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【SS】けものフレンズ JPP ~Japari Park Patrol~ / 88

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名無しのフレンズ 2018/02/24 (土) 19:52:40 97025@a19d8

第一章「ファースト・コンタクト」

カレントは一人病院のロビーで公衆電話を探していた。
まだパーク内には一般人はいない筈だが、病院にはそこそこ人がいる。
さっきヘリで飛んでいて気付いたが、どうやらこの辺りはまだ開拓中らしく、病院内には建築関係の人間も多かった。
ロビーの端に公衆電話を見つけ、管理センターに電話をかける。

センター職員「はい、こちら管理センターです。」
カレント「もしもし、JPPアドバイザーのジャック・カレントだが...」
職員「カレント様!存じ上げております。今そちらに迎えを向かわせておりますので、もうしばらくお待ちください。」

どうやらもう向こうに連絡が入っているらしい。

カレント「そうか..手数をかけさせてしまって申し訳ない。」

カレントは電話を切り、喫煙室に入った。
ライターを取りだし、タバコに火をつける。まったく。生きにくい世の中になった物だ。
中では男二人がデカイ声で話していた。

男1「それでよー、俺はこんな骨折をするはめになっちまった訳さ。」
男2「そりゃ傑作だな!」
男1「笑いごとじゃねぇよ!お陰で飯が食いにくいったらありゃしねぇ」
男2「そりゃ傑作だな!」
男1「笑いごとじゃねぇ!」

耳が痛くなってきたカレントが喫煙所を出ようとした時だった。

男2「そういや今日の寮の夕食はビーフシチューだとよ!」
男1「おお!そりゃいいね!久しぶりのご馳走だぜ!」

その会話を聞いて一瞬動きを止めたが、そのまま喫煙所を出る。

カレント「ビーフね....」

いつもなら気にもとめない会話だが、この場所で聞くと少し刺さるものがある。
入り口すぐのソファーに座り、カレントは考え込む。

カレント「なんか矛盾してないか?"この場所"は...?」

そんな時だった。

???「あなたがカレントさんですか?」

声をかけられ上を向くと、薄い緑髪の女性が立っていた。

カレント「そうだが?あんたが迎えか?」

するとその女性は質問など聞こえなかったかの様に、

???「一つ質問させて頂いてもよろしいですか?」
カレント「・・・・・・なんだ?」

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