「前回の議題の、内政・外交努力が失敗した時の予防介入はどうなったのかね?
…いや、治安維持作戦と言った方がいいかな?
呼び名を変えるだけでは何も変わらんが…」
「そうですね、首相…
空軍としては輸送ヘリと輸送機を多数投入、
避難民の大規模輸送を考えています。」
「そうか… 墜落には気を付けてくれよ。
それから、できるならチェコ航空にも支援を頼んでおいてくれ。
空軍の輸送能力では足りなすぎる。
…次に移ろう。 陸軍の案は何だね?」
「極端な暴動、もとい蜂起や紛争の兆候が確実になった場合は
先制介入はやむをえません。
しかし、現在の状況は政治的リスクが大きすぎます。
簡単に言えば各国から大きな非難や警戒国に指定され、
国際的に孤立する可能性があります。
ベストを言えば…あくまで我々にとってのですが… 敵に先に攻撃させた方がいいでしょう。」
「それなら、敵の攻撃を事前にキャッチすることは可能かね?
チェコ保安・情報庁
BIS は攻撃は数日前にはわかると言っているが…」
「ええ首相。 現地警察や各種機材を用いて情報収集しており、
他にも無線交信や要注意人物の移動のチェック、
さらに弾薬やモルヒネの密輸に注意しています。
ですが敵は高度な戦闘態勢に入っており、
攻撃を24時間以内にキャッチするのは困難でしょう。」
「簡潔に言うと、向こうはいつでも蜂起できるのかね?
「恐らくは…
戦術的奇襲は不可能でしょうが、戦略的奇襲なら可能でしょう。」
「作戦計画5023-1はちゃんと使えるのか?」
「安心してください、首相。
事前備蓄、要は弾薬・装備・物資はすでに台湾に集積しており
部隊もチェコ北部に移動させています。」
「そうか… 次に移ろう。
リバティニアや中華連邦への協力要請の予定と、
PMCへの人道支援要請はどうする?」
「はい、首相…」