北米独立国家連合 あーねむ
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2024/09/12 (木) 23:34:29
「やぁみんな。作戦はどうだい?」
フランクな声と共に、軍服を着た男が部屋へと入ってくる。部屋の壁には大きなモニターがあり、部屋の真ん中には長テーブルといくつかの椅子が並ぶ。
「参謀総長!」
モニターを凝視して椅子に座っていた人間が全員起立し、『参謀総長』と呼ばれた男へ姿勢を正す。
「あぁ座って座って。すまない、コーヒーを。あぁそう、砂糖は多めでね」
そう言うと全員が座り、状況の説明を始める。モニターには赤外線映像が写されており、上空から見た二つの輸送ヘリが進んでいっている。
「現在2機のMH-3が『オスカーウッド』へ向かっています。ETAは1分後です」
男は顔を眉を顰めて口を開ける。
「予定より30秒の遅れだ、取り戻せ。ICFにオフレコでやってる作戦なんだ。バレたら勘違いで撃墜されるぞ。部隊に回線を繋げてくれ」
椅子に座っていた人間の中から1人の女性が立つ。スーツを着たいかにもエリートの様な雰囲気に、男は嫌悪感を抱く。
「参謀総長、部隊への直接の無線は指揮系統に混乱をもたらします。流石にそれは控えてい」
「つべこべ言わずにさっさと繋げ」
物言わせぬ男の態度に女はたじろぎ、テーブルの真ん中にあるマイク手を伸ばす。マイクのボタンを押し、
「回線、繋ぎました」
ETA1分後、作戦は既に始まっている。
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何をする気なんだ!?()
次の回のお楽しみで…