サイト-06より北300m エリア名:03ノースティング
アンヴィル2小隊はガルダン支部から300m北にある、野原にいた。M4A5の中で、モニターを見つめながら警戒していた。隊長であるケルナーは、砲塔ハッチから上半身を出し、ガルダン帝国の、異国の地を眺めていた。
ミラー「おいケルナー、上にいて大丈夫なのか?AI野郎がいつどこから撃ってくるか分らんぞ?」
ケルナー「あぁ、大丈夫だ。そろそろ定期報告の時間か?」
ミラー「えぇと…そうだ。」
ミラーの言葉と同時に、ケルナーは砲塔内に降り、ハッチを閉じる。彼の横にいるミラーという男は、アンヴィル2小隊の隊長車、アンヴィル2-1の装填手である。
ケルナー「ミラー、無線機くれ。」
ミラー「はいよ。」
(戦車用無線機を手渡される)
ケルナー「アンヴィル指揮官、こちらアンヴィル2-1、定期報告。警戒陣地02は異常なし。オーバー。」
指揮官≪アンヴィル2-1、こちらアンヴィル指揮官。引き続き警戒を続けろ。30分後にアンヴィル3小隊と交代だ。≫
ケルナー「了解、警戒を続行する。2-1アウト。」
(無線機を戻す)
アンヴィル2-3≪あぁ、早く基地内に戻りてぇよ。3の奴らがもう少し早めに交代してくれねぇかなぁ。≫
ケルナー「無線内での私語は禁止だ2-3。装填手とでも喋ってろ。」
ミラー「もしAI野郎が予告通りに、今日おっぱじめたらどうなる?」
ケルナー「俺たちは、あくまで支部の防衛と正規軍の支援だ。積極的な敵への攻撃はできないし、やりたくない。」
ミラー「ただ、どこかの町が奪われでもしたら、上はダグター軍との共同作戦を指示するんだろうな。」
ケルナー「その時はその時さ。こっちにはAH-70も、AC-170もある。」
ミラー「あとは第6航空師団から…ん?」
指揮官≪警戒中のアンヴィル各車へ、こちらアンヴィル指揮官。予定変更だ。≫
指揮官≪交代時間を早める。警戒中のアンヴィル1、アンヴィル2、アンヴィル4各小隊は当初交代予定の部隊と交代し、RTB。各小隊隊長は応答せよ、オーバー。≫
アンヴィル1-1≪アンヴィル1-1了解、アウト。≫
ケルナー「アンヴィル2-1コピーザット、アウト。」
アンヴィル4-1≪アンヴィル4-1了解、RTB。アウト。≫
こうしてアンヴィル2小隊各車は、車体の向きを変え、警戒を怠ることなく基地へ戻っていった。
補足
アンヴィル1小隊:サイト-06(ガルダン支部)正面(南)100mの警戒陣地01に展開。
アンヴィル2小隊:北300m(サイト-06の背面)に展開。
アンヴィル4小隊:東200mにて展開。
それぞれアンヴィル5、アンヴィル3、アンヴィル6小隊と交代