセルリアンが動き出した。
カレント「は、はやいッ!」
体の大きさだけではなく、スピードもけた違いにパワーアップしている。
カレント「やばい!追い付かれる!hurry uuuup! 」
火事場の馬鹿力だろうか?カレントもスピードを上げ、ついに厨房に入った。
すかさず荷物を回収し、流し台や冷蔵庫を倒しながら逃げる。
カレント「うおぉぉぉッ!」
セルリアンが障害物を弾き飛ばしながら迫ってくる。
焦ったカレントが、いけすを倒した時だった。
カレント「!?」
何にも怯まなかったセルリアンが水をよけたのだ。
本文15
カレントはこの隙に距離を離しつつ、カバンをあさる。
カレント「よし!あったぞ!」
──カレントが取り出したのは防災マッチとカメラ。
食堂を抜け、廊下を突っ走る。
カレント「ちくしょう!ほんとなら今ごろハワイだぞ!」
廊下を曲がり、甲板への出口まで一直線に走る。
後ろを振り替えるとセルリアンが曲がり角で壁に激突するのが見えた。
カレント「これでも食らえッ!」
カレントはセルリアンに向かって厨房からくすねてきたウォッカの大瓶をぶん投げる。
ウォッカはセルリアンに命中し中身が掛かるが、いけすの時とは違いセルリアンは一向にひるまない。
カレント「なんだ!?液体にビビるんじゃないのか!?」
急いで甲板へと出て扉を閉める。
菜々「カレントさん!心配しましたよ!救助は...」
カレント「菜々!俺が合図したら、厨房で俺が持たせた袋を空に向かって投げろ!」
菜々「え!?」
カレント「分かったな!!」
菜々「は、はい!」
その時、セルリアンが扉を突き破り、突っ込んできた。
ほえ~… bgmをつけると。
グレートでスよ こいつはぁ~~~~~っ
この人には、来てくれと言ったら来てくれる「みん味(優しさ)」があるッ!
本文16
菜々「ッ!?」
職員達「せ、セルリアンだッ!」
カレント「慌てるな!」
カレントは突っ込んできたセルリアンに向かってカメラのストロボを作動させた。
すると...
職員達「な、なんだ!?」
セルリアンが突然苦しみ始めたのだ。
その様子をみて、カレントが笑みをこぼす。
カレント「よしッ!成功だ!全員そこを動くなよ!いいな!」
職員達は、状況が理解出来ないままカレントの命令にうなずく。
菜々「カレントさん...一体..?」
カレント「説明は後だ!」
セルリアンが回復してきたのを見計らって、カレントが叫んだ。
カレント「今だッ!菜々!その袋を投げろッ!」
菜々「わ、分かりました!」
「とりゃぁぁッ!!」
菜々は昔、パークの友人が岩を投げていたのを思い出していた。あれはスゴかったなぁ
菜々が投げた袋は勢いよく飛んでゆく。
すると、なんとセルリアンが袋に飛びかかったのだ。
菜々「えッ!?」
カレント「よしッ!計算通り!」
セルリアンの攻撃で袋が破れ、上空で白い粉が飛び散る。
職員達「これは...!?」
菜々「小麦粉!?」
そう、カレントが厨房で菜々に持たせたのは小麦粉だったのだ。
カレント「全員ふせろッ!」
職員達「え!?」
カレント「早く!」
カレントに気圧されて、全員慌ててその場に伏せる。
カレントが防災マッチを擦り、空中のセルリアンに向かって投げた。
マッチはセルリアンについたウォッカに引火し、セルリアンは燃え上がる。
その様子をみてカレントはセルリアンを指差し、こう言ったのだ。
「アデュー。セルリアン!」
次の瞬間、セルリアンは空中で爆発した。
頭脳戦と言ったらこのBGM!(BGMを付けないと死ぬ病)
粉塵爆発ですか、やりますねぇ!
さすが!その通りです!
それ以外のトリックはあとでカレントが説明します(投げやり)
絶対シーザーたちのポーズしてるだろどこかでw
脳内ではカレントは劇中でジョジョ立ちしまくりですw
本文17
爆発したセルリアンの粒子がキラキラと舞い落ちる。
職員達「・・・・・やった」
職員達「やったぞぉぉぉッ!!」
職員達が歓声をあげる。
菜々「すごい...本当にセルリアンを倒してしまうなんて...!」
カレント「フゥー...ちょいと危なかったが、何とかなったな...」
さすがのカレントもその場にへたれ込む。
職員達「カレントさん。本当にありがとうございました。」
菜々も含め、職員達がカレントに頭を下げる。
カレント「なに、気にする事じゃない。」
そう言ってカレントはニヤリと笑い、サムズアップした。
菜々「あ、見てください!救助のヘリが!」
皆で手を振ると救難飛行隊のヘリが数機、こっちへ飛んできた。
カレント「ようやく来たか...」
こうして、連絡船でのセルリアン襲撃事件は幕を閉じたのだ。
本文18
無事救助されたカレントと菜々は、ヘリでジャパリパークへと向かっていた。
菜々「あの~、カレントさん」
カレント「どうした?」
菜々「さっきの戦いでいくつか疑問があるんですが...」
カレント「疑問?」
菜々「はい。どうしてセルリアンはフラッシュを受けて苦しそうにしていたんですか?」
カレント「あぁ..あれはネコ科の性質を利用したんだ。」
菜々「ネコ科の性質?」
カレント「お前...パークの元職員だろ...?」
菜々「スミマセン...」
カレント「・・・・ネコ科の目って言うのは夜でも活動出来るように人間よりも多くの光を集められるように出来てるんだ」
少し考えて、菜々が答えた
菜々「そうか!分かりましたよ!だから目がくらんでしばらくなにも見えなくなったんですね!」
カレント「そーゆーこと」
菜々「じゃあ、私が投げた袋にセルリアンが飛びかかった理由は...?」
カレント「俺がセルリアンの目眩ましをした後、全員に『動くな』と言ったよな?」
菜々「はい」
カレント「これもネコ科の習性なんだが、ネコ科の動物は動体視力が良い代わりに、止まった物を認識しずらい」
菜々「へぇ!そうなんですね!勉強になります!」
カレント「お前よくパーク職員になれたな...」
菜々「・・・・・・」
カレント「まぁ、つまりだ。一度目眩ましでセルリアンの視界をリセットし...」
カレント「全員が止まる事で、こっちの位置を把握させない状態で袋を投げる。」
カレント「すると唯一動いた袋に飛びかかるって算段だ。」
菜々「なるほど...あれ?でもちょっと待ってください。」
カレント「?」
菜々「それって投げた私の方に飛びかかってくる可能性もあったんじゃ...」
カレント「まぁ...無くはないな...」
それを聞いて菜々は血の気がひくのを感じた。
ヘリはゆっくりとジャパリパークへと近づいてゆく.....
ヘリ内BGM(BGMを付けないと死ぬ病)
クソワロタw
漫画版主人公、まさかの命の瀬戸際だったとかww
書いてる自分自身あとでその可能性に気付くと言うw
本文19
ヘリに乗ってしばらくたち、日も暮れてきた頃。
パイロット「間もなく、ジャパリパークです。」
菜々「あ、ほんとだ!見てください!パークが見えてきましたよ!」
カレントが窓の外を見ると、広大な陸地が見えた。
菜々「ジャパリパーク....なつかしいなぁ~」
そう言って菜々は窓に張り付いている。
ジャパリパーク。これからここで俺は誰と出逢い、何を見るのだろうか?
物思いにふけるカレントの下で、少しずつ復興してきたパークの夜景が輝いていた。
あなたは忘れてしまうでしょう
ともに過ごした日々と私のことを...
私は忘れない。
あなたの声、温もり、笑顔....その優しく純粋な心
どれほどの時が立っても....
あなたが全てを忘れてしまっても....
私は決して忘れない
本当に、ありがとう
いつかまた、きっと私たちは出会えるから....
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けものフレンズ JPP~ジャパリパークパトロール~
はい!序章終了です!(長すぎ)
トワとかはもうすぐ登場する予定です
BGMとストーリーもしっかりしているし、MMDで動画になって欲しい感ある
MMDを使える技術がないのです(汗)
あと、MMD化しても、カレントさんだけ濃い顔に...
俺もSS書きたくなってきたゾ
支援
アナログですが、カレントのラフを載せますのでしばらくお待ちくださいませ~
(画力が悪い意味でヤバイ)
カレント ラフ
くっそダンディで顔中砂まみれや
かなりアバウトですが年齢は三十代後半かな?
この人が空港でアロハシャツ着てるとかシュールすぎるw
お知らせ的な物
今ちょっとバタバタしてまして、一週間ほどSSの更新頻度が落ちます
一日一回更新するかしないか....
申し訳ないです....
あ、あとこのSS内での菜々とトワのキャラデザのラフを後で載せますので少々お待ちを...
(ちなみに画力が悪い意味でヤバイ)
SSなんてそんな物さ
変に気負わず気楽にやりゃー良いとワイトは思います
ありがとう...
あ、でもよくよく考えたらこのSS読んでる人っていても恐らく数人ですよね!
そこまで気酔いする必要ないか!(喜んで良いことでは無い)
お待たせしました
トワ
菜々
……ラフで描いたにしても酷すぎる
(ジョジョ味とワンピ味を足して二で割った感覚を感じたのは俺だけか…?)
って、俺の本気絵よりも普通に上手いじゃねぇか!クソッタレ!(嫉妬)
自分の好みの絵柄を模索していたらこんな感じの絵柄に変化していったのです。
ちなみに影響されやすい単純野郎なのでどんどん絵が変わります(どんどん絵柄が濃くなっていく...)
そしてじわじわと萌え絵を受け付けない体質になっていくのを感じる今日この頃
おいおい センスいいじゃねえか
ありがとうございます!
ついでにSSの方も見てやってください。
今なら丁度序章が終了した所なのでいっき読みできますよ!(必死)
序章 エピローグ「小さな英雄」
カレントは窓の外に見える夜景をぼんやり眺めながら、着陸を待っていた。
カレント「ニューヨークの夜景が100万ドルなら、ここの夜景は500ドルってところか?」
菜々「500ドルは酷く無いですか?」
菜々にそう言われてもう一度窓の外を見る。
道や外灯は綺麗に整備されているが、建物はまばらにポツポツとあるだけで辛うじて夜景と言えるレベルだ。
カレント「訂正する。50ドルだ。」
菜々「値下がりしてるじゃないですか...」
カレント「はなからサファリパークに夜景なんざ求めてないさ。三ツ星レストランでディナーしてるんじゃ無いんだ」
菜々「そんなこと言って....ちゃんとパーク内にはいくつか都市があるんですよ?」
カレント「そうなのか?」
すると菜々が得意気に答える。
菜々「当然ですよ。これだけ大きな施設ですから。公共機関もあるんですよ。」
カレント「公共機関も?なるほど、ちゃんと一つの街として機能してるわけだ。」
菜々「そう言うことです。ちょうど今その内の一つに向かってますよ」
すると、タイミングを見計らったかのように。
パイロット「まもなく、アンイン地方都市部です。」
菜々「あ、窓の外を見て下さい!見えてきましたよ!」
カレントが窓の外を見ると、そこそこ大きな街が見えた。
自分がいたニューヨークには遠く及ばないが...
カレント「....うん、1000ドルだな。」
菜々「・・・・・・」
ヘリは街の上を飛んでゆき、病院のヘリポートに着陸した。
ヘリの扉が開き、降りるよう促される。
菜々「ありがとうございましたー!」
カレント「...バスじゃないぞ。」
ヘリを降りると救急隊が待っていた。
救急隊員「ご無事で何よりです!何処かお怪我などはありませんか?」
カレント「いや、特に無いな。」
菜々「私も大丈夫です。」
すると、爽やかな笑顔で救急隊員がで答える。
隊員「わかりました!では、念のため検査をしますので病院の中へ。」
日本の救急隊員はみんなこうなのだろうか?
だが、病院に行くなら丁度良い。病院で電話を借りよう。
港へ来ている迎えと落ち合う手筈だったが、予定が大幅に狂ってしまった。
それに、もう一つ確認したい事がある。
菜々「さあ、行きましょうカレントさん!」
カレント「そうだな。」
ヘリポートから少し歩き、病院へと入る。
病院のロビーに入ってすぐ、カレントが菜々に言った。
カレント「さて、俺の付き添いもここまでだな。」
菜々「付き添いって...そんな保護者みたいな...どうしてですか?」
カレント「そりゃそうだろう?俺には俺の、君には君の用事がある。」
菜々「それもそうですよね...」
カレント「どうした?元気が無いな?」
菜々「そんなこと無いですよ!」
口ではそう言ったものの、菜々はカレントと別れるのが少し心細かった。
菜々「カレントさん...本当にありがとうございました。」
菜々がカレントに頭を下げる。
カレント「そんなに改まることじゃない。それに、お礼を言わなければならないのは俺の方だ。」
菜々「え?」
カレント「君はあの時逃げれたにも関わらず、あの場に残り仲間を助ける決断をした。」
カレント「君が仲間を助けようと言う熱意を見せてくれたから、俺も頑張れた。」
カレント「ありがとう。残ってくれて...」
菜々「そんな、恐縮です。大した事も出来なくて...」
カレント「いや、大した奴だよ君は。君のこれからの活躍を期待しているよ。」
それを聞き、少しの間のあと菜々が元気に答えた。
菜々「...ありがとうございます!わたし、頑張ります!」
その言葉に、カレントがニヤリと笑う。
カレント「よく言った!さあ、行け...」
女性救急隊員「さあ、こちらへ...」
隊員に促され、診察室へと向かう菜々に声を掛ける。
カレント「また逢おう!」
菜々「はい!」
また逢おう、”小さな英雄”
BGMを付けないと死ぬ病
小さな英雄…
(ウルトラマン第37話参照)
第一章「ファースト・コンタクト」
カレントは一人病院のロビーで公衆電話を探していた。
まだパーク内には一般人はいない筈だが、病院にはそこそこ人がいる。
さっきヘリで飛んでいて気付いたが、どうやらこの辺りはまだ開拓中らしく、病院内には建築関係の人間も多かった。
ロビーの端に公衆電話を見つけ、管理センターに電話をかける。
センター職員「はい、こちら管理センターです。」
カレント「もしもし、JPPアドバイザーのジャック・カレントだが...」
職員「カレント様!存じ上げております。今そちらに迎えを向かわせておりますので、もうしばらくお待ちください。」
どうやらもう向こうに連絡が入っているらしい。
カレント「そうか..手数をかけさせてしまって申し訳ない。」
カレントは電話を切り、喫煙室に入った。
ライターを取りだし、タバコに火をつける。まったく。生きにくい世の中になった物だ。
中では男二人がデカイ声で話していた。
男1「それでよー、俺はこんな骨折をするはめになっちまった訳さ。」
男2「そりゃ傑作だな!」
男1「笑いごとじゃねぇよ!お陰で飯が食いにくいったらありゃしねぇ」
男2「そりゃ傑作だな!」
男1「笑いごとじゃねぇ!」
耳が痛くなってきたカレントが喫煙所を出ようとした時だった。
男2「そういや今日の寮の夕食はビーフシチューだとよ!」
男1「おお!そりゃいいね!久しぶりのご馳走だぜ!」
その会話を聞いて一瞬動きを止めたが、そのまま喫煙所を出る。
カレント「ビーフね....」
いつもなら気にもとめない会話だが、この場所で聞くと少し刺さるものがある。
入り口すぐのソファーに座り、カレントは考え込む。
カレント「なんか矛盾してないか?"この場所"は...?」
そんな時だった。
???「あなたがカレントさんですか?」
声をかけられ上を向くと、薄い緑髪の女性が立っていた。
カレント「そうだが?あんたが迎えか?」
するとその女性は質問など聞こえなかったかの様に、
???「一つ質問させて頂いてもよろしいですか?」
カレント「・・・・・・なんだ?」
あなたは、けものがお好きですか?
はぁ〜、なるほど
そこでその言葉を持ってくるのね
しかし!残念!このSSは行き当たりばったりなので、このあとを全く考えていないのであるッ!!
本文2
あまりに唐突な質問にカレントは少々困惑したが少し考えて、
カレント「さあね、少なくとも嫌いではない。」
すると彼女は少し微笑み
???「そうですか。それが聞けて満足です」
そう言った。
カレント「それじゃあ俺の質問にも答えて貰おう。あんたが迎えか?」
???「あ、すみません!そうです。私、ミライと言います。元パークガイドで今は調査隊所属です。」
カレント「そうか、よろしく。」
ミライ「よろしくお願いします!」
彼女もまた菜々よりは年上だろうが、カレントより遥かに年下だ。
どうやらこのパークの職員は比較的若い年齢の人間が多いらしい。
ミライ「それにしても災難でしたね、船内でセルリアンに襲われるなんて...」
カレント「まさかパークに入る前にお目にかかるとは思ってなかったな。」
ミライは苦笑すると、突然思い出したように
ミライ「そうだ!船内でピンクの髪の女の子を見かけませんでしたか?」
そう問いかけてきた。あの船内で桃髪の女性と言えば心当たりは一人だ。
カレント「菜々のことか?」
ミライ「そうです!ひょっとしてお知り合いですか?」
カレント「まあそんなところだ。」
ミライ「彼女は私の後輩なんですよ!少し前にパークを出たんですが、今回戻って来てくれたんです。」
カレント「ほう、彼女の先輩か。」
ミライ「はい!」
カレント「ん?そういえば、彼女はなぜ一度パークを出たんだ?」
するとミライは少し複雑な顔をした。
ミライ「実は、彼女の担当していたフレンズさんが数年前、元の動物に戻ってしまって...」
カレント「元の動物に?」
ミライ「はい、フレンズさん達のフレンズ化は、長くて十数年なんです...」
以外だった。一度アニマルガールになれば、人間と同じ位の寿命があると思っていたが。
カレント「なるほど、そのショックで...」
ミライ「はい...」
動物園の飼育員も自分の担当していた動物が死ぬと、かなり精神的ダメージを受けると言う。
それが自分とコミュニケーションの取れるアニマルガールなら、もっとキツい。
休職したくなるのも無理はないだろう。俺はそんな感情は何処かに置いてきてしまったが。
ミライ「・・・・少し暗い話になってしまいましたね。さあ、話の続きは車の方で!」
彼女が気を取り直してそう言った。
ミライ「車は外に止めてあります。行きましょう!」
カレント「・・・分かった。」
病院を出て、駐車場に向かう。
ミライ「あ、あの車です。」
そう言ってミライが指差したのは黄色い四区だった。
カレント「ほう、いかにもサファリだな」
ミライは車に乗り込み、エンジンをかける。
カレントは助手席に乗り込んだ。
ミライ「さあ、出しますよ。」
ミライは大きな車体を上手く切り返し、駐車場を出る。
なかなかのドライビングテクニックの持ち主らしい。
開けられた窓からは涼しい夜風が入ってくる。
さて、そろそろ”裏の任務”も少しづつ始めないといけない。
カレント「聞いておきたいんだが...」
ミライ「何でしょう?」
カレント「アニマルガールとは”ヒト”なのか?それとも”動物”なのか?」
その質問にミライは少し考えて、
ミライ「そうですね...厳密に言うと”ヒト”に近いです。」
カレント「そうなのか?」
ミライ「はい。彼女達の体は、ヒトとなんらかわりありません。」
カレント「写真で見ると耳や尻尾がある様だったが?」
ミライ「あれは”けものプラズム”です。」
カレント「けものプラズム?」
ミライ「はい、フレンズさん達にはサンドスターよって人間化した体に”けものプラズム”と言われる未知の物質によって形成される耳や尻尾が付いているんです。」
カレント「ふむ...」
ミライ「加えて、まだ謎が多い”けものプラズム”ですが、一つ分かっている事があります。」
カレント「なんだ?」
ミライ「けものプラズムは、サンドスターと強い”意思”の力で形を自由に変えられるという事です。」
カレント「”意思”の力で...?」
ミライ「はい、フレンズさん達も"自分はヒトと変わらない"と強く意識すれば、耳と尻尾を消すことが出来るんですよ」
カレント「つまり、彼女達は”ヒト”なのか?」
ミライ「さらに厳密に言うと”ヒト”とはまた少し違うのですが...基本は動物の特徴を持った”ヒト”と考えて貰って大丈夫です」
ミライ「まあ、つまり....フレンズさんはフレンズさんですよ!」
カレント「・・・・・」
少しはぐらかされた感があるが、それでもかなりの収穫だ。
それにしても、”意思”の力で自由に形を変える物質...
外に情報が漏れれば一大事だ。
そんな物質の存在が明るみに出れば、このパークは世界中に狙われることになる。
良心の呵責と言うやつだろうか。カレントはこの物質の事を報告すべきか、悩んでいた。
カレント「ところで、どこに向かってるのかまだ聞いてなかったな。」
ミライ「あ!そうでしたね!」
ミライがすっとんきょうな声を上げる。
ミライ「いま向かっているのは、管理センターです。」
カレント「管理センターね..」
ミライ「そこで、あなたのお仕事の内容等の説明をさせて頂きます。」
カレント「なるほど。わかった。」
どうやらいよいよ、ここでの仕事が始まるらしい。
カレントは、管理センターへの到着を待ちながら、流れ行く開発中の町並みをボンヤリと眺めていた。
To Be Continued
人間サイドが盛り上がるのも面白い!
そろそろフレンズも出てくる感じかな?
支援〜
そうですね、カレントの仕事がそろそろ始まると思うんで、そろそろフレンズも出てくると思います。(そろそろ多用)
けものフレンズのセオリー通りいけば、最初に出てくるフレンズはやはり”彼女”ですかね?
人間キャラでは出てるけど、フレンズが1回も出てきてないからたまにけものフレンズであることを忘れる(笑)ここは固定概念に捕らわれず最初は変化球フレンズが出てくることを密かに願ったり
カレントがスパイって事忘れてたゾ…(痴呆)
ここまでカレントのスパイ感0ですからねw
ヘッグ大佐「俺の出番まだ?」