ISAF あーねむ
2024/03/31 (日) 13:01:25
9065c@d7dd1
勘付かれたかな。恐らく、彼は気付いているだろう。誤魔化しは効かない。近々始末の手が私に迫り、私は消されるだろう。いつもの研究室が妙に息苦しい。彼は、ヘンダーソン管理官は迷惑だった私が裏切り者だと知って、やはりそうだったかと思っているだろう。
「どうしますかねぇ…でも、この答えは譲れない。」
彼も彼なりの『答え』を持っているだろう。だが、譲ることはできない。『正義の反対は別の正義』とはよく言ったものだ。
「準備はしますかね。」
デスクの棚を開き、拳銃を取り出す。HP-445。
財団の正式採用拳銃。使用弾薬は45口径ACP。装弾数7発。設計者は私。
マガジンを挿入し、コッキング。チャンバーチェックをし、薬室に鈍く輝く鉛玉がある事を確認する。セーフティーレバーをかけ、スーツの中に仕込む。
目指すは管理官執務室。
「さて、行くっすよー。」
通報 ...
アイリス:ヘンダーソン管理官には申し訳ないが、譲れない。
ヘンダーソン:部下の不始末。私はやらなくては。