変則隔週日曜日 22:00~23:00 けもがたりの場所
11・12月の予定 🐸<もう今年も終わりでありますなぁ
11/3 黄色い生き物の話 モンキチョウ、キビタキ、ウデフリツノザヤウミウシなど
11/17 赤い生き物の話 アカゲザル、タンチョウヅル、ベニザケ(繁殖期)など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12/1 緑・青色の生き物の話 ミドリムシ、ウグイス色のメジロ、アオツラカツオドリ、マルタタイガーなど
12/15 雪と氷と生き物と ユキヒョウ、ニホンザル、アザラシ、ワカサギなど
12/29 これまでのけもフレとこれからのけもフレ プロジェクト10周年!
けもがたり保管庫
(けもがたり過去ログまとめ)
・中国から持ってきて日本で放鳥したトキが繁殖し、野生のトキの個体数が増えた事で日本でのトキの扱いが「野生絶滅」から「絶滅危惧I A類(絶滅危惧種)」になった
・中国のトキも日本のトキも遺伝子上はほぼ同じなので生物学的に同種と扱って問題はないが、それでも元は他国で生まれたものなので日本のトキとして扱って良いか人によって意見が割れている
・そしてこれによって今後「絶滅させても他所から持って来れば良い」という考えに陥ってしまう可能性がある
個人的には何処の国で生まれたとか関係ないとは思いますけどね、そもそも何処の国だの何処の生まれだのって人間が勝手に決めてるだけに過ぎないので
後はけものフレンズ的には今後トキのハイライトをどうするかでしょうか(吉崎先生曰くどちらでもOKらしいのでおそらく今後も変わらないと思いますが)
ちなみにですが、こうして「絶滅した或いは絶滅しかけている動物の同種を他所から持ってきて個体数を増やす」という事自体は珍しい事ではありません(繁殖に成功するかは別としてですが)。
>> 78
説明ありがとうございます。
中々デリケートな問題ですね……。トキのハイライトはどっちが正解とも言い難いですし。
今回の場合、ヒアリ警察さんはおおむね「日本産のトキは絶滅したのに、日本で中国のトキが殖えたからといってRDBを改定するべきではない」という主張でしたね。
古い記事ですがここはわかりやすいかもしれません。
http://asay.hatenadiary.jp/entry/20100319/1268994096
1.
かつて日本にいたトキは基本的に留鳥(渡りをしない)で、縄張りも50~100mほどだそうです。たまに大陸からトキがやってきて交配は認められるものの、日本でトキが絶滅したことでその種内の多様性を大いに欠いたのはそのとおりだと思います。
この多様性が大切で、多様性が失われると適応力が弱まります。例えばある病気にかかりやすい系統とかかりにくい系統がいたのに、多様性が失われて病気にかかりやすい系統のみが生き残ってしまうと、その病気で種が全滅していしまいます。
2.
それほどまでに多様性が種の存続にとって大切なものなのに、日本で中国のトキを殖やしたからといって手放しに喜べるのか、また日本におけるトキが絶滅してしまったことは事実なのにそれを覆い隠してしまうような改定をし、それによって一般に誤解を与えてしまうのはどうなのかと、批判派の方は主張しているのかなと私は受け取っています。
…しかし2のような主張を解釈するために私が推量した根拠が1であって、実際に1の根拠を提示して主張している人を見かけたわけではないのです… 批判する方は一般にもわかりやすく説法してほしいです…(希望)
またトキ保護増殖事業がミトコンドリアDNAの一致のみを根拠に中国のトキを国内で繁殖しても構わないとしていますが、その前提が崩れたとき(ミトコンドリアDNAの一致だけでは測れない多様性があったとき)問題では? 核DNAのほうは調べたの? と批判している人は実際にいました。
それにトキ保護増殖事業の問題は上のリンクでも挙げられているように複数の問題が複雑に存在しています。
根本的に知識不足なんですが言及できる範囲で… 本当に随筆ですみません…
また、トキばかり中心になっているのも問題だと思います。こういったのが続きますと、その他の動物 それに付随する環境がおざなりとなり環境破壊そして、その他の動物が絶滅してしまいます。本当は環境、動物、人 全てを含んだ視点から行動し保護に繋げ、結果トキも保護される。そう言った視点が欠けていると思います。
そうですね。上ではトキに限定して言及しましたが、トキの繁殖のために本土から外来種であるところのドジョウを佐渡に放流するなどまさにその問題で、その環境全体の保全を目指さなければ持続可能な自然を実現できないと思います。
上記のようなことをやっているとトキだけが象徴的に扱われてその他は蔑ろにしているという印象を抱かずにはいられない…と私は思います。
>> 83事例として貼っておきます。確かに、これは防がないといけないと思います。
個人の発信ですが、こんなこともあったそうです。
たとえ純国内産の種だったとしても、その生息圏から持ち出せば外来種になります(国内外来種)。影響を考えて慎重に計画を進めていく必要があると思います。計画自体の是非の問題もあるそうですが…
>> 85本当はこの辺りの教育をきっちりしないといけないんですよね。これが出来ていない内に各地にトキを移入させるのは不味いと思います。例えば日本にはゲンジボタルがいます。それらは姿形は一緒です。しかし、遺伝子は違います。それを踏まえず、行われたのがホタルの放流です。これによって地域特有の遺伝子が失われてしまいました。過ちを再び犯してはならない。
マクロの視点とミクロの視点。
教育や周知と意識。
それらを疎かにして、思い付き・権益・自己満足で手を出すと
本質がおざなりになってしまいますよね。
ーというか、そもそも人間に「そこまでのコントロール」が出来るのか?
難しい問題だと思います。