ハイテク兵器の類は全くと言っていいほど役に立たない。
これらの最新機器は、トラストの過酷な気候において信頼性が非常に低い。
…もしもわが軍が消耗戦に持ち込まれた場合、凄まじい速さで軍事費や人的資源を消耗していくだろう。
それよりも迫撃砲や高射機関砲など、信頼性がある旧式で安い兵器が我々には必要だ。
その方がより物的消耗を抑えられ、また戦争にかかる費用を大幅に減らすことができる。
利軍、もとい我々はトラストの民衆からの印象が非常に悪い。
しかも南昌事件によって、彼らのリバティニアへの反感はさらに高まっている。
このままでは住民の支持が敵側に傾いてしまい、戦争は泥沼化していくだろう。
民衆の軍への関係が友好的である限りは、必要な資源・情報の提供、作戦行動への協力などが期待できるが
反対に敵対的な住民は部隊に直接的、間接的な手段によって脅威を与え、作戦行動を妨害するからだ。
ゲリラは人民と言う海を泳ぐ魚であって、どれだけ大量の軍隊を送り込んでも無意味に等しい。
対処法は海を干上がらせる・もしくは海自体を変えるかの2つしかないが、
前者を行うにはかなりの労力がかかることが予想される。
そこで、民衆に自警団を作らせることを要求する。
こうすれば「チェコ・リバティニアの支配下にいる」という意識を少しでも薄めることができ、
これらが順調に拡大していった場合には独立した軍として機能させることができる。
彼らに迫撃砲と自動小銃、それからCAS機を与えるといい。
愛国心と旧体制に対する不満さえあれば、かなり有効に働くはずだ。
また、空挺連隊の投入はやめるように。
彼らのIFVは軽量化のために装甲が非常に薄くなっているため、現状使えるとは考えにくい。
ヘリコプターも、ゲリラの防空網を完全に無力化するまではなるべく使わないこと。
宛 チェコ軍総司令部
発 チェコクリパニア第8軍
事態の打破のため、以下の兵器の設計及び配備を要求する
一つ、より軽量で信頼性に長けた迫撃砲
二つ、COIN任務が可能な無人攻撃機
そして三つ、敵軍を圧倒しうる攻撃・観測・輸送ヘリコプター類
これらの要求が来年までに実行されない場合、彼我の優位は逆転するだろう
著:レ・チョン・ズン(チェコクリパニア第8軍指揮官)
・概要
ゲリラ戦は持続的・断続的に小規模な攻撃を行うことで敵を物的・心的に消耗させる戦術である。
これに対抗するためには情報収集が不可欠であり、
敵の指揮官、構成員、作戦、イデオロギー、政治的目的、資金、武器などについて把握する必要がある。
このような情報は地元警察や一般人からしか入手できないため、
民衆からの支持を維持・増加させることが必要である。
そのため、今回の作戦には民心獲得工作も含むこととする。
また、得られた情報を分析してからは偵察・捜索で遊撃拠点、構成員、地形に関する情報を更新しつつ、
パトロールで敵の遊撃行動や移動を発見・追跡し、強襲と伏撃で敵の策源地などの戦略要点・要線を破壊していく。
ただしこの作戦には民間人の支持が絶対に必要であり、戦闘行動に民間人を巻き込んではならない。
目標:民衆からの支持を維持・増加させること
主な内容 ・医療サービスの無償提供
・インフラ整備
・都市計画の支援
・経済援助など
目標:一般住民のゲリラ攻撃からの防衛
主な内容 ・保護地区の建設
・トラスト自警団の創設
・MPの派遣(最低でも2個大隊規模)
目標:反政府勢力の直接的撃滅(地元住民に被害を出さないこと)
主な内容 ・地元警察との連携作戦
・敵補給路の遮断
・塹壕の構築
・第7騎兵空挺旅団「ルドヴィーク・スヴォボダ」
・第8騎兵空挺旅団「ヴィクター・チャーリー」
・第4戦車連隊
・第3砲兵連隊
・第4砲兵連隊
・第4憲兵大隊
・第5憲兵大隊