「お前はもう包囲されている!両手を挙げて出てこい!」
「やべぇ…どうすりゃいいんだ?」
『バンパー、どうにかなるか?』
「結構きつい、行き止まりに入っているからな」
「早く出てこい!」
どうすれば脱出できるか考えている間も与えずにリバティニア兵は一歩一歩着実に近づいてきている。
そんな時…
ダンッ!ダダンッ! バタン!
入口から銃声が鳴った
「えっ?ガスター、撃ったのはお前か?」
『いや違う、俺はまだ電気室の付近にいる』
「じゃあ、誰だ?」
そんな話をしていると奇襲を仕掛けた人物が歩いてきた
「おいおい、もう一人実行員がいることを忘れているのか?それは失礼だな」
「ガル!なんでお前がここに?」
「外で念のために見張ってたらセキリュティールームから声が聞こえたからあわてて駆け寄ったってわけだ」
『お前らがそうこうしてる間にもう電気室は制圧完了したよ。あいつら、暗闇で何もわからずに殺されてったよ』
「それじゃあ、パート2を実行するとするか」
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「急げ!侵入者がいるだそうだ!」
リバティニア兵が対応に当たっているその時
パッ!
「な、なんだ?電気が消えたぞ」
電気が消え山奥であったキャンプは暗闇に包まれた
グサッ バタッ バタン
「お、おい。みんなどうした?」
そんな時、兵士の横から謎の影が通り過ぎた
「だ、誰だ!」
兵士は恐怖のあまりに銃を乱射、よく聞こえなかったが一発は当たったようだ
「邪魔だ…」
兵士がやられしばらくの沈黙が続き
「こちらガスター、突入許可を出す」
その直後向こう側から
「早く来てくれ!謎の装甲車が入ってきたぞ!」
「…うまくいってくれ」
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「おい!リアム!お前車の運転できるのか!」
ハスの怒号が車内に響く
「装甲車の運転は苦手なんだよ!お前が運転すると誰が機銃乱射すんだよ!」
『リアム、仁の居場所を教える』
「わかった!手短に頼む」
『「camp.β NO.X」今の場所から数百メートル先にある』
「分かった!玄関口に止める!」
『了解、幸運を祈る』
「OK、ハス!あと少し耐えろ!」
…山奥?