今回の場合、ヒアリ警察さんはおおむね「日本産のトキは絶滅したのに、日本で中国のトキが殖えたからといってRDBを改定するべきではない」という主張でしたね。
古い記事ですがここはわかりやすいかもしれません。
http://asay.hatenadiary.jp/entry/20100319/1268994096
1.
かつて日本にいたトキは基本的に留鳥(渡りをしない)で、縄張りも50~100mほどだそうです。たまに大陸からトキがやってきて交配は認められるものの、日本でトキが絶滅したことでその種内の多様性を大いに欠いたのはそのとおりだと思います。
この多様性が大切で、多様性が失われると適応力が弱まります。例えばある病気にかかりやすい系統とかかりにくい系統がいたのに、多様性が失われて病気にかかりやすい系統のみが生き残ってしまうと、その病気で種が全滅していしまいます。
2.
それほどまでに多様性が種の存続にとって大切なものなのに、日本で中国のトキを殖やしたからといって手放しに喜べるのか、また日本におけるトキが絶滅してしまったことは事実なのにそれを覆い隠してしまうような改定をし、それによって一般に誤解を与えてしまうのはどうなのかと、批判派の方は主張しているのかなと私は受け取っています。
…しかし2のような主張を解釈するために私が推量した根拠が1であって、実際に1の根拠を提示して主張している人を見かけたわけではないのです… 批判する方は一般にもわかりやすく説法してほしいです…(希望)
またトキ保護増殖事業がミトコンドリアDNAの一致のみを根拠に中国のトキを国内で繁殖しても構わないとしていますが、その前提が崩れたとき(ミトコンドリアDNAの一致だけでは測れない多様性があったとき)問題では? 核DNAのほうは調べたの? と批判している人は実際にいました。
それにトキ保護増殖事業の問題は上のリンクでも挙げられているように複数の問題が複雑に存在しています。
根本的に知識不足なんですが言及できる範囲で… 本当に随筆ですみません…