本文18
無事救助されたカレントと菜々は、ヘリでジャパリパークへと向かっていた。
菜々「あの~、カレントさん」
カレント「どうした?」
菜々「さっきの戦いでいくつか疑問があるんですが...」
カレント「疑問?」
菜々「はい。どうしてセルリアンはフラッシュを受けて苦しそうにしていたんですか?」
カレント「あぁ..あれはネコ科の性質を利用したんだ。」
菜々「ネコ科の性質?」
カレント「お前...パークの元職員だろ...?」
菜々「スミマセン...」
カレント「・・・・ネコ科の目って言うのは夜でも活動出来るように人間よりも多くの光を集められるように出来てるんだ」
少し考えて、菜々が答えた
菜々「そうか!分かりましたよ!だから目がくらんでしばらくなにも見えなくなったんですね!」
カレント「そーゆーこと」
菜々「じゃあ、私が投げた袋にセルリアンが飛びかかった理由は...?」
カレント「俺がセルリアンの目眩ましをした後、全員に『動くな』と言ったよな?」
菜々「はい」
カレント「これもネコ科の習性なんだが、ネコ科の動物は動体視力が良い代わりに、止まった物を認識しずらい」
菜々「へぇ!そうなんですね!勉強になります!」
カレント「お前よくパーク職員になれたな...」
菜々「・・・・・・」
カレント「まぁ、つまりだ。一度目眩ましでセルリアンの視界をリセットし...」
カレント「全員が止まる事で、こっちの位置を把握させない状態で袋を投げる。」
カレント「すると唯一動いた袋に飛びかかるって算段だ。」
菜々「なるほど...あれ?でもちょっと待ってください。」
カレント「?」
菜々「それって投げた私の方に飛びかかってくる可能性もあったんじゃ...」
カレント「まぁ...無くはないな...」
それを聞いて菜々は血の気がひくのを感じた。
ヘリはゆっくりとジャパリパークへと近づいてゆく.....
ヘリ内BGM(BGMを付けないと死ぬ病)