「た...、助けてくれッ!!」
(......?)
はて、おかしなことを。他の方々は既に捕まっている上に『鬼ごっこ』のルール上そのような救済措置は無いハズなのですが、しかし...。
『あまり大声を張り上げるのはいただけませんね。近隣の住民へ対し迷惑となってしまいます。さぁ、こちらへ...。?』
反響音...。どなたか近づいてきていますね。付近の監視カメラへアクセス...、目標を視認。カメラ間の距離から割り出した走行速度は...、70km毎時?
6時の方向...、いえ。
『上ですか』
ガッッ
腕に受けたこの感じ...。打撃力で300kg以上は優にありますね。受け流し方を誤れば危うく、ファイバーケーブルが損傷するところでした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■
『これはこれは、夜分遅くにお騒がせ致しました。少しお友達と遊んでいたのですが...、どうやらご迷惑をおかけしてしまったようですね』
「......、どう見ても『お友達』には見えないのだけど?」
『まさか、彼らは立派なお友達ですよ。探求のためにはより多くの手助けが必要なのですが...。彼らは協力者として名乗り出てくれたのです』
「ち、違ッ...。俺は『それより』
『今は貴女に興味があります』
「...生憎同性からのアプローチは受け付けていない」
『これは、つれませんね...。まぁ、それはそれとして。少なくともここら一帯の人払いは済ませてありますし、まばらに人通りのある路地からここまで優に700~1000mはあります。それを貴女は遠距離から声を聞き取り、30秒と経たぬ間にこちらへいらしたわけです。とても人間の為せる技ではありませんよね』
「もし私が人じゃないと言ったら?」
『想定の範囲内です』
「『.........。」』
『自己紹介をしていませんでしたね。私はミーナ・フェア・リュクト。所属までは言えませんが研究員を職としています』
「君...、アルゴン人でしょ......」
『これは...。何故そのように?』
「訛り。どれだけ取り繕っても口内筋の関係上訛りまでは完全に矯正できない」
『...えぇ、その通り。この身はアルゴンの産まれです。素晴らしい観察眼ですね。そんな素敵な貴女のお名前は?』
「...ヂュ・ルェン」
・爆速でお返事が来たので爆速で書き上げました()
・ルェンさんモドキになっていないと良いのですが(不安)
・走行速度、時速70km→一般人の3倍ということで恐らく本気なら100kmを優に超えるのでしょうが入り組んだ路地を走るなら速度は落とすのでは?と考えました。
・打撃力→一般人がだいたい120から180kgとのことなので最低限300kg以上はあると見積りました。
・ミーさんって基本的に何で戦いますか?
・どういう理由で戦うタイプですか?(好奇心なのか遊びなのか…)
・小手調べの時は単純に『拳』を用いた格闘を行いますが、手加減の効かない相手と判断した場合『高周波ブレード』『腕部ガントレットの武装』等々多種多様な武装を用いてきます()
・モヒカンを追い回していた時の本人の認識としては『モヒカンの遊びに付き合ってあげていた』といった認識なので、人外と交戦する時などは単純なデータ収集(好奇心)といった側面が強いです。
・ガントレットのセミオートライフルは銃身を詰めてあるので遠距離での精度は望めないです。
・ガントレットのファイバーレーザは一発撃つと少々のクールタイムが必要になります。
・CNT筋繊維の恩恵で膂力が重機並になっているので取っ組み合いは非推奨です(米の大学は既に天然繊維の85倍の膂力を出せる筋繊維を開発したそうですスゴイデスネ)
・無数の戦闘用義体の内の一体なので破壊してしまっても構わないです(破壊された場合機密保持のために自爆します)