「あたしは先を急いでっから
じゃあな!」
お礼を言う暇も与えず、ダイアウルフは去って行った。
ロイヤル
「あ... 自転車」
ミライ
「あとで私が『としょかん』に運んでおきます」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロイヤル
「そうだ。 コウテイ、大丈夫!?」
我に返った私がコウテイの元に駆け寄ろうと思った時には、
ジェーンが一早く近付き、何かを言い含めているところだった。
コウテイは黙って何度も
イワビーは どこに持っていたのか、スケッチブックとペンを渡している。
用意が良すぎる気もしたが、カンペ用として普段から持ち歩いているのだろう。
フルル
「大丈夫~?」 (棒)
フルルも心配そう(?)に訊く。
彼女はいつも こんな感じ、だよね?
「あ~ こりゃダメだなぁ…」
なぜかイワビーが代わりに答える。
何がダメだというのだろう。
コウテイ
<<どうやらバスに頭をぶつけた衝撃で、声が出せなくなったようだ>>
❗❓
一同に衝撃が走る。
ロイヤル
「ご、ごめんなさい。 私を
謝りながら、同時に感心もしていた。
スケブで筆談...
台本通りなら あざとい小道具だし、アドリブにしては出来すぎている…?
コウテイ
<<私が勝手にやったことだ。 君が気にすることはない>>
コウテイは あくまで紳士的だ。
そうだ。 メンバーの言動に引っ掛かりを覚えるなんて、私の方がおかしいのだ。
きっと…
ロイヤル
「何か、私に出来ることがあれば・・・」
途端に、
コウテイの『片目』が光り、
イワビーから『圧』を感じ、
ジェーンは『どや顔』をし、
フルルは眠った。
ロイヤル
「・・・」
イワビー
「そこまで言うなら・・・」
ジェーン
「ちょうどライブが近いんだけど・・・」
コウテイ
<<私の代役としてボーカルを頼みたい>>
ロイヤル
「えー!?」
フルル
「💤」
~to be continued~