(…どういうことだ?)
いくらシナノやルイスとかでもここまで防ぐ事はできなかったと思うが、それをいくら叩き込んでも、どこの国の技術を使っても全て完璧に受け流しやがった……。いくら補助装備なんかを使ったとしても人間がここまで防げるもんなのか?それか機械かなんかで強化してるっつうケースもあるが…。
…いや、謎解きは後にしよう。コイツがなんであれ生物なのであれば少なくとも一つは弱点つーもんがあるハズだ。それがなんにせよまずはそれを見つけてやる。
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「ハッ、お前がどうやって仁から聞き出したのかは知らないが、わざわざ敵に自分から手の内を明かす訳ないだろ?」
先程と同じようにまた右脚を使って膝蹴りをお見舞いするが、その重装備からは想像もできないほど軽やかな動きでそれもすぐに受け流される。
『そうですか…、それは残念ですね』
すかさずまた拳を叩き込むが、それも全て滑らかな動きでかわされ、全く掠りもしない。それどころか対応が段々と速くなってきている気がする…。連続攻撃は無効と考えた方が良さそうか。
『……仕方ありません。検体に傷がついてしまう可能性があるのは少々癪に触りますが、もしかしたら彼女が何かしら『技能』を使ってくれるかもしれません。運が良ければ他にも色々と興味深いものが得られるかも……、折角の機会ですし色々と試してみることにしましょう』
途端にミーナの両足から麻酔弾が襲いかかる。片方刃は弾くことができたがもう片方は左肩に突き刺さってしまった、懐から拳銃を取り出してこちらも反撃をするが、まるで生き物のように動くコートが銃弾をそれらを全て弾き落とす。
効かないと分かった以上最早使い物にならなくなった銃を投げ捨て、対応するように格闘術の構えをするが油断していてガラ空きだった足を掬われ転倒した。
「该死的……。」
カツッ... カツッ... カツッ...
『事前に見直しをしておいた甲斐がありましたね。さぁ、行きましょう。ツィリーナが待っています。もしあなたが協力してくださるのならもしかしたらツキヨさんよりも更に面白い結果が得られるかもしれません。これから楽しいことg』
ボウッ!
かなり遅れてしまい大変申し訳ございません…。
最近全然まともな茶番を作ってないので、全体的に不自然な点があるかもしれません。
・ボウッ!
ルェンの火の音