私はPPPのリーダーに
強力なリーダーシップで、ぐいぐい引っ張るタイプのプリンセスの方が向いてるんじゃないだろうか?
最初はプリンセスに唐突に指名され、断る機会もないまま受けてしまった。
何度かリーダー交代も打診したが、受け流されズルズルここまで来た。
だが決してイヤなわけじゃないんだ。
むしろ今では誇りを持って引き受けている。
ーそう思っていた。
彼女には才能がある。
それは眩しくて、いつも背中を追い掛けてきた。
そして手を差し伸べてくれる。
いつも彼女に引き上げられてPPPはここまで来た。
でももっと自由に羽ばたいて欲しい。
舞台で華を咲かせて欲しい。
彼女が振り向かなくて済むように…
そのために私はリーダーを続けている...そのつもりだった。
だが、今の我々は足枷になってしまっている。
そんな気がしてしまうんだ。
コウテイ
「はは… 自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたよ」
かばん
「コウテイさん、いま出来ることをしましょう」
コウテイ
「ーと言うと?」
かばん
「ミラーニューロン(>> 66)の話、覚えてます?」
コウテイ
「・・・ああ」
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初代のリーダーだったから、という理由でコウテイに押し付けてしまった。
そのあと、何度かリーダーの交代を打診されたけど断った。
私はリーダーに相応しくないと思ったから。
私は呑み込みが早いだけ。
ジェーンが速く泳げるのと一緒で、みんなを置いて行ってしまう。
どうしても先走ってしまう。
みんな努力してくれてるのに、それ以上を求めてしまう。
コウテイがリーダーとして調整やまとめ役をしてくれなかったら、PPPは とっくに解散していたと思うの。
だからコウテイには感謝してるわ。
プリンセス
「ごめんなさい、一人でベラベラ喋っちゃって…」
かばん
「PPPの皆さんって良いチームですよね」
プリンセス
「何よ// いきなり」
かばん
「その気持ちは僕じゃなくて、皆さんに言ってあげてください。
話せばわかり合えますよ。 みんな同じ方を向いてるんですから」
プリンセス
「そう… かしら? でも、少しスッキリしたわ」
サーバル「かばんちゃ~ん、どこぉ?」
かばん
「あ、は~い! じゃあ、また何かあったら いつでもどうぞ」
プリンセス
「ありがとう、かばん」
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