くっ! 油断した!
いや、まだ4枚ある。 気持ちを切り替えろ。
だが、当たりカードはどれだ?
・・・
左端… に見える・・・
かと言って右端も捨てがたい
いやいや真ん中の2枚…?
イワビー
「考えてても分かんねぇ。 コレでいいか」
ナレ
「次に動いたのはイワビー! 左端を取る」
博士
「今度はさくさく進みますね」
助手
「こういうのは勢いが大事なのです」
うぅっ… また先を越されてしまった...
残りは3枚。
左端が無くなったことで新たに左端になった「元 真ん中」のカード。
これはトラップに違いない。
あとは右端と右から2番目・・・
・・・どっちも同じに見える。
ガン(目印)も見当たら・・・
ん? 右端のカード、微妙に模様が違わないか?
ジェーン
「う~ん。 では私はコレで」
ナレ
「続いてジェーンが右端のカードを取る! 残りは2枚」
取られた…
当たりカードだったかもしれないのに。
・・・ 泣きたい。
私はどうして こうも優柔不断なのか…
いや、待てよ?
罠だった可能性も捨て切れない。
それに... これはさっきの1回戦とまったく同じ流れ・・・?
そうだ。 当たりを引き当てた かばんはどうしてた?
・・・!
あの時の当たりは、早々に見切りを付けたはずの左から2番目のカード。
そして かばんはサーバルに先を譲っていた!
見切った! 見切ったぞ!!
コウテイ「プリンセス、お先にどうぞ」
(平静だ、平静を装え!) 💗゛
プリンセス「え? 私?」
コウテイ(そうだキミが先に選ぶんだ、だが決して急せかすな)
プリンセス「う~ん、そうねぇ…」
コウテイ(右だ、右を選べ!)
ナレ「お~っとぉ~? プリンセスが左のカードに手を伸ばす~!」
コウテイ(違う! そっちじゃない、左は残してくれ!)
プリンセス「やっぱり、こっちにするわ」
ナレ「プリンセス! 悩んだ挙句、右のカードを手に取る!」
コウテイ(イエス! イエス!! よくやった、プリンセス!)
博士
「心理状態が見えないと、つまらないものなんでしょうね」
助手
「とっととカードを取るのです。 コウテイ」
コウテイ(ふぅ… ふぅ… 慌てるな)
ナレ「そして残ったカードをコウテイが取る」
コウテイ(そうだ ゆっくり。 ゆっくりでいい。 これが私のビクトリーロード...!)
ナレ「全員 取ったところで、カード一斉に・・・ オ~プン!」